年の瀬のほうじ茶作り。2019年に向けての棚卸




いよいよ2018年もあと数日。
大掃除ついでに冷凍庫から大量の緑茶が発掘されました。
お茶好きさんなら毎年のことかと思います。

購入⇒封を切って試飲⇒冷凍庫に保管⇒年末に発掘⇒改めて飲んでみる⇒劣化してる⇒どうしよう?

というのが筆者の毎年の年末です。汗

①そのまま放置⇒次の新茶の時期に茶葉が溢れかえってカオス
②廃棄⇒胸が苦しい
③再活用

という選択肢しか筆者にはないため、③再活用 を迷わず選択。

 

「そうだ、ほうじ茶作ろう」
(そうだ、京都行こうのノリで)

ほうじ茶とは何か、作り方は前の記事でもご紹介しています。

ほうじ茶って何?自宅で簡単ほうじ茶の作り方をご紹介!

今回はフライパンや焙烙を使用せずに、オーブンで作る方法をご紹介します。

【用意するもの】

1、緑茶(多少古くてもOK)
2、オーブン
3、クッキングシート

【作り方】

1、茶葉をふるう

製茶されている販売されているお茶でも、どうしても砕けて細かく粉になっているものがあるので、ムラなく焙じるためにまずはふるいましょう。

 

2、クッキングシートの上に茶葉を平にひく

今回筆者は以前購入した品種違いの緑茶が大量に発掘されたため、二種類に分けて作ってみることにしました。

3、オーブンに入れる

150℃10分⇒180℃10分⇒200℃5分

で今回はやってみました。

200℃以上で最初にガンと火を入れ、その後下げていくという考え方もあるかと思いますし、逆に同じ温度(例えば180℃で30分というような)で一定に火を入れる方法もあるかと思います。

どれが良いのかは筆者自身まだ模索中です。
緑茶の仕上げをしている茶商の方などに聞いてみてもおそらくまちまちでないかと思います。

色々試してみて自分なりのほうじ茶道を極めるのは楽しいですし、<おいしいを追及する>のに答えはないのかも知れません。

購入して気に入ったお茶屋さんでこっそり聞いてみるといいかも知れません。
企業秘密かもしれませんので、あくまでもこっそりと!

4、完成

ムラなく火が入りました。
全体的にしっかり焙じられているのが分かります。

しっかり冷まして、落ち着いてから飲むのがおすすめです。
一日くらい置いた方が味が安定するように思います。

自宅で製茶やほうじ茶を作るのにおすすめグッズ

正直、焙烙やフライパンでほうじ茶を作る方が難しいです。汗
温度調整が難しく、オーブンでやるように満遍なく火が入らないのです。
生っぽいほうじ茶だったり、焦げちゃったり。。

オーブンをお持ちでしたら、オーブンで一気に行う方が楽かと思います。

筆者が使っているのはこちらのオーブン

筆者が使っているのはこの機種の数年前のバージョンですので、今はもっとムラなくできるのだろうな、と思います。

ちなみに、製茶をする際にも発酵や乾燥はこのオーブンで行っています。

パンやケーキを焼くのにも最適で、場所さえ確保できるならもう一台お茶用に購入したいところです。

やっぱり肉を解凍したり、おかずを温めたりした後にお茶を作るのは気が引けます。。
アルコールや重曹で丁寧に掃除は行っていますが、においは限界がありますよね…。

お茶とは全く関係ありませんが、大掃除時期なので掃除の際には重曹大活躍中。

筆者の家の掃除にはこれが欠かせません。
ガスコンロの掃除から、においのついたオーブンの掃除まで。

オーブン掃除には、200㏄くらいの水とおおさじ1ほどの重曹を耐熱容器に入れて5分ほど電子レンジでチン。
そのまま10分ほど放置してから、濡れた布巾で拭くだけで汚れとにおいが驚くほど取れます。

製茶を行う際にはこの作業を行ってからやります。

いや、もう説明するまでもないほど様々なサイトで重曹の使い方はご紹介されているのでこれ以上は割愛します。
とにかく重曹優れもの。

結び

今茶樹たちはじっと寒い冬に耐え、旨味をため込み、来春に備えています。
筆者も来春にまた様々な新茶に出会うため、2018年の緑茶は一度整理します。

でも、ついつい発掘されたお茶を飲んでしまうため進まないんですよね。汗汗
飲みきれない緑茶を濃いめに入れて、掃除の最後に拭き掃除に使うと殺菌効果がありますのでこちらも良いですよ。

作った山のようなほうじ茶を少しずつ飲みながら、年を越すのでしょう。
改めて掃除頑張ります。

 

新茶の摘採開始日を決定!インド紅茶局での取り決め




2018/12/21のニュースによれば、インド紅茶局ではインド北東部で紅茶の摘採日を決めることにしたとのことです。

今までは茶園が2月の何日から摘採をスタートするということを決めていたそうなのですが、茶樹が冬の休眠を終えて、新芽がしっかり出てきたところで摘採をするようにしたいということのようです。

天候やその他の理由で、そのスケジュールより前に摘採する場合はインド紅茶局の取締会に申告が必要となりました。

 

茶葉の摘採時期とは?

