Twitterで話題になっていた「自家製正山小種(ラプサンスーチョン)」をやってみた

TwitterなどのSNSを見ていると、時折とても素敵な茶席を設けている方や美しい茶器でお茶を召し上がっている方がいて、目が潤うのと同時に勉強になります。

もう1か月くらい前ですが、Twitterで話題になっていたものを真似させていただき、作ってみました。

自家製正山小種(ラプサンスーチョン)です。



正山小種とは?



紅茶屋でラプサンスーチョン、を頼むとまるで正露丸の香りのような深紅の紅茶が出てくることがあります。
中国茶の世界では正露丸の香りではなく、フルーティでまろやかな香りの紅茶が出てくることが多いように思います。あくまでも主観。

「正山」とは紅茶や烏龍茶が最初に作られたとされる「武夷山」のことを指します。
「小種」とは元々烏龍茶作りに使われた野生種のことのようです。(諸説あります)
▼関連記事:茶の故郷、中国武夷山茶ブーム。価格はますます高騰中

17世紀の明から清へと変わろうとする転換期。
元々烏龍茶作りをしていた武夷山の桐木村に軍が侵攻してきました。
途中まで作った烏龍茶を置いて、農民たちは逃げ、戻ってきた頃には湿った茶葉が残っていたそうです。

それを乾燥させる際に、室内を温めるため松の木を燃やしたことから茶葉にその香りが移ったというのが正山小種の由来とされています。

そのお茶が大英帝国(イギリス)に渡り、オリエンタルな香りに魅了された貴族たちがこぞって嗜んだとか。

かなり昔ですが、テレビ番組で罰ゲーム的に使われていたこともありました。
正露丸的な香りが苦手、という方も当然いますが、ハマる方も結構多いです。
筆者はすごく疲れている時、無性に飲みたくなります。

このお茶は非常に歴史が長く、まだ解明されていないことも多いようですので筆者はわからないことが多いです、すみません。。



自家製正山小種とは?

元ネタはこちら

このツイートを見て、「おおお!!!」と興奮し、作り方を教えてもらいました。

瓶の中に入っているのは松ぼっくりと貝殻。
そこに仕切りをして、お茶を入れています。(茶種は伺わず)

茶器の美しさ、松ぼっくりを燃やして、茶葉に香りをつけるという発想!!!

センス皆無の筆者にとっては、目からうろこが落ちる内容でした。

で。
やってみました。
やりたかったんです!!!

まず、拾ってきた(←)松ぼっくりと貝殻を瓶に入れます。
紅茶は悩んだ挙句、先日自分で作ったやぶきたの和紅茶。こんな感じ。

松ぼっくりに着火。

しばらくすると瓶の中が燻ってきます。

見えるでしょうか、煙。

瓶の蓋を完全に閉めると酸素がなくなるので、少し開けつつ、火が消えたら他の部分に火をつけながら一時間ほど。

葉っぱから確かにラプサンスーチョンの香りが!!!

いざ、試飲!

とにかく、富士華名(@_fujibana)さんの写真がどれも美しいので、筆者もとっておきの茶器を探し出して淹れてみました。

仄かに香る燻煙。
決して嫌みがなく鼻に抜けていきます。

残念だったのは、自家製のやぶきた紅茶の作りが悪くて味は残念なものとなってしまいました。。
茶葉の選定は大事!

これは岩茶や鳳凰単欉などを使用しても、十分楽しめます。

松ぼっくりはたくさん拾ってきた(←)ので、また違う機会に違う茶葉で試してみようと思います。

楽しい遊びを教えていただきました。
富士華名(@_fujibana)さんに本当に感謝です。



3年に一度の茶の祭典!「世界お茶まつり2019」に行ってきました。<概要編>

3年ごとに行われている「世界お茶まつり」。
筆者は前回初めて行きましたが、今年は時間をとってじっくりと行ってきました。

どんなイベントなのか筆者が体験したものを中心に簡単にご紹介します。




【世界お茶まつり2019】
▼期間:2019/11/7(木)-11/10(日)
▼時間:10:00~16:00(7日は11:00から)
▼会場:静岡県コンベンションセンター グランシップ

