アメリカで茶を育てている?USLTGや各地の生産者たちの活動について

アメリカ国旗 茶のニュース

アメリカでの茶に関する気になる記事を見つけて色々と調べていました。

アメリカで茶が流行しているのはこのブログでも何度か紹介しています。
▼参照記事:Cuzen Matchaが大注目!自宅で手軽に抹茶が飲める時代到来!抹茶の革新
▼参照記事:簡単にお茶を飲めるグッズ②-【追記あり】Teplo “The Smart Bottle”と”IoT teapot teplo”-
▼参照記事:NYで大人気「Macha Bar」!缶商品「Hustle」はどんな味?

よく耳(目?)にするのは抹茶ですが、茶を育てているところもあると聞いたことがあるものの検索したことはほとんどありませんでした。

少し見ていきたいと思います。

【注】何度も書いていますが筆者は英語がからきしできませんので、間違いがありましたらどうぞご指摘ください。

USLTGとは?

アメリカにはUSLTGUS League of Tea Growers)米国茶生産者連盟という団体があります。

庭師の方、茶生産を行っている方、茶の研究者の方などが集まって様々な研究や茶の普及を行っています。

茶は植えてから育って生産できるまで非常に長い時間がかかります。

それを補うために、各地の生産者同士を繋げてより良い栽培のアイデアやアメリカに適した品種の創出、各地のテロワールを感じられる製茶について共有をしていくための組織だそうです。

HPには生産者が写真を持ち寄り、茶の栽培中に発生した虫害や病気について話合うイベントも設けられています。

この組織から関連して調べていくと実に多くの方がアメリカの茶産業に関わっているのだと気づかされます。

The Great Mississippi Tea Companyとは?

アメリカ茶畑

USLTGを調べていくとThe Great Mississippi Tea Companyにぶつかりました。

こちらのオーナーJason McDonaldは2015 Tea of​​ the United StatesAwardsで4つもの賞を取り、他にも様々なコンテストで受賞、茶の販売から茶畑のツアーなどを行っています。

1時間程度の入場と案内がセットになった10ドルのツアーから、2日間かけて製茶を行うプラチナツアーまでいくつかのツアーが紹介されていました。

プラチナツアーは295ドル…今の価格で約30500円。(2020/12/17付)
食事がついていて、摘採から乾燥まで行い、緑茶、紅茶、烏龍茶を製造するようです。
体力的になかなかハード…。でも参加してみたい…!!!

アメリカは以前から輸入に頼ってきていますのでこうして茶が育っているところを見て、生の茶葉と触れ合う機会というのは非常に貴重だと思われます。(一部生産を行っていたところもあるそうですが…)

The Great Mississippi Tea CompanyのFBを見ていると、台湾から種を輸入して、挿し木をしている様子なども出てきます。

オーナーのJason McDonaldはUSLTGの顧問?か何かをされているようで、オレゴン州での茶生産を促進するセミナーなども行っていたようです。(2020年1月)

オレゴン州では1988年から茶の生産を行っていたようで、ブルーベリーが有名なため同じ弱酸性土壌を好む茶もオレゴン州には適しているのではないかということでした。なるほど。

結び

USLTGから派生してアメリカ各地の生産者のブログやFBなどを見ていると筆者と同じようなことを書いていました。

「いつもは蒸し製の緑茶を作っているけど、今回は炒ってみた。
香り高く美味しいお茶が出来た。」

というような。

筆者は以前北国に暮らしており、雪深く茶が育たたない地でした。

そのため、茶生産地に足を運ぶだけでも感動の嵐でしたし、自分で苗を購入して室内で育てていた時も毎日観察しては楽しんでいました。

同じように今まで茶に触れあったことがなかったアメリカの方たちの喜びが手に取るように伝わってきます。
言語の壁を越えて友達になれそう…。

少し前にご紹介した「グッドバイ」という本でも描かれていますが、明治期にアメリカに輸出されていたのは緑茶です。
▼参照記事:筆者おススメの本⑤ーグッドバイー

空前の「茶ブーム」により、アメリカは母国であるイギリスから茶が原因で独立することになります。(ボストンティーパーティ事件より)

合理主義のアメリカですから、茶の生産にも革命を起こしてくれるかも知れません。

茶がアメリカで、そして世界中でブームになることを切に願います。

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