茶畑の二次活用を考える③ー茶の花で遊ぶー

茶花代用 茶にまつわるもの

かなり涼しくなってきましたが、まだうちの 茶畑ではセミが鳴いていました。
夏に乗り遅れてしまった悲哀を感じます。

さて、筆者は春、夏、秋と茶の芽を摘んでは釜炒り茶、紅茶、烏龍茶等を作っています。

そして、そろそろ来年に備えて冬支度を始めるところです。

そんな最中も少しずつ茶葉を摘み取ってはお茶を作ったり、今真っ盛りの茶花を摘んで遊んでいます。

茶畑二次活用第3弾です。
▼第1弾:茶畑の二次活用を考える‐茶杓を作ってみる‐
▼第2弾:茶畑の二次活用を考える②‐0円でリースを作ってみた‐
▼第2弾パート2:茶畑の二次活用を考える②‐0円でリースを作ってみた2‐
▼第4弾:茶畑の二次活用を考える④ーヤブニッケイを使ってシナモンティを作ってみるー

茶花を混ぜて作るバタバタ茶があるそうな

日本には「ブクブク茶」「ボテボテ茶」「バタバタ茶」のように「振り茶」と呼ばれるその土地独特のお茶があります。

番茶を使用したり、黒茶を使用したり、泡立てて漬物などを入れて食べたりするものもあります。

バタバタ茶は「富山県の朝日町」と「新潟県糸魚川」に伝わる伝統的なお茶です。

■富山県朝日町のバタバタ茶

朝日町のふるさと納税にはバタバタ茶のセットが入っています。(2021年9月現在募集期間外か在庫なしとなっています)

茶筅が抹茶のものとは少し異なり、二本の細長い形のものが二つ繋げられています。

お茶は普洱茶と似た後発酵茶(黒茶)を茶碗に入れて、茶筅でかき混ぜます。
かき混ぜる時に慌ただしく茶筅を動かす動作から「バタバタ茶」と名付けられたとのこと。

後発酵茶(黒茶)をバタバタとかき混ぜて泡立てます。

塩を入れる場合もあるようです。

朝日町には「バタバタ茶伝承館」というところがあり、体験等も行えるとのこと。(要予約)

▼参考:もっともっと朝日町

■新潟県糸魚川のバタバタ茶

バタバタ茶
▼写真引用:糸魚川市HP

こちらは朝日町とは異なり、番茶を使用し豆やカワラケツメイ、そして茶花を入れます。

現在旅行者がバタバタ茶を体験できるのは糸魚川歴史民俗資料館(相馬御風記念館)で年に一回行われる「振る舞い茶会」のみのようです。

茶花を活用してみたい

茶好きな人間からすると、この時期に咲く茶花はとても愛おしいものなのです。

茶花
ほら、かわいい。
なんて可憐なんでしょう。
うつむいて咲く花たちは儚げ。

胸がときめきますよね。←強要

なんとか活用できないかと前々から思っていました。

昨年、特に使うあてもなく茶花を摘んできては乾燥させて、袋に入れて保存をしていました。

時折お茶に浮かべたりして。

かなり前には花を摘んできて押し花を作ったこともあります。

活用方法についてはこれからもっと考えていきたいと思っていますが、今回は保存用茶花の作り方をご紹介します。

茶花を保存する

いろいろと試してみたのですが、筆者はこれで作っています、という方法をご紹介します。

もしもっと色良く保存できる方法などがあれば是非お教えください。

【作り方】

1、摘んだ花をレンジでチンする
2、乾燥する

以上です。

【手順】

1、摘んだ花をクッキングペーパーの上に広げる

茶花クッキングシート

2、電子レンジに入れて、様子を見ながら加熱

茶花縮む
量にもよると思いますが、こちらは600wで4分ほど加熱しています。
※電子レンジでも違うのでここはご自身で調節してください。

酸化酵素が花にもあるのかわからないのですが、殺青してしまった方が色落ちがないのではないかと思ってこの方法にしています。

3、乾燥

茶花火入れ
レンジから出したものを焙煎機で乾燥させています。

焙煎機は通常持っていないかと思いますので、ご家庭でやるのであればそのままレンジで乾燥させるか、フードドライヤーでも可能だと思います。


ドライフルーツも作れるので、もしかしたらこういったフードドライヤーで乾燥させるだけで出来るのかも知れません…。(筆者持ってない…)

4、完成!

紅茶に茶花
自分のところで作った紅茶に浮かべる茶花。

ばえるー(もう古い?)

1年保存していたものも、特別悪くはなっていませんでしたので大量に作っても良いのかも知れません。

結び

専業茶農家はこの時期も忙しく、なかなかこんな遊びは出来ないのではないかと…。

筆者のように兼業で、お茶での利益がない(悲しい…)からこその遊びです。

ちなみに、茶花だけを抽出して飲んでみましたが特別美味しくはないです。。
一応試してはみた…

長い歴史で茶花の活用があまりなされていない(ように見える)のは、効能も味もあまり…というところだったのかも知れないと思わずにはいられません。

とはいえ、茶を愛する人間にとってはたまらないものですので、今後も活用法を考えていきたいと思います。

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