三井農林の「お茶科学研究所」の研究がすごい

お茶が体に良い効果をもたらすという研究は世界的になされています。
その都度新しい研究結果が発表され、茶の健康効果等については日々進歩していると感じます。

茶の≪特定保健用食品(トクホ)≫を謳っているペットボトル飲料も気づくと新しいものがどんどん増えています。
特定保健用食品についてはこちら

茶の健康機能で最近話題になったのは紅茶の「インフルエンザ予防」でしょうか。
その記事はこちら

そして、つい数日前に新しい研究結果が出たというニュースを発見しました。




紅茶の香りが睡眠の質を向上させる効果がある?!

インフルエンザ予防に効果的とかがん抑制効果があるとか、健康効果が高いといわれる紅茶。
その紅茶の香りには癒し効果の他に快適な眠りに有効な効果があることが明らかになったそうです。

三井農林では2018年から鹿児島県西之表市と筑波大学との協力の元、西之表市の高齢者に対する<生活の質(QOL)支援活動>を開始し、その一環として紅茶の香りが高齢者の生活の質を向上させることを目的とした研究も行ってきたそうです。

研究内容としては、西之表市に住む年齢75歳前後の高齢者16名を対象に「紅茶の香り」または「水」のアロマディフューザーを寝る前に使用して拡散し、1か月間継続してもらう中での睡眠の質について調査を行ったものです。

紅茶の香りを嗅いだ場合は、睡眠の質の上昇、認知機能の上昇、うつ気分の改善が見られたとのこと。
※研究の成果は第20回日本健康支援学会年次学術大会等ですでに発表されているとのこと。

 

三井農林の「お茶科学研究所」が熱い

三井農林といえば、知らず知らずに皆様お世話になっているかと思いますが某大手ファミレスなどのドリンクバーに使用されている「WHITE NOBLE TEA」やスーパーで必ず見かける「日東紅茶」が有名です。

筆者にとっては昔から身近に当たり前のようにあった紅茶のイメージが強いです。
(多分多くの方が同じ感想だと思いますが…)

その三井農林で行われているお茶の研究、「お茶科学研究所」が熱いです。

お茶好きな方なら見たことがあるかと思いますが、日本人の感性に合わせた紅茶のキャラクターホイールを作って話題になりました。

参照:三井農林 お茶の科学研究所

こちらが発表されたのは確か2014年だったかと思います。
とても感動したのを今でも覚えています。
また、紅茶のティスティングをする際の参考にもさせていただいている貴重な資料です。

また、緑茶のキャラクターホイールもあるのです!
こちらも勉強になります。

 

参照:三井農林 お茶の科学研究所

筆者はこんなに素晴らしいものを惜しげもなく公表してくださる三井農林ファンになりまして、積極的に紅茶教室などで商品を使わせていただいております。
ありがとうございます。

純国産紅茶のティーバッグなども販売されており、長年様々なニーズに答え続けていらっしゃる茶業界にとっては重鎮の企業です。

お茶の科学研究所のHPをのぞくと、様々な茶の研究成果等も見ることができてとても興味深いです。
ちなみに日東紅茶のHPの紅茶占いが好きです。←
※大事なことを忘れていないか?とのお告げ。今日のおすすめはセイロンティでした。笑




結び

大手茶飲料の企業は様々な上述してきたような研究とともに、消費者の購買欲を刺激するような仕掛けを常に考えてくれていて、茶好きな人間としては常に注目です。

茶好きな方の中にはペットボトル飲料を毛嫌いする方もいらっしゃいますが、筆者はペットボトル飲料のおかげで今の茶ブームがあると言っても決して過言ではないと思っています。

様々な問題は常にあるものです。
目先の利益だけではなく、未来を見据えて茶について考えていくことは、今茶業に関わっている方(筆者レベルの人間も含めて)についての課題ではないでしょうか。

「昔は茶葉がたくさん売れて~」「今は急須を持っていない人ばかりで~」と恨み節ばかり言っている暇はありません。
前向きに、かつ多くの方が楽しめる茶の生産や販売を。

そういった意味で大手企業の参入は茶業にとって発展への大きな力になります。

三井農林の「茶の科学研究所」は今後も見逃せません。

自家製玄米茶(精米使用)を作ってみる





時折思い立って始める「作ってみよう」「やってみよう」のコーナーです。←???
直近で記事にしているのはほうじ茶作りでしょうか。

ほうじ茶作りに関しては以下も参照ください。
ほうじ茶って何?自宅で簡単ほうじ茶の作り方をご紹介!
年の瀬のほうじ茶作り。2019年に向けての棚卸

春になり、もう間もなく新茶のシーズンが始まります。
今から気持ちはそわそわし出すのがお茶好きさんたちみんな同様なのではないかと思います。

筆者も当然、新茶の幟が上がった途端にそりゃあ新茶を購入しないわけにはいかない訳です。(←訳ではない)

そして、茶箱を片付け始めますと、出てくるわ出てくるわ、いつのかわからない緑茶たち…。
ということで、緑茶をほうじ茶に加工するということを行っているのですが、ほうじ茶だけですとレパートリーが少ないので、今回は「玄米茶に挑戦」です。

玄米茶とは?

