気づくと付いてる茶渋。気になる汚れどうしてる?茶器の掃除について。

お茶を日常的に召し上がる方はおそらく結構抱えているだろうこの問題。

茶器の茶渋汚れ。

筆者も毎日茶を大量に飲むため、茶渋があっという間につきます。
歯も黄ばんじゃいます…。

あくまでも筆者の体験に基づく茶渋の取り方をご紹介しますので、何か茶器掃除のヒントになれば幸いです。



ティーポット(カップ)やガラスの茶渋汚れ

筆者何度か言ってますが(しつこい?)、茶カフェを以前やっておりまして茶渋汚れは非常に気になります。

自宅で飲んでいて人に見せるようなものでなければ気になりませんが、たまにカフェで茶渋のついたカップ等が出てきた時は、「ちゃんと掃除しようよー」と心の中で思っております。

お客様が見るものだと思えば、やはり綺麗にしておくべきではないかと。。
あくまでも筆者の意見です。

ティーカップ、ティーポット等の磁器の白い部分に関しては、日々の食器洗いの中ではほとんどメラミンスポンジで茶渋を落としています。


色々なメラミンスポンジも試してみましたが、やはり「激落ちくん」が何よりおススメ。
本当に激落ちなのですよ。
あと、へたりが遅い。

まめにメラミンスポンジ自体を漂白するのですが、何度漂白してもへたりにくいです。
早いやつだと2,3回でダメになります。。

ちなみに、茶器を洗う用のメラミンスポンジがへたって来た場合、掃除に回してます。
ガスコンロ周りだったり、トイレやお風呂用にも使います。
水だけでかなり落ちるので非常に良いです。

それでもどうしても落ちない場合、もしくは大量に茶渋がついてしまって急いで取りたい場合はかなり薄めた漂白剤に漬けます。

塩素系漂白剤ですと塩素の匂いが残りやすいため、茶器掃除の場合は酸素系漂白剤を使用しています。


40℃~50℃程度のぬるま湯に規定量の漂白剤を溶かし、そこに漬け込みます。
しばらく漬け込んで、その後メラミンスポンジで磨けばピカピカになりますよ。
手袋必須!!!

そうそう、ティーポットの注ぎ口も真っ茶色になっていたりして震えます。
紅茶は特に茶渋の力が強い…。

金彩等がついている高価なティーカップは残念ながら持っていないので、紅茶のプロの方に聞いていただければ助かります。そして教えてほしい。。

塩素系の漂白剤の方が茶渋を落とす効果が強いのですが、時々量を多く入れてしまってゆすぎが甘く、ポットから塩素の匂いがするという経験を何度かしているため、今はキッチン掃除の塩素系漂白剤と茶器掃除用の酸素系漂白剤を使い分けています。



急須、茶壺の茶渋汚れについて

陶器、炻器等の焼き締めのものは、触ればわかると思いますがざらざらしているものが多いです。
ツルツルに磨かれているものもありますが…。
▼参照記事:「世界!ニッポン行きたい人応援団」で常滑焼急須が!日本の急須は素晴らしい!

急須や茶壺自体が茶の成分を吸収することもあり、そのため淹れれば淹れるほど色艶が出てきて、味がまろやかになるという効果があるようです。

しかし、色が薄めの急須などの場合やはり茶渋が目立ちます。。

通常の掃除は茶漉し部分(ささめ、セラミッシュ)を歯ブラシでこすり、詰まったら歯間ブラシを穴に入れ、詰まりを解消。


歯間ブラシは前回の常滑の記事を書いたときのテレビ番組で紹介していまして、それからかなり愛用してます。


自身の歯茎にはもっと硬い毛の歯間ブラシを使用しているのですが、急須は傷つけたくないのでゴムのものにしています。
とはいえ、サイズを間違えると穴に入らないのでご注意を!

それでも茶渋が取れない、というような場合は重曹で落とします。

急須の茶渋を重曹で落とす方法

1、大きめの鍋に急須が漬かるように水を入れる
2、1リットルの水に対して、重曹大さじ2くらいを入れて沸かす
3、沸騰したら弱火で10分程度煮た後火を止め、そのまま少し冷めるまで放置
4、出来れば湯がまだ熱い間に柔らかいスポンジで茶渋をこする
5、お湯でよくすすぐ

※茶壺も筆者は同様にしています。
※「急須 重曹」で検索すれば色々なところで記事が出ていますので参照まで。


筆者はこちらの重曹がお気に入りで、長らく使用しています。
電子レンジの掃除やガスコンロの掃除などにも結構使えます。

毎日こまめに掃除を行っておけば、それほど年末に大変なこともないですよね。
(ここは割とマメにやってます。割と珍しいw)
▼参照記事:年の瀬のほうじ茶作り。2019年に向けての棚卸

烏龍茶用の茶壺は多くが穴が一つ(単孔)なので、あまり詰まることはないかと思います。
ですが、よく見ると注ぎ口の奥が黒ずんでいる、というようなことがありますのでたまにチェックして、重曹煮をしてみると良いと思います。

重曹煮の後、そのまま使っても大丈夫?

