急に寒くなったり、台風の後は暑かったりで体がついていきません。。
寒くなり、日の出も遅くなってきて布団から出られず辛くなってくる季節到来。
こたつや冬物を出したりして冬支度を少しずつ始めているご家庭も多いのではないでしょうか。
同じように茶畑もそろそろ冬支度をしなければいけません。
そんな茶畑の冬支度のお話と、刈り取った枝を使って原始的な茶を作ってみたという内容です。
秋整枝とは?
来年の一番茶摘採のためのベース作り、が第一義ではないかと思います。
もうひとつの判断として、越冬芽が萌芽開葉しないように気温が下がるのを待って実施する必要があります。
茶樹は、整枝した時点で次の芽をつくる「したく」をはじめます。
上記文章はこちらの書籍に書かれています。
筆者も以前から茶畑管理の参考にしている本です。
今苗や挿し木を育てていますので、そちらも参考にさせていただいています。
こちらの書籍中で平均気温は18℃~19℃以下になるまで待ってから行うこと、また秋整枝が遅くなった場合、早すぎた場合などのデメリットも書かれていますのでご興味がある方は是非参考になさってください。
通常は一番茶、二番茶、三番茶、秋冬番(しゅうとうばん)と、新芽が1年の間に何度か出てきて、それを摘み製茶します。
そしてもう芽が出てこない今くらいの時期に上部を刈り取ることにより、来年の新芽の数が多く出るように、揃って出てくるように調整をする訳です。
それらを秋整枝と言い、来年美味しいお茶を作るために非常に大切な作業です。
筆者のところは?
筆者のところは一番茶を刈った後、深く刈り落としました。
これは以前記事にしていますので是非ご覧ください。
▼参照記事:兼業茶農家の畑仕事‐更新という作業について‐
そのため、二番茶、三番茶は収穫していません。
というか、毎年生葉の納品は一番茶だけなのですが…。(-_-;)
一部の畑は一番茶を刈った後更新せず、その後手で芽を摘めるように伸ばしたままにしていました。
二番茶の芽、三番茶の芽(それ以外にもばらばらと芽が出てきますのでその都度摘んでいました)を摘んで手で茶を作っています。
今年は新型コロナウイルスの影響で例年より更に二番茶、三番茶の茶の買取価格は下がり、芽は摘まずに刈り落としだけを行うところも多かったようです。
そして廃業していく方たちも今まで以上に多く…。涙
話を元に戻しますと…。
筆者のところは、一番茶が終わってからずっと伸ばし放題の畑の枝が30cm以上伸びていました。
ですが、このお陰でかなり葉が元気になり、葉層が厚くなりました。
葉層の話もこちらの記事よりどうぞ。
▼参照記事:兼業茶農家の畑仕事‐更新という作業について‐
それを以前更新した時と同じ「浅番刈機(あさばんかりき)」を使用してごっそり刈り落としました。
もう少し綺麗にならして、春先にもう一度「化粧刈り」を行って5月の新芽を待ちます。
刈り落とした枝を再利用
ごっそり刈り落とした枝や葉はそのまま畝間で枯れていくので、筆者のところは放置しています。
ただ、病気にもなっていない(炭疽病など)綺麗な葉が多かったのと、花芽がたくさんついていたので何本か持って帰ってきました。
この時期はトップ画像のようにそっと飾ったりしています。
また、先日ご紹介しましたが花を摘んで保存しておいたりもします。
▼参照記事:茶畑の二次活用を考える③ー茶の花で遊ぶー
毎年行っているのですが、「焼き茶(やきちゃ)」を作ってみます。
焼き茶とは?
林業者の間では今でも当たり前のように行われている…(略)
焼き茶と呼ばれる方法で、普通に当たり前に行われている(いた?)方法だったようです。
引用はこちらからお借りしています。
最近注目されることが増えた日本中にある「番茶」について細かく書かれていますのでご興味のある方は是非どうぞ。
漬け込んで発酵させる「碁石茶(ごいしちゃ)」や「阿波番茶」などについても書かれていて、参考文献として非常に役立っています。
焼き茶は本当に「茶」を飲むことの始まりの始まりかも知れないと考えさせられます。
火と茶があればどこでも飲めますものね。(水と器も必要ですが。。)
そしてある先生が仰っていましたが、番茶は民俗学とは切っても切り離せない存在なのだと感じます。
番茶についてもまた機会があれば記事を書きたいと思います。
焼き茶の作り方
焼き茶の作り方も何も…なのですが、一応筆者のやり方をご紹介します。
①火で炙る
②オーブントースターで焼く
今回はこちらの二種類で作ってみました。
ガス火でただ炙ります。
一部火がついて焦げ、茎にはなかなか火が通っていない状態だと思われます。。
オーブントースターに入れて焼いたところ、かなり焦がしました。。。
そのため、もう一度焦げるまでいかない程度に焼いたものと二種類作りました。
同じ薬缶が三つ無かったので、手鍋で煮ます。
出来上がり!
お分かりいただけると思いますが、真ん中が一番水色が濃いです。
これが焦げたものでした。
そして一番飲みやすかったです。(笑)
ほうじ茶のような味わい。
左はガス火で炙ったもので、右は程よくトースターで焼いたものですがどちらも生っぽい、青っぽさが非常に強くあまり美味しいとは言い難いものでした。
結論!
「焼茶は焦がしてなんぼ」
結び
枝や葉などの茶畑にあるものを活用して何か遊んでやろうという気持ちでいっぱいです。
▼第1弾:茶畑の二次活用を考える‐茶杓を作ってみる‐
▼第2弾:茶畑の二次活用を考える②‐0円でリースを作ってみた‐
▼第3弾:茶畑の二次活用を考える③ー茶の花で遊ぶー
あとは、漬け込んで発酵させる系のお茶を作ってみたいのと、あとは…えーと…。
案外思いつかないもので、思いついたらまた時折更新していきたいと思います。(;’∀’)
寒くなってきましたが、着実に春が近づいているのですでにわくわくしております。
そろそろほうじ茶の作り置きをしなくてはなぁという感じですね。
▼参照記事:ほうじ茶って何?自宅で簡単ほうじ茶の作り方をご紹介!
▼参照記事:年の瀬のほうじ茶作り。2019年に向けての棚卸
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