学生のカフェイン過剰摂取が問題に?受験シーズンのカフェイン摂取について。

受験シーズン真っ只中ですね。

今回も少しシーズン的なことで「受験シーズンのカフェイン摂取」について書きたいと思います。

というのも、こちらの記事を見たからです。
福井大学子どもの心の発達研究センターの准教授が「中高生の最大2割がカフェイン依存症である」と仰っているそうです。

確かに筆者も学生時代、珈琲や紅茶などを濃くして眠気覚ましとして飲んでいたことを思い出します。
筆者が学生時代にはエナジードリンクなるものはありませんでしたが、手軽にカフェインを摂取できるという意味では便利な世の中です。

錠剤でも売っています。


とはいえ、受験生がカフェインの過剰摂取による依存になってしまうというのは甚だ問題ですね。

カフェインについて

カフェインという名前は非常によく耳にしますし、茶(緑茶、烏龍茶、紅茶など)に含まれています。
そしてまるで毒物のように扱う方も多い存在です。




「眠れなくなる」「興奮する」「トイレが近くなる」という効果に加え、多量のエナジードリンクを摂取した方が亡くなったという事件も以前起こっていたため、ネガティブに捉えがちで、
カフェイン=悪
と思っている方が非常に多いように思います。

カフェインは「植物アルカロイド」の一種で、「植物アルカロイド」とは植物の体内に含まれるアルカリ性の有機化合物の総称です。

カフェインの作用としていくつかありますが、特に今回の話の中で重要な部分はここです。

■中枢神経を興奮させる

脳が疲労すると「アデノシン」という物質が出てきます。
アデノシンを受け入れる受容体(アデノシン受容体)にアデノシンが入り込むと興奮作用を抑制して眠くなります。

カフェインはこのアデノシンと似たような構造をしており、アデノシンの代わりにアデノシン受容体に入り込んでアデノシンが受容体に入ることを阻害します。

そのため、カフェインを摂取すると興奮して眠れなくなる、ということが起こります。

徹夜の方や受験生等が眠気を覚ますため、多くのカフェイン入り飲料を摂取して依存症状や離脱症状を起こしてしまうということが今回の記事で問題視されている部分です。



カフェインは体に悪いの?

カフェインには様々な効果があるのですが、過剰に摂取をすると体に負担をかけることが一部研究で発表されています。
とはいえ、まだまだ全容は分からないもので今も様々な世界的機関で研究が行われているという実情です。

また、農林水産省のHP(食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~)には、

「カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。」

と明記されており、世界保健機構(WHO)や各国のカフェインについての報告が書かれてあります。
詳細は上記ページでご確認ください。

ただ、日本の場合はまだ正確に一日の最大摂取量などは定められていません。
▼参照:内閣府食品安全委員会ファクトシート(平成30年2月23日最終更新)

「体に良い」効果もありますので、「体に悪い」とも「体に良い」とも言い切れないけれど、「人のよっては体に悪い効果もある」というのが答えになるでしょうか。

世界保健機構(WHO)で定めているカフェインの最大摂取量は?


各国によってカフェインに対する許容量の指定等は異なっています。

そのため、日本も加盟している世界保健機構(WHO)ではどうなのか、というところを見ていきましょう。

世界保健機構(WHO)で公表している「Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding(2001)」には以下のように記載されています。

・Effects of caffeine on the foetus are not well established yet. Tea, cocoa and cola-type drinks contain about the same amount of caffeine while coffee contains about twice as much caffeine. Try to limit your

・caffeine can pass into the breast milk and cause hyperactivity and sleeping problems in your baby – try not to drink too much coffee, tea and cola drinks (recommendations are the same as for pregnancy);

農林水産省のHPには「カフェインの胎児への影響はまだ確定はしていないとしつつも、お茶、ココア、コーラタイプの飲料は同じくらいの量のカフェインを含んでおり、またコーヒーはその約2倍のカフェインを含んでいることから、妊婦に対し、コーヒーを、1日3~4カップまでにすることを呼びかけています。」と訳されています。

「Try to limit your 」とありますので、世界保健機構(WHO)としても個体差によってかなりの違いがあるため正確なところは明言出来ないというところではないかと思います。

受験生のカフェイン過剰摂取の記事で言われている「欧州食品安全機関(EFSA)」での基準は?





欧州食品安全機関(EFSA)の「Scientific Opinion on the safety of caffeine(2015)」については、以下の通りです。
農林水産省のHPに記載の訳を参照します。

「欧州食品安全機関(EFSA)は、2015年にカフェインについてリスク評価を行っています。
大人では、カフェイン摂取量が3 mg/kg体重であれば急性毒性の懸念はないとし、これから、体重70 kgの大人であれば、1回当たり200 mgのカフェイン摂取であれば健康リスクは増加しないとしています。また、習慣的なカフェイン摂取に関しては、妊婦を除く大人では1日当たり400 mgまでであれば健康リスクは増加しないとしています。
妊婦及び授乳婦については、習慣的なカフェイン摂取に関し、1日当たり200 mgまでであれば、胎児や乳児の健康リスクは増加しないと評価しています。
子供については、長期的・習慣的なカフェイン摂取に関する研究が少なく不確実性が残るものの、大人と同様、3 mg/kg体重/日であれば悪影響が見られないと推測されるとしています。

Scientific Opinion on the safety of caffeine(2015)」の本文中を確認すると、
青少年⇒10歳~18歳/子ども⇒3歳~10歳以下/幼児⇒12か月~36か月以下
と分けられていますが、農林水産省のHPの「子ども」は3歳~18歳の子どもと青少年のことを指していると考えられます。

カフェイン3㎎/㎏体重/日ってどれくらい?


▼引用:農林水産省HP

例えば、50㎏の女子高生だった場合、1日当たりのカフェイン摂取量は150㎖(3㎎×50㎏)が上限と考えますので、コーヒー(浸出液)でしたら2.5杯(100㎖、珈琲カップくらいのサイズ)程度で抑えた方が良いということになります。

表を見ると、エナジードリンクのようなものを摂取した場合は商品にもよりますが1本で一日の摂取量を越えてしまう場合があるようです。

さらに、カフェインはお茶、珈琲、チョコレート、コーラ…と様々なものに入っていますので、<受験勉強中にチョコレートを食べながら珈琲を飲んだ場合>はもう少し摂取量を抑えなければならないということになります。

また、あくまでも目安であり、個人差があるということも忘れてはいけません。

カフェイン依存症になるとどうなるの?