 

JR東静岡駅南口に向かうとグランシップの看板が見えます。

階段を下りて、数分でトップ画像のグランシップが見えます。

写真の通り、毎回世界お茶まつりの際はグランシップ前の芝生のところで近隣の手作り作家等が出店をしています。
雑貨や布製品、お菓子や陶芸品、また、芝生に布をひいてその上でマッサージを行ってくれる店もあり楽しめます。

グランシップ前の広場では静岡おでんや茶そば、タピオカミルクティなどが購入できるスペースもあります。
外ステージもあり、飲食をしながらアーティストの歌を聴いたりもできたようです。(あまりそこにはいなかったので詳細不明)

ちなみに静岡おでんはこんな感じ。


黒はんぺんと牛すじが入っているのが鉄板なのでしょうか?
どこで食べても一本ずつ串に刺さっており、色が黒めの割りに味はあっさりのおでんです。
削りぶし粉をかけて、からし(味噌)をつけて食べる感じです。
今回は四回食べました。美味しいです。

グランシップに入る前から楽しめるポイント

【ポイント①】グランシップの茶の木

グランシップ向かって右側に入り口があるのですが、先ほどのトップ画像のもっと駅寄りの場所に茶の品種が数種類植えられています。
※垣根も茶の木なのでお見逃しなく!


こんな珍しい品種まで!
ここからすでにお茶好きの血が騒ぎますよね。

【ポイント②】外の展示販売

「日本紙通商」では茶の苗を500円でポットに植えて持って帰ることができます。
筆者が聞いたときは<べにふうき>でしたが、<きらり31>も出ていたとか。
結構多くの方が苗を持って歩いています。
お子様が楽しそうに植え替えをしていたのを何度か見ました。記念になるからいい!

そこを通り過ぎると、グランシップ入り口までテントが並んでいます。

世界農業遺産系の茶草場農法、わさびの伝統栽培、岐阜県長良川の鮎などの展示販売等。

手揉み茶も実演が!
手揉み茶についてはこちらの記事をどうぞ。

中でも常に人が絶えなかったのは「世界農業遺産高千穂郷・椎葉地域」で、試飲もたくさんいただきました。

釜炒り茶の実演も行われていたようです。
こちらは見逃したため、3年前の写真を⇊
(わかる人にはわかる、超有名人)

こちらのブースでスタート早々散財したのは内緒。←多分多くの方がやらかしてる

【ポイント③】世界のお茶を飲める「世界の路上茶屋体験」

様々な世界のお茶を飲めるコーナーが!

時間がなかったので、悩みに悩んでミャンマーへ。

こちらは糯米茶。
オーム、という植物と茶が一緒に入っていて、煮て飲むそうです。
時間が経っていたようで、かなり苦渋かったです。。

揚げパンをつけて飲むのがミャンマーのミルクティ(朝食、イチャクエというそうです)だそうです。
アルミの容器にミルクティが入っていてかわいいです。(注ぐ時に絶対にこぼすけど)

他のコーナーも非常に面白そうでした。
行けなくて無念…。

もうこの段階でかなり財布の体力を消耗。笑

グランシップ内はどんな感じ?

入り口入ってすぐ正面に上下エスカレーター。
左側に総合案内所。
右側にステージ。

そのさらに右奥には中ホールエントランスで、「世界緑茶コンテスト2019入賞茶」が並んでおり、さらに奥から二階では「ティスティング・フェスティバル」が土日に行われていました。

メインとも言えるのが、入り口入って左にある<大ホール:海>の「ワールドO-CHAメッセ

ホールに入ってすぐ、「静岡県農林技術研究所茶業研究センター」が研究結果の展示や品種登録する前のお茶や開発した商品の試飲、アンケートを行っていました。

病害虫の展示なども非常に興味深かったです。(実は今回筆者が一番テンションが上がったところ)

👆こういうやつ。

あとはもう天国です。

お茶の試飲購入もできるし、生産者の話も聞けるし、製茶機械も見ることが出来ます。
日本茶インストラクター協会のブースでは日本茶アワードのお茶を飲むこともできますし、小さい茶席も設けられているところがあります。

もう一回言いますが、天国です。



ゆっくりお茶を飲みたい!

