「お茶を飲みたいけど飲みたくない」「お茶を飲むのが面倒くさい」病にかかった場合の対処法

ティーサーバ 独り言


筆者はお茶カフェを経営する前からお茶好きな訳でして、お付き合いはもはや20年以上となっています。

恋人でも夫婦でも倦怠期のようなものは当然ありますし、毎日毎日「大好き、好き好き」とは言ってられないものです。
気づくと日常になってしまったりしますよね。

とはいえ、その日常にも相手への「好き」という気持ちは根っこにあります。

それはあるのですが…それでも時には、

「お茶飲みたいけど飲みたくない」「お茶は飲みたいけど面倒くさい」

という日がやってくるのです。
筆者だけ…?

そんな時にはどうやってお茶を淹れているのか、筆者の体験を元にご紹介したいと思います。
※今回はティーバッグを使用する以外の方法をご紹介します。

「お茶飲みたいけど、飲みたくない」「お茶を飲むのが面倒くさい」病を発症した時には

憂鬱そうな女性
「お茶を飲みたいんだけど、淹れるのが面倒くさい」とか「お茶を飲みたい気もするけど何を飲んだらいいのか」という時には、

1,ひとまずお湯を沸かしてみる
2,体にどんなお茶を欲しているか聞いてみる
3,手軽に淹れる方法を全力で模索

こんな処方箋を出すことにしています。

1,ひとまずお湯を沸かしてみる

お茶を飲むのが朝のルーティーンなので、お湯を沸かすとほとんどの場合何も考えずに茶葉を選び出し、気づいたらお茶を飲んでいるパターンが多いです。

仕事の啓発本などを読むと、仕事をしたくない時は「まずはパソコンを開く」「ひとまず本を開く」というようなことが書かれています。

自分を起動させる感じでしょうか。

お湯を沸かして、湯気が立ち上るのを見ていると自然に「何を飲もう」と考えるようになるので不思議です。

2,体にどんなお茶を欲しているか聞いてみる

これは常に行っているかも知れません。

お茶だけではなく、食べ物も。

「今日は何食べたい?」
「今何飲みたい?」

と自分に問いかけるのです。

例えば、先ほども出しましたが「昨日食べ過ぎて胃がむかむかするなぁ。さっぱりしたいな」と思ったら、胃に負担が少ないほうじ茶をさっと出したり、

「睡眠不足で今朝は眠いなぁ」という時はガツンと渋めの紅茶を淹れたり、

「寒いし疲れた」という時には甘いチャイを作り、

「ストレスが溜まって、気分転換したい」という時には香りが良い台湾の高山茶を淹れたりします。

もし体に問いかけた時、「今日はお茶いらない」という時は、麦茶やハーブティ、時にはお茶を淹れずに白湯を飲むということもあります。
白湯だけというのは胃痛で吐きそうな時くらいかもしれません。

食べ物もそうで、「疲れが取れない時は牛肉を食べる」とか「胃がすっきりしない時は寿司を食べる」などのオリジナルルールがあります。

今までの経験の中でこういう時にこうしたら解消した、というものを積み上げていっているので自然と体の声を聴くことができるようになったのかもしれません。
若い頃は逆に体の声を全く無視して限界まで突き進んでいました…。年をとったということでしょうか。(-_-;)

ひとまず、「何飲みたい?」と体に問いかけるするようにするのはおすすめです。

3,手軽に淹れる方法を全力で模索

お湯は沸いている
何を飲みたいかは決まった

でも、そもそも淹れるのが面倒くさいんだって。。

これは本当によく分かります。

筆者、お茶を毎日4㍑、5㍑は平気で飲むのですが、淹れるのが面倒くさいにはよく直面します。

最近この「面倒くさい」の中に

1,きちんと淹れなければいけない
2,SNSに綺麗にあげなければいけない

という意識があることに気づきました。

これは筆者が若干お茶の仕事を継続しているところからかも知れませんが、SNSでお茶の写真を綺麗に撮って、目を惹くようにアップしなければならないと思ってしまうことがあります。
若干強迫観念のような…

これは恐らく店時代、メニューの写真によってお客様の反応が全く違ったことに起因しているものかと思います。

仕事ですので、美味しそうに食べたい(飲みたい)と思っていただける写真を撮る必要がありました。

そのために一つのメニューで数百枚写真を撮ることもあったくらいです。
カメラマンでもないのに。。

それを引きずっていて、今もSNSをアップする時に無駄に力が入ってしまうようです。(;^ω^)