カフェインを過剰に摂取をしていると、そのうち依存症となり、カフェインが摂取できないことによる中毒症状を起こす場合があります。
さらに、急にやめると離脱症状を起こすケースすらあります。

本文中にも記載がありますが、米国精神医学会の診断基準(DSM5にはカフェインの摂取量が精神に影響を及ぼすことがあることを記しているそうです。

過剰摂取の場合は、不眠、興奮などが現れ、離脱症状では頭痛や不安などが現れます。

カフェインは過剰に摂取して中毒状態になってしまうと、やめられなくなるという薬のような側面があることは覚えておいた方が良いと思います。

だからこそ、子どもの場合は注意が必要です。

結び


akizouさんによる写真ACからの写真

子どものカフェイン摂取量に関して、日本独自の研究結果は現在まだありません。

そのため、欧州や米国の研究結果に頼ることとなるのですが、体格や人種による遺伝的なものなどを考慮するとカフェイン耐性も異なると考えられます。

よく言われているのは「日本人は昔から茶を飲んでいるのでカフェイン耐性がついている」というもの。

では、

もっと古くから茶を飲んでいる中国ではどうなのか?
ミルクティを飲んでいるイギリスは?
チャイやキリテーを飲んでいるインドやスリランカの場合は?
アメリカって昔から珈琲よく飲んでるよね?

などなど疑問は尽きません。

筆者自身もカフェインはその日の体調にかなり左右されます。

店をやっていた時代は試飲や実験等も含めて、1日4~5ℓの茶を摂取していましたが特別体に不調があったこともありませんでした。

しかし、会社員に戻ってあまり茶の量を摂取できなくなると休みの日でも1日3ℓくらいしか飲めなくなったように思います。

また、お茶好きな方の中にも「紅茶はいくらでも飲めるけど、緑茶は2杯程度しか飲めない」とか「お茶会に行っても、すぐにカフェイン酔いするのでなかなか行けない」等々、様々な意見が飛び交っています。

もちろん茶種によってカフェイン含有量が異なりますし、そもそも感じる違和感のすべてがカフェインに起因しているかどうかすら分かりません。

あくまでも「Try to limit your」という姿勢で、自身の体と対話をしながら茶を飲むことが大切です。
※お酒と同じ考え方で良いのではないかと思います。

カフェイン入り飲料を飲んだ際に「いつもと違うな、少しおかしいな」と思った時点で、カフェインを少し控える、違う方法で眠気を覚ます、というようなことも必要になるでしょう。

受験シーズン、どうしても根を詰めて最後の追い上げをしたくなる時期です。

受験は人生にとって一大事ではあるかと思いますが、まだまだ先は長いです。

カフェイン中毒になるほど、体に不調をきたすほど頑張り続けなくとも良いのではないかと筆者は思います。(経験談)

とはいえ、過剰に摂取しなければ「体に良い効果もたくさんある」カフェイン。
近くにいる大人が少し気にして、カフェイン中毒にならない程度にカフェイン入り飲料を摂取させてあげるように心掛けていただきたいと思います。

あと少し、受験生の皆様体と心を労わりながら受験勉強を頑張ってくださいね!

花粉症に効くお茶があると言うけれど、本当に効くの?

気温差が大きくなり、花が咲き始めそろそろ春の気配を感じます。

新しいことを始めたくなったり、ソワソワしだしますね。
それと同時に鼻がムズムズする方たちの季節到来です。←

筆者はこの時期の花粉症はそれほどひどくないのですが、もともとアレルギー体質で秋くらいにピークが来ます。。ツライ…。

とはいえ、春にも飛散量が多いときはアレルギーの薬を服用しています。

そんな時によく出るこの話題。

お茶は花粉症に効くか否か

ありきたりな話題ですがまとめてみたいと思います。



花粉症対策のお茶?

たまたま見たこちらの商品でそういえば花粉…となったのでした。

現在COVID-19が猛威を振るいマスク不足に陥り、花粉の予防すらできないという状況ですが、確実に花粉の魔の手は近づいています…。

こちらの商品の原材料が気になりました。
凍頂烏龍(中国茶)、べにふうき、甜茶(中国茶)、レモンバーム、ペパーミント

凍頂烏龍茶、べにふうき、甜茶と言えば、三大花粉症対策茶と言っても過言ではないものです。

ただ、通常はそれぞれバラバラに飲むことが多いかと思います。
例えば、凍頂烏龍茶に、鼻の通りが良くなるミントを配合、のように。

それがまさかの全部ブレンド…!

そこで驚きが隠せなかった筆者です。

べにふうきは恐らく緑茶だと思われますし、そこに烏龍茶、そして甘味のある甜茶がプラスされているとは…。

ある意味衝撃です。飲んでみたい…
でも調べていたら他にも全部ブレンドって結構あるんですよね。
味のバランスが難しそうだなぁと思いますが、味より効能なのでしょうか…

■べにふうきについて

お茶界隈にはお馴染みの「べにふうき」ですが、ご存じない方もいらっしゃるはずですので少々説明を。

べにふうきは「べにほまれ」という品種と「枕cd86」を掛け合わせて作られた紅茶向きの品種です。

べにふうきに含まれる「メチル化カテキン」が抗アレルギー効果があるという研究結果が1999年に発表されました。

しかし、紅茶向けの品種であるにも関わらず、そのメチル化カテキンの抗アレルギー効果を引き出すには紅茶ではなく、緑茶や包種茶(烏龍茶の一種)として製造する必要があります。

そのため、抗アレルギー効果を求めて「べにふうき」を購入するとしたら、日本で一番手に入りやすいものは「べにふうき緑茶」となります。


煎茶でももちろん良いのですが、粉末のものですと水に溶けない茶のすべての成分を摂取することが出来ます。(食物繊維も摂れます)

以前「茶葉を食べる?筆者おススメレシピもご紹介」という記事を書いたのですが、粉末茶は手軽に効率的に茶葉を摂取することが出来ます。

メチル化カテキンが水にどれほど溶けて、茶殻にどれほど残留するのかが分かりませんが、折角ならビタミン類などもすべて飲んでしまいましょう。

べにふうき緑茶の研究を行っている野菜茶業研究所に詳細が載っていますのでご興味ある方は是非ご覧ください。⇒こちら

■凍頂烏龍茶について


台湾の凍頂山周辺で作られているお茶のことを指します。
(実際は凍頂山周辺で作られていないお茶も凍頂烏龍茶と名乗っているようですが…)
華やかでまろやかな味わいの烏龍茶です。
日本人のお土産にも大変人気です。


凍頂烏龍茶を実はネットで購入したことがないため、ここがお勧め!というのがありません。ゴメンナサイ…。

台湾茶っぽいパッケージだったので、こちらの商品をセレクトさせていただきました。
筆者は台湾茶を信頼できる販売者の方から購入していますが、あいにく凍頂烏龍茶の扱いはないため、飲むのは台湾のお茶屋や知人からもらった時くらいです。

凍頂烏龍茶を台湾で飲んでからはまった、という方が周りにとても多いので、偉大なお茶だと思っています。

女性が好む烏龍茶であるように感じます。
はまったという人たちは全員女性です。思い返せば。

べにふうきの研究の際に出てきた「緑茶や包種茶の方がメチル化カテキンが豊富」であるとすれば、発酵や焙煎が軽い凍頂烏龍茶の方が良いのかも知れません。詳しくは分かりませんが・・