3階に上がると、様々なお茶席を楽しめるコーナーが。
陶器のショップも数件出ていて、涎が出そうでした。(むしろすでに涎が出ていたと思われます)

「体験、工夫茶席」「イギリスの紅茶 最新事情とティスティング」「日本で一番高価な茶を愉しむー八重奏は極上手もみ茶のための究極の淹茶法ー」などなど、数百円から数千円くらいでミニセミナーが受けられます。
もちろん、お話を聞きながらお茶もいただけます。
※無料のコーナーもあります

3階南ホワイエでは、「まるのみしずおか」。
こちらは静岡の生産者が自らの茶の説明をしながら、茶を淹れてくださるというなんとも贅沢なコーナー。(しかも湯呑付きで500円!!!)


筆者は入り口でイベント限定の湯呑を購入して、こちらを使用したため別途茶葉をいただきました。ありがたい!

お久しぶりの生産者、初めましての生産者、数日で多くの方にお会いできてとても楽しむことができました。
購入して飲んだことはあるけれど、生産者の制作秘話や意図などを聞くと余計に興味や愛情がわいてくるから不思議です。

今回筆者はセミナー目当てだったので、それほどフロアは回っていませんが他にも面白そうなブースやコーナーがありました。

4日間まるまる居るというマニアなお茶好きから色々な話を聞いていると、「まだまだ修行が足りぬ」と思いました。←
11月はイベントが多くて、結構お茶好きさん同士会う機会が多いですね。笑

結び





セミナーなどについてはまた別の記事にまとめていきたいと思います。

3年前に比べるとブースが少し減ったような気がしなくもないですね。。
あとは、会場の静岡がやはり多いので、「世界」というからにはもう少し様々な茶葉の購入もできたら嬉しいと個人的に思いました。

台湾茶が多かったような…?

思えばブースの写真は少し撮ったりしていましたが、フロアの写真がないことに後から気づきました。。
これでは伝わりませんね、雰囲気。(;^_^A
Twitterでは「#世界お茶まつり」で検索すると写真や情報がたくさん出てきますので、そちらにお任せします。←

また、今後もイベント続きですので、よろしければこちらの記事も参考にどうぞ。

烏龍茶が乳がんの予防に効果があるという研究結果について-薬事法とかいろいろと-




茶はがんの抑制効果がある、という話はあちこちで聞く話。
先日の紅茶がインフルエンザに効くという話と同じで、本当に目に、耳にします。

先日、烏龍茶が乳がんの抑制効果があるという論文が「 Anticancer Research」誌に発表されたというニュースを見ましたので、茶とがんについての話をまとめてみたいと思います。

 

烏龍茶が乳がんの抑制をする?

Anticancer Research」誌で発表された新しい論文には烏龍茶が乳がん細胞の増殖を防ぎ、進行を妨げる効果があると記されているそうです。

ミズーリ州セントルイス大学の研究者チームが緑茶、烏龍茶、紅茶および濃茶の抽出物(dark tea extracts、何を意味するのかよくわかりません…)の濃度を変えて、6種類の乳がん細胞株に対する生物学的効果を調査したそうです。

結果として、烏龍茶は乳がん細胞の増殖、および腫瘍形成において抑制的役割を果たしていることが判明したとのこと。
乳がんに対する化学的な抑制剤として大きな可能性があると結論付けています。

ただ、上記はあくまでもシャーレの中での話であって、人間(動物)で実験を行っている訳でも、臨床実験が行われている訳でもありません。

「乳がんに対する化学的な抑制剤として大きな可能性がある」ということです。

※詳細は医療従事者でも、研究者でもないただのお茶好きな筆者には難しいため、概要のみの説明となります。
ご興味ある方は「 Anticancer Research」誌の論文をお読みください。

 

 

緑茶にはがん予防効果があるという話は?