インドの摘み取り時期については具体的にどのように決められていたのかは筆者の勉強不足で正直よくわかりません。。

おそらく茶園のマネージャー等が葉の開き具合などを確認して摘み取り時期を決めているのではないかと思います。

日本でも摘採の時期というのは茶の品質に大きく関わってくるため、重要視されています。

例えば、新芽が開き始めた「今」摘まないと、翌日には開ききって品質がぐんと落ちてしまったりします。

農家に新茶期数日ファームステイをしたことがあるのですが、確実に明日の朝摘み取りをしなければならないとしても、朝起きると雨が降っている、ということもあり、まさに天候との戦いとなります。
※雨の水がつくことにより、品質が落ちる可能性があるためです。

「毎日天気予報(天候や気温)を見ながら、茶畑の様子をうかがっています」

とそこの農家さんは仰っていました。

おそらくそれはインドでも同様ではないでしょうか。
天候を睨みながら、一番良い状態で摘み取りたいというのはどの茶園でも願うことかと思われます。

 

 

なぜインド紅茶局は摘採日を決めたのか?

「適期を選んで摘採し、製茶する、なんて当然のことじゃないの???
それをわざわざ、しかも今更インド紅茶局で定める必要があるの???」

とニュースを読んでいて正直思いました。

「The Telegraph」のニュースを見ると、

This date applies to gardens in Assam, Arunachal Pradesh, Meghalaya, Mizoram, Nagaland, Tripura and Manipur. For Bengal and Bihar, the plucking season will commence from February 11 while it will begin from February 28 in Himachal Pradesh and Uttarakhand.

2/18はアッサム、アルナーチャルプラデーシュ州、メガラヤ、ミゾラム、ナガランド、トリプラ、マニプールの茶園に適用。
ベンガルとビハールは2/11から始まり、2/28からはヒマーチャルプラデーシュ州とウッタラーカンド州で摘採を開始すること。

となっています。

茶園管理に適した摘採時期を定めた、という話ではありますが、つまり「それ以前に収穫してしまう茶園がある」ということ。

1953年の茶法、2011年の食品安全基準によると、「早摘みした葉は規定されている基準に満たず、お茶の定義を順守していない」とされており、それら品質の悪いお茶が輸出増加の妨げになっているとの判断を下したということだそうです。

例えば日本でも毎年ご祝儀相場で入札される一番茶があります。
2018年は富士宮市の手もみ茶が1キロ109万円!
通常の煎茶は100g1080円程度ですので、どれほど高価か想像できるかと思います。
手もみ茶ということを考慮しても、やはりお高い…。(こちらが品質の悪いお茶という意味ではありません!)

「どこの茶園より早い一番茶」を謳えば、買う人がいるということです。

おまけに高く買ってくれるのですから、どこの茶園より早く製造して販売したいと考えるのは仕方のないこと。

 

結び

インドではおおよそ4回の旬があります。(「The Telegraph」によれば)

・ファーストフラッシュ(春
・セカンドフラッシュ(夏)
・レインフラッシュ(雨季)
・オータムナル(秋)

12/15に茶樹は休眠に入っているようで、来春に最初に出てくる新芽には冬の間に茶樹の中にため込んだパワーが溢れています。

適期に摘んで、最高級の紅茶(ファーストフラッシュ)を作り、3月末に市場に出回れば高値が付くということをインド紅茶局は期待しているようです。

日本でも茶業組合のようなところで様々な取り組みが行われていますが、インドでも同様で、おそらく茶を作っている国ではどこでもこうして改善策を考えながらより良いお茶作りを目指しているのだと思います。

世界各国の茶産地のニュースをわかりやすくお届けできたらよいと思いつつ、筆者自身も常に勉強です。

ちなみに、ダージリンのファーストフラッシュはこんな感じ。

ダージリンファーストフラッシュは特に日本人が「新茶」ともてはやす紅茶です。
ダージリンは標高が高い茶園が多く、醗酵が進みづらく緑茶のような緑色葉であるところから、日本(とドイツ)では非常に好まれますし高価です。
※あえて緑色っぽく仕上げているという説もあります

筆者はダージリンファーストフラッシュが出始める(日本では5月くらい)頃になると「今年も紅茶が本格的な時期になってきたぞ」と思います。

ダージリンに限らず、「今年の一番茶」という言葉に弱い日本人です。笑

ティーバッグが破ける?ヨークシャーティ(Yorkshire Tea)のティーバッグ事件




2018/12/20、イギリスのニュースでヨークシャーティのティーバッグが破ける事件が発生していると話題になりました。

ヨークシャーティ(Yorkshire Tea)と言えば、イギリスではPGチップス(PG Tips)と首位を争うくらいの人気紅茶メーカーです。

当然多くのイギリス国民に愛されているわけですが、ティーバッグが破けるということで非難が殺到しているそうです。

ヨークシャーティ(Yorkshire Tea)とは?

