筆者は自己紹介でも書いておりますが、以前お茶カフェを経営しておりました。
そして今は趣味程度に茶畑を借りて、相方とお茶作りをしています。
とはいえ、始めたばかりですので成長の過程を今後一緒に見ていただくような形になると思います。
▼参照記事:茶を育てる‐種から育てる編-
▼参照記事:茶を育てるー種から育てる編②ー
▼参照記事:茶を育てるー種から育てる編③ー
▼参照記事:茶を育てるー挿し穂から挿し木編①ー
▼参照記事:茶を育てるー挿し穂から挿し木編②ー
▼参照記事:茶を育てるー挿し穂から挿し木編③ー
▼参照記事:茶を育てるー挿し穂から挿し木編④ー
▼参照記事:茶を育てるー挿し穂から挿し木編⑤ー
茶の木を植えて、育てて…となると最低でも5年はかかります。
筆者の相方が10年ほど前から借りている畑は、非常に生産性が高いと言われる「やぶきた」という緑茶用品種を40年前に植えた場所をそのまま借りている状態です。
残念ながら茶の経済年齢も越えています…
小さい茶畑をいくつか借りているのですが平日サラリーマンなもので土日に作業をするしかなく、手が入れられないような畑も出てきています。
そういった畑を茶の収穫が出来ない時期や違った活用方法がないかと考えて、ひとまず思いついたことをやってみています。
恐らく多くの茶農家さんがすでに実践済みなのでしょうが、初心者目線で…。
竹を切って、茶杓でも作ってみようかな
茶杓ってこれです。
茶畑の周りにはたくさんの竹がにょきにょき育っています。
自分が知っている農家さんも春になるとタケノコが採れる(採らざるを得なくなる)と言っている方が多いです。
どういういきさつで竹がこれほどまで増えるのか不明ですが、竹は根が横に伸びるため繁殖力が強く、あちこちからタケノコが顔を出すようです。
静岡のとある農家さんは、昔タケノコを採るために植えたけれど、海外のものに価格競争で負けて放棄されたものだと言っていました。場所にもよると思いますが。
さらなる問題としては、そのタケノコを狙って猪などが土を掘り返してしまうことにあります。
所謂「獣害」と言われるものです。
これは本当に茶農家にとっては大問題…。
機械で刈っている時に穴にはまり込んでしまい、手を切ったりする被害も多くあるそうです。
筆者もよくコケてます。
確かに気づくと茶畑の真ん中に竹がそびえたっていることがあり、ビビります。
雨後の竹の子ってこのこと…?というくらい梅雨明けは酷かったです。
茶杓を以前から作ってみたかったため、細い竹を2,3本切ってきました。
太い竹は他に利用しようと思って、今考え中。
枝分かれしている部分をナイフで削り、ひとまず一本の細長いものに。
竹は「油抜き」をしなければならないそうで、まずは茹でて…と思ったのですが、我が家の一番大きなフライパンでも足りない…。
飛び出てしまった2本は諦めてガス火で炙りました。
油なのか土なのか不明ですが、汚れがつきます。
一応こんな感じ。
炙ったものは見事に焦がしたところもありますが、まぁご愛敬。
こんな感じの中国茶や台湾茶に使うものでもよいかと思って、太いものと細いものを用意してみました。
これを削って、色も塗ってみようかと思っています。
竹を使う時の注意点
切った竹は水分が多く残っているため、2週間ほど干しておくとよいそうです。
そして、油抜きを行います。
筆者は今回竹を扱うのも初めてだったので、YouTubeを参考にしてやってみました。
上記のものは炭火ですが、家庭用のガスコンロで行っている方も多くいらっしゃいました。
ちなみに、「火で油を抜く方法」と「湯で油を抜く方法」があるそうです。
茶畑の二次利用について考える
トップ画像の写真は2019年のGWに香川県に行ったとき、至る所にあった「耕作放棄地」の茶の木です。
▼参照:旅の思い出2019年4月‐第28回さぬき二ノ宮ふる里まつり(香川県)‐
お分かりになりますでしょうか。
赤い部分が管理している茶畑。
緑の部分は耕作放棄地。
そして、トップ画像のように手入れをされない茶の木はおばけのようになります。。
こうなってしまうと野生動物も当然居ついてしまいますし、今更手入れをするのもかなり困難。
それでもお茶好きはそんな野生児も愛おしく感じるっていう…w
昔たくさんあった茶畑は高齢化によってどんどん手放され、ただのジャングルになっているところが少なくありません。
そこを新たに活用しようという一部の動きもありますが、茶業自体の低迷により担い手も少ない現状のようです。
筆者の相方は一時期専業のように茶業を行っていたため、農地を借りることもできたのですが、新規参入(もしくは兼業や趣味程度)の方は実はかなり大変です…。
これだけ担い手が少なくなって、放棄茶園が増えているー!どうにかせねば!とあちこちで声高に叫んでいる割には、茶業に携わるには煩雑な書類を提出したり、指定の場所で1年間ほど修業をしなければならない等があります。
この辺りはいずれまた実体験を元にまとめてみたいと思います。
とはいえ、少しずつ茶農家や茶業を盛り上げようとする活動も増えていますし、イベントも増加しています。
「耕作放棄地」を活用していこうという活動も見かけることが増えました。
こういったものもまとめていきたいですね。
筆者もまだまだ茶に関わる末端に片足を入れようとしているくらいの状態のため多くは分かりませんが、今後改善されていき、茶業の未来は明るいと信じたいです。
ひとまず筆者は折角相方の茶畑があるので、出来るだけ楽しく遊んで…活用していきたいと思っています。
結び
茶杓については、もう少し回数を重ねてうまく出来たらアップしていきましょうかね。
竹は冬に切るとカビなどはえずに使えるそうなので、これは茶畑が休眠している間のチャンスです。
竹かごとかも編んでみたいものです。
茶畑にはびこる蔓でもリースを作ってみたので、こちらも今度アップします。
あ、センスはないです。だってやったことないもん。
▼参照記事:茶畑の二次活用を考える②‐0円でリースを作ってみた‐
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