これはあくまでも筆者の話ですが、他のお茶仲間に聞いても何人かは同様に「綺麗に上げないとダメな気がする」と言っている人がいました。

茶器も美しいものでなければ、テーブルも綺麗でなければ…と。

ですが、実際日常の中でお茶を飲んでいるので、「ちょっと茶渋がついたマグカップ」とか「部屋が散乱している」というのが普通だったりします。

いかに隠すか、というところで悪戦苦闘しているというのが実態です。笑

ですので、「お茶を飲みたいけど飲みたくない」病の時はSNS映えなどは一切考えず、飲みたいものを飲みたいように「ただ飲む」ことにしています。

1,おすすめ道具「マルチティーサーバー」

例えば今日は、冒頭の写真のように「マルチティーサーバー」で台湾の安渓鉄観音をざぶざぶっと淹れています。


蓋椀で淹れるのが正しい、茶壺を使うのがいいのだ、と様々なご意見はあるかと思いますがあくまでも「お茶を飲みたいけど飲みたくない」病の時ですからお許しください。

マルチティーサーバー
上部に茶葉を入れて、お湯を注ぎ、蓋をして蒸らします。

そのあと、蓋の上部にあるボタン(写真の赤いボタン)を押すと、茶液だけを濾して下に落としてくれるという仕組みです。

イベントなどでも気軽に使えるので重宝しています。

価格が高くない(つまりはクオリティも高くないのかもしれませんが)台湾茶を数種類常備していて、

・マルチティーサーバー
・湯呑(マグカップ等)
・湯沸かしポット
・お湯や茶葉捨て用の器

これだけテーブルに乗せて今もパソコンに向かっています。

2,おすすめ道具2 帯網急須



ほかにも、筆者が良く使うのはマルチティーサーバーの代わりに急須一個というパターンです。

日常使いの急須、しかもこちらは帯網という中に網がついているものを使用して、日本茶から紅茶から中国台湾茶まで淹れてしまうという方法です。

中に網がついているので、深蒸しやBOPの紅茶などの茶葉が細かいものでも対応できて、茶葉の切り替えもスムーズです。
帯網
筆者のよく使用している急須。
中汚いので近々漂白予定です…。
▼参照記事:気づくと付いてる茶渋。気になる汚れどうしてる?茶器の掃除について。

「お茶を飲みたいけど飲みたくない」病の時はおおよそこの二択です。

筆者は量も飲むので一番最初に数本のピッチャーなどに水を汲んでしまって、あとは足りなくなったら湯沸かしポットに足すだけにしています。

湯沸かしポットは移動するのが面倒くさいので各部屋1個ずつ置いてあります。笑

2,水出し茶を温めなおす(おすすめ道具3 カークボトル)



以前記事にも書いていますが、筆者は常時(冬でも)2㍑以上の水出し茶を冷蔵庫に入れています。
▼参照記事:緑茶の水出し?淹れ方でカフェインの量は変わる?
▼参照記事:夏必携!HARIO カークボトルはすごい!割れない、耐熱、横置きできる!
▼参照記事:簡単にお茶を飲めるグッズ④ーチャッティー

水出しで作ったお茶をマグカップに入れて、電子レンジで温めるという方法も実は朝ちょいちょい使っています。

お湯を沸かしている時間がない!という場合に最適です。

ここまで行くと相当何か切羽詰まった状況ですが。笑

お茶を飲むのが面倒くさい、けどお茶は飲みたいのです。

結び

急須や茶器にもこだわっていますが、一方で日常ゆえにこうした手抜きも必要だと感じています。

以前紅茶教室をよく開催していた時、「うちには素敵なティーカップもないので…」とおっしゃる方がよくいらっしゃいました。

「最初はいりませんよ。
家にあるマグカップで十分です。」

といつもお答えしていました。

もちろん、興味をもったらそこから色々とそろえていけばよいだけの話で、最初から2万円のティーカップや急須を買ってください、というのは無理な話です。

以前どこかの記事にも書いたと思いますが、「0から1へ」というのが筆者のモットーです。

「1から10」はとても簡単なのです。
好きとか興味があれば、人は自然と自分で学ぶのです。

ですが、「0から1」は誰かの手助けが必要に思います。
そして、ここが一番難しい。

1にならないと、「次のお茶を買ってみよう」や「新しいカップが欲しい」とはならないのです。

筆者自身も先輩たちに色々と手引きをしてもらいました。

このブログがそういった方の手引きになることを願います。
まぁ、ちょいちょいマニアックですが…。

そして、こんなことを最後に言うのはアレですが、飲みたくない時は無理に飲まないことをお勧めします。
ムリガイチバンヨクナイ!

気疲れしない程度に楽しくお茶を飲みましょう!

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