紅茶好きな方なら一度は見たことがあるであろうこちらのパッケージ。

ちなみにPGチップス(PG Tips)はこちら。

ヨークシャーティ(Yorkshire Tea)は1886年にチャールズ・テーラーと息子二人によって設立されました。
北ヨークシャー周辺の町、ハロゲイトに1号店をオープンさせ、1896年にはLondon Grocery Exhibitionにて金メダルを獲得。

今では英国王室御用達の紅茶となっています。

100年以上の歴史があり、イギリスのスーパーで見かけないところはないほど国民に愛されている紅茶です。
全世界で毎日800万杯、900万杯飲まれている紅茶と言われています。

ティーブレンダーたちは何百とあるアッサム、ダージリン、セイロンなどをティスティングし、硬水、軟水やミルクに合う合わない等を鑑みて常に一定の味が保てるようにブレンドを行っています。

ヨークシャーティを販売する方たちはヨークシャーティの茶園や工場を視察し、持続可能な公正で誠実な取引を行っているとのこと。
また、環境保全にも貢献しています。
熱帯雨林の保護、農薬削減等を推進し、レインフォレスト・アライアンスとも協定を結んでいます。
※レインフォレスト・アライアンスについてはこちらを参照ください。

ティーバッグが破れる事件とは?

ヨークシャーティの愛飲家であるイギリスの有名人らがSNSで「最近ヨークシャーティのティーバッグが破れやすくなり茶葉が出てしまう」などをつぶやきだしたところから、話題になったようです。

ヨークシャーティのHPには2018/12/18にそれらに対する謝罪文を掲載しています。ざっくり説明すると以下の通り。

「破けやすいティーバッグが存在していること、本当に申し訳ございません。
今まで石油ベースのプラスチックで作られていたティーバッグを、環境にやさしい生分解性のティーバッグに切り替えたところ、一部のティーバッグが破れやすくなってしまっています。
これから改善をしていきますので、ティーバッグが破けた方はお問合せください。」
ヨークシャーティHPより

ということだそうです。

以前の記事でも紹介しておりますが、全世界でプラスチック製品を排除する方向に進んでいます。⇒こちらを参照ください。
また、ティーバッグについてはこちらでまとめています。

結び

SNSで軽く炎上しつつあるところですかさず謝罪文を出すあたり、さすが世界のヨークシャーティと思わざるを得ません。

筆者も店でティーバッグを一つずつ詰めていたのですが、シーラーが甘いとすぐに開いてしまって、実際に何度もやり直した経験があります。
ちなみに、生分解性のティーバッグを使用していました。

他人事ではない事件ではありますが、全世界で愛されているヨークシャーティが体にも自然にもやさしい生分解性のティーバッグに切り替えているということが明らかにもなり、企業イメージはアップしているようにも思います。

茶葉を少々食べたって害があるものではありません。
日本茶なんて食べますからね、実際。

負けずに頑張っていただきたいところです。

 

 

 

全然関係ないですが、筆者が使用していておすすめのシーラーはこちら。

少々高いですが、お茶を仕事にしたいならこのレベルのシーラーは買うべきです。
というのも、筆者、いくつかの安いシーラーを購入しては封ができておらずに茶葉をばらまいたことがあります。笑
経験に基づいておりますので、非常におすすめです。
※現在も使用中

「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」、「府『宇治茶』新条例」(仮称)とは?




「日本茶」が海外でも注目を浴びるようになり、日本茶をもっとアピールしていこうという気運が高まっていることを日々感じます。

毎日のように茶産地でのイベント、茶文化の普及のための取り組み等のニュースを目にします。

筆者の記事、以下もご参照ください。

▼静岡独自の茶の条例についての記事
静岡茶条例

▼日本茶がユネスコ無形文化遺産登録?
ユネスコ

▼茶にまつわる場所でのイベント
⇒松江市の松平不昧没後200年記念祭(2018年12月末まで)

京都府宇治市では「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」というオリジナルの茶条例が制定されています。(2014年10月)

さらに、府内だけではなく全国に向けて宇治茶を発信するための「府『宇治茶』新条例」(仮称)が新しく制定されることとなりました。

京都府、宇治市の茶への取り組みについてまとめてみたいと思います。

「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」とは?

宇治茶の発祥の地であることに誇りを持ち、宇治茶の消費拡大による「宇治茶の普及」、客に宇治茶を振る舞うことを通した「おもてなしの心の醸成」により先人たちが築きあげてきた宇治茶の伝統、産業を守り、国内外に情報発信。
また、宇治市がより発展していくこと、合わせてその取り組みを行っていく旨を表明しています。(宇治市HPより)

まずは宇治市に住む人々が自分の住んでいるところの茶文化に興味を持ってくれるように仕掛けた条例と言えるでしょう。

実際に宇治市のHPを見ると、茶の産地ツアー、茶イベントの紹介、茶の飲み方等々がまとめられており、一番HPを見るであろう宇治市の方たちに視覚的にも訴えかけているように感じます。
茶好きな筆者はHPを見て宇治市に住みたくなっております。笑

「府『宇治茶』新条例」(仮称)とは?

宇治市民を巻き込んで茶を盛り上げていこうという「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」の次は、宇治茶を全国で普及させて府内の茶産業発展につなげていくための条例が制定されることになりました。

2018年12月20日から中間案が発表となり、2019年1月21日までに条例の愛称やパブリックコメントを募集し、2019年4月の施行を目指すとのこと。

実際の振興案などはこれからですが、条例案としては「茶は喉だけではなく心を潤す」という理念のもと、
・「府民の役割」として日常的に宇治茶に親しむこと
・「府の責務」として宇治茶の普及と促進、茶産業の振興に取り組むこと
を掲げています。

 

結び

「茶は喉だけではなく心を潤す」という言葉。
本当にそうなんですよ。

・疲れてほっと一息つきたいとき
・誰かと楽しい時間を過ごすとき

そんな絵を想像する時、日本茶や紅茶(もちろん珈琲や中国茶だって)がテーブルにありませんか?
湯のみやマグカップを手にしている姿が頭に浮かびませんか?