お茶をあまり召し上がらない方ですと、「耳にしたことはあるし、どこかで飲んだことはあるかも知れないけれど、どういうものか分からない」かも知れませんので、ざっくり説明しますと、

茶に玄米が入ったお茶

以上です。

簡単に説明すると、説明にもなっていない説明になってしまうのですが(汗)、goo国語辞書によれば「蒸した玄米を煎って緑茶に混ぜた、こうばしい香りのする茶。」だそうです。

ただし、玄米だけをお湯や水で抽出したものも「玄米茶」という場合があります。

また、「玄米+緑茶」「玄米+番茶」「玄米+抹茶」等組み合わせも多々ありますが、筆者は主に煎茶の残りを使いたいので、今回は「玄米+緑茶」を指すこととします。

玄米茶の原材料名表示について

「玄米茶」には当然玄米が入っていると考えます。

しかし、実際に販売されている玄米茶には玄米ではなく、精製した白米(精米)が使用されていることもあるのです。

籾、玄米、精米の違いは、簡単に表記すれば以下となります。

◎籾⇒稲刈りをした後に身の部分だけ取り出したもの
◎玄米⇒籾から殻をむいた状態
◎白米(精米)⇒玄米から糠(ぬか)と胚芽(はいが)を取り除いたもの

写真付きでご紹介されているブログがありましたので、添付させていただきます。
農家直送佐藤農園

「玄米茶」を名乗るためには、本来は「玄米」を使用していなければいけないと考えがちですが、例外として原材料名に「煎り米」、「煎り精米」と記載すれば精米を使用することも可能です。
例)緑茶(国産)、煎り精米

また、公益社団法人 日本茶業中央会が緑茶の表示基準のうち茶種の「名称及び定義」の見直しが平成30年に行われました。その中には、

玄米茶⇒煎茶や番茶に炒った米を加えたもの。

とあります。




じゃあ、精米で「玄米茶」を作ろう!

なぜ定義を調べていたかというと、家に玄米がなかったからなのです。笑
精米しかないけど、これを焙じて「玄米茶」と名乗っていいのか???と考えていたので調べてみました。

さて、では精米で心おきなく作ってみましょう。

【用意するもの】
精米 20g
クッキングペーパー
オーブン

【作り方】
精米をオーブンで炒るだけです。

今回は初めてなので、200℃のオーブンにトータル10分入れました。


↑3分経過時 すこーし膨らんだ印象です。


↑5分経過時 かなり色がついてきました。


↑10分経過 完成!

玄米ではないけれど、玄米っぽい色合いになりました。

通常≪玄米:茶=1:1≫のようなので、3gずつを急須に入れます。

熱湯でさっと出し。

あ、うん。
なんとなく玄米茶…かな…?

正直よく飲む玄米茶の味には程遠かったです。。
緑茶の味の方が前に出ている状態。
ただ、精米(白米)の甘味を強く感じました。
玄米の量を調整すれば、変わってくるのかな…?

結び

手間をかけて、家にあるもので玄米茶作りをしてみましたが、美味しい玄米茶を気軽に飲みたければお茶に混ぜる用の玄米を購入することをお勧めします。

下にご紹介しているような「玄米茶の素」が色々なところで販売されています。

今回はまだ初めてだったので、米の焙煎や配合割合も考えて、美味しい自家製玄米茶作る予定ですが、一回目にして思ったのは、≪買った方が美味しい≫です。。

いえ、挑戦することに意義があるので、今後もやりますよ。やりますとも。多分…

烏龍茶が乳がんの予防に効果があるという研究結果について-薬事法とかいろいろと-




茶はがんの抑制効果がある、という話はあちこちで聞く話。
先日の紅茶がインフルエンザに効くという話と同じで、本当に目に、耳にします。

先日、烏龍茶が乳がんの抑制効果があるという論文が「 Anticancer Research」誌に発表されたというニュースを見ましたので、茶とがんについての話をまとめてみたいと思います。

 

烏龍茶が乳がんの抑制をする?

Anticancer Research」誌で発表された新しい論文には烏龍茶が乳がん細胞の増殖を防ぎ、進行を妨げる効果があると記されているそうです。

ミズーリ州セントルイス大学の研究者チームが緑茶、烏龍茶、紅茶および濃茶の抽出物(dark tea extracts、何を意味するのかよくわかりません…)の濃度を変えて、6種類の乳がん細胞株に対する生物学的効果を調査したそうです。

結果として、烏龍茶は乳がん細胞の増殖、および腫瘍形成において抑制的役割を果たしていることが判明したとのこと。
乳がんに対する化学的な抑制剤として大きな可能性があると結論付けています。

ただ、上記はあくまでもシャーレの中での話であって、人間(動物)で実験を行っている訳でも、臨床実験が行われている訳でもありません。

「乳がんに対する化学的な抑制剤として大きな可能性がある」ということです。

※詳細は医療従事者でも、研究者でもないただのお茶好きな筆者には難しいため、概要のみの説明となります。
ご興味ある方は「 Anticancer Research」誌の論文をお読みください。

 

 

緑茶にはがん予防効果があるという話は?

 

緑茶にはがん予防効果がある、という話も今のところは上記の「烏龍茶が乳がん抑止に効果がある可能性がある」と同様のレベルに近いのではないかと思います。

確かに、お茶屋さんの宣伝文句としても多く見られますし、テレビやラジオのメディアでも時折耳に、目にします。

「緑茶はがんの予防に効果がある」
なら良いのですが、
「緑茶はがんに効く」
と断言してしまっている方も(少数ですが)いらっしゃいますので問題ですよね。。

そもそも、病気の治療、予防を目的とするものは「医薬品」となります。
上記のような表示や宣伝文句は「医薬品」として国の承認を受けたものにしか許されません。
薬事法によって、そう定められています。

茶は薬ではありませんので、がんの治療や予防については言及してはいけません。
※こちらは以前に特定保健用食品についてまとめた記事も参考にどうぞ。

ダメ、誇大広告!
 