重曹自体、体に入っても大丈夫なものですので特に問題はありません。

ただ、ゆすぎが甘くて重曹が若干残り、乾いた時に白く粉をふいてしまうことなどがあります。何度カヤッタ…

また、敏感な方ですと味の変化が気になるかも知れません。
筆者も結構感じます。

ですので、筆者は重曹をお湯でゆすいだ後、必ず別にお湯を沸かして湯通しします。
時間があれば再度鍋でお湯だけで煮ます。

これでほぼ問題ないかと思います。



結び

茶器の掃除に必須の道具は
・メラミンスポンジ
・歯ブラシ、歯間ブラシ
・重曹
・酸素系漂白剤
でほぼ解決です。

というか、キッチン掃除もほぼこちらで解決しますよね。
主婦かw←2回目

常にお茶を淹れていて、毎日急須や茶器を見ているのでうっすら黄ばんでいくことに気づかないことがあります。。

教室などに持っていった時にびっくりしたり…。

茶器には茶葉(茶液)を長時間入れっぱなしにせず、出来るだけ早くゆすぎましょう。

とか言っている自分が一番そのまま放置しているのですよ…。
だからこそ、掃除が必要なのですよ…。

今回の記事が皆様の参考になりますように!

茶道具について②‐お勧めの道具「温度計」‐

ずいぶん前に茶道具のはかりがお勧めであるという記事を書きました。
▼参照記事:茶道具について①-お勧めの道具「はかり」-

最近、お茶会にちょこちょこと参加させていただいている関係で、お茶初心者の方とお会いする機会も増えました。

もはやお茶と出会って20年ほど経つため、その頃一体何を思って、何を考えてお茶を淹れるという行為をしていたのかとぼんやり考えていました。

当時SNSもほとんどまだなかった頃でしたので、紅茶専門店に足を運び、「これがこの紅茶の味なのか」と頭に叩き込み、その紅茶を買って帰っては淹れる日々。(筆者は紅茶がスタートでした)
今は便利だなぁ。YouTubeでも淹れ方とか見られるし。

そんな日々を思い出しながら、「徐々に買い揃えていった道具ってなんだったろうか」と。

はかりの重要性について①で書きまして、次は温度計です。



湯の温度を測ることは重要?


どのお茶でも淹れるにあたり非常に大切なことがいくつかあります。
その中でも以下三点は必ず押さえておいた方が良いポイントです。

1、湯の量
2、茶葉の量
3、温度

少し細かく見てみましょう。

1、湯の量

茶葉の量に対するお湯の量はとても大事です。
お湯の量が多すぎたら味が薄くなりますし、少なかったら濃くなります。
特にこれに注意すべきなのは「紅茶」ではないかと思います。
多くの紅茶はティーポットで1回で抽出します。
5g300㏄で5分抽出、というように。

そのため、湯が少なく、味が濃い場合は湯を足せばよいのですが、薄かった時は調整が出来ません。
5分から10分まで抽出時間を延ばすことで対応できる場合もありますが、薄すぎる場合はもう…。涙
追い茶葉をすることもありますが、それなら潔く淹れ直した方が良いかと。。

ちなみに、台湾茶、中国茶は淹れ慣れると二煎、三煎と味を重ねたりできるので楽です。
一煎目が薄かったら、二煎目は長めに抽出する等の調整が可能です。


蓋碗(がいわん)という磁器の器で淹れているところを見たことがある方も多いと思います。
※茶壺というものもあります。

一煎目を捨ててから淹れる場合もありますし、茶葉の形状などによって淹れ方を変える必要はあるのですが蓋碗の使い方としては分かりやすいかと思います。
作法も色々あります。

2、茶葉の量

こちらは1とほぼ同じ内容になってしまいますが、「湯の量」に対する「茶葉の量」が非常に大切です。
そのため、茶道具について①ではかりの重要性について書いています。

はかりで茶葉の量、お湯の量を量ることにより、美味しく抽出できる確率がぐんと上がります。

正直、茶の初心者の方は最初これだけでも十分なくらいです。

3、湯の温度

湯の温度はこれまた非常に大事です。
今回のポイントはこちら!

1で「湯の量」が一番大事なのは紅茶、と書きましたが、「湯の温度」が大事なのが「緑茶」、続いて「台湾茶、中国茶」になるかと思います。

紅茶の場合は基本的に「沸騰した湯」を使用します。

対して緑茶ー特に柔らかい新芽を使った緑茶ーは湯温を下げることが必要になります。
例えば玉露だったら60℃~70℃、上質な一番茶は70℃~80℃程度など
茶葉によって異なります。←これ!!!ここ重要!!!

「茶葉によって(湯の温度が)異なります」というのが茶の難しいところであり、何より非常に面白いところです。
緑茶の淹れ方については簡単にこちらでご紹介しているので、是非参照してください。

というわけで、安定してお茶を淹れたいなら湯の温度を測りましょう。





よくお茶淹れのプロの方が「(お湯を入れた器に触りながら)これくらいが70℃です」とか言います。
確かにプロの方ですから、今までの経験からおおよその温度は分かるのでしょう。

ですが、

「そんなのわかるかーい!(# ゚Д゚)」

と思ったことが筆者にはたくさんありました。

実際、容器も違えば触った時の温度も違います。
筆者も一応店をやっていましたので、やかんの表面状態でおおよその温度は分かりますがやかんの質、ガスなのかIHなのかによってもかなり違いがありました。
(あと気圧とか。結構マニアックにやってるんですよ、実は。)

だからこそ、湯温を計りましょう!