 

緑茶にはがん予防効果がある、という話も今のところは上記の「烏龍茶が乳がん抑止に効果がある可能性がある」と同様のレベルに近いのではないかと思います。

確かに、お茶屋さんの宣伝文句としても多く見られますし、テレビやラジオのメディアでも時折耳に、目にします。

「緑茶はがんの予防に効果がある」
なら良いのですが、
「緑茶はがんに効く」
と断言してしまっている方も(少数ですが)いらっしゃいますので問題ですよね。。

そもそも、病気の治療、予防を目的とするものは「医薬品」となります。
上記のような表示や宣伝文句は「医薬品」として国の承認を受けたものにしか許されません。
薬事法によって、そう定められています。

茶は薬ではありませんので、がんの治療や予防については言及してはいけません。
※こちらは以前に特定保健用食品についてまとめた記事も参考にどうぞ。

ダメ、誇大広告!
 

 

公的にはどうなっているの?

国立がん研究センターでは「科学的根拠に基づくがんリスク評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究」を行っているそうです。

緑茶と胃がんリスクという内容がHPにまとめられています。

様々な研究論文をまとめた結果、

「疫学研究と生物学的メカニズムの両面から、日本人女性においては、緑茶の摂取が胃がんリスクを低下させる可能性があるという結論になりました。しかし、男性に関しては緑茶と胃がんリスクの関連を示す十分な疫学的エビデンスは得られていません。」

と結論づけています。

つまり、やはり残念ながらカテキンや紅茶(烏龍茶)ポリフェノールのがん抑止効果についてははっきりとした科学的証拠がないというのが実情のようです。

 

 

結び

筆者の友人が若くして乳がんにかかった際に「お茶ががんに効くと聞いてから、お茶ばかり飲んでいる」と言っていたことを思い出します。

その時ばかりは
「間違いない。絶対に効くよ」
と断言した覚えがあります。

そして、効くことをただひたすらに願いましたが残念なことに彼女は再発した乳がんにより、旅立ちました。

筆者にはがんになった方の気持ちは汲み取ることができません。
しかしながら、「がんに効く(可能性がある)」と言われた方が藁にも縋る思いで茶を購入する気持ちはある程度想像ができます。

筆者自身も大病をした経験があるのですが、その時に健康食品の押し売りに心動いたことがあったからです。
あとから、「あー、こうやって詐欺は生まれるのだなぁ」と思ったり。

そういった経験から「せめて茶についてはできうる限り正しい情報を、正しく伝えたい」と強く思うようになりました。

勉強不足で分からないことも多々ありますし、勘違いをしている部分も複数ありますが、茶を愛する者としてせめて気持ちだけでも「正しく伝える」を意識していきたいと思っています。

「茶ががん予防に効く」と大きな声で言えるようになることを願いつつも、美味しいから飲んでほしいというお茶好きとして複雑な心境ではありますが。笑

 

 

話題のチーズティってなに?どうやって作るの?




チーズティってご存知ですか?

最近Instaglamでもよく見かけるようになりました。

台湾発祥、今アメリカやベトナムでも大人気のチーズティ。

ついに2018年8月3日には日本初のチーズティ専門店ができました。

チーズティってどのようなものなのかご紹介します。
 

今話題のチーズティってなに?

紅茶や烏龍茶やジャスミンティなどの上にクリームチーズを使った《チーズクリーム》を乗せた、今話題のドリンクです。

台湾風タピオカ入りドリンクや抹茶ラテにチーズクリーム乗せたものもあります。
 

チーズの見た感じがビールの泡のようなふわふわになっているお店もありますし、お店によってチーズクリームの割合、形状や味は様々なようです。

上記の動画では、珈琲やチョコレートドリンク、ミックスフルーツジュースにもチーズクリームを乗せていますね。
ミックスフルーツジュースとチーズって分離しないのか…?

