緑茶ー「チャノキ」から作られた茶ーにはカフェインが含まれています。
カフェインを含む「チャノキ」から作られた「茶」は、緑茶、紅茶、烏龍茶等。
※チャノキはツバキ科の常緑樹
ハーブティや麦茶は「チャノキ」から作られていないため、「茶」とついていますが、カフェインは含みません。
カフェインを摂取すると興奮作用、強心効果、鎮痛作用、利尿作用などがもたらされます。
緑茶の淹れ方によってカフェインの量に変化はあるのでしょうか。
わかりやすくまとめていきたいと思います。
カフェインについて
緑茶の味を決定づけるには大きく三つの成分が作用します。
・テアニン
・カテキン
・カフェイン
簡単に説明をすると、テアニンは旨味、カテキンは渋み、カフェインは苦み となり、これらのバランスによって緑茶の味が変わります。
また、はるか昔の禅寺の僧が修行の時に眠気覚ましとしても活用されていたことからもわかるように、カフェインには興奮作用があります。
ここ数年でよく見かけるエナジードリンクにはカフェインが大量に入っています。
大量摂取により死亡事故なども起こったため、カフェインに対してよいイメージを持っていない方も多いですが、あくまでも過剰摂取の場合です。
▼参照記事:学生のカフェイン過剰摂取が問題に?受験シーズンのカフェイン摂取について。
緑茶を飲み過ぎたな、程度では心配はありません。
もちろん、体質的にカフェインを受け付けない方や妊娠中で不安な方、過呼吸やパニック発作を起こすような方は控えた方が良い場合もあります。
緑茶の淹れ方でカフェインの量は違う?
カフェインは熱いお湯(80度以上)だとすぐに大量に抽出されます。
また、ぬるい湯の場合は時間をかけてもあまり抽出されません。
つまり、
疲れていて、シャキッとしたい⇒熱湯で淹れる
まったりのんびりしたい⇒ぬるいお湯で淹れる
と、カフェインの抽出量を調整することにより、自分の飲みたい緑茶を作り出せるということです。
水出し緑茶というのは?
最近よく「水出し緑茶」の淹れ方があちこちで紹介されるようになりました。
水出し、というのは読んで字のごとく「水で茶を抽出する」方法です。
通常緑茶はお湯で淹れるものだと考えますが、実は水から抽出することもできるのです。
前述したとおり、カフェインは熱いお湯であればあるほど抽出されますので、水の場合はあまり抽出されません。
旨味成分のテアニンは水でもお湯でも同じくらい抽出され、渋み成分のカテキンもカフェインと同様80度以上のお湯だとたくさん抽出されますが、ぬるい湯や水の場合は抽出量が少なくなります。
そのため、水で抽出した場合はまろやかで渋みのない緑茶が出来上がります。
水出し緑茶の作り方
水出し緑茶の作り方は至って簡単。
すっかり定番商品となってりますのでご存じの方が多いと思いますが、こういったスタイリッシュな茶こし付きボトルも販売されています。
ワインのように注げるので、オシャレで大人気です。
こちらに茶葉と水を入れて、冷蔵庫で一晩で美味しい水出し茶の完成です。
緑茶の種類によっても味が違いますし、茶葉と水の量を変えることでも変化をつけることができます。
このボトルは筆者も愛用なのですが、何本も水出し茶を作ってあります。
飲み比べも簡単にできますので、お持ちでない方にはぜひオススメします。
最近はカークボトルという四角くて冷蔵庫に横置きできるものも人気です。
▼参考記事:夏必携!HARIO カークボトルはすごい!割れない、耐熱、横置きできる!
また、最近は水出しでも味がしっかりと出やすい水出し緑茶もあちらこちらで販売されるようになりました。
今は簡単に水出し緑茶ができるという便利なティーバッグも販売されています。
お子様と一緒に作るのも楽しめますね。
他にもペットボトルを利用して水出しするアイテムもあります。
▼参照記事:簡単にお茶を飲めるグッズ④ーチャッティー
水出し緑茶のメリット
水出し緑茶のメリットは以下三点でしょうか。
1、暑い日にお湯を沸かさなくてよい
2、水に入れて置いておくだけなので手間がかからない
3、カフェインが少ないので水代わりに大量に飲める
温度を低く成分を抽出するには時間をかける必要があるため、飲めるようになるまでは少々時間がかかりますが、夜寝る前に水に茶葉を入れて冷蔵庫に入れておけば朝には完成していますのでお手軽です。
暑い夏、是非気軽に緑茶の水出しをお試しください。
※2020年7月追記
新型コロナウイルスの影響で水出し等も若干の注意が必要かと思われます。
詳しくは以下記事を参照ください。
▼参照記事:簡単にお茶を飲めるグッズ④ーチャッティー
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