 

公的にはどうなっているの?

国立がん研究センターでは「科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」を行っているそうです。

緑茶と胃がんリスクという内容がHPにまとめられています。

様々な研究論文をまとめた結果、

「疫学研究と生物学的メカニズムの両面から、日本人女性においては、緑茶の摂取が胃がんリスクを低下させる可能性があるという結論になりました。しかし、男性に関しては緑茶と胃がんリスクの関連を示す十分な疫学的エビデンスは得られていません。」

と結論づけています。

つまり、やはり残念ながらカテキンや紅茶(烏龍茶)ポリフェノールのがん抑止効果についてははっきりとした科学的証拠がないというのが実情のようです。

 

 

結び

筆者の友人が若くして乳がんにかかった際に「お茶ががんに効くと聞いてから、お茶ばかり飲んでいる」と言っていたことを思い出します。

その時ばかりは
「間違いない。絶対に効くよ」
と断言した覚えがあります。

そして、効くことをただひたすらに願いましたが残念なことに彼女は再発した乳がんにより、旅立ちました。

筆者にはがんになった方の気持ちは汲み取ることができません。
しかしながら、「がんに効く(可能性がある)」と言われた方が藁にも縋る思いで茶を購入する気持ちはある程度想像ができます。

筆者自身も大病をした経験があるのですが、その時に健康食品の押し売りに心動いたことがあったからです。
あとから、「あー、こうやって詐欺は生まれるのだなぁ」と思ったり。

そういった経験から「せめて茶についてはできうる限り正しい情報を、正しく伝えたい」と強く思うようになりました。

勉強不足で分からないことも多々ありますし、勘違いをしている部分も複数ありますが、茶を愛する者としてせめて気持ちだけでも「正しく伝える」を意識していきたいと思っています。

「茶ががん予防に効く」と大きな声で言えるようになることを願いつつも、美味しいから飲んでほしいというお茶好きとして複雑な心境ではありますが。笑

 

 

年の瀬のほうじ茶作り。2019年に向けての棚卸




いよいよ2018年もあと数日。
大掃除ついでに冷凍庫から大量の緑茶が発掘されました。
お茶好きさんなら毎年のことかと思います。

購入⇒封を切って試飲⇒冷凍庫に保管⇒年末に発掘⇒改めて飲んでみる⇒劣化してる⇒どうしよう?

というのが筆者の毎年の年末です。汗

①そのまま放置⇒次の新茶の時期に茶葉が溢れかえってカオス
②廃棄⇒胸が苦しい
③再活用

という選択肢しか筆者にはないため、③再活用 を迷わず選択。

 

「そうだ、ほうじ茶作ろう」
(そうだ、京都行こうのノリで)

ほうじ茶とは何か、作り方は前の記事でもご紹介しています。

ほうじ茶って何?自宅で簡単ほうじ茶の作り方をご紹介!

今回はフライパンや焙烙を使用せずに、オーブンで作る方法をご紹介します。

【用意するもの】

1、緑茶(多少古くてもOK)
2、オーブン
3、クッキングシート

【作り方】

1、茶葉をふるう

製茶されている販売されているお茶でも、どうしても砕けて細かく粉になっているものがあるので、ムラなく焙じるためにまずはふるいましょう。

 

2、クッキングシートの上に茶葉を平にひく

今回筆者は以前購入した品種違いの緑茶が大量に発掘されたため、二種類に分けて作ってみることにしました。

3、オーブンに入れる

150℃10分⇒180℃10分⇒200℃5分

で今回はやってみました。

200℃以上で最初にガンと火を入れ、その後下げていくという考え方もあるかと思いますし、逆に同じ温度(例えば180℃で30分というような)で一定に火を入れる方法もあるかと思います。

どれが良いのかは筆者自身まだ模索中です。
緑茶の仕上げをしている茶商の方などに聞いてみてもおそらくまちまちでないかと思います。

色々試してみて自分なりのほうじ茶道を極めるのは楽しいですし、<おいしいを追及する>のに答えはないのかも知れません。

購入して気に入ったお茶屋さんでこっそり聞いてみるといいかも知れません。
企業秘密かもしれませんので、あくまでもこっそりと!

4、完成

ムラなく火が入りました。
全体的にしっかり焙じられているのが分かります。

しっかり冷まして、落ち着いてから飲むのがおすすめです。
一日くらい置いた方が味が安定するように思います。

自宅で製茶やほうじ茶を作るのにおすすめグッズ

正直、焙烙やフライパンでほうじ茶を作る方が難しいです。汗
温度調整が難しく、オーブンでやるように満遍なく火が入らないのです。
生っぽいほうじ茶だったり、焦げちゃったり。。

オーブンをお持ちでしたら、オーブンで一気に行う方が楽かと思います。

筆者が使っているのはこちらのオーブン

筆者が使っているのはこの機種の数年前のバージョンですので、今はもっとムラなくできるのだろうな、と思います。

ちなみに、製茶をする際にも発酵や乾燥はこのオーブンで行っています。

パンやケーキを焼くのにも最適で、場所さえ確保できるならもう一台お茶用に購入したいところです。

やっぱり肉を解凍したり、おかずを温めたりした後にお茶を作るのは気が引けます。。
アルコールや重曹で丁寧に掃除は行っていますが、においは限界がありますよね…。

お茶とは全く関係ありませんが、大掃除時期なので掃除の際には重曹大活躍中。

筆者の家の掃除にはこれが欠かせません。
ガスコンロの掃除から、においのついたオーブンの掃除まで。

オーブン掃除には、200㏄くらいの水とおおさじ1ほどの重曹を耐熱容器に入れて5分ほど電子レンジでチン。
そのまま10分ほど放置してから、濡れた布巾で拭くだけで汚れとにおいが驚くほど取れます。

