茶とも関係のあるチョコレートのBean to Bar、サステナビリティについて

安心してください、お茶のブログですよ。
バレンタインデーが直前のため、少しだけチョコレートに浮気中です。(とはいえ、一緒にお茶も飲んでます)

お茶に関連するものについても書きたいのです。
お茶が好きすぎて、少しでも関わっているものはすべて知っておきたいんです。
対象が人間だったら、おそらくストーカー…

チョコレートについての記事、よろしければ以下も参照にしてください。
▼参照記事:茶とチョコレートの素敵な関係!バレンタインデーには茶とチョコを!
▼参照記事:人々を魅了するチョコレートの歴史や製法について

今回はチョコレートのBean to Bar、サステナビリティ等についてまとめてみたいと思います。



先日行ったチョコレートの催事の際の出来事

先日ふらりと立ち寄ったバレンタインデーに伴うチョコレートの催事。
様々なチョコレートをあれやこれやと試食させていただき、いくつか購入しました。

その中で非常に興味深いと思ったのが明治チョコレートの展示でした。
GINZA Sweets Collection 2020
残念ながら2/6(木)まででした…。

▼VR(バーチャルリアリティ)で体験できるカカオ農園ツアー!

時間がなく、残念ながら体験できなかったのですが非常に興味深い試みだと思いました。(毎年やっていたらすみません、存じ上げませんでした)

▼チョコレートの製造工程が見られる!

こちらで筆者は興奮しました。



ブースの女性が「ここまでは現地で行う工程になります。」と説明くださいました。

「ここからは輸入した国でそれぞれ行われる工程です。」

カカオマスが出来たところで、カカオ100%のチョコレートを舐めさせてもらいました。

「おう、にがいー」( ;∀;)
という感想です。←超貧困

「苦いですよね。これがカカオ100%なんです。
ここにミルクや砂糖、ココアバターを足して作っているのがこちらになります。」

はい、よく購入しております。
御用達です。

今の工程を見た後に改めて試食。
カカオが70%と同じですが、カカオ豆の産地やブレンドが違うため風味が全く違います。

オレンジの方は本当に説明通り、柑橘系のフルーツを思わせるフルーティさと仄かな酸味。
青の方はコクがあって、重みのある風味。


これは食べ比べる価値があります。
チョコレートに詳しくなくても、明らかに味わいに違いがあって面白い。

そして、何より美味しいんですよ…。溜息。

前に個人的に食べ比べを行ったことがあったのですが、その時も明らかな違いに驚き、そして今まで以上にチョコレートというものに興味が湧いたのを覚えています。

そして、100円の板チョコだと一枚ペロリと食べてしまうのですが、こちらはひとかけらを口に入れてゆっくり溶かすだけで満たされるのです!
カカオ分が多いからなのでしょうか、よくわかりませんがとにかく満たされます。

これこそ、バレンタインデーに差し上げてもいいのではないかと思われるくらいにはクオリティが高く、そして価格が安い!ありがたい!!!
特に理系男子に受けそうな気がします。食べ比べ実験とか好きでしょ?笑

他のお店のチョコレートもどれもこれも美味しくて、諭吉が飛んでいきました。
毎年のことです、ええ、まぁ。

チョコレート万歳!!!←



Bean to Barという考え方

Bean to Barとは、「カカオ豆からチョコレートバーになるまで一貫して製造を行うこと(行っている専門店)」だそうで、2000年代後半からアメリカで主流になりました。

先ほどご紹介した明治はまさに「Bean to Bar」となります。
大手企業もそうですが、個人店も数年前から話題になっていました。

お菓子作りをしている方から数年前に教えていただいたのが、

瀬戸内のUSHIO CHOCOLATL(ウシオショコラトル)

札幌のSaturdays Chocolate(サタデイズ チョコレート)

でした。

ですが当時あまり知識がなく、少しざらざらとした触感のある板チョコを食べて、フームと唸って終わってしまった気がします…。もったいない…。

また、かなり前ですが新千歳空港3Fにあるロイズチョコレートワールドは無料でチョコレート工場などを見ることが出来て友人と興奮した覚えがあります。
時間つぶしにも丁度良く、おまけにロイズのチョコを爆買いするっていうね…。