温度計って買ったことありますか?
案外、温度計を持っていない方って多いと思います。


小学校で使った以来でしたが、20年前の筆者はまずこちらを購入しました。
紅茶のためのお湯の温度を測りたかったので、200℃まで測れるものにしました。
それでもネットで300円程度とは驚きです。
当時、どこで買ったのかももはや覚えていませんが、ホームセンターを探し回った記憶が…。

現在も持っていますが、今はほとんど使わなくなりました。
というのも温度を測るまで結構長い時間がかかるのと、割れた時に怖いということからデジタルに変えました。


今はこちらが主かも知れません。
温度を計測する時間は棒状温度計より早く、正確です。
ただ、ヤカンに立てておけないというデメリットがあります。(手でずっと持っている必要があります)

筆者はこれを長年使っていて慣れており、壊れないのでまだしばらく使う予定ですが、他のものも調べていましたらいいものを見つけました。


防水ですし、キャップで持ち手を延長することが出来るというところがかなり良いです。

急須内の湯の温度を測る程度ですと全く問題ないのですが、ヤカンや湯沸かしの温度を測りたい場合はヤカンの上空が非常に熱いので、持ち手を延長できるのはありがたいのです。
筆者はいつもトングで持ってました。そんで時々落としたりしてました。笑

もし今のデジタル温度計が壊れたら、こちらを購入しようと思います。

また、さらにお勧めなものがあります。
ケーキやパンを作る人にはお馴染みかと思いますが、こちらを一つ持っていると良いかと思います。


こういった放射温度計はあると非常に便利です。
熱くもないので、デジタル温度計よりも楽かと思います。
放射温度計の場合は製茶の時にも使用できるので重宝しています。

筆者はこちらの三つを用途に合わせて使っている感じでしょうか。
外でお茶を淹れる場合はデジタル温度計と短い棒状温度計を持っていきます。

結び

慣れてしまうと、本当に温度計はあまり使いません。
家で温度計で毎回お湯の温度を測っていたのはお茶の世界に入って最初の1年くらいだったかと思います。

ただ、外で初見の茶を淹れなければいけない時、イベント等で湯の温度が分かりづらい時(ポットで湯が配布されることもあるため)には温度計は必ず持って行っています。

自身の安心のためでもあります。
茶のレッスンや教室でも必ず持っていきますね。

お茶と長く付き合っていくと、自分の体調や相手の好みによってお茶を淹れられるようになるものです。

ですが、最初から上手に淹れるとか美味しく淹れるとかは考えなくてよいと思います。

どの分野でもそうですが、まずは「真似る」。
とにかく、本通り、袋の後ろにある通り、専門店のスタッフが言う通り、何度か淹れてみることから始めましょう。

いずれ肩の力を入れずに、ゆったりと自然にお茶を淹れられるようになります。(嫌でもw)

「習うより慣れろ」

ですね。

最初は基本的にじっくりとお茶と向き合ってみることをしておくと、その後の成長はとても早くなると思います。(量を計る、温度を測るというように軸を固めておく感じでしょうか)

そして、経験値が上がれば上がるほどお茶が楽しくなっていきますよ。(^^)/



テーブルウェア・フェスティバル2020~暮らしを彩る器展~へ行く(東京ドーム)

2020/2/2(日)~2/10(月)に東京ドームで「テーブルウェア・フェスティバル2020」が開催されています。

毎年行われているこちらのイベント。
多くのお茶好きな方が集まる、テンション上がる器の展示販売会です。

勉強というよりはただ参加しただけなので、写真多めでご紹介したいと思います。



テーブルウエア・フェスティバル2020概要について

■期間:2020/2/2(日)~2/10(月)
■時間:10:00-19:00(初日は11:00~/最終日は18:00まで)
■場所:東京ドーム

■公式HP:https://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/
■公式Twitter:https://twitter.com/tablewarefest

前売り券を手に入れていたのですが、若干早く到着してしまい30分ほど入場を待っていました。
すでにその間に長い列が…。

当日券を求める人たちもかなり長蛇の列が出来ており、混雑していました。
新型コロナウイルスの影響が怖いので行かない、という声もTwitterに上がっていたので実際の来場人数は今までに比べて少ないのかも?

筆者の独断と偏見のセレクト器たち


まずは<D5:「一期一会の茶の間づくり」~とこなめ焼~>からスタート。
作家さんの一点ものがこれだけ揃っているのはありがたいです。
手で持ってみて、注いでみるところを想像しながら拝見しました。

やはり、とこなめ焼急須好きですね。


<D7:「長崎のやきもの 暮らしのアトリエ~波佐見焼~」>
波佐見焼は女性が好みそうなパステル調の食器が多かったように思います。
ドット柄などのポップなものもあり、全体的にかわいらしい印象です。


<O-1~O~16◇オリエンタルロード[骨董通り]>
アンティーク等の販売がされていました。
自身が昔とても好きだったウェッジウッドのカップが売っていてテンションアップ⤴


どこだかもはや分かりませんが、目に留まったものたち。
絞り出しや蓋椀は一点もの、欲しくなります…!





テーブルウエアに必要なかごやテーブルクロス、ランチョンマット、箸等色々と販売されていました。
紅茶関係のテーブルグッズのお店は大行列していたところもありました。すごい。


ガラスものはときめきますなー。
息をのむほど美しいものばかり。


テーブルセッティングも勉強になります。
この色とこの形でこんな印象を受けるのか、とか家にあるもので再現できるかとか考えながら展示を見ていました。

結び

個人的には茶器メインで見ていましたが、急須の見比べは非常に良かったです。
筆者が持っているのはとこなめ焼が圧倒的に多いのですが、万古焼も欲しくなりました。

万古焼、土鍋もヒットしており販売もしていたのですが、やっぱり欲しい…。
確実に美味しく米が炊ける…!!!


購入したものは今回少なかったのですが、これだけ世界中の器が集まっていると自身の好みの色や形が分かってきます。
多くのものを見て、感じることが出来るこういうイベントというのは本当にありがたいですね。

2/10(月)まで行われていますので、ご興味ある方は是非行ってみてください。

SNSでテーブルウェアフェスティバルの公式アカウントをフォローの上、「#テーブルウェアフェスティバル2020」とつけて写真と感想をアップすると豪華プレゼントが当たるかも?というキャンペーンも行われていますよー!



茶の鑑定(テイスティング)をする際の道具について

お茶を鑑定する道具、というものがあります。
紅茶の場合は「テイスティングカップ」、日本茶や中国茶台湾茶の「評鑑組」、日本茶の「拝見茶碗」。

筆者はお茶カフェをやっていたため、お茶を仕入れした際には必ずすべてのお茶の鑑定(テイスティング)を行っていました。

今もお茶を購入した際には急須やポットと同じくらい普通に使用しています。

お茶の鑑定(テイスティング)について少しまとめてみたいと思います。



茶の鑑定(テイスティング)が必要な訳


どの茶種でも、方法や道具は若干異なっているとは言え必ず鑑定(テイスティング)を行います。
紅茶にはまり始めた頃、紅茶屋の店主が使っているのを見て、ただ単純に「カッコイイから欲しい」と思っていたのは内緒w

例えば紅茶の場合、鑑定(テイスティング)はあちこちで行われています。

・工場で作った紅茶をテイスティング。
・オークション会場でのテイスティング。
・オークションにかける前の茶葉のテイスティング。
・紅茶メーカーでのテイスティング。
・ブレンダーによるテイスティング。
・小売店でのテイスティング。

様々な場所で鑑定(テイスティング)が行われます。

当然行っている人達の目的はそれぞれ違いますが、その茶の味、香り、品質等を確認するということが第一です。

◎その茶にカフェインがどれくらい入っているのか。
◎その茶のポリフェノール量はどれくらいか。
というような数値で表せるものは機械で測定することが可能です。

しかしながら、味わい、香りなどを見定めるのに人間の舌にかなうものはないそうです。
これだけ科学が進んだ世の中でも、味や香りを数値化することは難しい、逆に人間の嗅覚や味覚はそれだけ優れているとも言えます。
茶の味、香りに関してはまた別の記事でまとめたいと思っています。
嗅覚や嗅覚の本なども読むと非常に面白いです。

実際の鑑定(テイスティング)について

紅茶のテイスティングカップはこちらです。


「注ぎ口がついている蓋つきのカップ」と「茶液を出すための碗」のセットです。
鑑定の基準としては「3gの茶葉に対して150㏄のお湯を注ぎ、3分抽出」となります。

蓋つきカップには丁度150㏄注げるようになっています。
(150㏄はおよそティーカップ1杯分)

ちなみに、中国台湾茶の場合は、こちら。
似たような形ですが、若干異なります。

注ぎ口が一つ穴になっています。


おそらく、紅茶の場合は細かい茶葉(BOP等)が多いため注ぎ口のギザギザが多いのだと思われます。
中国茶台湾茶の場合は広げると一芯三葉、四葉のものが多いため、注ぎ口のギザギザは必要ないのかも知れません。

とはいえ、紅茶用のテイスティングカップを烏龍茶でも使用しているところも見たことがあるので、それほど厳しい決まりはないのかも?
詳しいことは分からないのでその辺りは専門家の方にお尋ねください。

ただ、台湾の農家に行くと、この鑑定杯を使っているのを見たことがほとんどありません。(;^_^A

大体お椀に茶葉を適当に入れて、そこにざぶざぶとお湯を注ぐだけ。
茶をすくうのはレンゲで、茶杯に移して飲みます。

これはむしろ日本茶の鑑定に近い気が…。



じゃあ、日本茶の場合は?