製茶を行う際にはこの作業を行ってからやります。

いや、もう説明するまでもないほど様々なサイトで重曹の使い方はご紹介されているのでこれ以上は割愛します。
とにかく重曹優れもの。

結び

今茶樹たちはじっと寒い冬に耐え、旨味をため込み、来春に備えています。
筆者も来春にまた様々な新茶に出会うため、2018年の緑茶は一度整理します。

でも、ついつい発掘されたお茶を飲んでしまうため進まないんですよね。汗汗
飲みきれない緑茶を濃いめに入れて、掃除の最後に拭き掃除に使うと殺菌効果がありますのでこちらも良いですよ。

作った山のようなほうじ茶を少しずつ飲みながら、年を越すのでしょう。
改めて掃除頑張ります。

 

新茶の摘採開始日を決定!インド紅茶局での取り決め




2018/12/21のニュースによれば、インド紅茶局ではインド北東部で紅茶の摘採日を決めることにしたとのことです。

今までは茶園が2月の何日から摘採をスタートするということを決めていたそうなのですが、茶樹が冬の休眠を終えて、新芽がしっかり出てきたところで摘採をするようにしたいということのようです。

天候やその他の理由で、そのスケジュールより前に摘採する場合はインド紅茶局の取締会に申告が必要となりました。

 

茶葉の摘採時期とは?

インドの摘み取り時期については具体的にどのように決められていたのかは筆者の勉強不足で正直よくわかりません。。

おそらく茶園のマネージャー等が葉の開き具合などを確認して摘み取り時期を決めているのではないかと思います。

日本でも摘採の時期というのは茶の品質に大きく関わってくるため、重要視されています。

例えば、新芽が開き始めた「今」摘まないと、翌日には開ききって品質がぐんと落ちてしまったりします。

農家に新茶期数日ファームステイをしたことがあるのですが、確実に明日の朝摘み取りをしなければならないとしても、朝起きると雨が降っている、ということもあり、まさに天候との戦いとなります。
※雨の水がつくことにより、品質が落ちる可能性があるためです。

「毎日天気予報(天候や気温)を見ながら、茶畑の様子をうかがっています」

とそこの農家さんは仰っていました。

おそらくそれはインドでも同様ではないでしょうか。
天候を睨みながら、一番良い状態で摘み取りたいというのはどの茶園でも願うことかと思われます。

 

 

なぜインド紅茶局は摘採日を決めたのか?

「適期を選んで摘採し、製茶する、なんて当然のことじゃないの???
それをわざわざ、しかも今更インド紅茶局で定める必要があるの???」

とニュースを読んでいて正直思いました。

「The Telegraph」のニュースを見ると、

This date applies to gardens in Assam, Arunachal Pradesh, Meghalaya, Mizoram, Nagaland, Tripura and Manipur. For Bengal and Bihar, the plucking season will commence from February 11 while it will begin from February 28 in Himachal Pradesh and Uttarakhand.

2/18はアッサム、アルナーチャルプラデーシュ州、メガラヤ、ミゾラム、ナガランド、トリプラ、マニプールの茶園に適用。
ベンガルとビハールは2/11から始まり、2/28からはヒマーチャルプラデーシュ州とウッタラーカンド州で摘採を開始すること。

となっています。

茶園管理に適した摘採時期を定めた、という話ではありますが、つまり「それ以前に収穫してしまう茶園がある」ということ。

1953年の茶法、2011年の食品安全基準によると、「早摘みした葉は規定されている基準に満たず、お茶の定義を順守していない」とされており、それら品質の悪いお茶が輸出増加の妨げになっているとの判断を下したということだそうです。

例えば日本でも毎年ご祝儀相場で入札される一番茶があります。
2018年は富士宮市の手もみ茶が1キロ109万円!
通常の煎茶は100g1080円程度ですので、どれほど高価か想像できるかと思います。
手もみ茶ということを考慮しても、やはりお高い…。(こちらが品質の悪いお茶という意味ではありません!)

「どこの茶園より早い一番茶」を謳えば、買う人がいるということです。

おまけに高く買ってくれるのですから、どこの茶園より早く製造して販売したいと考えるのは仕方のないこと。

 

結び

インドではおおよそ4回の旬があります。(「The Telegraph」によれば)

・ファーストフラッシュ(春
・セカンドフラッシュ(夏)
・レインフラッシュ(雨季)
・オータムナル(秋)

12/15に茶樹は休眠に入っているようで、来春に最初に出てくる新芽には冬の間に茶樹の中にため込んだパワーが溢れています。

適期に摘んで、最高級の紅茶(ファーストフラッシュ)を作り、3月末に市場に出回れば高値が付くということをインド紅茶局は期待しているようです。

日本でも茶業組合のようなところで様々な取り組みが行われていますが、インドでも同様で、おそらく茶を作っている国ではどこでもこうして改善策を考えながらより良いお茶作りを目指しているのだと思います。

世界各国の茶産地のニュースをわかりやすくお届けできたらよいと思いつつ、筆者自身も常に勉強です。

ちなみに、ダージリンのファーストフラッシュはこんな感じ。

ダージリンファーストフラッシュは特に日本人が「新茶」ともてはやす紅茶です。
ダージリンは標高が高い茶園が多く、醗酵が進みづらく緑茶のような緑色葉であるところから、日本(とドイツ)では非常に好まれますし高価です。
※あえて緑色っぽく仕上げているという説もあります

筆者はダージリンファーストフラッシュが出始める(日本では5月くらい)頃になると「今年も紅茶が本格的な時期になってきたぞ」と思います。

ダージリンに限らず、「今年の一番茶」という言葉に弱い日本人です。笑

「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」、「府『宇治茶』新条例」(仮称)とは?




