安心してください、お茶のブログですよ。
バレンタインデーが直前のため、少しだけチョコレートに浮気中です。(とはいえ、一緒にお茶も飲んでます)
お茶に関連するものについても書きたいのです。
お茶が好きすぎて、少しでも関わっているものはすべて知っておきたいんです。
対象が人間だったら、おそらくストーカー…
チョコレートについての記事、よろしければ以下も参照にしてください。
▼参照記事:茶とチョコレートの素敵な関係!バレンタインデーには茶とチョコを!
▼参照記事:人々を魅了するチョコレートの歴史や製法について
今回はチョコレートのBean to Bar、サステナビリティ等についてまとめてみたいと思います。
先日行ったチョコレートの催事の際の出来事
先日ふらりと立ち寄ったバレンタインデーに伴うチョコレートの催事。
様々なチョコレートをあれやこれやと試食させていただき、いくつか購入しました。
その中で非常に興味深いと思ったのが明治チョコレートの展示でした。
「GINZA Sweets Collection 2020」
残念ながら2/6(木)まででした…。
▼VR(バーチャルリアリティ)で体験できるカカオ農園ツアー!
時間がなく、残念ながら体験できなかったのですが非常に興味深い試みだと思いました。(毎年やっていたらすみません、存じ上げませんでした)
▼チョコレートの製造工程が見られる!
こちらで筆者は興奮しました。
ブースの女性が「ここまでは現地で行う工程になります。」と説明くださいました。
「ここからは輸入した国でそれぞれ行われる工程です。」
カカオマスが出来たところで、カカオ100%のチョコレートを舐めさせてもらいました。
「おう、にがいー」( ;∀;)
という感想です。←超貧困
「苦いですよね。これがカカオ100%なんです。
ここにミルクや砂糖、ココアバターを足して作っているのがこちらになります。」
はい、よく購入しております。
御用達です。
今の工程を見た後に改めて試食。
カカオが70%と同じですが、カカオ豆の産地やブレンドが違うため風味が全く違います。
オレンジの方は本当に説明通り、柑橘系のフルーツを思わせるフルーティさと仄かな酸味。
青の方はコクがあって、重みのある風味。
これは食べ比べる価値があります。
チョコレートに詳しくなくても、明らかに味わいに違いがあって面白い。
そして、何より美味しいんですよ…。溜息。
前に個人的に食べ比べを行ったことがあったのですが、その時も明らかな違いに驚き、そして今まで以上にチョコレートというものに興味が湧いたのを覚えています。
そして、100円の板チョコだと一枚ペロリと食べてしまうのですが、こちらはひとかけらを口に入れてゆっくり溶かすだけで満たされるのです!
カカオ分が多いからなのでしょうか、よくわかりませんがとにかく満たされます。
これこそ、バレンタインデーに差し上げてもいいのではないかと思われるくらいにはクオリティが高く、そして価格が安い!ありがたい!!!
特に理系男子に受けそうな気がします。食べ比べ実験とか好きでしょ?笑
他のお店のチョコレートもどれもこれも美味しくて、諭吉が飛んでいきました。
毎年のことです、ええ、まぁ。
チョコレート万歳!!!←
Bean to Barという考え方
Bean to Barとは、「カカオ豆からチョコレートバーになるまで一貫して製造を行うこと(行っている専門店)」だそうで、2000年代後半からアメリカで主流になりました。
先ほどご紹介した明治はまさに「Bean to Bar」となります。
大手企業もそうですが、個人店も数年前から話題になっていました。
お菓子作りをしている方から数年前に教えていただいたのが、
■瀬戸内のUSHIO CHOCOLATL(ウシオショコラトル)
■札幌のSaturdays Chocolate(サタデイズ チョコレート)
でした。
ですが当時あまり知識がなく、少しざらざらとした触感のある板チョコを食べて、フームと唸って終わってしまった気がします…。もったいない…。
また、かなり前ですが新千歳空港3Fにあるロイズチョコレートワールドは無料でチョコレート工場などを見ることが出来て友人と興奮した覚えがあります。
時間つぶしにも丁度良く、おまけにロイズのチョコを爆買いするっていうね…。
今改めて調べてみると日本国中にBean to Barがたくさんありました。