日本茶の場合、まず拝見と言って、黒い「拝見盆」というトレイに茶葉を乗せて形状を見ます。


手で触ったり、香りを嗅いだりもします。

その後「拝見茶碗」に茶葉を3-4g入れて、そこに熱湯200㏄を注ぎます。
「拝見茶碗」は満水で200㏄入るようになっているので、溢れないくらいのギリギリまで注ぎます。

3分ほど待ってから、開いた茶殻の様子を見たり茶液の色を確認。
その後「網匙」を入れて茶殻を掬い上げ、香りや形状を改めて見ます。

そのままスプーンを入れて味を確認する場合もありますし(茶市場などではそのようにしていました)、茶殻をすべて掬い上げてから茶液を飲む場合もあるようです。

その工程は静岡茶市場のHPに詳しく記載されていますのでご覧ください。

結び

茶の鑑定が必要か必要でないか、と言えばその方の状況によるかと思います。
茶のプロを目指す方でしたら道具を揃えた方が良いと思いますが、「楽しく飲めれば良い」という方は鑑定をする必要もないかも知れません。

ただ、鑑定(テイスティング)で大事なのは、「それぞれの茶の個性を知る」ということにあります。

茶は茶種や作り手、時期によっても変化するものですから、いつも同じ条件でお茶を淹れることで個々の比較が出来るようになります。

例えば紅茶でしたら、毎回必ず「ティースプーン2杯に対して300㏄の熱湯で3分抽出する」というような基準を設けておくとよいでしょう。

新しい紅茶を買ってきても、まず最初は上記と同様の淹れ方で淹れてみます。
「前の紅茶は香りが良くて、渋みも少なかったけど、今回の紅茶はとても渋くて飲みにくいなぁ」というような感想を持つはずです。

出来ればその際にテイスティングノートをつけることをお勧めします。
「テイスティングノート」と検索しますと、色々な画像が出てきますのでご自身の使いやすいものをExcelなどで作ると良いと思います。
筆者も当然作っていますが、以前ノートに記していたので検索できずに困りました。そのためExcelをお勧めします。

二回目以降は茶匙の調整をする、もしくは販売店おススメの淹れ方をしてみる、というようにすると茶の個性も分かるし、ご自身の好みも分かってきます。

特にお茶の初心者の方には是非この方法で淹れていっていただきたいと思います。
これは筆者が経験に基づいて必ず最初のお茶の教室でお話する内容です。

まずは、どんなお茶に出会っても同じ淹れ方を試みてください。
そして茶葉の個性を知って、ご自身の口に合うように調整しましょう。

とはいえ、紅茶と烏龍茶、煎茶を全部同じ淹れ方で淹れる訳ではなく、それぞれの茶種の基本の淹れ方に従っていただくのが良いです。烏龍茶は形状によって抽出時間も異なるので、そういうところは本を一冊購入してみると良いかもしれません

茶は飲まないと経験値が上がりません。
ワインもそうだと思いますし、料理もそうです。
絶対に毎回同じものしか飲まない、という方はそれでよいと思います。
ですが、大概お茶を飲みだすと他のお茶も飲みたくなるものです。
そして、お茶好きな人間からすると、是非他のお茶も飲んでほしいものなのです。
筆者は紅茶から中国茶台湾茶へ移行し、その後日本茶に行きました。
今は何でも嗜みます。

飲めば飲むだけ世界が広がり、茶の面白さに目覚めるはずです。
是非、基本を押さえつつ、楽しくお茶の世界を広げていっていただければ嬉しいです。



「世界!ニッポン行きたい人応援団」で常滑焼急須が!日本の急須は素晴らしい!

昨日(12/9)にテレビ東京で「世界!ニッポン行きたい人応援団」を放映していました。
筆者はあまりテレビを観ませんが、今回の内容が常滑急須だったため、楽しみに見ることに。

今回(2019/12/9)は常滑急須作家の「村越風月」氏のところに急須好きなアメリカ人のアルトゥーロさんが訪問します。

彼はアメリカでろくろや電気釜を購入し、独自に急須を作っていますが、片手で持てないほど重いとか。。
日本の急須の薄くて軽いところや、茶漉し部分の作り方を学びたいと常滑にやってきます。

でも、お茶を淹れる時はわざわざ井戸水を汲みに行き、自製の急須でお茶を飲むとはなんとも素敵。
彼の急須に対する熱い想いが伝わってきて、じんわりとしました。(年、取ったなぁ…)

今回の番組にまつわるあれこれをまとめてみたいと思います。



村越風月氏とは?



こういった急須を作っている方です。
筆者は持っていないのですが、友人宅で使ったことがあります。
非常に軽く、すっと手に馴染み、水切れも良かったことを思い出します。

【村越風月氏 経歴】
1950年 常滑の窯元に生まれる
1965年 陶芸家・三代山田常山氏に師事日本伝統工芸展 入選6回
日本陶芸展 入選
日本煎芸工芸展 第一席文部大臣奨励賞受賞 全日本煎茶道連盟賞 受賞 煎茶工芸協会奨励賞受賞3回
長三賞陶芸展・陶業展 奨励賞 各受賞日本工芸会正会員 常滑「手造り急須」の会会員
▼引用:https://gotskasandon.com/sakka-5.html

 

ちなみに、師匠である三代 山田常山氏は古典なものからモダンなものまで100種類以上の形の急須を作っていたそうです。(2005年永眠)

平成6年、朱泥急須で「愛知県指定無形文化財保持者」に、平成10年には常滑焼(急須)で愛知県初の「国指定・重要無形文化財保持者(人間国宝)」に認定されているというまさに国の宝。
▼参照:http://www.wings-jp.com/profile/y_jyozan.html

山田常山氏の作品はオークションサイトなどで販売されているので、ご興味があれば見てみると良いかもしれません。(あとは骨董屋さんとか?)