「日本茶」が海外でも注目を浴びるようになり、日本茶をもっとアピールしていこうという気運が高まっていることを日々感じます。

毎日のように茶産地でのイベント、茶文化の普及のための取り組み等のニュースを目にします。

筆者の記事、以下もご参照ください。

▼静岡独自の茶の条例についての記事
静岡茶条例

▼日本茶がユネスコ無形文化遺産登録?
ユネスコ

▼茶にまつわる場所でのイベント
⇒松江市の松平不昧没後200年記念祭(2018年12月末まで)

京都府宇治市では「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」というオリジナルの茶条例が制定されています。(2014年10月)

さらに、府内だけではなく全国に向けて宇治茶を発信するための「府『宇治茶』新条例」(仮称)が新しく制定されることとなりました。

京都府、宇治市の茶への取り組みについてまとめてみたいと思います。

「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」とは?

宇治茶の発祥の地であることに誇りを持ち、宇治茶の消費拡大による「宇治茶の普及」、客に宇治茶を振る舞うことを通した「おもてなしの心の醸成」により先人たちが築きあげてきた宇治茶の伝統、産業を守り、国内外に情報発信。
また、宇治市がより発展していくこと、合わせてその取り組みを行っていく旨を表明しています。(宇治市HPより)

まずは宇治市に住む人々が自分の住んでいるところの茶文化に興味を持ってくれるように仕掛けた条例と言えるでしょう。

実際に宇治市のHPを見ると、茶の産地ツアー、茶イベントの紹介、茶の飲み方等々がまとめられており、一番HPを見るであろう宇治市の方たちに視覚的にも訴えかけているように感じます。
茶好きな筆者はHPを見て宇治市に住みたくなっております。笑

「府『宇治茶』新条例」(仮称)とは?

宇治市民を巻き込んで茶を盛り上げていこうという「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」の次は、宇治茶を全国で普及させて府内の茶産業発展につなげていくための条例が制定されることになりました。

2018年12月20日から中間案が発表となり、2019年1月21日までに条例の愛称やパブリックコメントを募集し、2019年4月の施行を目指すとのこと。

実際の振興案などはこれからですが、条例案としては「茶は喉だけではなく心を潤す」という理念のもと、
・「府民の役割」として日常的に宇治茶に親しむこと
・「府の責務」として宇治茶の普及と促進、茶産業の振興に取り組むこと
を掲げています。

 

結び

「茶は喉だけではなく心を潤す」という言葉。
本当にそうなんですよ。

・疲れてほっと一息つきたいとき
・誰かと楽しい時間を過ごすとき

そんな絵を想像する時、日本茶や紅茶(もちろん珈琲や中国茶だって)がテーブルにありませんか?
湯のみやマグカップを手にしている姿が頭に浮かびませんか?

喉が渇いているだけなら、何を飲んでもいいのです。
むしろ水の方がよいでしょう。

ですが、「茶」は空間や時間がともに存在します。
幸せな空気が漂っているイメージです。(筆者だけ?!違うよね?!)

日本国中の茶産地が力を合わせて、茶産業を盛り上げようとすればまだまだ盛り上がっていくはずです。
世界に誇れる「日本茶文化」を守りたい、守ろう。

筆者の個人の活動では限りがありますが、急須を持ったことのない若い方たちやこれからを担う子供たちにもせめてその思いを伝えていきたいと思います。

 

日日是好日-日々をただ受け入れて楽しむこと-




日日是好日」が2018年10月6日、7日、8日と先行上映されました。
時間が取れたので早速劇場に足を運んできました。

2002年に出版された「日日是好日 お茶が教えてくれた15のしあわせ」が満を持して映像化。
森下典子氏の自伝エッセイです。
私(通常は筆者と書きますが紛らわしいので私と表記します)はこの小説の大ファンで、今も時折読み返します。

 

黒木華演じる「典子」がふとしたきっかけから武田先生(樹木希林)の元に茶道を習い始めることから話が始まります。
就職を控えた20歳の典子と従姉妹の美智子(多部未華子)。
袱紗の畳み方から始まる茶道を「変なお茶」と感じつつも、つかず離れず茶道を続けていくことから「茶の真髄」を感じるまでの物語。
就職、恋愛、失恋、結婚、親の死…25年の間にともにあったのは『茶』でした。

このエッセイは一人の女性の精神的な成長の物語です。
ただ「茶道」について語るものでもなく、「茶道」とは…という訓示を垂れるものでもありません。
綺麗ごとだけの話でもなく、中には重い話題もあります。
しかし、典子が壁にぶつかり、惑い、進んでいく様は読んだすべての人が共感できることばかりで、気づくと本の中に引き込まれています。

私自身が『茶』に興味を持ち始めて10年ほど経った頃。
初めて誰もいない茶室に座った“あの日”を思い出します。
真新しい畳の香りとただただ耳から入る自然の音。
薄暗くて、仄かな日の光が差し込む3畳ほどの空間。
知らぬ間に目を閉じて五感だけに神経を集中しました。