喉が渇いているだけなら、何を飲んでもいいのです。
むしろ水の方がよいでしょう。

ですが、「茶」は空間や時間がともに存在します。
幸せな空気が漂っているイメージです。(筆者だけ?!違うよね?!)

日本国中の茶産地が力を合わせて、茶産業を盛り上げようとすればまだまだ盛り上がっていくはずです。
世界に誇れる「日本茶文化」を守りたい、守ろう。

筆者の個人の活動では限りがありますが、急須を持ったことのない若い方たちやこれからを担う子供たちにもせめてその思いを伝えていきたいと思います。

 

2018年メーカープレゼント合戦




平成最後の年末だからでしょうか。
TwitterやLINE、あちこちでお茶のメーカーのプレゼント合戦が行われていました。

筆者自身は全く感じられませんが、景気が良くなっているのか。
それとも紅茶が売れないのでメーカーが本気出しているのか。(失礼)

そんなプレゼント合戦をいくつかまとめてみました。

①TWININGS(片岡物産) @TWININGS_jp

Twitter上でトワイニングのTwitterをフォローし、投稿をリツイートするとすぐに結果を知らせてくれて、<抽選で25,000名様に5種類のアール グレイが当たる>というもの。




Take it EG(アールグレイ)というキャッチコピーも個人的には気に入っています。
Take it Easy!とTake it EG、これ考えた人すごい。
センスありますよね。

2018/11/20で終了
※ちなみに筆者、プレゼントいただきました!ありがたやー。

②AHMAD TEA (アーマッドティ) @ahmadtea_jp

こちらもアーマッドのTwitterをフォローして、投稿をリツイートすれば抽選でプレゼントが当たるというもの。

2018/12/10で終了

 

 

③キリンビバレッジ  @Kirin_Company

こちらもやはり、キリンビバレッジのTwitterwをフォローして投稿をリツイート。
なんとオリジナル茶箱が当たるとか!

毎日応募できるというもので毎日やってます。

が!

毎日のように「残念でした」と届いて撃沈します。
茶箱ほしい…。

キリンビバレッジはLINEでも「午後の紅茶 おいしい無糖」が21万名に当たるというキャンペーンもやっています。(今外れた…)
※12/17(月)23:59までです。

茶に限定するとあまり数はありませんでしたが、他にも様々な会社でプレゼント企画を行っています。

LINEでは、サントリー、ニトリ、ANA、ハウス食品、BMW、auなどなど。
当たったらラッキーなので片っ端からやってみましたが、片っ端から外れました。汗

いいんです、トワイニングのアールグレイティーバッグがもらえただけで幸せです。ええ、まぁ。

結び

あれ、あんまりお茶と関係なくなっちゃいましたね。汗。
SNSでこういったプレゼントキャンペーンを行っていたりするので、興味のある会社をフォローしておくといいですよ。

最新作の情報などもTwitterなどはとにかく早いですしね。

お茶好きさんたちのリツイートで拡散も早い。
企業にとってもSNSは広告として欠かせない存在となっていることがわかります。

今回は広告をリツイートすることによって、企業の名前が数万リツイートされているわけです。
商品をリンクしているツイートもありますので、考えれば広告宣伝費のかからない素晴らしい宣伝方法ですね。

まぁ、まんまと引っかかっているわけですが。←

外国の方に英語で日本茶について説明する方法

日本茶に興味を持ってくださる外国の方が増えています。
アメリカやヨーロッパ諸国など、様々な国の方が日本の煎茶や抹茶を取り入れている様子をニュースなどでも見かけることが多くなりました。

日本茶を呈茶する機会もある筆者ですが、実際にイベントで外国人の方がいらっしゃっても英語すらできない典型的な日本人でして。
お恥ずかしいことに日本語で説明をしながら淹れることも精一杯で、英語で呈茶などは恐れ多くてできません…。

ですが、常々せめて英語で「日本茶を説明する」ことができるようになりたいと思っております。

そんな時に調べていて、丁度良い教材を見つけましたのでいくつかご紹介したいと思います。

伊藤園の英語サイト


Tea Guide-ITO EN

あの有名な伊藤園の英語サイトです。

煎茶の淹れ方、抹茶の淹れ方、水出しのご紹介等々、映像で確認ができるので初めて日本茶に触れる人にとっても見やすいものとなっています。

また、日本茶を外国の方に説明する際、英語表現の勉強になります。

もちろん、伊藤園の商品も英語表記で販売されています。
筆者が気になったのは、「macha LOVE」という商品。
ティーバッグもありまして、「抹茶+煎茶+リンゴ+ショウガ」というようなものや、ハーブをブレンドしたものもあります。