■甜茶について

甜茶は10年以上前にかなりヘビーに飲んでいた時期があります。

というのも、これだけで甘味があって空腹を誤魔化せたからなのです。
恐らくダイエットをしていた時期かと思われます。
あと、ステビアもヘビー飲用。(甘いから)


確かこちらのパッケージだったような気が…。
ティーバッグ状になっていて、ヤカンで煮出してから冷やして冷蔵庫に入れていたり、職場に持って行ったりしていました。

花粉症予防も兼ねて飲んでいましたが当時の記憶が曖昧で効果があったのかなかったのか…。

しばらく飲んでいなかったため、ふと懐かしくなって筆者も購入しました。


10年以上経つと、このようなのど飴も出ているし、薬のようなソフトカプセルになっているものもあったりで驚きました。
花粉症がどれほど国民病になっているのか…。オソロシイ…。

甜茶がべにふうきや凍頂烏龍茶と違うのは「茶外茶(ちゃがいちゃ)」であるというところです。

学名カメリア・シネンシスというツバキ科の常緑樹を使用して作っているのが「茶」ですが、それ以外は「茶外茶(ちゃがいちゃ)」のように呼ばれることがあります。

例えば、ハーブティ、麦茶、タンポポ茶、桑茶などなど。

「茶」と「茶外茶」の見分け方として簡単な方法としては、<カフェインが含まれない>ということでしょうか。
※マテ茶は例外でカフェインが少量含まれています。

▼参照記事:ハニーブッシュティとは?ノンカフェイン?ルイボスティより飲みやすい?
▼参照記事:柿葉茶ってどんなもの?味はどんな感じ?カフェインは入っているの?
▼参照記事:桑葉茶ってなに?どんな効果があるの?どうやって作られているの?
▼参照記事:麦茶の時期!麦茶の効能やカフェインの有無は?
▼参照記事: マテ茶って飲んだことある?どんな味?体に良いって本当?

結局、花粉症に効くの?





そう、そこですよね。
皆さんが知りたいのはそこのはずです。

再度戻りますが、野菜茶業研究所での「べにふうき緑茶の研究情報」を見ると、こうあります。

花粉症に効くというメチル化カテキンは、茶葉中に含まれるポリフェノールの一種で、エピガロカテキンガレートの一部がメチル化したもの。

・「べにふうき」「べにふじ」「べにほまれ」という品種にメチル化カテキンが多く含まれている。

・酸化発酵(紅茶製造)させるとメチル化カテキンは消失するため、緑茶や包種茶などの酸化発酵しない(ほとんどしない)ものが良い

・茎にはメチル化カテキンが含まれず、成熟した葉に多く含まれる
⇒夏や秋などの葉を使用した方が含有量が多い?
⇒一番茶の新芽には(ほとんど)含まれない?

・強い火入れや焙じによってメチル化カテキンが消えるため、強い焙煎のもの(ほうじ茶)も効果減。

・1日34㎎のメチル化カテキンを摂取する場合に花粉症への効果がある
⇒メチル化カテキン含有量1.5%の茶葉なら、3.8gの茶葉を「煮沸しながら5分以上」煎じる必要がある

べにふうき緑茶に関して言えば、美味しく飲める茶ではなく、薬として煎じて飲むようなものだと考えた方が効果があるようです。

そう考えると、最初にご紹介した粉末茶は苦いでしょうけれど、メチル化カテキンの摂取量も多く、薬として考えれば飲みやすいのではないでしょうか。
筆者もずいぶん前に飲んだべにふうき緑茶渋くて苦くて、飲みきれませんでした…。

結び





正直自分自身で実感をしていないので効くのかどうかということをはっきりと断言しかねますが、研究結果により確かに「べにふうき緑茶」は花粉症対策に効果ありとなっています。
凍頂烏龍茶や甜茶の論文も見つけましたら貼っておきたいと思います。

鮮明に覚えているのは「凍頂烏龍茶が花粉症に効く」ということをテレビ番組で特集をしており、その後台湾茶を扱っている茶屋がパニックになったという話。

中国茶を飲み始めたくらいの頃だったため、「へー、そうなんだー」くらいでその様子を眺めていた記憶があります。

丁度そのテレビ番組が放映された時期と同じくしてメチル化カテキンの論文が出ていますので、何か強い力をかんじ…(以下略)

お茶は薬ではありません、ということをこのブログではよく書いていますが、一部薬にも含まれる成分が入っているということは確かです。

ただ、薬としての効果を狙って飲むお茶はあまり美味しくないという現状…。

良薬は口に苦し。

まさにこの言葉に尽きます。

これから花粉症対策でべにふうき緑茶を召し上がるのでしたら、1日34㎎、きっちり飲んでください。
そして是非結果を教えてください。←

▼参照記事:茶を飲むのは体に良いから?茶=薬?特定保健用食品?機能性表示食品?(追記あり)

テーブルウェア・フェスティバル2020~暮らしを彩る器展~へ行く(東京ドーム)

2020/2/2(日)~2/10(月)に東京ドームで「テーブルウェア・フェスティバル2020」が開催されています。

毎年行われているこちらのイベント。
多くのお茶好きな方が集まる、テンション上がる器の展示販売会です。

勉強というよりはただ参加しただけなので、写真多めでご紹介したいと思います。



テーブルウエア・フェスティバル2020概要について

■期間:2020/2/2(日)~2/10(月)
■時間:10:00-19:00(初日は11:00~/最終日は18:00まで)
■場所:東京ドーム

■公式HP:https://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/
■公式Twitter:https://twitter.com/tablewarefest

前売り券を手に入れていたのですが、若干早く到着してしまい30分ほど入場を待っていました。
すでにその間に長い列が…。

当日券を求める人たちもかなり長蛇の列が出来ており、混雑していました。
新型コロナウイルスの影響が怖いので行かない、という声もTwitterに上がっていたので実際の来場人数は今までに比べて少ないのかも?

筆者の独断と偏見のセレクト器たち


まずは<D5:「一期一会の茶の間づくり」~とこなめ焼~>からスタート。
作家さんの一点ものがこれだけ揃っているのはありがたいです。
手で持ってみて、注いでみるところを想像しながら拝見しました。

やはり、とこなめ焼急須好きですね。


<D7:「長崎のやきもの 暮らしのアトリエ~波佐見焼~」>
波佐見焼は女性が好みそうなパステル調の食器が多かったように思います。
ドット柄などのポップなものもあり、全体的にかわいらしい印象です。


<O-1~O~16◇オリエンタルロード[骨董通り]>
アンティーク等の販売がされていました。
自身が昔とても好きだったウェッジウッドのカップが売っていてテンションアップ⤴


どこだかもはや分かりませんが、目に留まったものたち。
絞り出しや蓋椀は一点もの、欲しくなります…!