今改めて調べてみると日本国中にBean to Barがたくさんありました。

▼例1)Minimal -Bean to Bar Chocolate-(ミニマル-ビーントゥバーチョコレート)

▼例2)ダンデライオン・チョコレート

ダンデライオン・チョコレートは本も出しています。
こちらは近く購入して読みます。

チョコレートを実際自分たちで作ったり、チョコレート工場を見学出来たりするようで、筆者も今度確実に行きます!←宣言

前回のブログに書いた通りカカオ豆を取り寄せてチョコレートを作ってみようと思っていたのですが、こういうワークショップに参加するのが間違いないので良いですね。ジブンデヤッタラゼッタイシッパイスルジシンガアル…。

サステナビリティ(CSR)なカカオ豆


もちもちもちもちさんによる写真ACからの写真

現在のカカオも珈琲も砂糖も茶も、環境的、社会的、経済的な面から考えて、今後永遠に継続可能なものでしょうか。

先日の記事でも少し触れて細かくは記載しておりませんが、カカオも砂糖も珈琲も茶も、環境のことも考えず、人権を無視した奴隷制度により王侯貴族たちの欲を満たすためだけの利権争いの中で成長を遂げていったものと言えます。

プランテーションの拡大により絶滅した植物や動物。
土地を奪われて滅びた先住民族。
人として扱われずに亡くなっていった奴隷と呼ばれた多くの人たち。
焼き畑、大量な農薬散布。

ようやく(21世紀後半くらいから?)サステナビリティ(持続可能な)という言葉が叫ばれるようになり、農園の存在や現状を明らかにした上で販売していく方法が主流になりつつあるように感じます。

筆者はあいにくお茶の分野しかまだまだ勉強できておりませんが(お茶の分野ですら怪しい…)、珈琲は特に早くそういった販売方法に着手し、今後は顧客が商品を購入すると摘んだ日や作った日、ロットナンバーなどが分かるようにシステム化していくと言われています。
▼参照記事:茶の情報をネットで確認できる時代に?インド紅茶局のトレーサビリティ(茶情報追跡)に関する試み

茶の世界でも間違いなくその方向に向かっています。

シングルオリジンティと言われて久しくなりましたが、「とある茶園」の「いつ摘採されて、製茶された」、「ロットNOがいくつ」の紅茶というような販売方法が現在主流です。

それとは別に「ブレンド」や「合組」という販売方法もあるのですがその辺りはまた改めてまとめたいと思っています。
▼参照記事: 紅茶の選び方①-フレーバードティについて-

サステナブル(持続可能)でトレーサブル(追跡が可能)な産地のものを選ぶということが消費者にも求められています。

安ければよい、食べられれば飲めれば良い、ではなく自身で安心安全なものを選ぶという目を養うことが必要になってきています。

ありがたいことに世界中の情報が間違いなく入ってくる世の中になりました。

しかし未だに科学的根拠に基づかない、まるで絵空事のような健康法等が出回っていることもあります。

少し前なら「白砂糖は漂白しているから白くて体に悪い」とか、今なら話題の新型コロナウィルスに「○○茶が効果的」というようなものです。

もしかしたら、きちんと消費者に品質や産地などを明確にしないで販売する方法が主流だったために起こった弊害なのかも知れません。
販売側にも問題があったのかも知れませんね。

でも、今はもう違います。
そして今後はより「正しく作られたもの」が「正しいルートで流通」され「適正価格」で販売されるようになります。

正しいものを見極める力、自身も磨いていこうと思います。
自分で調べる、学ぶ。大事。



結び

たまに真面目なことを書く(?)のですが、筆者自身も日々勉強中で備忘録的にこれらの記事を書いています。
書いたことすら忘れて同じ内容の記事を発見した時に衝撃ったら…←あほ

よって、間違いがあれば訂正しますのでおかしいところは根拠とともにお教えいただければ幸いです。

茶のブログなもので、大好物のチョコレートから必死に茶に繋いだ感が否めませんが、いや、間違いなく農作物という部分での共通点があります。

珈琲や砂糖の歴史や現状についてもまとめていきたい、いくつもり、いつか…。

人々を魅了するチョコレートの歴史や製法について

筆者はカフェをやっていたのでこの時期はチョコレートにまみれて幸せでした。←
昨日(2020/2/4)には「マツコの知らない世界」でココアが紹介されていましたね。
⇒見逃した方はこちら

筆者はただ単純にチョコレートが昔から好きなのですが、チョコレートもお茶と深い関係があり、歴史や製法等も気になるのです。

自身の学びのために今回の記事は書きたいと思います。

ちなみに先日は茶を使ったチョコレートのおススメをご紹介しました。
▼参照:茶とチョコレートの素敵な関係!バレンタインデーには茶とチョコを!