さらに、缶商品もあります。
Greentea shotと書かれており、米食品医薬品局(USDA)での標準的な緑茶の6倍ほどのカテキン(1缶当たり約192㎎)が含まれており、カフェインも1缶当たり約28㎎含まれているとのことです。
カフェインは煎茶100gあたり20㎎程度ですので、かなり高濃度なカテキンが含まれています。

日本の特定保健用食品(トクホ)のような存在なのでしょうか。
アメリカでは緑茶がまるで薬のようにもてはやされているブログなどをやたらとよく見かけます、そういえば。(まとめサイトとか)

先日ご紹介した「Hustle」という商品も抹茶のエナジードリンクのような商品でした。
やっぱり流行っているのですね。

茶の包装会社が11か国の言葉で日本茶を紹介


NIHONCHAFAN.COM

株式会社吉村による英語を含む11か国の言葉で日本茶について紹介しているサイトです。
かわいい猫のイラストでお茶の淹れ方を紹介しています。

吉村さんには個人的に店時代にお世話になっていました。
そして、吉村さんのすごいところは「給茶スポット/お茶Bar」などの茶の推進事業に非常に力を入れているところです。

ですので、イチ押し。

2019/3/3追記
日本茶について紹介しているPDFが公益財団法人 日本茶業中央会にも掲載されていますので、こちらも是非どうぞ。
日本茶紹介パンフレット(PDF)

結び

ほかにもさまざまなサイトはあるのですが、日本茶や淹れ方の表現は微妙に異なります。
日本茶だけにかかわらず、茶の淹れ方の本を見るとやはり蒸らし時間や方法が微妙に異なっていますので、まずは上記のサイトを参考に英語を覚えてみたいと思います。

筆者がお茶の世界に入ったばかりの時、茶の入門書を読み漁りましたが、微妙に違う表現に混乱をした覚えがあります。

まずは一つの表現を覚え、通じなかった時に新しい表現を覚えていかないと自分がパニックになるのが明白ですので、地道に一つずつ覚えようと思います。


ルワンダでの茶生産について-SORWATHEの緑茶専門工場‐




緑茶の人気は世界中で年々高まっています。
日本の場合は特に抹茶がアメリカを中心として一大ブームとなりつつあります。

抹茶の話は以下参照いただければ幸いです。
本物の抹茶(仮)と量が多くて価格の安い抹茶。違いは何?

そして、意外と知られていませんが、日本だけではなく緑茶を作っている国は実はたくさんあるのです。
一番多いのは中国でしょうか。
台湾、インドネシアやベトナム、紅茶で有名なインドやスリランカでも作られています。
筆者もダージリンや近隣のネパールで作られた緑茶、中国や台湾の緑茶はよく飲んでいます。

日本は独自の蒸し製の煎茶が主ですが、他国の場合は釜炒り緑茶がほとんどかと思われます。
(蒸し製緑茶については中国の恩施玉露くらいしか思いつきません。他にもあるのかも知れませんが…)

 

ルワンダでの茶生産について

紅茶の世界有数の輸出国であるケニア。
ケニアにほど近いルワンダ。
南アフリカでお茶を作っている国は増加傾向にあります。
現在のルワンダの主要農作物は珈琲ではありますが、ほとんど輸出してしまうため、国内で飲まれているのは圧倒的に紅茶が多いそうです。

ルワンダに1975年、ルワンダ政府とアメリカ企業の共同で<ソルワテ(SORWATHE)>という紅茶工場が設立されました。
ルワンダ紛争、大虐殺などを経て、ソルワテでは独自にインフラ整備を行い、学校や診療所も創設、多くのルワンダ人を雇用しました。
茶に従事する人は3000人にも及ぶそうです。
紅茶だけではなく、白茶、黒茶なども生産しており、世界各国に輸出。

SORWATHEの製品は、レインフォレスト・アライアンスの認証を受けています。農薬・化学肥料を使用せず、環境や自然との調和を考えて作られているサスティナブルな商品作りをしています。

ルワンダに新しく緑茶専用工場が!

 

環境に配慮し、児童労働なども行わず人権問題とも真剣に向き合ってきたこの製茶工場の他に新しく緑茶工場が作られることになったというニュースが先日ありました。

ルワンダ北部のRulindo地区のKinihiraに、10億ルーブルを超える新しい緑茶専門工場が設立。
Kinihiraで今後多くの雇用の創出、緑茶の世界的なブームから輸出による利益は高く見込めると予測しています。

さらに、ルワンダ北部州知事はRulindoと近隣の地域でより茶栽培を増やすように促しています。
これはルワンダ人の生活を潤す現金作物としての茶の宣伝を政府がこれから増々後押ししていくことを表明しています。
現在Rulindoと近隣の地域では約4000人が茶農業に従事していますが、1ヘクタール当たり10トンしか生産ができていません。
対してソルワテでは14トン生産しています。

2018年末までに26,897ヘクタールの茶畑から9200万ドルの売上を目指しています。
ルワンダの茶生産は、2000年の14,500トンから2017年の25,128トンに大幅に増加しています。

結び

15年前ほどでしょうか、ルワンダより南にあるマラウィの紅茶を出しているお店があって飲んだことがあります。
当時はケニアの紅茶もここまでメジャーではなく(今もブレンドに使用されていることが多いのでそれほど単一農園物は見かけませんが)、南アフリカでもお茶作っているのだなぁという感想くらいでした。