テーブルウエアに必要なかごやテーブルクロス、ランチョンマット、箸等色々と販売されていました。
紅茶関係のテーブルグッズのお店は大行列していたところもありました。すごい。


ガラスものはときめきますなー。
息をのむほど美しいものばかり。


テーブルセッティングも勉強になります。
この色とこの形でこんな印象を受けるのか、とか家にあるもので再現できるかとか考えながら展示を見ていました。

結び

個人的には茶器メインで見ていましたが、急須の見比べは非常に良かったです。
筆者が持っているのはとこなめ焼が圧倒的に多いのですが、万古焼も欲しくなりました。

万古焼、土鍋もヒットしており販売もしていたのですが、やっぱり欲しい…。
確実に美味しく米が炊ける…!!!


購入したものは今回少なかったのですが、これだけ世界中の器が集まっていると自身の好みの色や形が分かってきます。
多くのものを見て、感じることが出来るこういうイベントというのは本当にありがたいですね。

2/10(月)まで行われていますので、ご興味ある方は是非行ってみてください。

SNSでテーブルウェアフェスティバルの公式アカウントをフォローの上、「#テーブルウェアフェスティバル2020」とつけて写真と感想をアップすると豪華プレゼントが当たるかも?というキャンペーンも行われていますよー!



武夷岩茶・焙煎の現場についてのセミナーで焙煎を学ぶ

先日、武夷岩茶の焙煎についてのセミナーに参加してきました。

お茶を時折作っているため、【焙煎】、火の入れ方に元々非常に興味があります。
前にご紹介したほうじ茶を作る際も焙煎しますし、紅茶でも最後に火入れを行うことが多いです。
▼参照:ほうじ茶って何?自宅で簡単ほうじ茶の作り方をご紹介!

肉を焼く、牛乳の殺菌を行う、それらにもすべて共通する内容(だと思っている)ですので、火を入れる作業というのは「製品を良くも悪くも」する重要な工程だと思います。

中国茶台湾茶系は特に【焙煎】で香味の変化を生み出している茶が多く、興味があるものの自身がまだまだ理解できない部分でもあります。

セミナーの内容を簡単にまとめてみたいと思います。
▼参照:茶の故郷、中国武夷山茶ブーム。価格はますます高騰中。



武夷岩茶の製法

そもそも自身が武夷岩茶の製法について疎いので、頭の整理を。
※今回はあくまでも焙煎のセミナーでしたので製法はまた別途セミナーに参加したいと思っています。

今回先生が説明してくださった工程として、
日光萎凋、静置、揺青、殺青、揉捻
とありました。

そして、武夷岩茶の製法の肝となるのが「做青」とのこと。

做青」は上記の工程すべてを指すのか、先生の話の中でははっきり理解できませんでしたが、<日光萎凋をし、静置、揺青を行うこと>を指しているように思えました。

殺青に入るタイミングは【製茶師】が判断するのですが、ここは非常に大切なところです。
先生は以前台湾で摘採した茶を先に全部買い取って、この殺青に入るタイミングを超過させた茶を作ってみたそうです。
製茶師曰く「これは台湾では売れない!」だったそうです。
具体的にどのような状態が良いのか悪いのかは現地に行かないと分からないですね…。(;^_^A

これらの工程がすべて終わった後に(多分乾燥も入ると思うのですが)【焙煎】が行われるとのこと。



焙煎はどういう風に行われるの?

焙煎で大事なのは何より火おこし。
焙煎室という特別な規格の部屋で火をおこします。

炭火には<龍眼><ライチ><マンゴー>が適しているそうです。
どれも硬いので、2週間くらい焙煎を行えるとか。

焙煎室に入ると<左><正面><右>にそれぞれ穴が開いている一段高い台?があり、そこで火をおこしていきます。

かなり室内の温度が高く、重労働だそうです。
これは【焙煎士(師?)】という方が行うとのこと。
ちなみに、現在は【焙煎士(師?)】と【製茶師(士?)】の資格を持っているとかなり高い賃金で雇ってもらえるそう。どちらも国家資格!

大きな炭を叩き割りながら満遍なく火を通し、その上に灰を被せて焙炉を乗せます。

灰は温度の調整、火を長持ちさせるために乗せるそうです。

115℃~10時間~焙煎を行っています。
この炭火で行うのが「伝統焙煎」。
非常に時間と労力がかかるので、今は電気の焙煎機で焙煎するところも増えているとのこと。
筆者も電気焙煎機を持っているのですが、炭火焙煎のように作るのはかなり難しいそうです…。やっぱりね。

焙煎による香味の変化

講義が終わると、焙煎違いの岩茶の飲み比べをさせていただきました。

筆者はこんなにたくさんの岩茶を飲み比べたことがなく、圧巻です!


同じ品種で、焙煎違いのもの。
確かに全く香味が違うことがよく分かります。

自身が一番美味しいと思ったのは<肉桂の中火焙煎>でした。
シナモンの香りを仄かに感じつつ、焙煎で出た味わいも感じられて、非常に好みでした。

他にも140℃の高温で長く焙煎したものはかなり香ばしい印象。
逆に軽焙煎のものは緑っぽい、いわゆる清香を感じます。
ただただ、「ほうほうなるほどなるほど」、「これは好き」、「これは苦手」くらいの感想で終わってしまいましたが。笑



結び

中国茶台湾茶は紅茶にはまりだしてすぐに教室に通っていたのですが、煩雑な印象を受け、その後は自分で飲む程度で終わっていました。
今も変わらず好んで飲んでいます。

しかし、こうして飲み比べを行ったり、焙煎技術について知ると途端に心に着火しましてきちんと勉強したい意欲が…。

今後紅茶や烏龍茶を作っていきたいので、焙煎についても掘り下げて勉強していきたいと思います。

【追記あり】丸子紅茶の村松二六さんに日本の烏龍茶製造を体験させてもらった!

2019年の11月は毎週のようにイベントが続き、あちらこちら顔を出しているうちにあっという間に時が流れています。汗

まだ、和紅茶や国産紅茶、という言葉がメジャーではない頃から、「丸子紅茶」を作っている村松二六さんの工房にお邪魔して、烏龍茶の製造を実際に葉に触れながら体験させていただきました。



村松二六さんとは?