簡単にチョコレートの歴史


チョコラテさんによる写真ACからの写真

現在のメキシコが「アステカ王国」だった頃にカカオ豆をすりつぶした<ショコラトル>という飲み物を飲んでいました。

その後、スペインがアステカ王国を支配してヨーロッパにショコラトルが渡り、<チョコラトル>と呼ばれるようになります。(のちにチョコラテ)

1800年代にオランダ人がココアを発明。
カカオからココアパウダーを作り出すことを発明したのがかの有名な「バンホーテン」


お菓子を作る際も、ココアを作るときも筆者はこちらを主に使います。
濃厚で香り良く良質。
店でもこれを使わせていただいていました。

1847年頃にイギリス人が固形のチョコレートを発明。
さらに、1876年頃スイス人がミルクを加えたミルクチョコレートを発明。

日本では鎖国している間、オランダから長崎にチョコレートが一部入ってきていたようですが、1873年の岩倉使節団がフランスのチョコレート工場を見学し、そこから日本での生産が始まります。



チョコレートは発酵食品?

チョコレートはカカオ豆から作られます。

rie55さんによる写真ACからの写真

さくら✿さんによる写真ACからの写真

カカオポッド(実)(上の写真)の中にある種(パルプと呼ばれる白い果肉)(下の写真)を加工したものがチョコレートになります。

パルプごと、種を取り出して発酵させます。

旅先の写真家さんによる写真ACからの写真

バナナの皮でくるむ(ヒープ法)方法と木箱に入れる(ボックス法)方法がありますが、どちらにせよ1週間ほど発酵することによりチョコレートの風味が出てくるそうです。

この発酵という工程が何よりチョコレートにとって大事。
味噌や醤油と全く同じではないと思うのですが、菌による「発酵」が行われるという意味では同じ<発酵食品>と言えるのだろうと思います。

ちなみに詳しくないのですが備忘録を兼ねて。
酵母菌が果肉の糖分からアルコールを作る。(嫌気性発酵)
酢酸菌がアルコールを酢酸にする。(好気性発酵)
酸と発酵による熱でカカオ豆が死に、ポリフェノールの酸化重合やたんぱく質や多糖類が分解されて香りの前駆体となるアミノ酸や多糖類へ変化し、カカオ豆の色もチョコレートの色に近づく(褐変反応)。

こういった工程を経て、あとは水分を抜く乾燥を行い、チョコレートの前段階のカカオ豆が完成します。

その後は輸出され、各国でチョコレートに加工をします。

カカオ豆からどうやってチョコレートになるの?

こちらも簡単に。

①カカオ豆を綺麗にし、豆を砕いて皮などを取り除く(⇒カカオニブ)


②カカオニブを焙煎

③カカオニブをすりつぶし、ドロドロのカカオマスにする

⇒ここで脂肪分(ココアバター)などを抜き出し、細かくしたものが「ココアパウダー」

④カカオマスにミルク、砂糖、さらにココアバターなどを加える


⑤コンチェという機械で練り上げ、チョコレートの香味を引き出す


⑥温度調整をし、脂肪分が安定した結晶になるようにする(テンパリング)


⑦型に流し込み、冷やし、梱包

という流れです。

昔菓子屋で働いていた時に、シェフたちが「テンパリングに失敗した」と嘆いている姿をたまに見かけました。
チョコレートが艶やかな色と舌ざわりを保つためのテンパリング(調温)はショコラティエの腕によるところが多いようですね。

そして、ここまで来て「チョコレートを自分で作ってみたい!!!」と思ってしまった筆者。
先ほどのカカオニブを購入するのが一番早いと思いますが、その前のカカオ豆の状態も見てみたいと思いますので、調べました。

安心してください!売ってますよ!←古い


ベトナムでもカカオ豆作っているんだなぁというところに感心。
ベトナムってお茶も作ってるし、珈琲も作ってるし、カカオも作っててすごい…。
←多分そこじゃない。

いやー、これは絶対にチョコレート作りやらないとダメですね。
やります。
きっとやります。
そして、記事書きます!絶対、きっと、多分…。

あれ?お茶のブログじゃなかったっけ?