 

 

日本で初上陸したのは「岩塩チーズドリンク」を出している「彩茶房」。

今はチーズティを出しているカフェを全国で見かけるようになりました。

 

 

チーズティの作り方は?

 

 

先ほどの動画にもありましたが、材料はこんな感じ。

【材料】
①茶
②クリームチーズ
③砂糖
④生クリーム
⑤牛乳
⑥塩
(コンデンスミルクや全脂粉乳を入れているレシピもあり)

 

【作り方】

1、お茶は別に抽出して冷やして、容器に入れる
2、生クリームを軽く泡立てて(六分立てほど)冷蔵庫で冷やしておく
3、クリームチーズをボウルに入れて、砂糖を加える
4、牛乳を少しずつ加えて分離しないように混ぜていく
※あれば全脂粉乳やコンデンスミルクを入れるとより濃厚になる
5、塩を加えて混ぜ、2の生クリームを加えて軽く混ぜ合わせる
6、1のアイスティの上にチーズクリームをたっぷり乗せて完成

他にも様々なレシピがありました。

ボウルにクリームチーズと生クリームと牛乳を入れて、ハンドミキサーでが――――っと。
(当然、周りに飛び散って大変なことになってました。笑)

いくらでもアレンジはできますね。
お店にはタピオカ入りのものや、抹茶味なども様々。

 

 

 

肝心のチーズティのお味は?

飲んだ方の感想を見ると、「お茶にレアチーズケーキが乗っているみたい」「チーズは濃厚だけど、下のお茶がさっぱりしているのであっさり飲める」などのご意見が多数です。

チーズとお茶?!

という意外性がブームを引き起こしているのでしょう。

筆者の感想は、「思ったより美味しい」でした。
筆者が飲んだのは《抹茶チーズティ》でした。
濃厚な上のチーズクリームで一瞬ひるんだんですが、その後ほとんど甘味のない抹茶ラテが口中に入ってきて、さっぱり。

確かに多くの方が仰っている《チーズケーキが乗っている抹茶ラテ》という感じでした。
スタッフの方が抹茶ラテにチーズクリームをかけている姿を見ていると、クリームはかなりトロトロでした。
生クリームの泡立てが緩かったのか、牛乳などの水分が多いのかなぁ。
酸味はそれほど感じませんでしたが、確かにクリームチーズの味がします。

チーズクリームが液体に近いのでストローでも吸いやすく、飲みやすかったです。
他の店舗でも飲んでみたら印象は違うのかも知れません。

 

結び

 

筆者も一度しかまだ飲んだことがないので、違うアレンジチーズティも飲んでみようと思います。

また、自宅でも作る予定ですので、その際は材料の割合などもまたアップしますね。

このチーズティ、Macha Barのように茶が逆輸入してますが、面白いですね。

緑茶にチーズクリームを乗せて飲もう、なんて発想は日本人には出てこないと思います。
こうして世界中で茶に興味を持つ人が増えたら楽しいですね。

追記:
日本初のチーズティ専門店「FORTUNER tea-box(フォーチュナーティーボックス)」
オープン日:2018年8月3日
住所:東京都渋谷区神宮前3-27-15 FLAG内1階
営業時間:11時~19時
定休日:不定休

茶の故郷、中国武夷山茶ブーム。価格はますます高騰中。




中国の武夷山といえば、お茶好きな方なら知らない人はいない場所かと思います。

烏龍茶、紅茶の発祥地と言われており、美しい景観からユネスコの世界複合遺産にも認定されています。

ユネスコ世界複合遺産というのは、文化遺産でもあり、自然遺産も兼ねているという世界でも認定されている数が30件ほどしかないものです。
▼関連記事:ユネスコ無形文化遺産に日本茶を!大切な日本の文化を守ろう。

中国には他にも「黄山」「泰山」「峨眉山と楽山大仏」があるそうです。

岩間に育つ武夷岩茶、一般的にラプサンスーチョンと言われる正山小種。
武夷山で作られている茶は希少価値のあるものが多いです。
※正確に言うとラプサンスーチョン=正山小種ではありません。

武夷山では10年ほどじわじわと価格が上がっていましたが、今さらに価格が高騰しています。

武夷山とは?