つくばいから少量ずつ流れていく水の音。
何かを知らせるような鹿威しの音。
甲高い鳥の声に交じった、ホトトギスの鳴き声。

ふと、「音に耳を研ぎ澄ませている自分」を「遠くから見ているもうひとりの自分」がいました。
まさに「客観」です。

静寂…

恐らくその時間は数分だったでしょう。
茶を用意する方の衣擦れの音ではっと我に返りました。
『音』だけに集中していたその短い時間に、胸に抱いていたネガティブな感情や日々のモヤモヤが消え失せていました。

あの日から私自身も茶道に魅了されたのでした。
それまで全く興味もなかった茶道の精神世界を感じた瞬間に、茶のとてつもない奥深さを感じ、千利休の本を読み漁りました。
禅の世界観にも興味を持ちました。

本を読み漁っている中でこの本と出会ったのです。

 

典子の精神の成長を読みながら、私も目の前が開かれるような気持ちでした。
生きるとはこういうことだったんだ、と。
気づくととめどなく涙がこぼれていました。
今も気持ちが落ち込んだ時にはこの本を手に取ります。

それほど大好きな本の映像化。
実は私のイメージしていた武田先生は樹木希林さんではありませんでした。
実写化する時にいつも感じる違和感。
少しだけ不安がよぎりました。

ですが、見てみると杞憂だということに気づきます。
本で想像していた『音』が見事に映像でも表現されていました。
典子は思った通りに悩み、傷つき、そして笑います。
終わりには自然と涙が流れていました。

個人的には映画を見た後に、改めて本を読んでいただきたいと思います。

私自身も振り返ると長く茶に携わってきました。
まだまだ未熟ですので、日々精進です。
典子と同じように泥臭く、でも、精一杯生きています。

ふと『わかった!』と思う日があり、『なぜこんなにもダメなのだ』と落ち込む日があり。
雨の日は雨を楽しむように、雪の日には雪を、暑い日には夏の暑さを楽しむ。
ただそこにいるだけでいい。

日日是好日

そんな日々を生きていきたいと強く感じた一日でした。
お茶好きな方だけではなく、人生に迷いを感じている人にも是非。

※映画は2018年10月13日より全国映画館で公開となります。

ほうじ茶って何?自宅で簡単ほうじ茶の作り方をご紹介!




春先から初夏にかけて「新茶」というのぼりが立っていたら、居てもたってもいられなくなるお茶好きです。

毎年天候や雨の量などによって、味が変わって価格も変動します。
そのブレを極力抑えるのが生産者の腕の見せ所。
そして、茶商の技術の見せ所。

毎年の味を楽しみたいがために茶を購入し、飲みきれない…という方も多いはずです。
もしくはお茶にそれほど興味がなく、いただいたけれど飲みきれない、というケースもあるでしょう。

そんな時はこれから寒くなってくる時期に最適な「ほうじ茶」を自宅で作ってみましょう。

 

ほうじ茶とは

ほうじ茶ってそもそもなに?

ほうじ茶は香りも良く、ほっとする味わいで、あまり嫌いという方に出会ったことがありません。
子供の頃から麦茶と同様に飲んでいた、という方もいらっしゃいます。
気温が下がってきて、秋から冬の時期は筆者が経営していたカフェでもほうじ茶を召し上がる方が急増しました。

でも実は「ほうじ茶って何?」と聞くとご存じない方が案外多いです。

 

ほうじ茶の作られ方

 

<ほうじ茶>は<緑茶>を焙じたお茶のことを指します。

緑茶を高熱(おおよそ170℃~200℃程度)で焙煎します。
大きな丸いドラムの中に入れて、回しながら焙煎する方法や棚型の焙煎機で焙じる方法などお茶屋さんやメーカーにより様々です。

また、一概に<ほうじ茶>と言っても、様々な種類があります。

例えば新茶(一番茶)の時期の茶葉を使用したほうじ茶。
三番茶、四番茶と言われる番茶から作られるほうじ茶。
茎だけを集めて作っている(茎)ほうじ茶。

お茶屋さんなどでどのような味なのか尋ねてみると良いと思います。

 

ほうじ茶の味

ほうじ茶は口中をさっぱりさせる効果がありますね。
また、クセがなく飲みやすいのは高い温度で加熱することにより、カフェインやカテキン、テアニンやビタミン類などが減るからです。

カフェインの昇華点は178℃ですので、焙煎によってカフェインはかなり飛びます。
カフェインが完全にゼロにはなりませんが、妊婦さんや赤ちゃんでも緑茶より体に負担をかけません。

また、上述していますが、ほうじ茶にも様々な種類があります。
緑茶の一番茶にはうま味成分やカフェインなども豊富に含まれていますので、味がしっかりしたほうじ茶が作られます。
逆に番茶で作られるほうじ茶はさっぱりとしており、飲みやすい(味は薄い)印象を受けると思います。

ほうじ茶の香り

緑茶を加熱すると、アミノ酸と糖が反応して香ばしい香りが作られます。
元々茶葉には香り成分が多く、その茶葉を加熱することにより《ピラジン類》《フラン類》《ピロール類》が発生し、ほうじ茶独特の香りとなります。
お茶屋さんの前を通った時に香るあの良い香りの正体です。

特にほうじ茶で顕著な《ピラジン類》には血流を良くして、体を温める効果があります。
カフェインが少ないことや良い香りの成分によって精神をリラックスさせますので、ほっとしたい時や眠る前にも効果的です。(カフェインに弱い方は寝る前は避けましょう。)

 

自宅でほうじ茶を作ろう!