そうですよね。
そうなんですよ…。(;^_^A

ですが、皆さん、世界史を見てください。
チョコレート、珈琲、紅茶はほぼ同時期にヨーロッパ地域に入ってきています。

この三つによって、世界が大きく動きます。
チョコレート、珈琲、紅茶の繁栄に欠かせない砂糖(サトウキビ)の栽培が盛んになることにより、奴隷制度、プランテーション化、三角貿易等が発展します。

非常に興味深いのです!
茶と珈琲、茶とチョコレート、茶と砂糖…。

茶が世界中の人を魅了し、世界中の国々を動かしたということを学んでいく上ではチョコレート、珈琲を知らなくては語れないのです!!!
この辺りはまたきちんとまとめたい…とどこかの記事でも書いている…。

チョコレートに関してはもう少しだけ書きたいことがあるので(気力があれば)また書きます。
また、専門家の方がいらして、間違えているところがありましたら是非お教えください。

筆者がただ伝えたいのは、「チョコレート食べながらお茶飲もうぜ!」ってことです。←?!

「西尾の抹茶」が地理的表示(GI)保護の登録取り下げ?!GIの問題点とは?

地理的表示(GI)保護制度について、以前もご紹介しており、ポジティブな内容で書いています。
▼参考:インド、アッサムティの地理的表示(GI)保護制度

インド紅茶の「ダージリン」がGIとして世界的に有名で、国が茶を知的財産として保護するという筆者の中では非常に良いイメージがあるからです。

そのイメージを覆すニュースが流れました。
これは日本国内の話。

平成29年3月に日本の地理的(GI)表示保護制度に登録した「西尾の抹茶」がGI登録の取り下げを申請するという内容です。
▼参考記事:西尾の抹茶GI取り下げへ 地元組合国に申請、全国初

今回はこちらについて少し考えていきたいと思います。



「西尾の抹茶」GI登録取り下げの概要について

愛知県西尾市の西尾茶共同組合が地域の農林水産物や食品ブランドを守る地理的表示(GI)保護登録から「西尾の抹茶」を外すように農林水産省に2月中に申請する方針を決めたとのこと。

同組合によると「流通面のメリットがない」という理由。
また、取り下げというのは全国で初めてだそうです。


こちらは農林水産省のHPに掲載されているGI一覧から抜粋しています。(2/3現在)

「西尾の抹茶」自体が2019年という割と最近登録されたもので、他にも米沢牛や特産松阪牛なども登録がされています。

地理的表示(GI)保護制度とは

地域には、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が、品質等の特性に結びついている産品が多く存在しています。これらの産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度が「地理的表示保護制度」です。
 農林水産省は、地理的表示保護制度の導入を通じて、それらの生産業者の利益の保護を図ると同時に、農林水産業や関連産業の発展、需要者の利益を図るよう取組を進めてまいります。
▼参照:農林水産省HPより引用

こちらを読む限り、<GIを取得した生産物を知的財産として保護し、国全体としてバックアップする>という印象があります。

しかしながら、今回西尾茶共同組合では「流通のメリットがない」ためにGI登録の取り下げをしたいということなのです。

流通のメリットがないとは…?

そういえば、八丁味噌問題もGIが絡んでますね。


HiCさんによる写真ACからの写真

こちらは少し前ですが、「八丁味噌」がGI登録の件で話題になりました。

概要はこうです。

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2017年12月に「八丁味噌」が地理的表示(GI)保護に登録された。
登録者は愛知県内の味噌メーカーで組織する「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」

本来「八丁味噌」というものは、徳川家康が生まれた岡崎城から西へ八丁(約870m)の八帖町に由来している。

岡崎市内の八丁味噌老舗、≪株式会社まるや八丁味噌≫と≪カクキュー≫は戦後しばらく宮内庁御用達の味噌を作っており、300年以上の歴史がある。

どちらの老舗でも100年以上同じ木桶を使い、岡崎城下で作られた塩を使い、矢作川河岸にある球状の天然石3トンを円錐状に積み上げて、2夏2冬の間天然醸造するとういう伝統的な手法で味噌を作り続けてきた。