この20年ほどでインドやスリランカの経済成長に伴い、茶生産に従事する人が減り、茶生産地図はかなり変動しています。
今後ルワンダのお茶も様々な形で日本でも見かけるようになっていくのでしょう。
楽しみです。

日本の緑茶よりルワンダの緑茶の方が美味しい、なんてことにならないように日本の緑茶も増々の躍進、そして世界に羽ばたいていってほしいと願います。

※写真やソルワテ紅茶工場についてはHPよりお借りしております。

Hongyacha(HYC)-中国の山奥で見つかったノンカフェインの茶樹ー




先日お茶のニュースをいつものごとく見ていたところ、中国の科学者が中国の山奥から「カフェインを含まない」野生の茶を発見したというニュースを見つけました。
参照:https://www.asianscientist.com/2018/11/in-the-lab/china-low-caffeine-tea/

ご存知の通り、「チャ」学名「Camellia sinensis(カメリア・シネンシス)」にはカフェインが含まれています。
緑茶、紅茶、烏龍茶等チャノキを使って作られた「茶」にはすべてカフェインが含まれています。
そのためデカフェ茶やカフェインレス茶は<茶葉に自然に含まれている>カフェインを<人工的に抜い>ていることになります。

カフェインを抜くためにはいくつかの方法がありますが、そちらについては過去の記事を参照ください。

茶と茶の辺縁種って何?


山茶花の花

<チャは学名カメリア・シネンシスというツバキ科の常緑樹>であるということはこれを読んでいる多くの方は一度は聞いている話かと思います。

改めて説明しますと、植物は「界」-「門」-「綱」-「目」-「科」-「属」-「節」-「種」となっています。
チャの場合でいうと、「植物界被子植物真正双子葉ツバキ目ツバキ科ツバキ属(チャ節)チャノキ種」が植物界の正式名称となります。
長いね…。

ツバキ属はチャ、ツバキ、サザンカなど約90種もの種類があります。
チャはツバキ属の中の【チャ節】として位置づけられているのですが、【チャ節】の中には、
Camellia sinensis var. sinensis←中国種
Camellia sinensis var. assamica←アッサム種
Camellia taliensis
Camellia irrawadiensis
があります。

上記4種類にはカフェイン、テアニン、カテキン類が含まれています。(含有量は異なりますが)

また、ツバキ属サザンカ節である<サザンカ>には0.01%以下ですがカフェインが含まれているそうです。
ツバキ科のつるつるとした葉っぱを見るとそわそわする茶マニアの筆者。
でも、昔チャドクガにやられて酷い目に合ったことがあります。全身湿疹…

 

カフェインが含まれていない茶?


カカオの実

今回、中国農業科学アカデミー(the Chinese Academy of Agricultural Sciences)のChen Liang博士が率いる研究者チームが中国福建省の山中からHongyacha(HYC)を発見したと「Journal of Agricultural and Food Chemistry」に発表しました。
実はそれ以前にも実は中国にはカフェインが生成されない茶の一種がありました。

通称ココア茶(毛叶茶、学名:Camellia ptilophylla)です。

ココア茶(毛叶茶、学名:Camellia ptilophyllaは広東省チワン族自治区、広東省、湖南省、海南省、中国本土のほかの地域にも分布しています。
およそ標高500m以下で生育しているそうです。
カフェインを含まず、テオブロミンを多く含んでいるとのこと。
ココア茶と通称されているのはおそらくここから来ているものと思われます。(定かではありませんが…)
※テオブロミン:チョコレートやココアの原料であるカカオに含まれる有機化合物

ココア茶で作った緑茶はカメリアシネンシスの緑茶とは違う香りで、烏龍茶や紅茶についてはカメリアシネンシスのものと近い香りが出るという研究論文もありました。
研究は今も行われているようです。

植物について詳しくないので、詳細は分かりませんがCamelliaがついているので、ツバキ属に属するチャの辺縁種となるのでしょうか…?
また、カメリアシネンシス、カメリアタリエンシス、カメリアイラワジエンシスにはテオブロミンが若干含まれているようです。
参照:図解 茶生産の最新技術

カフェインが含まれていない茶の今後

日本でもカフェインを含まない茶品種の研究はされています。
というのも、以前の記事でもご紹介していますがカフェインが入っていない茶を好む傾向が顕著です。
茶飲料を作っている企業でもカフェインを抜いたペットボトル飲料の研究が進んでいる現状です。
カフェインゼロへの挑戦。「キリン生茶」の試み。カフェインを吸着する物質とは?!