▼例1)Minimal -Bean to Bar Chocolate-(ミニマル-ビーントゥバーチョコレート)
▼例2)ダンデライオン・チョコレート
ダンデライオン・チョコレートは本も出しています。
こちらは近く購入して読みます。
チョコレートを実際自分たちで作ったり、チョコレート工場を見学出来たりするようで、筆者も今度確実に行きます!←宣言
前回のブログに書いた通りカカオ豆を取り寄せてチョコレートを作ってみようと思っていたのですが、こういうワークショップに参加するのが間違いないので良いですね。ジブンデヤッタラゼッタイシッパイスルジシンガアル…。
サステナビリティ(CSR)なカカオ豆
現在のカカオも珈琲も砂糖も茶も、環境的、社会的、経済的な面から考えて、今後永遠に継続可能なものでしょうか。
先日の記事でも少し触れて細かくは記載しておりませんが、カカオも砂糖も珈琲も茶も、環境のことも考えず、人権を無視した奴隷制度により王侯貴族たちの欲を満たすためだけの利権争いの中で成長を遂げていったものと言えます。
プランテーションの拡大により絶滅した植物や動物。
土地を奪われて滅びた先住民族。
人として扱われずに亡くなっていった奴隷と呼ばれた多くの人たち。
焼き畑、大量な農薬散布。
ようやく(21世紀後半くらいから?)サステナビリティ(持続可能な)という言葉が叫ばれるようになり、農園の存在や現状を明らかにした上で販売していく方法が主流になりつつあるように感じます。
筆者はあいにくお茶の分野しかまだまだ勉強できておりませんが(お茶の分野ですら怪しい…)、珈琲は特に早くそういった販売方法に着手し、今後は顧客が商品を購入すると摘んだ日や作った日、ロットナンバーなどが分かるようにシステム化していくと言われています。
▼参照記事:茶の情報をネットで確認できる時代に?インド紅茶局のトレーサビリティ(茶情報追跡)に関する試み
茶の世界でも間違いなくその方向に向かっています。
シングルオリジンティと言われて久しくなりましたが、「とある茶園」の「いつ摘採されて、製茶された」、「ロットNOがいくつ」の紅茶というような販売方法が現在主流です。
それとは別に「ブレンド」や「合組」という販売方法もあるのですがその辺りはまた改めてまとめたいと思っています。
▼参照記事: 紅茶の選び方①-フレーバードティについて-
サステナブル(持続可能)でトレーサブル(追跡が可能)な産地のものを選ぶということが消費者にも求められています。
安ければよい、食べられれば飲めれば良い、ではなく自身で安心安全なものを選ぶという目を養うことが必要になってきています。
ありがたいことに世界中の情報が間違いなく入ってくる世の中になりました。
しかし未だに科学的根拠に基づかない、まるで絵空事のような健康法等が出回っていることもあります。
少し前なら「白砂糖は漂白しているから白くて体に悪い」とか、今なら話題の新型コロナウィルスに「○○茶が効果的」というようなものです。
もしかしたら、きちんと消費者に品質や産地などを明確にしないで販売する方法が主流だったために起こった弊害なのかも知れません。
販売側にも問題があったのかも知れませんね。
でも、今はもう違います。
そして今後はより「正しく作られたもの」が「正しいルートで流通」され「適正価格」で販売されるようになります。
正しいものを見極める力、自身も磨いていこうと思います。
自分で調べる、学ぶ。大事。
結び
たまに真面目なことを書く(?)のですが、筆者自身も日々勉強中で備忘録的にこれらの記事を書いています。
書いたことすら忘れて同じ内容の記事を発見した時に衝撃ったら…
よって、間違いがあれば訂正しますのでおかしいところは根拠とともにお教えいただければ幸いです。
茶のブログなもので、大好物のチョコレートから必死に茶に繋いだ感が否めませんが、いや、間違いなく農作物という部分での共通点があります。
また、先ほどは強く書きましたが「奴隷制度の上に成り立っている貴族らの存在」がなければ今ある芸術、文化、食は残ってこなかったでしょう。
どこか考え方が偏ってしまうのも危険ですね。
珈琲や砂糖の歴史や現状についてもまとめていきたいと思いつつ…。
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