そのため地理的表示(GI)保護を取得しようと、2015年6月に申請。
(地理的表示(GI)保護制度の開始は同2015年6月。交付されてすぐに申請している)

しかしながら、岡崎市が「八丁味噌」の発祥の地であるにも関わらず農林水産省は産地を<愛知県全体>に拡大するように要求。

そのため、「それでは正しい八丁味噌を守り伝えることは難しい」と感じた老舗二社は申請を取り下げ。

しかし、国は愛知県の「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」による「八丁味噌」のGI申請を2017年6月に受け付けた。
※老舗二社が申請をしてからかなりの時間がかかっているにも関わらず、「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」はすぐに認定されている。

他の組合の「八丁味噌」は、老舗二社が長年守り続けてきた伝統製法ではなくともよい(木桶でなくとも、積み上げる石も他のもので代用しても良く、老舗では使わない酒精を使用しているものも、加温して2夏2冬越さないでも「八丁味噌」と名乗ってよい等)としている。

現在も老舗二社は不服申し立てを行っている。
▼詳細参照:八丁味噌協同組合HP

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国としては欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)によって海外へ輸出するため、早く「八丁味噌」をGIとして認定する必要があったとのこと。

日本古来の伝統製法を大幅に緩め、本来正しく伝統を守って作り続けてきた老舗二社は「八丁味噌」を名乗ることが出来ず、伝統製法を緩和した製法で作られた「八丁味噌」は海外で利益を出すことが出来るようになるというなんとも矛盾した認定。。
ちなみに、農林水産省で定めている「八丁味噌」の定義はこちら




西尾の抹茶をGIに登録していても意味がない?

申請取り下げのニュースを各誌読んでみたものの詳細は不明で「流通のメリットがない」のみです。

八丁味噌の件は、本来GI認定されるべき伝統製法が認められないというところに問題があります。
本来は「伝統的に作られた」「その土地独自」のものがGI認定されるべきなのですから。

しかし、伝統製法のものというのは非常に手間暇がかかり、コストも高く製造日数も長いものがほとんど。
例えば石臼で挽く場合は10時間程度かかりますが、粉砕機を使用すればかなり短縮できるそうです。

つまり、
「現在の抹茶ブームで伝統的製法で作られていない抹茶が「抹茶」として流通しているため、本来の伝統的製法で作ったものでは価格が高いという理由で購入してもらえない。

そのため、伝統製法の「抹茶(西尾の碾茶)」と、量産用の「抹茶(西尾の抹茶)」の名称を分けていくことにより生産者の利益も確保していきたい」
という考えから、一旦「西尾の抹茶」のGI登録を取り下げて、<西尾の抹茶>⇒<西尾の碾茶>に名称変更し、<西尾の抹茶>の製造法は伝統的製法より緩和したものを登録する狙いがあると考えられます。
▼参照記事:本物の抹茶(仮)と量が多くて価格の安い抹茶。違いはなに?