和紅茶(国産紅茶)に馴染みのない方には村松二六さんの存在はあまり分からないかと思いますが、この本を読んでいただくと彼の茶農家としてのすばらしさは伝わると思います。

前に記事に書きましたが、多田元吉がインドから持ち帰った原木が静岡県の丸子に植えられていましたが、それらが山の開発で切られることになった際、移植をして今もその近くの工房で紅茶作りをされています。
▼参考記事:日本でも紅茶が作られている?-和紅茶の歴史やイベントなどについて-

日本で紅茶を作っている人はほとんどいなかった20数年前から紅茶用品種の“べにふうき”を民間で最初に育成し、紅茶を作り始めました。

農薬も使わず、天然の有機質肥料だけで工夫しながら紅茶作りをしてきたそうです。

そんな様々な二六さんの想いがたっぷり書かれているこの本を是非読んでいただきたいと思います。

二六さんは今も若手の生産者を集めて、製茶を教えたり、イベント等で新しい情報を常に収集されている非常に熱心な方です。
素晴らしい先輩がいることに感謝しなければなりません。

烏龍茶の製茶体験について

和紅茶や国産紅茶はかなり市民権を得るようになってきましたが、烏龍茶も各地で作られるようになりました。
お茶のイベント等に行くと、茶農家の多くが今烏龍茶作りを積極的に行っているように感じます。

日本で作られた烏龍茶を原料にしたペットボトルも販売されています。


筆者が到着したのが12時過ぎ。
10時くらいから茶刈りを行い、すでに「日干萎凋」中。
※製法については細かい説明省きます。なにせ烏龍茶系は疎い…

そのあと室内に入れて、「室内萎凋」。
温度と湿度を調整しながら、時間を置きます。

1時間半ごとくらいに軽く「揺青」。
茶葉をゆすって、香りや成分の変化を起こさせます。

少しずつ水分も抜け、「揺青」をしながら皿の量を減らしていきます。
11月半ばで夕方になると気温が低くなってきたため、暖房をつけて、加湿器も付けます。

少しずつ優しくゆする「揺青」から、激しくゆする「攪拌」へ。

最後の「攪拌」が終わったのが20:30。
あっという間に時間が過ぎていきます。オソロシイ。




酸化酵素の働きを止めるため、「殺青」を行います。
この殺青機の度計は150℃くらいを指しています。

ぐるぐると回転をしながら、葉を炒ります。
こちらが20分くらい。

殺青機から葉を取りだしたら、布で少しくるんで休ませます。
その後「揉捻」。

台湾式(望月式)揉捻機で10分弱揉みます。

揉み終わった葉は少し黒くなっています。
そして撚れている。

「乾燥」。
こちらは「中揉機」という緑茶を作るときにも使う機械に入れて、しばらく乾燥させます。25分ほど。
これもぐるぐる回るやつ。

「中揉機」から出た段階で試飲。
今回は“べにふうき”を使用していますが、台湾の包種茶のように花のような優しい香りと甘味。

ここまでの経緯を見てきたので、香りの変化に感動してしまいました。

「棚乾燥機」に入れて、6時間で完成。
この時すでに12時を回っていました。

星がきれい…。←もはや疲れて細かいところを覚えてないw

結び

烏龍茶の製法、確かに本で読んだことがありますし、なんとなくの工程も分かります。
ただ、実際に葉の変化を生で見ると非常に感動するものがありました。

機械摘みで行っており(今回摘み取りの機械が壊れてしまったそうで…)、時間的には本場のものに比べて短いですが、それにしても乾燥まで入れたら丸々一日仕事です。

手で攪拌を行っていましたが、最初の工程を行ってくれるという機械も今は販売されています。
先日の世界お茶まつり2019でも、萎凋工程をすべて行ってくれる機械の開発をしたと静岡県農林技術研究所茶業研究センターが紹介していました。
(これは「香り緑茶」を作るためのものだそうですが…)

昨今、「渋い、苦い」お茶ではなく、「香り」の良いお茶が好まれる傾向にあります。

時代は常に変化しており、香りの良さに重きを置く烏龍茶は今後日本でより多く作られるようになるでしょう。

楽しみです。
そして、自分でも烏龍茶を作りたい…!

【追記】

2020年1/13の15時過ぎに、村松二六さんの自宅と工場が火災に見舞われました。

自宅が全焼、工場も一部焼けてしまい、現場検証が行われております…。

二六さん夫婦とご家族が無事であったことは不幸中の幸いです。

今後現場が落ち着いたら支援の輪が広がっていくことと思います。その際はまた詳細をアップします。

 

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Twitterで話題になっていた「自家製正山小種(ラプサンスーチョン)」をやってみた

TwitterなどのSNSを見ていると、時折とても素敵な茶席を設けている方や美しい茶器でお茶を召し上がっている方がいて、目が潤うのと同時に勉強になります。

もう1か月くらい前ですが、Twitterで話題になっていたものを真似させていただき、作ってみました。

自家製正山小種(ラプサンスーチョン)です。



正山小種とは?



紅茶屋でラプサンスーチョン、を頼むとまるで正露丸の香りのような深紅の紅茶が出てくることがあります。
中国茶の世界では正露丸の香りではなく、フルーティでまろやかな香りの紅茶が出てくることが多いように思います。あくまでも主観。

「正山」とは紅茶や烏龍茶が最初に作られたとされる「武夷山」のことを指します。
「小種」とは元々烏龍茶作りに使われた野生種のことのようです。(諸説あります)
▼関連記事:茶の故郷、中国武夷山茶ブーム。価格はますます高騰中

17世紀の明から清へと変わろうとする転換期。
元々烏龍茶作りをしていた武夷山の桐木村に軍が侵攻してきました。
途中まで作った烏龍茶を置いて、農民たちは逃げ、戻ってきた頃には湿った茶葉が残っていたそうです。

それを乾燥させる際に、室内を温めるため松の木を燃やしたことから茶葉にその香りが移ったというのが正山小種の由来とされています。

そのお茶が大英帝国(イギリス)に渡り、オリエンタルな香りに魅了された貴族たちがこぞって嗜んだとか。

かなり昔ですが、テレビ番組で罰ゲーム的に使われていたこともありました。
正露丸的な香りが苦手、という方も当然いますが、ハマる方も結構多いです。
筆者はすごく疲れている時、無性に飲みたくなります。

このお茶は非常に歴史が長く、まだ解明されていないことも多いようですので筆者はわからないことが多いです、すみません。。



自家製正山小種とは?

元ネタはこちら

このツイートを見て、「おおお!!!」と興奮し、作り方を教えてもらいました。

瓶の中に入っているのは松ぼっくりと貝殻。
そこに仕切りをして、お茶を入れています。(茶種は伺わず)

茶器の美しさ、松ぼっくりを燃やして、茶葉に香りをつけるという発想!!!

センス皆無の筆者にとっては、目からうろこが落ちる内容でした。

で。
やってみました。
やりたかったんです!!!

まず、拾ってきた(←)松ぼっくりと貝殻を瓶に入れます。
紅茶は悩んだ挙句、先日自分で作ったやぶきたの和紅茶。こんな感じ。

松ぼっくりに着火。

しばらくすると瓶の中が燻ってきます。

見えるでしょうか、煙。

瓶の蓋を完全に閉めると酸素がなくなるので、少し開けつつ、火が消えたら他の部分に火をつけながら一時間ほど。

葉っぱから確かにラプサンスーチョンの香りが!!!

いざ、試飲!

とにかく、富士華名(@_fujibana)さんの写真がどれも美しいので、筆者もとっておきの茶器を探し出して淹れてみました。

仄かに香る燻煙。
決して嫌みがなく鼻に抜けていきます。

残念だったのは、自家製のやぶきた紅茶の作りが悪くて味は残念なものとなってしまいました。。
茶葉の選定は大事!

これは岩茶や鳳凰単欉などを使用しても、十分楽しめます。

松ぼっくりはたくさん拾ってきた(←)ので、また違う機会に違う茶葉で試してみようと思います。

楽しい遊びを教えていただきました。
富士華名(@_fujibana)さんに本当に感謝です。



3年に一度の茶の祭典!「世界お茶まつり2019」に行ってきました。<概要編>

3年ごとに行われている「世界お茶まつり」。
筆者は前回初めて行きましたが、今年は時間をとってじっくりと行ってきました。

どんなイベントなのか筆者が体験したものを中心に簡単にご紹介します。




【世界お茶まつり2019】
▼期間:2019/11/7(木)-11/10(日)
▼時間:10:00~16:00(7日は11:00から)
▼会場:静岡県コンベンションセンター グランシップ

 

JR東静岡駅南口に向かうとグランシップの看板が見えます。

階段を下りて、数分でトップ画像のグランシップが見えます。

写真の通り、毎回世界お茶まつりの際はグランシップ前の芝生のところで近隣の手作り作家等が出店をしています。
雑貨や布製品、お菓子や陶芸品、また、芝生に布をひいてその上でマッサージを行ってくれる店もあり楽しめます。

グランシップ前の広場では静岡おでんや茶そば、タピオカミルクティなどが購入できるスペースもあります。
外ステージもあり、飲食をしながらアーティストの歌を聴いたりもできたようです。(あまりそこにはいなかったので詳細不明)

ちなみに静岡おでんはこんな感じ。


黒はんぺんと牛すじが入っているのが鉄板なのでしょうか?
どこで食べても一本ずつ串に刺さっており、色が黒めの割りに味はあっさりのおでんです。
削りぶし粉をかけて、からし(味噌)をつけて食べる感じです。
今回は四回食べました。美味しいです。

グランシップに入る前から楽しめるポイント

【ポイント①】グランシップの茶の木

グランシップ向かって右側に入り口があるのですが、先ほどのトップ画像のもっと駅寄りの場所に茶の品種が数種類植えられています。
※垣根も茶の木なのでお見逃しなく!


こんな珍しい品種まで!
ここからすでにお茶好きの血が騒ぎますよね。

【ポイント②】外の展示販売

「日本紙通商」では茶の苗を500円でポットに植えて持って帰ることができます。
筆者が聞いたときは<べにふうき>でしたが、<きらり31>も出ていたとか。
結構多くの方が苗を持って歩いています。
お子様が楽しそうに植え替えをしていたのを何度か見ました。記念になるからいい!

そこを通り過ぎると、グランシップ入り口までテントが並んでいます。

世界農業遺産系の茶草場農法、わさびの伝統栽培、岐阜県長良川の鮎などの展示販売等。

手揉み茶も実演が!
手揉み茶についてはこちらの記事をどうぞ。

中でも常に人が絶えなかったのは「世界農業遺産高千穂郷・椎葉地域」で、試飲もたくさんいただきました。

釜炒り茶の実演も行われていたようです。
こちらは見逃したため、3年前の写真を⇊
(わかる人にはわかる、超有名人)

こちらのブースでスタート早々散財したのは内緒。←多分多くの方がやらかしてる

【ポイント③】世界のお茶を飲める「世界の路上茶屋体験」

様々な世界のお茶を飲めるコーナーが!

時間がなかったので、悩みに悩んでミャンマーへ。

こちらは糯米茶。
オーム、という植物と茶が一緒に入っていて、煮て飲むそうです。
時間が経っていたようで、かなり苦渋かったです。。

揚げパンをつけて飲むのがミャンマーのミルクティ(朝食、イチャクエというそうです)だそうです。
アルミの容器にミルクティが入っていてかわいいです。(注ぐ時に絶対にこぼすけど)

他のコーナーも非常に面白そうでした。
行けなくて無念…。

もうこの段階でかなり財布の体力を消耗。笑

グランシップ内はどんな感じ?

入り口入ってすぐ正面に上下エスカレーター。
左側に総合案内所。
右側にステージ。

そのさらに右奥には中ホールエントランスで、「世界緑茶コンテスト2019入賞茶」が並んでおり、さらに奥から二階では「ティスティング・フェスティバル」が土日に行われていました。

メインとも言えるのが、入り口入って左にある<大ホール:海>の「ワールドO-CHAメッセ

ホールに入ってすぐ、「静岡県農林技術研究所茶業研究センター」が研究結果の展示や品種登録する前のお茶や開発した商品の試飲、アンケートを行っていました。

病害虫の展示なども非常に興味深かったです。(実は今回筆者が一番テンションが上がったところ)

👆こういうやつ。

あとはもう天国です。

お茶の試飲購入もできるし、生産者の話も聞けるし、製茶機械も見ることが出来ます。
日本茶インストラクター協会のブースでは日本茶アワードのお茶を飲むこともできますし、小さい茶席も設けられているところがあります。

もう一回言いますが、天国です。



ゆっくりお茶を飲みたい!

3階に上がると、様々なお茶席を楽しめるコーナーが。
陶器のショップも数件出ていて、涎が出そうでした。(むしろすでに涎が出ていたと思われます)

「体験、工夫茶席」「イギリスの紅茶 最新事情とティスティング」「日本で一番高価な茶を愉しむー八重奏は極上手もみ茶のための究極の淹茶法ー」などなど、数百円から数千円くらいでミニセミナーが受けられます。
もちろん、お話を聞きながらお茶もいただけます。
※無料のコーナーもあります

3階南ホワイエでは、「まるのみしずおか」。
こちらは静岡の生産者が自らの茶の説明をしながら、茶を淹れてくださるというなんとも贅沢なコーナー。(しかも湯呑付きで500円!!!)


筆者は入り口でイベント限定の湯呑を購入して、こちらを使用したため別途茶葉をいただきました。ありがたい!

お久しぶりの生産者、初めましての生産者、数日で多くの方にお会いできてとても楽しむことができました。
購入して飲んだことはあるけれど、生産者の制作秘話や意図などを聞くと余計に興味や愛情がわいてくるから不思議です。

今回筆者はセミナー目当てだったので、それほどフロアは回っていませんが他にも面白そうなブースやコーナーがありました。

4日間まるまる居るというマニアなお茶好きから色々な話を聞いていると、「まだまだ修行が足りぬ」と思いました。←
11月はイベントが多くて、結構お茶好きさん同士会う機会が多いですね。笑

結び





セミナーなどについてはまた別の記事にまとめていきたいと思います。

3年前に比べるとブースが少し減ったような気がしなくもないですね。。
あとは、会場の静岡がやはり多いので、「世界」というからにはもう少し様々な茶葉の購入もできたら嬉しいと個人的に思いました。

台湾茶が多かったような…?

思えばブースの写真は少し撮ったりしていましたが、フロアの写真がないことに後から気づきました。。
これでは伝わりませんね、雰囲気。(;^_^A
Twitterでは「#世界お茶まつり」で検索すると写真や情報がたくさん出てきますので、そちらにお任せします。←

また、今後もイベント続きですので、よろしければこちらの記事も参考にどうぞ。

烏龍茶が乳がんの予防に効果があるという研究結果について-薬事法とかいろいろと-




茶はがんの抑制効果がある、という話はあちこちで聞く話。
先日の紅茶がインフルエンザに効くという話と同じで、本当に目に、耳にします。

先日、烏龍茶が乳がんの抑制効果があるという論文が「 Anticancer Research」誌に発表されたというニュースを見ましたので、茶とがんについての話をまとめてみたいと思います。

 

烏龍茶が乳がんの抑制をする?

Anticancer Research」誌で発表された新しい論文には烏龍茶が乳がん細胞の増殖を防ぎ、進行を妨げる効果があると記されているそうです。

ミズーリ州セントルイス大学の研究者チームが緑茶、烏龍茶、紅茶および濃茶の抽出物(dark tea extracts、何を意味するのかよくわかりません…)の濃度を変えて、6種類の乳がん細胞株に対する生物学的効果を調査したそうです。

結果として、烏龍茶は乳がん細胞の増殖、および腫瘍形成において抑制的役割を果たしていることが判明したとのこと。
乳がんに対する化学的な抑制剤として大きな可能性があると結論付けています。

ただ、上記はあくまでもシャーレの中での話であって、人間(動物)で実験を行っている訳でも、臨床実験が行われている訳でもありません。

「乳がんに対する化学的な抑制剤として大きな可能性がある」ということです。

※詳細は医療従事者でも、研究者でもないただのお茶好きな筆者には難しいため、概要のみの説明となります。
ご興味ある方は「 Anticancer Research」誌の論文をお読みください。

 

 

緑茶にはがん予防効果があるという話は?

 

緑茶にはがん予防効果がある、という話も今のところは上記の「烏龍茶が乳がん抑止に効果がある可能性がある」と同様のレベルに近いのではないかと思います。

確かに、お茶屋さんの宣伝文句としても多く見られますし、テレビやラジオのメディアでも時折耳に、目にします。

「緑茶はがんの予防に効果がある」
なら良いのですが、
「緑茶はがんに効く」
と断言してしまっている方も(少数ですが)いらっしゃいますので問題ですよね。。

そもそも、病気の治療、予防を目的とするものは「医薬品」となります。
上記のような表示や宣伝文句は「医薬品」として国の承認を受けたものにしか許されません。
薬事法によって、そう定められています。

茶は薬ではありませんので、がんの治療や予防については言及してはいけません。
※こちらは以前に特定保健用食品についてまとめた記事も参考にどうぞ。

ダメ、誇大広告!
 

 

公的にはどうなっているの?

国立がん研究センターでは「科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」を行っているそうです。

緑茶と胃がんリスクという内容がHPにまとめられています。

様々な研究論文をまとめた結果、

「疫学研究と生物学的メカニズムの両面から、日本人女性においては、緑茶の摂取が胃がんリスクを低下させる可能性があるという結論になりました。しかし、男性に関しては緑茶と胃がんリスクの関連を示す十分な疫学的エビデンスは得られていません。」

と結論づけています。

つまり、やはり残念ながらカテキンや紅茶(烏龍茶)ポリフェノールのがん抑止効果についてははっきりとした科学的証拠がないというのが実情のようです。

 

 

結び

筆者の友人が若くして乳がんにかかった際に「お茶ががんに効くと聞いてから、お茶ばかり飲んでいる」と言っていたことを思い出します。

その時ばかりは
「間違いない。絶対に効くよ」
と断言した覚えがあります。

そして、効くことをただひたすらに願いましたが残念なことに彼女は再発した乳がんにより、旅立ちました。

筆者にはがんになった方の気持ちは汲み取ることができません。
しかしながら、「がんに効く(可能性がある)」と言われた方が藁にも縋る思いで茶を購入する気持ちはある程度想像ができます。

筆者自身も大病をした経験があるのですが、その時に健康食品の押し売りに心動いたことがあったからです。
あとから、「あー、こうやって詐欺は生まれるのだなぁ」と思ったり。

そういった経験から「せめて茶についてはできうる限り正しい情報を、正しく伝えたい」と強く思うようになりました。

勉強不足で分からないことも多々ありますし、勘違いをしている部分も複数ありますが、茶を愛する者としてせめて気持ちだけでも「正しく伝える」を意識していきたいと思っています。

「茶ががん予防に効く」と大きな声で言えるようになることを願いつつも、美味しいから飲んでほしいというお茶好きとして複雑な心境ではありますが。笑

 

 

話題のチーズティってなに?どうやって作るの?





チーズティってご存知ですか?

最近Instaglamでもよく見かけるようになりました。

台湾発祥、今アメリカやベトナムでも大人気のチーズティ。

ついに2018年8月3日には日本初のチーズティ専門店ができました。

チーズティってどのようなものなのかご紹介します。

今話題のチーズティってなに?

紅茶や烏龍茶やジャスミンティなどの上にクリームチーズを使った《チーズクリーム》を乗せた、今話題のドリンクです。

台湾風タピオカ入りドリンクや抹茶ラテにチーズクリーム乗せたものもあります。

チーズの見た感じがビールの泡のようなふわふわになっているお店もありますし、お店によってチーズクリームの割合、形状や味は様々なようです。

上記の動画では、珈琲やチョコレートドリンク、ミックスフルーツジュースにもチーズクリームを乗せていますね。
ミックスフルーツジュースとチーズって分離しないのか…?

日本で初上陸したのは「岩塩チーズドリンク」を出している「彩茶房」。

今はチーズティを出しているカフェを全国で見かけるようになりました。

チーズティの作り方は?

先ほどの動画にもありましたが、材料はこんな感じ。

【材料】
①茶
②クリームチーズ
③砂糖
④生クリーム
⑤牛乳
⑥塩
(コンデンスミルクや全脂粉乳を入れているレシピもあり)

【作り方】

1、お茶は別に抽出して冷やして、容器に入れる
2、生クリームを軽く泡立てて(六分立てほど)冷蔵庫で冷やしておく
3、クリームチーズをボウルに入れて、砂糖を加える
4、牛乳を少しずつ加えて分離しないように混ぜていく
※あれば全脂粉乳やコンデンスミルクを入れるとより濃厚になる
5、塩を加えて混ぜ、2の生クリームを加えて軽く混ぜ合わせる
6、1のアイスティの上にチーズクリームをたっぷり乗せて完成

他にも様々なレシピがありました。

ボウルにクリームチーズと生クリームと牛乳を入れて、ハンドミキサーでが――――っと。
(当然、周りに飛び散って大変なことになってました。笑)

いくらでもアレンジはできますね。
お店にはタピオカ入りのものや、抹茶味なども様々。



肝心のチーズティのお味は?