また、番組内で村越風月氏の奥様は煎茶道の師範ということでご紹介されていました。

ご主人が理想の急須を作り、奥様がそれを使って最高の煎茶を淹れる、なんて素敵な夫婦でしょうか!

急須の作り方?

村越風月氏がアルトゥーロさんに薄い急須の作り方、急須の茶漉し部分の作り方を教えていきます。

村越風月氏ではありませんが、全体の急須の作り方はこちらをどうぞ。

筆者が急須作りで一番好きな工程。

作家の方一人一人作り方は違いますが、おおよその工程は上記を見ると分かるといます。
筆者は全く陶芸をやったことがありませんが、この動画はまじまじと見てしまいます。

また、番組の中で村越風月氏の土作りについても少し紹介されていました。

植物のようなものが混ざった、「田土(たつち)」という田んぼの下にあるような土を原料にするそうです。
水を張った甕で攪拌し、不純物を取り除き、濾します。
この工程を1日2回、1か月繰り返し、軽くてきめが細かい土を作り上げていきます。

そしてそれを焼き上げると、含まれている鉄が酸化して赤い色になるのだそうです。


常滑焼、と言えばこの色ですよね。

また、村越風月氏は
①急須の持ち手と注ぎ口を直角ではなく、87度から90度。
※持ち手が若干注ぎ口に寄っている
②注ぎ口は持ち手側に少し傾斜させる
※注ぎやすく水切れが良くなる
というコツを教えてくださっていました。

【ポンス】という茶漉しの穴をあける道具があることを初めて知りました。
そしてネットでも売ってました…。
村越風月氏使用のものは現在売っていないとのことでしたが。

常滑焼急須は渋みを取る効果がある?


harunoumeさんによる写真ACからの写真

様々な急須で飲み比べを行ったところ、常滑焼急須には茶の渋みをとる効果があるという実験結果を番組内で紹介していました。

色々と資料を探してみると、こちらに当たりました。
少々古い資料で、写真と見合わせてみても若干分かりづらいのですがおそらくこちらの資料を基に渋みが軽くなるとお話されているものと思われます。

少し凝ってお茶を召し上がる方は「淹れるもの」である急須や湯呑(ティーポット等)にこだわります。
そして、このお茶ならこの急須などと飲み分ける方もいらっしゃいます。

その傾向は特に中国茶で多いように思います。
鳳凰単欉ならこの茶壺、緑茶ならグラスで、とたくさんの種類の茶器をそろえている方がいらっしゃいます。

毎回お茶を飲む度にカテキン量やカフェイン量を計ることはありませんが(できませんが)、茶器を変えて飲んだ時の感じで渋みが弱くなったように感じられたり、まろやかな味わいになったりを感じるのでしょう。

これだけ科学が進歩した現代でも、お茶の香りや香味の検査は人間が行っていますから(官能審査)、人間の味覚や嗅覚はとても優れているのです。
※故に曖昧なことが多く、「嗜好品だから」で片づけなければいけない場合も多々発生しますが…

結び





筆者もお茶を飲むようになってから、急須について興味を抱くようになり、そして使えば使うほど有名な陶工の急須は使いやすいのだと感じます。

2万円や3万円が決して惜しくないと思えるのです。

何十年も修行をし、手で美しい急須を作り出す陶工たちに尊敬と感謝の気持ちを込めて、急須を大切に使っています。
割れてしまった時は一晩泣きますが…。

ただ、まだお茶をそれほど飲まない(急須やポットで飲んだことがない)という方には「まずは100円ショップでいいのでポット買ってみて」とお伝えしています。

「淹れる」という行為が難しくないと思うことがまず第一。
茶を淹れることを重ねていけば、自然と急須の良し悪しも見えてきます。
そして沼にはまっていくのですよ。(* ̄▽ ̄)フフフッ

まずはお茶を飲んでみること。
飲んでみて、より美味しくするにはどうするのかを考えてみること。

いつも先人に言われる言葉です。
筆者もまだまだ勉強中。
一緒に茶を楽しんでいきましょう。

簡単にお茶を飲めるグッズ③ーHARIO/ハリオ フィルターインボトル・ポータブルー




本日はしばらく更新をさぼっておりましたため、軽いネタからアップしたいと思います。
おススメのお茶グッズ、HARIOのフィルターイン・ポータブルです。

お茶を入れたまま持ち運べるポータブルボトル

個人的にヘビーに使用しているHARIOさんのボトル関係です。
前回紹介しているのがこちら⇒HARIOのカークボトルはすごい

お茶の仕事されている方がこぞって使用していまして、お茶関係のイベントに行くとびっくりの登場率です。
さぞかしHARIOさんは儲かって…(略)

お茶関係の方たちが好んで使う、ということはそれだけ使い勝手が良く、利便性に優れていると言えます。
筆者もかなり活用させていただいています。
今はカークボトルが水出し用にフル回転です。(もう少し本数を増やさないと間に合わない…)

お茶の教室、イベントにも大活躍。
オシャレですし、使い勝手が良く本当におススメばかり。

HARIOのフィルターインボトル・ポータブルはどんな感じ?

