新型コロナウイルス関係はまとめずに内容だけ簡単にまとめていきたいと思います。
現状を早めにお届けできるように…。(とはいえ、更新できるか自信ないですが)
インドの西ベンガル州とアッサム州のロックダウンに伴った茶生産や売上等についての記事です。
▼関連記事:【2020/3/27現在】新型コロナウイルスによる2020年の茶の状況について
▼関連記事:「緑茶に含まれるカテキン類が新型コロナウイルスに効果的 」という文言はアウト!消費者庁の注意喚起。
簡単に内容まとめ
西ベンガルとアッサムは2020/3/22から3週間のロックダウンに入りました。
2020年初摘みの時期に茶園が閉鎖。
3/22以降は芽が伸び放題の状態になっていると考えられます。
4月中旬以降にロックダウンが解除され、茶園の整備が再開されたとしても茶園整備だけで3週間はかかるであろうとのこと。
葉が大きく成長し過ぎて5月中旬に始まるセカンドフラッシュに影響が発生するのでは?
それにより、インドの年間生産量の1/10が失われ、推定損失は1億5000万kgの茶。
西ベンガルとアッサムの収益損失は12%以上と見込まれています。
ちなみに、2019年はインド全体で14億㎏の生産があったそうです。
さらに、先日記事にも書きましたが2019/12/15~2/15まで新芽の摘み取りを規制していたため、茶園としては利益がなく、出費だけを重ねていたことになります。
▼参照記事:新茶の摘採開始日を決定!インド紅茶局での取り決め
ようやく新芽が出てきて、「いざ、製茶!」となったところで新型コロナウイルスの流行…。
たまったものではありません…。
中でも被害甚大なのはダージリン
最初の打撃は旅行の禁止のため、海外のバイヤー等がインドに来ることが出来なかったこと。
また、合わせて輸出先のロックダウンにより販売が出来なかったこと。
ダージリン協会の方によれば、「ダージリンティー業界の収益のほぼ35%から40%は、ダージリンの総生産量890万kgの20%-25%を占めるファーストフラッシュティーからのもの。
それらが販売できず、これからロックダウンが解除されても普通の生産が行われるようになるにはかなりかかる。
セカンドフラッシュまで影響は及ぶであろう。」
現在ダージリンでは気温が上がっており、茶葉の成長が着実に進んでいっているようです。
そうなると、葉が大きくなりすぎてロックダウン後の収穫は難しく、ファーストフラッシュはあきらめざるを得ない状況…。
現状でセカンドフラッシュはどうにかなるのか…。(書いててつらい…)
結び
茶園主としたら、胃が痛い思いだろうと思います。。
冬の間閉鎖して、葉の健康を守り、クオリティも上がる(はず)ところで、突然大きな収入が得られる時期(ファーストフラッシュ)を逃してしまうことになるのですから…。
他人事ながら涙が出そうです…
ニュースで見る限りですが、インド国内ではかなりの混乱が見られるようですので、プラッカーの方々もどうなっていることでしょう…。
また、記事中にあるのですが、ニルギリは一部特定の制限と安全対策を条件に生産をしているところがあるようです。
ファーストフラッシュの二大輸出国として、ドイツと日本があります。
どちらも厳しい状況…。
まだ希望は捨ててはいけませんし、早々と購入したバイヤーの方たちの発送できずに倉庫に眠っているファーストフラッシュがあるかも知れません。
【追記2020/10】結果として高品質の2020年のダージリンファーストフラッシュは多く日本に入ってきているようですので探してみてはいかがでしょうか。
もしくは、シングルオリジンを求めている方も今年は通年通して購入できるブレンドを新たに購入してみるというのもおススメです。
個人的にシルバーポットの紅茶は好きで、購入しています。
福袋も時折購入しています。
こちらのハウスブレンド、非常にブレンドのバランスが良く日常使いに最適なのでお勧めです。
コロナ禍の影響で今後いつ仕事失うかも知れませんからね。買える時に買っておきましょう←
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