新茶のシーズンを迎え、SNS上でも萌黄色の茶畑の写真が毎日見ることが出来ますね。
茶畑になかなか行けない場所でカフェをやっていた頃は本当にこの時期のSNSは見るのが幸せである反面、行けないことへのもどかしさで辛かったというのが本音です。笑
しかも丁度この時期が一番の繁忙期だったりもするものでもどかしいこと限りなし。
兼業農家になった今は毎日萌黄色の中で過ごせることが幸せでなりません。
とはいえ、ただいま真っただ中ですので記事が書けずにおります。←言い訳
今年は新型コロナウイルスの影響で茶摘みさんを募集できなかったり、茶摘み(製茶)体験会を中止せざるを得なかったりで製茶が出来ない、というお茶好きさんも多いかと思います。
そんな時はお茶を作ることを復習(予習)してみると良いかと思います。
製茶初心者の方におススメの入門本
「お茶ってどうやって作られているんだろう?」
「生葉を摘んでみたけどどうしたらよいかわからない」
「製茶をしてみたい!」
というように製茶というものがよくわからない方には前回の記事でもご紹介していますが、こちらの本がとにかくおススメ。
まずは何かを作ってみるために、家にあるものを使用して製茶の仕方をご紹介しています。
▼詳細記事
製茶を始める前に。「茶の絵本」がおススメ!
▼参考記事
茶を作る2020‐出始めの新芽で作る釜炒り茶‐
茶を作る2020②‐出始めの新芽で作る紅茶‐
絵本と言いますが、侮るなかれ。内容はプロフェッショナル!
製茶をしたいという方は、これは本当に持っていた方が良いです。(断言)
筆者はお茶教室の資料を作る際などにも参考させていただいています。
製茶をしたことがある方には改めて基本を学ぶこちらの本を
昔、茶畑になかなか行けないところに住んでいた筆者が、定期的に製茶を行っている方に
「製茶が出来ないところにいますが、製茶をいつかしたいと思っています。その時に何か参考になる本はありますか?」
と尋ねた際、真っ先にこの本を紹介していただきました。
初版は1992年となっており、少々古い本ではありますが今現在もバイブルとして大活躍してくれています。
例えば、紅茶についての項を一部抜粋します。
「純オーソドックス製法では、自然萎凋であった。
これは風通しの良い萎凋室の萎凋棚に茶生葉をうすく並べて16~18時間静置する。
この間に若いリンゴのような爽やかな佳香が出てくる。この香りが出た頃を萎凋の終わりとする。
烏龍茶の萎凋のように揺青はしない。」
「CTC茶では青葉アルデヒドが主成分で、花香成分に乏しいが、オーソドックス茶ではリナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコールなどの花香成分が種々バランスよく含まれている。」
等々。
文系の筆者にとって、最初この本を手に入れた時は開いた途端に何度も寝てしまうようなことが続いたのですが、製茶を定期的に行うようになると改めて勉強になることばかり書かれています。
気づくとスムーズに読めるようになっている自分の成長を感じます。←言ってしまった!!!偉そう!!!スミマセン…!!
お茶を科学したい方、是非是非手に入れてみてください!
結び
エピガロカテキンガレート、ヘキセノール、配糖体の加水分解…。
最初は本当に頭が痛くなるばかりでした…。
本には一言ずつ辞書をひいては書き込みをしていた記録が見られます。(苦笑)
趣味としても非常に面白いのですが、兼業茶農家としては当然美味しいお茶を作りたい訳でして、作るためにはチャという植物について知る必要があると思っています。
そして、チャという植物に限らず、土のこと、虫のこと、肥料のこと、農家をするということ、様々なことを学んでいきたいと思います。
あいにく、知識も経験も追い付いていないのが現状ではありますが、畑で気づいたこと、知ったことを記録し、本を開いて知識として定着させ、また応用できるようにしていければいいなぁと思うばかりです。
今年の新茶期が終わったら、今年学んだことや感じたことを踏まえて改めて勉強を進めていきたいと思います。
様々なことを学ぶ必要があると思うと、人生は短い…!
こちらのブログで茶に興味を持ってくださる方が増えるように、何か少しでも提供できるものがあるように細々ととでも頑張ります。(謎の決意)
他にもお勧めの本があるので、落ち着きましたらご紹介したいと思います。
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