作りは前回ご紹介したカークボトルに似ています。
パッキンがついていて、茶こしがあり、そのまま茶葉を濾して注げます。

ポータブルなので、今回の売りとしては「水出ししたものをそのまま持ち運べる」「茶葉を入れたまま移動ができる」というところです。

分解ができるのはカークボトルと同じですが、サイズは少し小ぶり。
サイズは、幅が7.4㎝、高さが24㎝。
これで400mlも入ります。

お茶好きな人間としましては、常にお茶を持って歩くわけです。
その日の気分によって、仕事前に茶葉を選び、途中で茶葉を入れかえることを考えたりするのも楽しいものです。

筆者の職場ではマグカップ等が持ち込めないため、どうしてもお茶ライフのクオリティは下がってしまいます。(QOTとでも言いましょうか。←)
ですが、きちんと密封されてこうして茶葉を入れたまま持ち歩けますと家で飲むのと同じ(少々言い過ぎ)味が楽しめます。

さらに、軽い!(水なしで230g)

筆者が使用していた茶濾し付きボトル

筆者がつい先日まで使用していたのはビタントニオのツイスティ―なのですが、お茶が300㎖弱しか入らず、さらに少々重かったです。(ちなみに水なしで420g)
あとは少し茶葉を入れる茶漉しが小さい印象。



しかし、特筆すべきは茶を抽出した後、さかさまにして本体を捻ると、お湯が切れてこれ以上味が出ないという部分です。(茶葉が入っている部分に湯が流れないようにできる)

さらに、二重構造になっており、保温力が高いという点ではおススメです。
若干重いですが、しっかりした作りなので落としてもそうそう壊れません。
←何度も落とした人

余談ですが、ビタントニオの前に使用していたのが以下のものなのですが、こちらは500㎖入り、重さも水なしで280g。
茶葉を入れて、お湯を注ぎ、そのまま持って歩けるのですが、持ち手部分(ウエストの部分)が細く、ゴム製のため持ち歩きやすいです。少しスリムなので、リュックの脇のポケットにも入るし、こちらは長らく使用していました。


他にもガラス製のもの等々ありますので、ご自身の好みでお選びいただくのが良いと思います。

結び

HARIOさんはお茶に興味を持ち始めた時からずっとティーポットや急須、グラス、ピッチャ―とお世話になり続けてきました。

時代に合わせたオシャレなデザインや、何よりお茶好きな人の心をつかんで離さない多種多様な商品(珈琲も色々あるんですよねー)がたまりません。

最近は新商品が出ると、Twitter等でお茶好きさんがいち早くお知らせをしてくださるので、拡散も早いです。
気づくとみんな持ってる。笑

HARIOさんだけに限らず、ご自身で色々探してみて、試してみるのが良いと思います。
フォルムにひとめぼれして買ったけど、結局外には持ち歩けず、家で使用しているというものも、実はあります。

ただし、真夏は茶葉を入れっぱなしにして持ち歩くのは少々危険です。
茶葉を抜いて、保冷がしっかりできるものを持ち歩く方が良いと思います。
実は一日入れっぱなしでおなかを壊した経験があります…

あと、パッキンの清掃もしっかり行ってください。

筆者は歯ブラシと併用してボトル用のブラシセットを常備しています。


お安く販売されていますので、是非!
あとは時折うすーい漂白剤に漬け込みましょう。
よく水で洗い流し、その後熱湯を入れて振れば、ほとんど臭いも気にならなくなります。暑い夏は水分補給とともに、菌の繁殖にお気を付けくださいませ!

水分補給についての記事は【熱中症と思ったら何をする?】、【熱中症予防に給茶やお茶Bar】なども合わせてご覧ください。




茶道具について①-お勧めの道具「はかり」-




お茶が好きな方にはこだわりの道具が色々あると思います。

お茶を好きになればなるほど道具も増えるもの。
こだわりすぎて破産しそうになることも多々あるもんです。汗

例えば、日本茶なら急須。

デザイン、握り具合、持ち手や注ぎ口の角度等々、こだわるポイントは人によって違いますが、よい(丁寧に正しく作られた)ものになればなるほど価格も上がるのは当然のこと。

紅茶や茶壺なども茶を美味しく淹れるためには必須の道具であり、こだわればこだわるだけ楽しみが増える部分です。
筆者もご多分に漏れず、お茶の道具にはこだわります。

店をやっていたこともあり、「魅せる」部分と、「美味しく一定に」淹れるための道具は必須であることを痛感しています。

道具には様々あるのですが、第1回目の今回はどの茶種でも共通に必須の【はかり】についてです。

【はかること】の重要性

茶の淹れ方に関する書籍は今でも一応一通り見ますし、購入もしています。(さすがにすべてという訳ではありませんが)
自身が紅茶を始めたばかりの頃、とにかくひたすらに紅茶の本を買い集め読みました。

しかしながら、読めば読むほど混乱…。

どの本にも書いてある「ティースプーン2杯程度」というようなざっくりとした説明…。
当時料理もろくにしなかった筆者としては、料理本に書いてある「ひとつまみ」「およそ」の曖昧な説明で本を閉じるほど。(おおげさ?)