高価格帯の「西尾の碾茶」を使用した伝統的抹茶多少伝統製法から外れた低価格帯の「西尾の抹茶」が共存しながら、伝統文化を守っていくということになるのでしょうか。

なお、GI登録に伴う伝統的製法の「西尾の抹茶」の定義は以下となります。

(1)原料茶葉
 西尾の抹茶に使用する茶葉は、愛知県西尾市および安城市において伝統的な「棚式覆下栽培」を守り、4月頃の新芽が伸び始める時期から25日以上の期間、茶棚の上に遮光資材を広げて被覆した条件下で栽培されたものとする。(茶樹を直接被覆資材で覆う簡便な「直がけ栽培」は行わないこととする。)また、二番茶については12日以上の期間、茶棚の上に遮光資材を広げて被覆を行い、一番茶同様、茶棚の上に遮光資材を広げて被覆した条件下で栽培されたものを西尾の抹茶の原料として使用する。ただし、立地条件や気象条件により、定められた被覆期間より早く摘採時期を迎えた場合は、一番茶および二番茶について、止芽(とめ)が開き、2cmを超えたことを目安として確認したうえで、摘採されたものを原料として使用する。
*止芽(とめ)とは茶葉が生育し枝の頂点に最終開葉する茶葉。
(2)荒茶碾茶の加工方法
 (1)の方法で栽培された茶葉を、荒茶加工工場において、褐変化を防ぐため高温で蒸し発酵酵素の活動を止めた後、三河式碾茶乾燥炉(レンガ積み五段網・遠赤外線による乾燥方式)で水分を抜いて荒茶碾茶に加工する。
(3)抹茶の加工方法
 (2)の方法により乾燥させた荒茶碾茶を用い、葉の部分だけを仕上げ碾茶として精製し、愛知県岡崎市産の御影石でできた茶臼により、1分間に60回転以下の速度を目安に微粉末状に挽いて抹茶を製造する。
(4)最終製品としての形態
 「西尾の抹茶」の最終製品としての形態は、茶葉(抹茶)である。
農林水産省HPより引用
▼参照記事:旅の思い出2019年5月-京都府茶業研究所①(玉露の本ず栽培)-

結び

地理的表示(GI)保護制度が始まったのが2015年とまだ数年前の話であり、筆者が知らないだけでこういった問題は各地で起こっているのかも知れません。

商標にしてもGIにしても、知的財産として文化を保護することが目的であるはずなのに様々な利権が見え隠れしており、少々残念に思うところがあります。。

★数百年と続いた「伝統製法」をGIによって守ること。
★「伝統製法」を緩和し、利益をあげることで生産者を守ること。

この二つが今後GIに登録する際のカギになるような気がします。

ただ、個人的に思うのですが、「伝統製法」が現代の科学で検証すると「明らかに非効率で、品質も劣る」のであれば、それをGIに登録するのは無理があるかも知れません。

しかしながら、「伝統製法」のものは、個々の好みはあれど美味しく、素晴らしい製品であることが多いはずです。
多くの方が長い間支持して、その土地に根付いて作られてきたものですから。

GIを取得し、利益を得るために「伝統製法」を簡素化する、省力化してしまう、というのは本末転倒のように感じます。

「手間暇がかかって、価格も高くなってしまうけれど、<この製品>でなければいけない」という付加価値をつけるのがGIのあるべき姿のように思うのは筆者の思い違いでしょうか。

筆者に出来ることはとても小さいですが、「日本伝統」の素晴らしいものを知り、学び、購入し、伝えること。

小さくとも、細く長く続けていこうと思います。
そして、GI登録については今後もニュースを追っていこうと思います。
抹茶についての正式な定義を茶業界が早く定めることも急務のように思います…。

【2020/6/15追記】
西尾の抹茶がGI登録から消除されていました。(令和2年2月3日)
また、合わせて「西尾の碾茶」が令和2年2月19日に改めて登録申請していることを確認しています。

農林水産省HPより



茶とチョコレートの素敵な関係!バレンタインデーには茶とチョコを!

バレンタインデーが近づいてきました。
チョコレート、欲しいです。←

この時期、百貨店や少し大きめのスーパーなどでもあちこちでチョコレート催事が開かれていますね。

いくつか覗いてみましたが、結構茶の味のチョコレート出ていますね。
多いのは圧倒的に「ほうじ茶」「抹茶」「紅茶」でしょうか。

筆者がおススメのものをいくつかご紹介しようと思います。



▼紅茶とチョコレート

・ベルギーのカフェタッセ

バレンタインデー、友チョコというものが流行りだしてもうかなり経ちますね。
友達にあげるなら、それほど高くなくてそれほど財布が痛くないものを選びたいところです。(グルメの方に差し上げる時はなやむー)


こちらのカフェタッセ、筆者非常に好きです。
ベルギーのチョコは口に合うんですよね。
アールグレイもそれほどうるさくないのが良いところです。(アールグレイがやかましいものは筆者苦手です…)
パッケージもオシャレなので、女性に差し上げるには非常に良いのではないでしょうか。

