先日テレビで「日本茶ノ生餡」についてやっていました。(2018年8月)
日本茶を餡状にしており、水にとかしてお米に混ぜたり、スイーツに使用したりと茶の成分をまるごと摂取できるという優れもの。
ここ数年でますます「お茶をそのまま摂取する」ということに注目されているように思います。
「日本茶ノ生餡」について
2018年8月7日に「おいしい日本茶研究所」より発売されたばかりの商品です。
着色、着香を行わず、合成保存料も入れずに、静岡の茶葉と酵母とビタミンのみをペースト状にしています。
ご飯を炊くときに入れたり。
溶かしてドリンクにしたり。
料理やスイーツに使用したり。
ペースト状ですので、非常に使いやすいですね。
しかも10g入りの使い切りスティックタイプです。
しずおか緑茶、しずおか抹茶、しずおか焙じ茶、しずおか和紅茶の四種類があり、気分によっても楽しめます。
「おいしい日本茶研究所」でも販売しているお米があります。
「日本茶ノ生餡」を一粒一粒の米にまぶして、そのまま炊くことができる商品です。
上記と同じ商品ではないのですが、同じコンセプトの商品を2015年の「世界お茶まつり」というお茶のイベントで購入しました。
※2021/3 今現在はしずおか緑茶ノ米 2合パック【お茶ごはん】として販売されているようです。
「緑茶彩米」はうるち米でしたので、少しもちもちとした食感でした。
しっかりと緑茶の味もして、面白い商品が出たものだと感動したのを覚えています。
なぜ茶葉を食べるのがいいのか?
製茶された緑茶の中には《水溶性成分》と《脂溶性成分》があります。
煎茶はお湯で抽出をしてお茶を飲む際に《水溶性成分》はお湯に溶けだして抽出されますが、《脂溶性成分》は水に溶けないため葉に残ります。
《水溶性成分》
カフェイン、カテキン、テアニンなど
《脂溶性成分》
ビタミン、食物繊維、ベータカロテンなど
緑茶は体に良い、と言われていますが、茶葉をまるごと食べることでより多くの栄養が摂取できるのです。
一番茶や上級煎茶などはお茶を飲んだ後の茶殻に、ポン酢や酢味噌などをつけて食べます。
番茶やほうじ茶は葉が固いですが、一番茶や上級煎茶の場合は葉が柔らかいので、非常に食べやすいです。
青菜のような感じで食べることができます。
また、一番茶の新芽を天ぷらにして食べるというのも産地では鉄板メニューです。
粉末緑茶や抹茶も茶葉を粉末にしているので、葉を丸ごと食べるのと同じ効果があります。
宮崎茶房はお茶好きさんの中で知らない人はいないのではないかというくらいの茶園で、もともと生産量の少なかった釜炒り茶をメインに、多くの賞を総なめしている有名茶園です。
紅茶や烏龍茶も積極的に作られており、多くの茶農家を目指す若者を受け入れて、後進の育成にも積極的です。
有機栽培で育てているお茶ですので、まるごと摂取をしても安心安全です。
結び
お茶の効能に注目する傾向が高まっています。
外国の方で日本のお茶に興味を持っている方は、お茶の効能に期待していることが多いようです。
外国のお茶好きな方のブログなどを読むと、多くは効能に注目しているのがわかります。
カテキンなどはがん予防や高血圧予防など様々な効能が明らかになってきていますので、「特定保健用食品」としてだけではなく、薬学の世界でも研究が進められています。
お茶に人気が高まるのは嬉しいのですが、美味しさをそっちのけにして効能ばかりに重点を置いたお茶の販売の仕方は好ましく思いません。
なぜなら茶は《薬》ではないからです。
美味しいから飲む、美味しいから飲みたい、と思っている人に結果的として健康効果もあった、というのが一番理想のように思います。
これはあくまでも筆者の願望ですが。
これからも「お茶をまるごと食べる」ということに注力した商品が様々出てくると思いますので、注意深く探して、機会があれば試食していきたいと思います。
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