焙煎機を買ってみたーYJINGRUIお茶焙煎機の使い心地などレビューー

焙煎機 茶道具

焙煎機がずいぶん前に壊れまして。

相方がかなり前(十数年前)にアリ〇バか何かで購入したものだったので、チープな感じではあったのですが結構使っていました。

壊れてしまってはどうしようもないため、ホットプレートで焙煎する方法なども試していたのですが、やっぱり焙煎機ほしいなぁとぼんやり思っていたところです。

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先日届いて少し動かしているのでレビューなどをしてみようかと思います。

ところで焙煎ってどういうこと?

以前焙煎の講座に参加した時のブログがこちらにあります。
この講座では伝統的な炭焙煎の話でしたが、今回筆者がお伝えする焙煎は電気焙煎です。
▼参考:武夷岩茶・焙煎の現場についてのセミナーで焙煎を学ぶ

筆者のイメージしている「焙煎」は以下引用されている中国茶や台湾茶の焙煎のイメージ。

1.雑味の除去と香りの統一感を出す。

この場合、温度は100℃以下で行われ、熱処理を行うことで、雑味を低減し、粗茶特有の青い匂いなどを除去します。ちょうど、海苔を焙るのと原理は同じです。

この火入れ作業の場合、あくまで粗茶の個性を活かすことに主眼が置かれており、熱によって新たな香りを形成することを目的としておりません。

尚、火入れには色んな方法がありますが、具体的な方法については割愛します。

2.お茶に含まれるアミノ酸と糖の反応を促し、カンロ飴やホットケーキのような香りを引き出す。

アミノ酸を豊富に含む慣行栽培のお茶の場合、100℃以上の熱で処理すると、茶葉に含まれる糖とアミノ酸が酸化反応を起こします。これをメイラード反応と呼びます。

メイラード反応を香り形成に生かされている代表的な食品は、ホットケーキ、カンロ飴、みたらし団子のタレなどがあります。一部の煎茶にある、カンロ飴のような甘い香りは、熱処理によって引き起こされるメイラード反応が関係しております。
▼引用:想像以上に奥が深く面白いお茶の焙煎技術

筆者自身も焙煎を行っていますが、うまくいくと雑味が無くなり、甘味が増し、口当たりが良くなります。
なお、失敗もよくする…

お茶を作ったあとは数回に渡ってこの焙煎(火入れ)をして、味を調えていきます。
逆に全くしない場合もあります。
そこは作り手がどういうお茶に仕上げたいかで変わってくるところではないかと思います。

ほうじ茶のように香ばしく仕上げるのも焙煎の一つなのだろうと思いますが、明確な定義はよくわかりません。
珈琲豆の焙煎も同じもの?これは別??

その焙煎機ってどういうもの?



ズバリ、これです。

直径20㎝、25㎝、40㎝とありますが筆者はある程度製茶を行うため、直径40㎝のものを選択しました。
農家で摘ませてもらって製茶し、ちょっと再乾燥や焙煎を行ってみたいという方でしたら20㎝くらいでも十分かも知れません。

前のものは200Vで別途変圧器(であってる??)を使用する必要がありましたが今回は125Vでそのままコンセントが挿せるのもありがたい…!

また、以前使っていたものは温度が上がったり下がったりしやすく、度々茶温を計ったりしないといけませんでした。
こちらは説明にも記載がありますが、安定した温度が維持できているように思います。
電熱線
電熱線は以前も今回も剥き出しですが、お手入れは簡単。

編んでいる竹もなんとなく真新しい。
一部青い部分もあります。

あと、特筆すべきは網の部分。
目が細かいので、下に落ちません。(前の焙煎機は目が粗くて、下に落ちてしまい焦げ香がついてしまいがちでした。。)

焙煎機電気部分
使い方も迷いなく。
一応日本語の説明書(1枚ぺらだけど)もついています。

今のところ結構お勧めです。

結び

火入れ中
焙煎については筆者もまだまだ手探りで、自分の中でも確固たる答えが見つかっていません。

一つ言えるのは
「茶が持っているもの以上にはならない」
ということでしょうか。

これは製茶をしている人たちがみな口を揃えて言うことです。

その茶葉のポテンシャルを製茶で最大限に引き出していなければ、茶葉が持っている能力以上のものは焙煎で引き出すことはできないということでしょうか。

そこには摘み取りの適期だったり、施肥管理だったり、製茶の技術だったり、様々な要因が絡んできます。

すべてが最大限になっていなければ、最後の工程の焙煎で一発逆転というのはないのだと筆者自身は思っています。
まだまだ経験不足ですので実際にはあるのかもしれませんが、筆者が今までやってきた中ではないです。(断言)

でも、多少良くなることはあります。
悪く言えば誤魔化す、かもしれません。

製茶だけでも毎年手一杯ですが、焙煎技術も少しずつ身に着けていきたいと思っている今日この頃です。

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