【2020/3/27現在】新型コロナウイルスによる2020年の茶の状況について

現在(2020/3/27)、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、2020年東京オリンピックは延期、首都近郊での外出自粛要請が出ました。

「人間とウイルスの戦争だ」とフランスの首相が仰っていましたが、まさにその状態になりつつあります。

そんな中、茶のシーズンは刻一刻と近づいており茶業界は戦々恐々としています。

今の段階で筆者が調べられた限りをまとめたいと思っています。
※これらに関しては出来る限り更新をしていきたいと思っています。



インドの状況

インドは2020/3/25から21日間のロックダウンに入りました。
今のところは500人程度の感染者、10名程度の死亡者となっていますが、13億人もの人口を抱えていますので今後感染が拡大する可能性も十分あり得ます。

インドと言えばダージリンが真っ先に頭に浮かぶ方が多いかと思います。

活動が全くのゼロなのかどうかまでは分かりませんが茶園も閉鎖という状況になっているようです。

現在まさにダージリンファーストフラッシュの時期に入っていますが摘採は行われていません。

ロックダウン前に低地で摘採され製造されたものは一部あり、輸出されるのを待っているような状態のようです。
バイヤーの出入りも出来ませんし、オークションも閉鎖されていますので、ロックダウンが解除された後から動き出すことになるのではないかと考えられます。

INDIAN TEA ASSOCIATIONによれば2020/4/3に予定していたインド茶取引日を延期し、今後の日程については未定となっています。

ダージリンファーストフラッシュの最大輸出国はドイツと日本ですが、そのどちらも輸入が減るのではないかという不安はありつつ、ファーストフラッシュの安定した生産や味のおいしさを知っているバイヤーは問題なく購入するのではないかという記事もありました。

ダージリンファーストフラッシュファンの方はたとえ多少品質が落ちたり、価格が上がったりしたとしても必ず購入するでしょうね。ええ、知ってます。お茶好きってそんな生き物です。

アッサムも3000エーカーの茶畑を有するRungajaun Tea Estateが閉鎖になったとのこと。

▼参照記事:https://worldteanews.com/editors-choice/indian-tea-industry-begins-first-flush-harvest-amidst-export-concerns

ダージリンに近い位置にあるネパールもロックダウンに入っています。
2020/3/24~31までとなっています。

個人的にお世話になっている茶園も閉鎖となり、オーナーに連絡をしたところ「ネパールでの被害はそれほど出ていないけれど、予防策」と仰っていました。



スリランカの状況

スリランカの茶の状況がうまく探せませんでしたので、Gclef(ジークレフ)のブログ記事を引用させていただきます。

「スリランカからの知らせでは、3月20日から27日までコロンボでロックダウンが実施され、サンプルの出荷も現品の出荷も止まっている状態です。そしてインドでは昨26日より21日間のロックダウンが実施され、同じく紅茶の出荷にかかる機能はすべて停止しています。26日は、少なくともインドの紅茶農園では生産が行われたとのことですが、この先はどうなるかわかりません。」

とのこと。

紅茶局のHPなどはまだ特に注意喚起等もないように見受けられましたが他の情報を筆者自身も探していきます。

また、他の紅茶専門店は国際郵便も止まっているため在庫が無くなりそうだということを仰っています。

中国台湾の状況

中国の武漢市から始まったこの新型コロナウイルス。

今はヨーロッパでパンデミックが起こっていますが、中国ではすでに一部製茶が始まっているようです。
▼参照:中国茶情報局

SNSで見る限りですが摘採や製茶の際にもマスクや手袋の着用がされているようで、製茶時間全体がどうしても伸びてしまうだろうな…と想像します。
生葉を摘むのが遅くなり、萎凋が進み…と色々と考えてしまいます…。
とはいえ、それによってより美味しいお茶が出来るかも知れず。神のみぞ知る。

台湾も春茶の時期ですが、バイヤーや自身で仕入れを行っている店の方々の苦悩が時折垣間見えます。
仕入れに行けない、仕入れても日本に送れない等々。

とはいえ、早めに台湾入りをし、自主的に隔離を行うと仰っていたTea Bridgeのブログには昨年よりは産地の状況が良好な旨が書かれています。

結び

世界各国の茶のニュースがぼちぼちと出始めたような印象を受けますが、筆者が追えておりません…。

茶の輸出に頼っている国は非常に厳しい現状だと言えます。

インドの茶の記事を読んでいると「通常国内需要はCTC(チャイ用)が多いがこれを機にオーソドックス製法の茶の国内需要を増やしたい」とありました。

今のところ日本では「手を使って摘んではいけない」というようなものは見当たりませんでしたが新茶期を間近にして、急遽何か方策が取られるかも知れません。

人が集まるお茶摘みイベントなども中止になっているところが見受けられ、今後どうなることか…という印象です。

公益社団法人日本茶業中央会のHPをのぞくと、昨日(2020/3/26)付でこのようにありました。

「お茶については、供給体制と流通在庫が整っておりますので、安心して落ち着いた購買行動をお願いいたします。
今年の新茶も八十八夜に向けて順調に生育が進んでおり、遠からず皆様のお手元に届きますので、どうぞご安心ください。

公益社団法人日本茶業中央会 全国茶商工業協同組合連合会 」

みて、このつつましやかなこと。
これぞ日本の心←?

海外の茶が在庫切れを起こした場合、日本も国内需要が増えるのでは?とひそかな期待をしてみたり。
とはいえ、海外組は海外の茶しか興味ないのでなかなか購入しないことも知っている…。

輸入国も輸出国も今後注目していきたいと思っています。

現状不安なことばかりではありますが、ほっと一息に是非茶を飲んでください。

手元に在庫が無くなっても心配ありません。
この状況はきっとすぐに回復します。

茶はすくすく伸びて、美味しく製茶されるのを待っていますから。
ウイルスだってそれを止めることはできないのですから。



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