飲んだ方の感想を見ると、「お茶にレアチーズケーキが乗っているみたい」「チーズは濃厚だけど、下のお茶がさっぱりしているのであっさり飲める」などのご意見が多数です。

チーズとお茶?!

という意外性がブームを引き起こしているのでしょう。

筆者の感想は、「思ったより美味しい」でした。
筆者が飲んだのは《抹茶チーズティ》でした。
濃厚な上のチーズクリームで一瞬ひるんだんですが、その後ほとんど甘味のない抹茶ラテが口中に入ってきて、さっぱり。

確かに多くの方が仰っている《チーズケーキが乗っている抹茶ラテ》という感じでした。
スタッフの方が抹茶ラテにチーズクリームをかけている姿を見ていると、クリームはかなりトロトロでした。
生クリームの泡立てが緩かったのか、牛乳などの水分が多いのかなぁ。
酸味はそれほど感じませんでしたが、確かにクリームチーズの味がします。

チーズクリームが液体に近いのでストローでも吸いやすく、飲みやすかったです。
他の店舗でも飲んでみたら印象は違うのかも知れません。

結び

筆者も一度しかまだ飲んだことがないので、違うアレンジチーズティも飲んでみようと思います。

また、自宅でも作る予定ですので、その際は材料の割合などもまたアップしますね。

このチーズティ、Macha Barのように茶が逆輸入してますが、面白いですね。

緑茶にチーズクリームを乗せて飲もう、なんて発想は日本人には出てこないと思います。
こうして世界中で茶に興味を持つ人が増えたら楽しいですね。

追記:
日本初のチーズティ専門店「FORTUNER tea-box(フォーチュナーティーボックス)」
オープン日:2018年8月3日
住所:東京都渋谷区神宮前3-27-15 FLAG内1階
営業時間:11時~19時
定休日:不定休

茶の故郷、中国武夷山茶ブーム。価格はますます高騰中。




中国の武夷山といえば、お茶好きな方なら知らない人はいない場所かと思います。

烏龍茶、紅茶の発祥地と言われており、美しい景観からユネスコの世界複合遺産にも認定されています。

ユネスコ世界複合遺産というのは、文化遺産でもあり、自然遺産も兼ねているという世界でも認定されている数が30件ほどしかないものです。
▼関連記事:ユネスコ無形文化遺産に日本茶を!大切な日本の文化を守ろう。

中国には他にも「黄山」「泰山」「峨眉山と楽山大仏」があるそうです。

岩間に育つ武夷岩茶、一般的にラプサンスーチョンと言われる正山小種。
武夷山で作られている茶は希少価値のあるものが多いです。
※正確に言うとラプサンスーチョン=正山小種ではありません。

武夷山では10年ほどじわじわと価格が上がっていましたが、今さらに価格が高騰しています。

武夷山とは?

福建省と江西省の境目にある山脈が武夷山脈です。

険しい渓谷で、断崖絶壁の岩間をいかだで観光するツアーが目玉です。

九回くねくねと曲がっているところがあるということから付けられた「九曲渓」は壮大な景色が広がっています。
筆者はまだ行ったことがありません。行きたい。



なぜ武夷山のお茶が高騰しているの?

 

先日武夷山についてのニュースを読みました。

中国からヨーロッパ諸国へ茶がもたらされた際に、東洋からきた素晴らしい薬であるともてはやされ、貴族のステータスシンボルとなります。

特にイギリスは中国の茶を喉から手が出るほど欲し、アヘン戦争(イギリスVS中国)直後というとんでもない時期に中国にベテランプラントハンター(植物を未開の地などから探し出す人)を送り込み、こっそりと茶の木や茶の種を盗み出し、本国へ送りました。

そして自分の植民地であったインドに植えます。

その中国の茶木のルーツを持つのが、かの有名なインドのダージリンです。
今販売しているダージリン茶にChinaとついているものは、この時イギリスへ運ばれた茶の木の子孫です。

このあたりのいきさつにはお勧めの本があります。

イギリス人の茶に対する執念、アヘン戦争直後の混乱時にプラントハンターの過酷な中国探放記などが描かれています。
筆者は興奮して物語の中に完全に入り込んでおりました。
茶がどれだけ人々を魅了して、経済に影響したのか、非常に興味深い内容です。

・・・話が反れました。
なぜ武夷山の茶が高騰しているかという話ですが、記事の中ではこのように書かれていました。

以下要約
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
武夷山のお茶はこの10年で1年ごとに10%ずつ価格が上がっていた。
過去の一年でキロ当たり108,000人民元の茶が125,000人民元に上がった。
今年はさらに20%の価格上昇が起こっている。

去年から地方職員によって武夷山の茶が育つ10%ものエリアで不法に植えられた茶木の伐採が行われる。

武夷山はユネスコ世界遺産指定区に指定されており、周辺の生物多様性を守るため、2008年に施行された新植栽禁止措置を現在実施している。

2017年に習近平国家主席が「緑の山と透明な水は金や銀に値する」という演説を行ったことにより、武夷山の自然を守るためにそれらが強行されることになった。

そのため、じわじわと高騰していた茶の価格が今年さらに跳ね上がっている。
武夷山の茶に価値を見出した富裕層により、価格が高騰し、需要に生産が追い付いていない状況が続く。

武夷山に6本しか現存していない、貴重な大紅袍(武夷岩茶)の木。
結果として20gのその大紅袍から採れたお茶はオークションで200,000人民元(約335万円)にもなろうとしている。
それは約24オンスの金に相当する。

武夷山周辺の茶の生産は2020年までに40億人民元になると言われている
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上要約

武夷山で作られる茶はもともと量が少なく、非常に美味しいため価格は高いものでした。
特に武夷岩茶と呼ばれる、豊富なミネラルを含んだ岩間岩場に自生している岩茶から作られた茶(烏龍茶)は煎がきき、力強く、甘味があり、香り高い素晴らしいものです。

そこにさらに、ユネスコ文化複合遺産として登録された武夷山の価値が上がり、武夷山茶まがいの不法な茶の木の伐採により、収量も減少。

よって価格がより高騰したということのようです。



結び

美しい自然が金や銀と同等だと国家主席が言うのですから、素晴らしいことです。

中国はここ十数年、国内にて茶の需要が増加しています。
1997年香港返還あたりの時期にプーアル茶の価格がものすごく高騰したのを思い出します。
あれは投機目的で購入していた方が多かったのでしょうが、武夷山の茶も同様の道をたどるのでしょうか…。

中国国内には自国の茶に興味をもつ方も増えているようです。

自国の文化を守るという動きがあるというのは素晴らしいことだと感じます。
今後も武夷山茶の価格高騰を追っていきたいと個人的に思っています。

※筆者はあまり中国の茶の歴史は詳しくなく、英語訳も異なっていたら申し訳ない限りです。
専門家の方がいらしたら、是非ご意見頂戴したいところです。