福建省と江西省の境目にある山脈が武夷山脈です。

険しい渓谷で、断崖絶壁の岩間をいかだで観光するツアーが目玉です。

九回くねくねと曲がっているところがあるということから付けられた「九曲渓」は壮大な景色が広がっています。
筆者はまだ行ったことがありません。行きたい。



なぜ武夷山のお茶が高騰しているの?

 

先日武夷山についてのニュースを読みました。

中国からヨーロッパ諸国へ茶がもたらされた際に、東洋からきた素晴らしい薬であるともてはやされ、貴族のステータスシンボルとなります。

特にイギリスは中国の茶を喉から手が出るほど欲し、アヘン戦争(イギリスVS中国)直後というとんでもない時期に中国にベテランプラントハンター(植物を未開の地などから探し出す人)を送り込み、こっそりと茶の木や茶の種を盗み出し、本国へ送りました。

そして自分の植民地であったインドに植えます。

その中国の茶木のルーツを持つのが、かの有名なインドのダージリンです。
今販売しているダージリン茶にChinaとついているものは、この時イギリスへ運ばれた茶の木の子孫です。

このあたりのいきさつにはお勧めの本があります。

イギリス人の茶に対する執念、アヘン戦争直後の混乱時にプラントハンターの過酷な中国探放記などが描かれています。
筆者は興奮して物語の中に完全に入り込んでおりました。
茶がどれだけ人々を魅了して、経済に影響したのか、非常に興味深い内容です。

・・・話が反れました。
なぜ武夷山の茶が高騰しているかという話ですが、記事の中ではこのように書かれていました。

以下要約
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
武夷山のお茶はこの10年で1年ごとに10%ずつ価格が上がっていた。
過去の一年でキロ当たり108,000人民元の茶が125,000人民元に上がった。
今年はさらに20%の価格上昇が起こっている。

去年から地方職員によって武夷山の茶が育つ10%ものエリアで不法に植えられた茶木の伐採が行われる。

武夷山はユネスコ世界遺産指定区に指定されており、周辺の生物多様性を守るため、2008年に施行された新植栽禁止措置を現在実施している。

2017年に習近平国家主席が「緑の山と透明な水は金や銀に値する」という演説を行ったことにより、武夷山の自然を守るためにそれらが強行されることになった。

そのため、じわじわと高騰していた茶の価格が今年さらに跳ね上がっている。
武夷山の茶に価値を見出した富裕層により、価格が高騰し、需要に生産が追い付いていない状況が続く。

武夷山に6本しか現存していない、貴重な大紅袍(武夷岩茶)の木。
結果として20gのその大紅袍から採れたお茶はオークションで200,000人民元(約335万円)にもなろうとしている。
それは約24オンスの金に相当する。

武夷山周辺の茶の生産は2020年までに40億人民元になると言われている
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上要約

武夷山で作られる茶はもともと量が少なく、非常に美味しいため価格は高いものでした。
特に武夷岩茶と呼ばれる、豊富なミネラルを含んだ岩間岩場に自生している岩茶から作られた茶(烏龍茶)は煎がきき、力強く、甘味があり、香り高い素晴らしいものです。

そこにさらに、ユネスコ文化複合遺産として登録された武夷山の価値が上がり、武夷山茶まがいの不法な茶の木の伐採により、収量も減少。

よって価格がより高騰したということのようです。



結び

美しい自然が金や銀と同等だと国家主席が言うのですから、素晴らしいことです。

中国はここ十数年、国内にて茶の需要が増加しています。
1997年香港返還あたりの時期にプーアル茶の価格がものすごく高騰したのを思い出します。
あれは投機目的で購入していた方が多かったのでしょうが、武夷山の茶も同様の道をたどるのでしょうか…。

中国国内には自国の茶に興味をもつ方も増えているようです。

自国の文化を守るという動きがあるというのは素晴らしいことだと感じます。
今後も武夷山茶の価格高騰を追っていきたいと個人的に思っています。

※筆者はあまり中国の茶の歴史は詳しくなく、英語訳も異なっていたら申し訳ない限りです。
専門家の方がいらしたら、是非ご意見頂戴したいところです。

プラスチックストローが禁止?どうなる台湾のタピオカミルクティ!