こちらのチョコレート、珈琲に合わせるように作られているそうなのでビターを選択して珈琲を飲むのもいいですよ。

・WEDGWOOD(ウェッジウッド)監修 神戸ショコラ



英国御用達ブランド「WEDGWOOD(ウェッジウッド)」とコラボしたチョコレートがグリコから三種類販売されました。
こちらもお茶好きさんの中では一時期大ブームが起こっていました。
(スーパーなどで見つからなかったので結構皆さん探し回っていましたね。)

筆者も三種類購入しました。
ロイヤルミルクティが中でも美味しかったかなぁと思います。
こちらはばら撒き用に良いと思います。
大きさ的(邪魔じゃない)にも価格的(250円前後)にも職場のような場所で配るなら最適。

ウェッジウッドのワイルドストロベリーのマグカップが当たるというキャンペーンもやっています。

欲しい…。持っていたのですが割れました…。
という訳で、早速応募しています。笑

・スターバックス「チョコレートwithミルクティーフラペチーノ」


スターバックス公式Twitterより引用

こちらはプレゼント用とかではなく、バレンタインデーに発売されているし「チョコとミルクティ」だし、お茶好きなら飲まないとダメでしょう!と思ったのでお勧めです。(強要)

▼抹茶とチョコレート

抹茶とチョコレートはすっかり定番となりましたね。
「抹茶」が安価で使われているものは、碾茶炉で作った碾茶を石臼で挽いたものではないかも知れませんが、こうしてチョコレートやお菓子で使われることによりお茶に興味のない若者や海外の方にも広く知られるようになりました。
抹茶問題についてはこちらで触れています。

筆者こちらの生チョコかなりおススメです。

・京都 宇治茶 伊藤久右衛門


抹茶は生チョコが一番美味しいと思っています。(個人的)
だって、抹茶ラテのようにミルクも合う訳ですし、美味しくない訳がないじゃないですか。(理由になってない)
ネットでも買いやすくて、お茶屋が出している生チョコレートですので美味しいです。
間違いない。

・「ななや」の抹茶チョコレート

時折静岡に行くと「ななや」の抹茶ジェラートを食べますが、1~7まで抹茶の濃さが異なり、プレミアムの7はものすごく濃ゆい、濃厚な味を楽しめます。
筆者は4、5くらいで毎回とどめていますが…

この美しさ…!
おススメしておいてなんですが、食べたことはありません。
しかし、ジェラートの美味しさを知っているので気兼ねなくおススメできます。

絶対に間違いないですもん。
ネットで購入もできますので、是非是非お茶好きな方へ!
ななやネットショップ

・キットカットミニ オトナの甘さ 濃い抹茶



鉄板過ぎていまさら感が出てきますが、このキットカット抹茶味が濃いので、抹茶好きな方はかなり好まれます。

外国人が買いあさっているとか。
銀座のお店ではキットカットにオリジナルメッセージを入れてもらえるとのこと。

これはもらったら嬉しい!!!
バレンタインだけではなく、誕生日や結婚記念日等にも使えますね!
キットカットショコラトリー銀座

ほうじ茶とチョコレート

ほうじ茶とチョコレートという組み合わせがここ数年で非常に市民権を得たような気がします。
ほうじ茶のラテも当然のようにカフェに置いてありますし、カフェインが少なく香りが良いため女性に非常に人気です。
▼参照記事: ほうじ茶って何?自宅で簡単ほうじ茶の作り方をご紹介!
▼参照記事: 年の瀬のほうじ茶作り。2019年に向けての棚卸

・伊藤久右衛門 宇治ほうじ茶生チョコレート


こちらは抹茶チョコでもご紹介していますが、ほうじ茶も絶品なのです。
ネットで買いやすいので、差し上げものでよく購入しています。
ほうじ茶の香りがしっかり出ている生チョコレートです。
お茶屋のほうじ茶を使っているので美味しくない訳ないじゃないですか!(理由になってない(二回目))

・宇治園 ほうじ茶ショコラ(火男)



こちらは、どこか忘れてしまったのですがどこかのチョコレート催事で試食させていただきました。
ほうじ茶が全面に出ていて美味しかったため、ご紹介です。
やっぱりお茶屋が出しているチョコレートはしっかりお茶の味が生きていますね。
SNSでも皆さんご紹介していました。

結び

お茶味のチョコレートが本当に増えていて楽しいです。
毎年チョコレート催事でお茶味のチョコレートを探すのが趣味となりつつあります。笑

そして、お茶好きですから、お茶味ではないチョコレートを購入した時もお茶を合わせる訳ですよ。

チョコレートを一口食べて、
今日はミルクティにしようかな。
このチョコレートなら鉄観音が合いそうだな。
と考える時間の幸福度の高さ。

筆者は割とチョコレートには紅茶を合わせる主義です。←主義?
<アッサムCTCを濃いめに入れたミルクティ>か<軽く淹れたキャンディ(スリランカ)のストレート>が多いです。

あくまでも主役のチョコレートを生かしたい!
飲み物は引き立て役としていてほしい!