自宅でほうじ茶を簡単に作ることが出来ます。

■用意するもの

①緑茶(多少古くても大丈夫)
②焙烙(臭いのないフライパン、200℃くらいまで設定できるホットプレート)
③濡らしたタオル

 

1、緑茶をふるう

袋の下の方に粉などが溜まっている場合がありますので、軽く振るっておくと良いです。

 

2、焙烙(フライパン、ホットプレート)を温める

焙烙は陶器でできていますので、煙が上がるくらいまで温めると良いです。
フライパンも軽く煙が出る程度。
ホットプレートは200℃に設定して温めます。

 

3、温まった焙烙(フライパン、ホットプレート)に茶葉を入れて焙じる

すでにかなり高熱となっているので、茶葉を入れたらすぐに焦げないように焙烙を回します。
フライパンやホットプレートでしたら、木べらなどで絶えず茶葉を攪拌しましょう。
焦げている香りがしたら、一度火から下ろし、濡れたタオルの上で冷やします。

香ばしい香りがしてきて、茶葉全体が黄金色になってきたら完成です。

 

4、冷ます

葉を皿などに広げて冷まします。
焙煎具合には好みがありますので、焦げる寸前くらいまで行っていただいてもいいですし、緑が残る感じでやめても良いです。

筆者は少し軽めが好きなので、あまりゴリゴリに焙じません。

冷めたら袋などに入れて、一晩置いてから飲みましょう。
一晩くらい置いた方が馴染んで美味しくなります。(これも人によって様々です。)

 

結び

夏くらいまでは緑茶を大量に飲みます。
真夏は水出しにして大量消費します。
それでも残るくらい毎年購入するので(汗)、秋口くらいからはほうじ茶を大量に作って飲みます。

一番茶で作ったほうじ茶はしっかりしているので朝に飲んだり、チャイの容量で煮出して「ほうじ茶ミルクティ」を作ったりします。
価格が安めの茶葉を購入した場合もほうじ茶にして寝る前に飲みます。

今、あちこちで「加賀棒茶」という茎のほうじ茶が人気です。
ペットボトルでも出ていますし、スイーツなどに使用しているところもあります。
スターバックスでも「加賀棒ほうじ茶フラペチーノ」が出ていましたね。

「加賀棒茶」は焙煎方法が独特で、飲むと「おお!」!という印象を受けますので是非一度お試しくださいね。

これからの時期はほっとするほうじ茶、オススメです。

 

日本茶ノ生餡?緑茶彩米?緑茶を食べるとどんな効果があるの?




先日テレビで「日本茶ノ生餡」についてやっていました。

日本茶を餡状にしており、水にとかしてお米に混ぜたり、スイーツに使用したりと茶の成分をまるごと摂取できるという優れもの。

ここ数年でますます「お茶をそのまま摂取する」ということに注目されています。

「日本茶ノ生餡」について

 

2018年8月7日に「おいしい日本茶研究所」より発売されたばかりの商品です。

着色、着香を行わず、合成保存料も入れずに、静岡の茶葉と酵母とビタミンのみをペースト状にしています。

ご飯を炊くときに入れたり。
溶かしてドリンクにしたり。
料理やスイーツに使用したり。

ペースト状ですので、非常に使いやすいですね。
しかも10g入りの使い切りスティックタイプです。

しずおか緑茶、しずおか抹茶、しずおか焙じ茶、しずおか和紅茶の四種類があり、気分によっても楽しめます。

「おいしい日本茶研究所」でも販売しているお米があります。
「日本茶ノ生餡」を一粒一粒の米にまぶして、そのまま炊くことができる商品です。

上記と同じ商品ではないのですが、同じコンセプトの商品を2年ほど前に「世界お茶まつり」というお茶のイベントで購入しました。

「緑茶彩米」はうるち米でしたので、少しもちもちとした食感でした。
しっかりと緑茶の味もして、面白い商品が出たものだと感動したのを覚えています。

 

 

なぜ茶葉を食べるのがいいのか?

製茶された緑茶の中には《水溶性成分》と《脂溶性成分》があります。

煎茶はお湯で抽出をしてお茶を飲む際に《水溶性成分》はお湯に溶けだして抽出されますが、《脂溶性成分》は水に溶けないため葉に残ります。

《水溶性成分》
カフェイン、カテキン、テアニンなど

《脂溶性成分》
ビタミン、食物繊維、ベータカロテンなど

緑茶は体に良い、と言われていますが、茶葉をまるごと食べることでより多くの栄養が摂取できるのです。

一番茶や上級煎茶などはお茶を飲んだ後の茶殻に、ポン酢や酢味噌などをつけて食べます。
番茶やほうじ茶は葉が固いですが、一番茶や上級煎茶の場合は葉が柔らかいので、非常に食べやすいです。
青菜のような感じで食べることができます。

また、一番茶の新芽を天ぷらにして食べるというのも産地では鉄板メニューです。

粉末緑茶や抹茶も茶葉を粉末にしているので、葉を丸ごと食べるのと同じ効果があります。

宮崎茶房は今ではかなりメジャーとなりましたが、もともと生産量の少なかった釜炒り茶をメインに、多くの賞を総なめしている有名茶園です。
紅茶や烏龍茶も積極的に作られており、多くの茶農家を目指す若者を受け入れて、後進の育成にも積極的です。
有機栽培で育てているお茶ですので、まるごと摂取をしても安心安全です。

