クロテッドクリームを作ってみた!クリームティセットに欠かせないクロテッドクリームって?

スコーンと紅茶 実験

「クロテッドクリーム」というクリームをご存知でしょうか。

紅茶好きな方なら知らない人はいないのではないかというほど有名なものですが、あまりメジャーではないのが悲しいところ。

日本では気軽に手には入らないものかと思います。(販売しているところやメーカーもごく一部)

最近は英国展があちこちで催されているため、イギリス製のクロテッドクリームを手に入れられる機会が増えていますが、それでもまだ「近所のスーパーに買いに行こう」という感じのものではないです。。

今回数年前から念願だった、クロテッドクリーム作りにチャレンジしてみます。
(紅茶の日が目前だからね!⇒こちらの記事をどうぞ)

クロテッドクリームって何?

まず、クロテッドクリームをご存知ない方に説明を。

Clotted cream (Cornish: dehen molys, sometimes called scalded, clouted, Devonshire or Cornish cream) is a thick cream made by indirectly heating full-cream cow’s milk using steam or a water bath and then leaving it in shallow pans to cool slowly. During this time, the cream content rises to the surface and forms “clots” or “clouts”.[1] It forms an essential part of a cream tea.

▼出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Clotted_cream

簡単に言うと、しぼりたての牛乳を蒸気や湯煎でゆっくりと加熱し、その後冷却して上部に固まったクリームを集めたものです。

クロテッドクリーム
出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Clotted_cream

上記写真はクロテッドクリームの完成品ですが、上の方に≪クラスト≫という黄色の層が出来ています。

これが伝統的製法のクロテッドクリームの証拠であると言われています。
この画像を見るだけで涎が出ています、筆者

乳脂肪分ですので、バター等に似た成分構成となっています。

クロテッドクリームは乳脂肪分が60%以上含まれているものです。
バターは乳脂肪分が80%以上。
生クリームは18%から50%くらいまでの幅があります。(あくまでも動物性)
※ちなみに牛乳の乳脂肪分は成分無調整ですと大体3%です。

クロテッドクリームは「バターと生クリームの中間」くらいの乳脂肪分を持ったクリームということになります。

ちなみに、クリームティセットというのは、「スコーン+クロテッドクリーム+ジャム+ミルクティ」のことを指します。

クロテッドクリームの作り方は?

家庭で作る場合はオーブンを使って作るのが一番簡単なようです。

こちらの動画をどうぞ。

【材料】
・生クリーム4カップ
・20㎝×20㎝くらいのガラス、またはセラミックのグラタン皿

175-180 F(約80℃~95℃)で12時間焼きます。
「塊」を分離する前に一晩冷やします。
ビスケットを焼くために保存液を使用します。
▼参考記事:Food Wishes Video Recipes: The Name’s Cream…Clotted Cream

ですが、うちのオーブンが80℃設定ができず、あきらめました。
湯煎で挑戦します。

クロテッドクリームを作ってみよう!

生乳

以前、低温殺菌牛乳でクロテッドクリームを作ってみたことがありますが、今回実はしぼりたての牛乳をとあるルート(闇ルート)で手に入れることが出来たので、本場に出来るだけ近い状態で作ってみたいと思いました。

ちなみに、しぼりたて牛乳は殺菌をしていないため流通させられません。
日本で唯一無殺菌牛乳として販売されているのは、北海道中札内の「想いやり牛乳」のみではないかと思います。(想いやりファーム)※ほかにも増えていたらお教えください。
非常に厳しい衛生管理を行って、国が定める菌の量をクリアしています。
そのため価格は高いですが、生乳と同じ感覚でさらりと飲めます。

実は生乳はさらっとしていて、少し甘く、水のように飲めます。


生乳を沸かす

フライパンに水を入れ、生乳の温度が80℃~95℃内でキープ。

生乳膜

一時間経過。

膜はってきた生乳

4時間ほど温度調整しながら、温めたものを冷やし、冷蔵庫へ。
12時間ほど冷蔵したものです。

クロちゃん生成

煮沸した瓶に上部のクリームと液体部分を分けます。
ちなみに、下の液体部分は低脂肪牛乳となります。

低脂肪

低脂肪牛乳。
こちらはスープに使ったり、ミルクティに入れても美味しいはず!

【感想】
やはり、4時間ではダメなのでしょうか…。
クラスト部分が少ないです…。
生乳の脂肪分は多いはずですが…。

今度は脂肪分多めの生クリームを使用してオーブンで作ってみたいところ。

結び

スコーンとクロテッドクリームとミルクティの素晴らしさについて、昔から熱く(暑苦しいほどに)語っておりました。
お客様に。笑

ミルクティの教室を行わせていただく際も名前くらいは必ず登場します。
出来れば、食べてもらいます。

お世話になっている乳業会社の方に「クロテッドクリームは作りませんか?」と何度もお願いしてみましたが、製造工程においても特別な機械が必要になりますし、時間がかかるため大量生産も難しく、日本で作るのはかなり厳しいというお話でした。

 

でも、最近はネットで購入できるんですよ!
良い世の中になりました!!!
おススメはこちら!


ベノアのクロテッドクリームは売っていると絶対に購入してしまいます。
クラストたっぷりの濃厚な味わい。
スコーンでもパンでもとにかく美味しい…!
店時代にも使わせていただいていた「タカナシ乳業」もイチオシです。

今回の内容は紅茶に使うミルクとの関係も色々あるため、その辺りもまとめてきちんと記事にしたいところです。

筆者、乳製品大好物のためミルクにはかなりうるさいです。愛が止まりません…!

【参考】
▼参考記事:紅茶のミルク後入れ派が8割?2003年王立科学協会の発表から15年
▼参考記事:筆者お勧めの本①‐「人とミルクの1万年」‐

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