台湾では2030年までにプラスチックストロー(プラスチックの皿なども)を禁止する方向に進んでいます。

廃棄されるストローが自然界に影響を与えているため、アメリカではすでにいくつかの州で使用禁止や使用削減が行われています。

あのコーヒーで有名な街、シアトルでも使用禁止となりました。(2018年7月~)

その影響なのか、台湾でも禁止する方向へ進んでいるとのこと。

どうなる?プラスチックストロー!

なぜプラスチックストローはダメなの?

日本でも当然のように使用されているプラスチック製のストロー。

実はストローをはじめ、プラスティック製品が多くのウミガメや鳥の胃の中から発見されていて、生態系への多大な影響が懸念されています。

プラスチックを誤って食べたことにより、海洋生物や鳥が死んでしまう例は後を絶ちません。

また、もっと心配されているのは「マイクロプラスチック」の問題です。
プラスチック製品は海で溶けだし、それをプランクトンが摂取し、魚が食べ、それを動物や人間が食べます。

体内には入った「マイクロプラスチック」は海水中の有害成分と結合することもあり、それを溜め込んだ動物に異変が起きていることも研究で明らかになっているそうです。

海にはたくさんのプラスチック製品が溜まり、世界中で問題になっていますよね。
日本も例外ではありません。
時折波打ち際に大量のゴミを見ることがありますが、プラスチック製品を多く見かけます。

これはゆゆしき問題です。

何年も前から少しずつプラスチック製品排除の運動は広がりを見せ、今大きな動きとなっています。




ついに、コーヒーショップのスターバックスでも2020年までに世界中の店舗でプラスチック製の使い捨てストローの使用を禁止することを発表しました。(2018年7月9日)
⇒詳細はこちらをご覧ください。

台湾と言えば、タピオカミルクティ!

筆者も何度か台湾に行っていますが、必ずタピオカミルクティを飲みます。

ものすごく甘いので砂糖は三分の一くらいにしてもらっています。
個人的には「50嵐」が好きです。

このタピオカミルクティの必須アイテムがタピオカも吸える、太いストロー。
ご存じの方も多いと思います。

台湾の消費者はこのストローの使用を禁止することに反対し、国側は「スプーンを使えばよい」と反論をして火に油を注いでいるとか。

今まで当然のように使っていたこのストローが無くなるのは悲しいですが、環境のことを考えると削減するしかないでしょうね。

そしてそれはアメリカや台湾だけの問題ではなく、日本でも日常的に使用されているカフェのストローなどもいずれ消えていくことになるでしょう。

ストローがなくなったらどうするの?

 

タピオカはスプーンで食べろと言われるのかも知れませんが、実際今後どうしていくつもりなのでしょう。

ホットのドリンクは良いですが、アイスドリンクは…。

今はプラスチックではないストローも販売しています。


このようなカラフルでかわいらしいストローも発売されています。
こういったものがこれからプラスチックストローの代用品として使われることになるのはないでしょうか。

最後に…

今後ますます環境問題に取り組んでいかなければいけないと感じます。

その第一歩として、ストローやビニール袋のようなプラスチック製品をできる限り削減することも大事なことかも知れません。

スターバックスでも、フラペチーノに使用されるプラスチックの蓋や、ストローの改善をしていく発表をしていますので、今後ストロー問題は見逃せません。

※先日(2018/7/26)にアメリカのディズニーランドでは2019年半ばまでに、プラスチックストローを廃止する決定のニュースが流れました。