2020年秋の紅茶作り実習ー丸子紅茶ー

先日、秋の紅茶作り実習に参加してきました。

丁度台風14号が関東直撃という最中(結局逸れたのですが)で、中止になるのではないかとソワソワ過ごしていましたが、蓋を開けてみれば当日快晴。

おまけに暑い…。

たくさんの方が集まっており、常に和気あいあいと実習が行われました。

写真多めでお届けします。

写真がブレブレでびっくりしましたが(汗)、「萎凋」槽にはたくさんの茶葉が入っています。

何キロ入るのか聞き忘れてしまいましたが、大きな二つの萎凋槽に目いっぱい入っていました。

葉からは果実のような香りがします。

水分が良い感じで抜けたら今度は「揉捻」です。

茶葉を少しずつ投入して、少しずつ圧を強くしながら揉んでいきます。

香りは完全に青りんご。

途中、他の参加者の方が作られた紅茶を試飲させていただくことができました。

色々な風味のものがあり、興味深く試飲をしました。
井村園さんの「ももか」は本当に桃の香りがします。
▼参照記事:世界お茶まつり2019!<番外編>井村園の紅茶作り体験に行ってきた!

狭山でお作りになっているという紅茶で一つとても素晴らしい香りのものがあったのですが、メモなど何もせずに帰ってきてしまい残念…。

1時間ほどの揉捻が終わると、かなり水分が出てきてしっとりしています。

5月の新芽と比べると、秋の芽はとても大きいです。

今度は「発酵」です。

発酵機の中で湿度を十分に保ち、少し温かい状態で酸化酵素の働きを促します。
この発酵機は村松二六さんが特許を取られています。

発酵が終わると緑が多かった葉は酸化酵素の働きによって茶色っぽくなります。

このまま置いておくと、残っている酸化酵素の働きで発酵が進んでしまいますので、程よいところで酸化酵素の働きを止めます。

中揉機に入れて「発酵止め」をします。

中揉機は一般的に緑茶の製造に使われている機械で、揉捻の終わった煎茶を入れて熱風乾燥します。

熱が高いと中が湿った状態で外がパリパリになり、茶が砕けてしまうので丁度良い温度や時間で回転させるそうです。

紅茶の場合は、最初に少し高い温度で酸化酵素の働きを止め、その後ゆっくりと回転させながら芯まで乾燥させていきます。

排気温は120℃程度とのことでした。
茶温がどれくらいだったのか確認せず…

形よく、全体がバランス良くパリパリになっています。

こちらを裁断し、ふるい分けをして完成!

出来上がってすぐの紅茶を淹れていただき試飲。
見事なジャンピング。(^^)/

あちこちから「美味しい!!!」の声が!!!

甘くてほんのり香ばしく、飲みやすい紅茶でした。

4班に分かれて作っていたのですが、それぞれ微妙に異なり、それぞれの班の人はそれぞれ自分たちが作ったものが一番美味しいと言ってます。(笑)

自分で作った紅茶はどうしたってかわいいものです。ウンウン。

一人二袋もご用意いただき、ほくほくで家に帰りました。

最後には村松二六さんから製茶のお話があり、大事なことをメモして帰ってきました。

今回は「べにふじ」という希少品種で、筆者は初めてべにふじの紅茶を飲んだような気がします。多分。

べにふじについてはもう少し勉強したいと思います。
▼参照記事:日本の茶には様々な品種がある?品種について学びたい!

最後に…

一日限りでしたが、本当にたくさんの方がいらっしゃっていました。

静岡大学の学生さん、生産者の方たち、お茶屋さん…。
岡山や鹿児島からも。

コロナ禍の不安な時期にも関わらずこんなにたくさんの方が集まるって素晴らしいなぁと、改めて丸子紅茶の村松二六さんの偉大さを感じます。

昨年の秋に烏龍茶作りも体験させていただきました。
▼参照記事:【追記あり】丸子紅茶の村松二六さんに日本の烏龍茶製造を体験させてもらった!

また、紅茶作りの工程が分からないという方へ。
▼参照記事:茶を作る2020②‐出始めの新芽で作る紅茶‐
▼参照記事:製茶を始める前に。「茶の絵本」がおススメ!

こうした機械がしっかり揃っていない筆者は普段手で摘んで揉んで、と作っているのですが、機械で作るには本当にコツがいるだろうなぁと感じました。

偉大な先人の後姿を見ながら、これからも細々と紅茶や烏龍茶作りに励んでいこうと思います。