20年近くお茶を飲んできた今はその説明、非常に良くわかります。
実際にお茶の教室をやらせていただくときにそうお伝えすることもあります。

なぜなら、茶の種類によって『さじ加減』が必要だから。

そして、経験を重ねたことで自分のさじ加減を即座に発見できるようになったから。

でも、今は思います。
初心者だからこそ計量すべき!と。

何度かはかって淹れてみれば、感覚がつかめてきます。
そうなったら、はかる必要はなくなります。

お茶初心者にとって【はかること】が大事な理由

例えば紅茶のパッケージの裏に書いてある、「おすすめの淹れ方は5gの茶葉に350㏄の熱湯」というような表示。

5gの茶葉…。
350㏄の熱湯…。

紅茶に慣れていない方には想像ができないのではないかと思います。
実際に初心者向けの紅茶教室をやらせていただくと、この部分で躓いて家で淹れられないと言う方が多いです。

これは【はかり】があれば、すぐにクリアできることです。
たかだか、はかりです。
1000円程度で買えてしまうんです。(高価なものは山ほどありますが)

ティーポットを購入するより、ティーカップを購入するよりハードルは低いはずですよね。

筆者が使用していて、教室等でも必ず使うのはこちら。
こちらは500gまではかれるので、茶葉やスパイス用に使用しています。


携帯用で、プラスチックの蓋がついているためある程度の衝撃にも耐えてくれます。
お茶の仕事の時は必ず持ち歩く道具のうちの一つです。小さい割に風袋引きもできて、優れものです。

ちなみに、筆者の家には10個の予備があります。
教室を行う際に一人一人使っていただいたりするためです。
価格もそれほど高価ではありませんので、本当に重宝しております。また、お湯を注ぐ時は通常のクッキングスケールを使用しています。


お湯の量をはかるときは、最大計量1㎏、最小表示1gで良いと思います。
これくらいでしたら1000円前後で購入できます。
逆に高性能の0.1から2㎏まではかれるというデジタルクッキングスケールを使用していた時期もあるのですが(茶葉もお湯もはかれるから便利!と思って)、結構すぐに壊れました。。
※あくまで筆者の経験によるものです

ちなみに、茶葉をはかる際にはこういったものを使用しています。
茶葉用はかりは500gまでしか計量できませんので、軽いものを乗せないと壊れてしまいます。

左は某100円ショップで販売している小さな計量カップ。
右はミルクピッチャーです。

先の部分が尖っていると、こぼさずにポットや急須に茶葉を入れられるのでお勧めです。




【はかること】が大切だというのには以下のような理由があります。

①毎回同じ状態で飲むことにより、キャラクターの違いを理解できるようになる
②目と舌で自分の好みがわかるようになる

筆者は紅茶教室で一番この部分を最初に話します。
まずはどんな紅茶に出会っても、【ティースプーン2杯とお湯300㏄で淹れてください】と。

ティースプーン1杯はおよそ2g。
ティースプーンで茶葉をすくった際にどれくらいで2gになるのかを感覚で掴めるようになるまで必ず計量してほしいと思っています。

フルリーフのものは結構山盛りだなーとか。
BOPなら摺り切りで2gだなぁとか。

これで毎回一定の状態で紅茶を淹れていると、それぞれの紅茶のキャラクターが分かるようになってきます。

ダージリンのセカンドフラッシュの茶園違いのものも、「こちらの茶園のものはフルーティだけど、前に飲んだあの茶園は渋みが強かったなぁ」というような感じで頭を整理することができるのです。

お茶の世界ではティスティング(鑑定)というものがありますが、それは必ず同じグラムの茶葉と一定の量の湯で味を見比べます。
同じ条件で淹れることにより、互いの個性(キャラクター)を際立たせて、取捨選択をすることになります。
※見極めるには技術が必要です。

それを行っていると、自然と自分の好みの味が分かってきます。
2gより多い方が美味しいとか、渋みが苦手だから少し減らそうとか。

そうなってくると、お茶を飲むことがより自然に、日常に溶け込んできます。

今日は胃の調子が悪いから、少し茶葉を減らして飲もう。
▼疲れているから、がっつり濃い紅茶にしよう。
▼ミルクティが飲みたい気分だから茶葉をいつもの倍にしよう。

と。

自分の体調や精神状態に合わせて淹れられるようになるのです。

こうなったら、お茶を淹れることが本当に楽しくなります。
前はもらった茶葉100gの茶缶の賞味期限が切れても飲みきれなかったけど、あっという間に飲みきれました、という状態になります。

結び

お茶は嗜好品のため、正解がありません。
そのため、「およそティースプーン2杯」というような表現になってしまうのです。

あくまでも、「飲む人が決める」のです。

故に、入り口で躓く方が多いのが事実です。

茶業界的に、ペットボトル飲料の台頭等もあり、急須やポットでお茶を淹れない方が増えていると言います。

「茶葉が売れない」「急須を買う人が少ない」と業界の方が嘆いている声をあちらこちらから聞こえてくるのですが、お茶初心者の方が躓かないように淹れる方法を分かりやすく伝えている人は残念ながら少ないように思います。

なにせ茶を仕事にしていると、お茶を飲むことが当然すぎて、お茶初心者の方の疑問や不安に答えられなくなる、察することができなくなってしまうのです。
少なくとも筆者はそうでした。

お茶初心者の方が、無理のない範囲で、ちょっとだけの支出から始められるようにお茶を楽しむ方法をお伝えしていくべきではないかと個人的に思っています。

コツが分かれば、皆さん勝手にお茶を楽しむようになるのですから。