という謎の強い想い。←


飲みやすいキャンディはストレートでもミルクティでもおススメです。
そして頗るチョコレートに合います!

バレンタインデーを言い訳にして、この時期は遠慮なくチョコレートを食べまくりましょう!

そして、どのチョコレートにどのお茶が合うのかペアリングを楽しんでみましょう!(^^)/



テーブルウェア・フェスティバル2020~暮らしを彩る器展~へ行く(東京ドーム)

2020/2/2(日)~2/10(月)に東京ドームで「テーブルウェア・フェスティバル2020」が開催されています。

毎年行われているこちらのイベント。
多くのお茶好きな方が集まる、テンション上がる器の展示販売会です。

勉強というよりはただ参加しただけなので、写真多めでご紹介したいと思います。



テーブルウエア・フェスティバル2020概要について

■期間:2020/2/2(日)~2/10(月)
■時間:10:00-19:00(初日は11:00~/最終日は18:00まで)
■場所:東京ドーム

■公式HP:https://www.tokyo-dome.co.jp/tableware/
■公式Twitter:https://twitter.com/tablewarefest

前売り券を手に入れていたのですが、若干早く到着してしまい30分ほど入場を待っていました。
すでにその間に長い列が…。

当日券を求める人たちもかなり長蛇の列が出来ており、混雑していました。
新型コロナウイルスの影響が怖いので行かない、という声もTwitterに上がっていたので実際の来場人数は今までに比べて少ないのかも?

筆者の独断と偏見のセレクト器たち


まずは<D5:「一期一会の茶の間づくり」~とこなめ焼~>からスタート。
作家さんの一点ものがこれだけ揃っているのはありがたいです。
手で持ってみて、注いでみるところを想像しながら拝見しました。

やはり、とこなめ焼急須好きですね。


<D7:「長崎のやきもの 暮らしのアトリエ~波佐見焼~」>
波佐見焼は女性が好みそうなパステル調の食器が多かったように思います。
ドット柄などのポップなものもあり、全体的にかわいらしい印象です。


<O-1~O~16◇オリエンタルロード[骨董通り]>
アンティーク等の販売がされていました。
自身が昔とても好きだったウェッジウッドのカップが売っていてテンションアップ⤴


どこだかもはや分かりませんが、目に留まったものたち。
絞り出しや蓋椀は一点もの、欲しくなります…!





テーブルウエアに必要なかごやテーブルクロス、ランチョンマット、箸等色々と販売されていました。
紅茶関係のテーブルグッズのお店は大行列していたところもありました。すごい。


ガラスものはときめきますなー。
息をのむほど美しいものばかり。


テーブルセッティングも勉強になります。
この色とこの形でこんな印象を受けるのか、とか家にあるもので再現できるかとか考えながら展示を見ていました。

結び

個人的には茶器メインで見ていましたが、急須の見比べは非常に良かったです。
筆者が持っているのはとこなめ焼が圧倒的に多いのですが、万古焼も欲しくなりました。

万古焼、土鍋もヒットしており販売もしていたのですが、やっぱり欲しい…。
確実に美味しく米が炊ける…!!!


購入したものは今回少なかったのですが、これだけ世界中の器が集まっていると自身の好みの色や形が分かってきます。
多くのものを見て、感じることが出来るこういうイベントというのは本当にありがたいですね。

2/10(月)まで行われていますので、ご興味ある方は是非行ってみてください。

SNSでテーブルウェアフェスティバルの公式アカウントをフォローの上、「#テーブルウェアフェスティバル2020」とつけて写真と感想をアップすると豪華プレゼントが当たるかも?というキャンペーンも行われていますよー!