筆者の店でも妊婦さん、年配の女性などがよく「カフェインが入っていない紅茶はありますか?」と訪ねていらっしゃいました。
残念ながらハーブティしか置いてなかったのですが…
年々需要が増えている印象を受けていたのは事実です。

それゆえに、もともとカフェインが含まれていない茶樹の存在は貴重です。
なにせカフェインを抜くためには最初にもちらりと書きましたが、手間や費用がかかるからです。

ただ、お茶を飲む方たちにとっても心配なのは、従来のチャノキから作られる緑茶、烏龍茶、紅茶ができるかどうか、というところです。
ココア茶のようにテオブロミンを多く含んでいたりすると、どうしたって味は変わるでしょうし。

「カフェインを取るか
お茶の味や香りを取るか
それが問題だ」

というようなことになりそうです。

結び

不思議なもので、カフェイン抜きの紅茶や珈琲を好む人が増えている反面、<エナジードリンク>や<茶の成分を高濃度含んでいる機能性茶飲料>も増えています。

筆者は単純にお茶が好きなので、「自然に入っているものを、自然に摂取」することが幸せなのですが…。

人はないものねだりなのでしょうね。

ただ、お茶好きとしては今後、その野生のカフェインレスのココア茶やHongyachaがどのように研究され、どんな新しいお茶が生まれるのか楽しみでなりません。

ひとまず飲んでみたい、の一言です。

 

 

簡単にお茶を飲めるグッズ①-茶漉し付きマグ-




「お茶を飲みたいなぁ。」

そう思ったけど、急須(ポット等)に茶葉を入れてゆすいで、飲み終わったら湯飲み(カップ)を洗って…ということすら面倒くさい…という時もあります。
ニンゲンダモノ。

筆者は結構なお茶好きなので、基本的にひとつのテーブルにお茶グッズを並べて、いつでも飲めるようにしています。
…それでも、面倒くさい時があるわけですよ。

例えば、残業してもうご飯を作る元気もなく、コンビニで弁当を買って帰宅。
食器を洗いたくもない。
そんな日ってあるじゃないですか。
ニンゲンダモノ(二回目)。
※かいがいしく世話をしてくれる奥様がいるような方は別ですけどね。(悲)

お茶に慣れてない人にとったら、「お茶を淹れる」ということは実はかなりハードルが高いものなのではないでしょうか。

疲れたけど簡単にお茶を飲みたい人におすすめのお茶グッズをご紹介したいと思います。
現在筆者が非常に気に入って毎朝使っているものです。

茶漉しマグカップの茶漉し部分

茶漉し付きマグカップは昔から様々な形のものが販売されています。
筆者も紅茶を好きになってから、ある紅茶専門店へ行きひとめぼれして購入したものを長らく使用しています。(ちなみに今も現役。)

中国茶や台湾茶などを淹れる用の磁器等で作られた茶こし付きマグカップもかなり昔からありました。
色々試してきました。

今メインで使用しているのはこちら。

2014年にC401が販売となりました。
coresの純金コーティングの珈琲フィルターはその前に販売されており、珈琲界隈では有名のようです。
メッシュ部分が純金コーティングされており、従来のプラスティック製品に比べても味や香りに影響を受けにくいとのことです。
純金とプラスティックがどう違うのかは筆者にはいまいちわかりかねますが、非常に繊細な舌の持ち主であるお茶好きさん数名に聞いたところ、「プラスティックは変な味と臭いがする」そうです。
そんなこだわりが強い方にはぴったりではないかと思います。

マグカップ部分

マグカップ部分はダブルウォール構造になっており、熱いものは冷めにくく、冷たいものは温かくなりにくいです。

さらに、ガラスが二重になっていることで水滴がつかないのです。
筆者はこれが何より気に入っています。
雑貨屋や食器屋でもかなりメジャーになった二重構造のガラスカップですが、店のグラスに出てくると嬉しくなります。

特に気温が高くなるとすぐに水滴がつくため、冷やグラスの下にもコースターを使わなければいけません。
さらに冷茶を注文されたら、またコースター。
夏はコースターが出払ってしまう上に、かなり消耗が激しいです。

自分が客として店に入ったときに、冷やグラスがこの二重グラスだとちょっとだけテンションが上がります。
店の方のお気遣いに感謝すらします。

温かいまま、冷たいまま、お客様に提供したいという気持ちが何よりうれしいですよね。
※とはいえ1個が割と高価のため、回転数が多い店では難しいと思います。

 

結び

デザインもオシャレですし、お茶を気軽に飲むには本当にオススメです。
筆者は基本的毎朝紅茶を飲むのですが、こちらを必ず使用しています。

茶漉し部分をひっくり返して茶殻を捨て、水でゆすぐだけで済むのでとにかく楽!
朝は時間がないので、このひと手間が省けるのは本当にいいです。
さらに冒頭のように疲れている状態の時は、お湯さえ沸かせばすぐに美味しいお茶にありつけます。幸せ。

紅茶もいいのですが、中国茶(台湾茶)もいいのです。
何煎も飲む場合は抽出が終わったら、蓋の部分が茶漉し受けになっていますので置いておいて、飲み終わったらまたカップに茶漉しをセットしてお湯を注ぐだけ。

筆者はさすがに臭いがつくのが嫌なので、お茶専用としていますが、使い勝手がかなり気に入っているのでもう一つ珈琲用に購入したいと思っています。
珈琲の場合は少し微粉が出てしまうとパッケージにも記載がありますが、それでもドリッパー不要なのはありがたいです。

お茶や珈琲を気軽に飲みたいという方は是非おひとつどうぞ。

静岡県製茶指導取締条例撤廃?!と騒然の2017年からおよそ1年。静岡県茶業振興条例(仮称)とは?




2017年の夏頃に巷を騒がせた「静岡県製茶指導取締条例撤廃」。
茶に関係する人たちがあちこちで声を上げたあの例の件。
先日一部に動きが見られたようですので、改めてどんな話なのかをまとめたいと思います。

 

静岡県製茶指導取締条例とは?

