【追記あり】丸子紅茶の村松二六さんに日本の烏龍茶製造を体験させてもらった!

2019年の11月は毎週のようにイベントが続き、あちらこちら顔を出しているうちにあっという間に時が流れています。汗

まだ、和紅茶や国産紅茶、という言葉がメジャーではない頃から、「丸子紅茶」を作っている村松二六さんの工房にお邪魔して、烏龍茶の製造を実際に葉に触れながら体験させていただきました。



村松二六さんとは?



和紅茶(国産紅茶)に馴染みのない方には村松二六さんの存在はあまり分からないかと思いますが、この本を読んでいただくと彼の茶農家としてのすばらしさは伝わると思います。

前に記事に書きましたが、多田元吉がインドから持ち帰った原木が静岡県の丸子に植えられていましたが、それらが山の開発で切られることになった際、移植をして今もその近くの工房で紅茶作りをされています。
▼参考記事:日本でも紅茶が作られている?-和紅茶の歴史やイベントなどについて-

日本で紅茶を作っている人はほとんどいなかった20数年前から紅茶用品種の“べにふうき”を民間で最初に育成し、紅茶を作り始めました。

農薬も使わず、天然の有機質肥料だけで工夫しながら紅茶作りをしてきたそうです。

そんな様々な二六さんの想いがたっぷり書かれているこの本を是非読んでいただきたいと思います。

二六さんは今も若手の生産者を集めて、製茶を教えたり、イベント等で新しい情報を常に収集されている非常に熱心な方です。
素晴らしい先輩がいることに感謝しなければなりません。

烏龍茶の製茶体験について

和紅茶や国産紅茶はかなり市民権を得るようになってきましたが、烏龍茶も各地で作られるようになりました。
お茶のイベント等に行くと、茶農家の多くが今烏龍茶作りを積極的に行っているように感じます。

日本で作られた烏龍茶を原料にしたペットボトルも販売されています。


筆者が到着したのが12時過ぎ。
10時くらいから茶刈りを行い、すでに「日干萎凋」中。
※製法については細かい説明省きます。なにせ烏龍茶系は疎い…

そのあと室内に入れて、「室内萎凋」。
温度と湿度を調整しながら、時間を置きます。

1時間半ごとくらいに軽く「揺青」。
茶葉をゆすって、香りや成分の変化を起こさせます。

少しずつ水分も抜け、「揺青」をしながら皿の量を減らしていきます。
11月半ばで夕方になると気温が低くなってきたため、暖房をつけて、加湿器も付けます。

少しずつ優しくゆする「揺青」から、激しくゆする「攪拌」へ。

最後の「攪拌」が終わったのが20:30。
あっという間に時間が過ぎていきます。オソロシイ。




酸化酵素の働きを止めるため、「殺青」を行います。
この殺青機の度計は150℃くらいを指しています。

ぐるぐると回転をしながら、葉を炒ります。
こちらが20分くらい。

殺青機から葉を取りだしたら、布で少しくるんで休ませます。
その後「揉捻」。

台湾式(望月式)揉捻機で10分弱揉みます。

揉み終わった葉は少し黒くなっています。
そして撚れている。

「乾燥」。
こちらは「中揉機」という緑茶を作るときにも使う機械に入れて、しばらく乾燥させます。25分ほど。
これもぐるぐる回るやつ。

「中揉機」から出た段階で試飲。
今回は“べにふうき”を使用していますが、台湾の包種茶のように花のような優しい香りと甘味。

ここまでの経緯を見てきたので、香りの変化に感動してしまいました。

「棚乾燥機」に入れて、6時間で完成。
この時すでに12時を回っていました。

星がきれい…。←もはや疲れて細かいところを覚えてないw

結び

烏龍茶の製法、確かに本で読んだことがありますし、なんとなくの工程も分かります。
ただ、実際に葉の変化を生で見ると非常に感動するものがありました。

機械摘みで行っており(今回摘み取りの機械が壊れてしまったそうで…)、時間的には本場のものに比べて短いですが、それにしても乾燥まで入れたら丸々一日仕事です。

手で攪拌を行っていましたが、最初の工程を行ってくれるという機械も今は販売されています。
先日の世界お茶まつり2019でも、萎凋工程をすべて行ってくれる機械の開発をしたと静岡県農林技術研究所茶業研究センターが紹介していました。
(これは「香り緑茶」を作るためのものだそうですが…)

昨今、「渋い、苦い」お茶ではなく、「香り」の良いお茶が好まれる傾向にあります。

時代は常に変化しており、香りの良さに重きを置く烏龍茶は今後日本でより多く作られるようになるでしょう。

楽しみです。
そして、自分でも烏龍茶を作りたい…!

【追記】

2020年1/13の15時過ぎに、村松二六さんの自宅と工場が火災に見舞われました。

自宅が全焼、工場も一部焼けてしまい、現場検証が行われております…。

二六さん夫婦とご家族が無事であったことは不幸中の幸いです。

今後現場が落ち着いたら支援の輪が広がっていくことと思います。その際はまた詳細をアップします。

 

こちらの記事を気に入ってくださった方は是非いいね!してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください