農林水産省 平成31年度戦略的プロジェクト「⾼品質茶⽣産拡⼤のための適期被覆技術体系の確立」について。

先日ニュースを見ていたところ、タイトルのコンソーシアムに参加したという企業のニュースが目に入りました。

農業に関するいくつかのプロジェクトの中に茶の被覆についての内容もあったため、少し調べてみました。

農林水産省 戦略的プロジェクトとは?

戦略的プロジェクト推進事業の対策のポイントとしては、

「農林⽔産業の競争⼒強化に向けて、農林漁業者等のニーズを踏まえ⽬標を明確にしたスマート農業技術等の技術開発を推進する。」

ということだそうです。
詳細はこちらのPDFを。

その中で、「高品質茶生産拡大のための適期被覆技術体系の確立」という茶のプロジェクトがあります。

ざっくりと言うと「熟練者しか被覆のタイミングが分からない状態から、多くのてん茶生産者にも分かるように適期の指標などを各地で作ろう(栽培技術(被覆技術)の底上げをしよう)」という内容のようです。

先日、昔ながらの被覆の方法について少し書きましたので、合わせて参照ください。
旅の思い出2019年5月-京都府茶業研究所①(玉露の本ず栽培)-

国内外で抹茶の使用量が増え、抹茶の原料であるてん茶を作りたい人は増えているものの、被覆の適期を見つけるのが難しい等でなかなか手を出せない農家が多いそうです。

その情報をシステム化し、マニュアル化することによりより多くの農家がてん茶作りが出来るようにする、ということを目標に令和5年までのプロジェクトとなります。

そのコンソーシアム(共同事業体)に参加しました、というプレスリリースを株式会社システムフォレストという会社が出しており、この内容を知りました。

抹茶の原料であるてん茶とは?



抹茶は皆様ご存知、お茶をたてるときの緑の粉ですね。
こちらも以前の記事に抹茶のことを書いていますのでよろしければどうぞ⇒こちら

「てん茶」はその抹茶の原料となります。
少し長いですが、以下に動画を貼っておきます。
てん茶から抹茶への製造工程が細かく見ることができますのでよろしければご覧ください。

映像の最初に寒冷紗を取っていましたが(直掛けの場合)、寒冷紗を掛けるタイミングや取るタイミングが非常に難しいものと思われます。

摘採の20日以上前から掛ける、等言われていますが、その年の気候により掛けるタイミングは全く異なるでしょうし、摘採に入るタイミングも違うはずです。

その辺りをどのように体系化、マニュアル化していくのかが楽しみなところです。

前回の抹茶の記事で書いたのですが、日本で抹茶の定義については未だしっかりと確立されていない状況です。
このシステム化、マニュアル化とともに抹茶の定義もはっきりとして、生産も増え、日本の大切な茶の文化を他国の方に愛してもらえることを願います。



結び

最近、少しだけ農業に関わるようになったため、農林水産省のHPをよく見るようになったのですが、こうして色々なプロジェクトを外部に委託したりしているのですね。
全然知らなかったです。すみません、勉強不足で…

確かにお役所仕事で頭を突き合わせているよりは、専門家の方たちの意見をどんどん取り込んで、体系化して、それをシステムに強い企業に任せていく、という方が効率良い気もします。

令和5年までにまとまるのでしょうか。
今後に期待です。

個人的にこの戦略的プロジェクトの中にある「作物育種プロジェクトのうち 海外植物遺伝資源の⺠間等への提供促進【継続】」についても気になっています。

紅茶の産地の遺伝資源や烏龍茶栽培地の遺伝資源等を拝借できるなら、もっと紅茶や烏龍茶に適した品種が日本で生まれるのではないかと考えたり。

遺伝資源系の話は少しだけこちらに行ったときに拝見したのですが…。(そういえば書いてない…)
また改めて勉強してまとめてみたいと思っています。