1956年(昭和31年)に設けられた静岡県独自の条例となります。

【条例の目的】
(条例第1条)
製茶の改善指導並びに不良製茶の 製造、加工及び販売を防止することに より、製茶の声価を維持することを目的 とする。

【条例の概要】
① 製茶の製造施設及び加工施設の清潔の維持
② 製茶への着色や異物(茶以外のもの)混入の 制限。ただし、知事の許可を受けたものは除く。
※玄米茶は異物ではないと認められています。
③ 製茶指導吏員(県職員)、製茶指導員(団体職員)に 立入調査の権限
④ 罰則
⇒②に違反し、製造・販売した者は、1年以下の懲役、 または30万円以下の罰金。                    ⇒③の調査を拒否した者は、3万円以下の罰金。

条例の設定のきっかけになったのは以下のようなことからでした。
1、「茶」以外のものを混入してかさ増し
2、石膏や黒鉛等を混ぜて着色

1945年に終結した第二次世界大戦によって日本茶の輸出は激減しました。
しかしアメリカの援助物資の見返りとして茶が選択されたことにより、茶産業は息を吹き返し始めます。
そんな大事な時期に、粗悪茶が多発したのです。
一説にはアメリカの検査員が日本茶を飲んで体調を崩したところから粗悪茶であることが発覚したとか。

アメリカからも指摘を受け、日本茶の名声を落とさないために条例が発令されました。
ちなみに、旨味を増すためにグルタミン酸(アミノ酸)や発色をよくするための重曹を添加することも禁止されています。

なぜ静岡県製茶指導取締条例を撤廃?!

2017年の夏に静岡県が「静岡県製茶指導取締条例」を撤廃させる方向にあることがニュースになりました。

静岡県内の茶の生産者や商工業者の団体で作られる「県茶業会議所」はその前年(2016年)に、1956年から状況は変化しているとして、条例の維持をしながらも、申請手続き(②の異物混入について)の簡素化や1956年以降に急速に生産が増加している紅茶や抹茶も規制対象に加えるよう条例の改定を求めました。

しかしながら、静岡県は確かに状況が変化していること、時代が変わっていることを鑑みて、「改定⇒撤廃」へ舵を切ろうとしたのです。
食品衛生法や食品表示法等の整備も進み、粗悪茶の取り締まりを目的とした「静岡県製茶指導取締条例」はもう役目を終えた、という判断でした。

確かに時代は変わりました。
変な化学物質を入れて、着色をしようとする業者も藁等を混ぜてかさ増ししようとする業者もいなくなったでしょう。多分。

でも、撤廃は極端じゃないの?!というのが消費者団体なども含め、茶に携わる多くの人の意見でした。
あちこちで反対意見を目に耳にしました。

「県茶業会議所」が求めていたのは撤廃ではなくあくまでも改定

「県茶業会議所」が求めていたのは今までの条例を残しつつ、時代に合わせて改定をしていってほしいということでした。

改定を求める理由は以下のようなことです。

①諸外国への輸出や若い人たちへの茶購入を促進するために、いわゆる「異物」入りの緑茶の申請を簡素にしたい

⇒玄米は「異物」ではないと認められているので、玄米茶は1956年当時から問題ありませんでした。
例えば紅茶などでドライフルーツが入っているものやフレーバーを着香しているものがあるように、緑茶もそういった商品の需要が増加しています。
しかし、この条例によって、「知事の許可」が必要であるため手続きが負担であるという不具合が生じているのが現状です。(大手企業などは良いでしょうが、個人の茶農家ではなかなか許可を取るのも大変…)

②1956年に発布された条例では緑茶のみだが、現在は紅茶や烏龍茶の生産や販売も多くなっているため、条例適用範囲を広げてほしい

⇒条例発布当時は緑茶のみに適用でしたが、国産紅茶や国産烏龍茶も盛んに作られるようになっています。
緑茶のみで考えるのではなく、他の茶種でも検討を行うべきではないかということです。

その結果、パブリックコメントを集め、2018年3月には静岡県の議会で改めて「条例の一部維持していくものの、フレーバーや花などの添加に関しての規制緩和を検討」していくことになりました。

結び

筆者も2017年当時、このニュースを聞いて驚き、あちこちの静岡茶関係の知り合いに話を聞きました。
おおよその人が条例廃止には反対という意見でした。

2018年10月27日のニュースで、新たな動きがありました。
1956年に発布された「静岡県製茶指導取締条例」は廃止、その上で新たに「静岡県茶業振興条例(仮称)」を制定する方針を固めたそうです。

▼グルタミン酸、重曹などの添加物規制は継続
▼フレーバー類は食品衛生法の範囲内で混入可
▼違反者には指導や勧告、従わない場合は公表
▼新たな商品の創出など、時代に合った茶業振興策を展開

と、上記のような内容で検討していき、11月には再度パブリックコメントを求めるとのこと。
年度内に静岡県議会へ条例案の提出を目指すようです。

時代は刻一刻と変化しています。
人が求めるものも常に変わります。
状況に応じて検討し、改定し、フットワーク軽く販路を広げていくことも茶業界には必要なことだと思います。

…茶業界以外の法律の改正もあちこち早く見直してほしいものですが…。

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