結び

 

お茶の効能に注目する傾向が高まっています。
外国の方で日本のお茶に興味を持っている方は、お茶の効能に期待していることが多いようです。
外国のお茶好きな方のブログなどを読むと、多くは効能に注目しているのがわかります。

カテキンなどはがん予防や高血圧予防など様々な効能が明らかになってきていますので、「特定保健用食品」としてだけではなく、薬学の世界でも研究が進められています。

お茶に人気が高まるのは嬉しいのですが、美味しさをそっちのけにして効能ばかりに重点を置いたお茶の販売の仕方は好ましく思いません。
なぜなら茶は《薬》ではないからです。

美味しいから飲む、美味しいから飲みたい、と思っている人に結果的として健康効果もあった、というのが一番理想のように思います。
これはあくまでも筆者の願望ですが。

これからも「お茶をまるごと食べる」ということに注力した商品が様々出てくると思いますので、注意深く探して、機会があれば試食していきたいと思います。

焙煎度に応じたティージェラート?日本茶の焙煎ってそもそもなに?




2018年1月にできた「Maruzen Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)」。

焙煎度の違いによるお茶やジェラートが楽しめるとのこと。

中国茶や台湾茶、または珈琲ではよく使用する焙煎。

日本茶の焙煎とはなに?
焙煎茶が楽しめるお店は?

ご紹介したいと思います。
 

 

お茶の焙煎ってそもそもなに?

台湾の焙煎機

 

煎茶の場合、簡単に言うと【茶摘⇒蒸す⇒揉む⇒乾燥】までの工程が茶農家で行われます。

その後【ゴミ取り除き⇒大きさにより分類⇒仕上げ乾燥】という仕上げ工程があります。
仕上げの部分は農家さんで行う場合もありますし、お茶屋さんで行う場合もあります。

仕上げ加工が行われた完成茶が通常パッケージされて販売されている煎茶になります。
この完成茶にさらに手を加えたものが、例えばこちら。

ほうじ茶⇒仕上げされた煎茶を焙じて、カフェインを飛ばしたもの。
玄米茶⇒仕上げされた煎茶に、炒った玄米を加えたもの。

仕上げ乾燥した後の完成茶を強く焙煎したり、弱めに長時間焙煎したりすることにより変化を楽しむことができます。

上記の写真は台湾の焙煎機ですが、茶葉を入れてぐるぐると回り、下から熱を当てて焙煎します。

台湾や中国の烏龍茶には焙煎が欠かせません。
お茶の味や質にもかかわってくる、重要な工程です。
日本茶の焙煎とは根本的には違いますが…

 

 

 

焙煎したお茶を試してみたい!

 

日本茶を焙煎することにより、味の変化を楽しめるというお店をご紹介します。

もちろんほうじ茶を楽しみたいなら、近くのお茶屋さんに行くのが一番手っ取り早いと思います。
お茶屋さんから漂う良い香りは、まさに茶を焙じている(仕上げの可能性もあり)香りです。
あの香りに吸い寄せられるようにお茶屋さんに入ってしまいます。

筆者も近くのお茶屋さんで自宅でも楽しめるほうじ茶の作り方を教わりました。

 

☆Maruzen Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)

お茶処静岡で、店内にお茶の焙煎工房を併設し、少量の茶葉をその場で焙煎して飲むことができるカフェです。

「0度、80度、100度、130度、160度、200度」の焙煎度に分かれており、抹茶からほうじ茶までのジェラートが楽しめます。
焙煎度が低いほど、《煎茶》に近く、焙煎度が高いと香ばしい《ほうじ茶》の味に近づきます。

0度は農家で行われる、仕上げ前の工程の状態のジェラートだとのこと。
茶処の静岡ならではのジェラートですね。
 

 

Maruzen Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)

〒420−0031 静岡県葵区呉服町2-2-5(静岡駅徒歩8分)
営業時間:11:00AM – 7:00PM
定休日:
不定休

 

 

櫻井焙茶研究所

こちらは東京の南青山。
このお店が焙煎を売りにしたお店の《はしり》ではないでしょうか。

焙じ方を変えた茶とブレンドで様々な表情のお茶を楽しめます。

お食事も楽しめるお茶のコースや日本茶と和菓子のセットなどもあり、少しマニアックなお茶の世界を堪能できそう。
お茶友の友人が、まるでマジックのように焙煎したお茶の変化などを楽しめたと興奮しながら話してくれました。

一見和食のお店かと思わせる雰囲気もいいですね。
店主様は元和食の板前さんだとか。

 

櫻井焙茶研究所

〒107-0026 東京都港区南青山5丁目6番23号 スパイラル5階(東京メトロ表参道駅B1 出口前)
営業時間:11時~20時

 

 

結び

 

日本茶の焙煎は主に水分を抜くこと、カフェインを飛ばし、味を円やかにする効果があります。

煎茶を加熱することでカフェインが昇華し、香ばしい香りと甘味のある味わいのあるほうじ茶になります。
筆者も自宅で飲みきれなかった煎茶を焙じて、ほうじ茶をよく作っています。
作り方などはまた今度ご紹介したいと思います。

煎茶の焙煎度合などは自宅では変化をつけるのが難しいですが、上述のようなカフェで飲み比べが出来たら勉強になりますね。

珈琲の焙煎のように、「今日はダークローストのほうじ茶を」とか選べるようなカフェが増えることを楽しみにしています。