麦が珈琲に?!キリン CEBADA!代用コーヒーの代表、たんぽぽコーヒー(茶)とは?

セバダ 茶以外の飲料


先日発売された「キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)」を飲みました。

大麦を強めに焙煎し、コーヒーのようにドリップして抽出したという代用コーヒー。
スペインの一地方で作られている製法を参考にしているとのこと。

麦茶と同様、ノンカフェインです。

コーヒーに詳しくない人に「水出しコーヒーです」と言って出したら、何も気にせずコーヒーだと思って飲んでしまうのではないかと思いました。

柑橘系素材を隠し味に入れてコクを深めているとのこと。

コーヒーのような苦味も感じ、仄かな甘味もあって飲みやすかったです。(2018/7/27現在)

代用コーヒー(茶)とは?

珈琲豆

その名の通り、コーヒーや茶の代用品のことを指します。

代用コーヒーは「珈琲豆以外のものを珈琲のような味にして飲むもの」で、タンポポ、チコリ、麦、大豆、トウモロコシなどがあります。

コーヒー豆が手に入りづらい時代に、様々な地域で開発されたそうです。
これはコーヒーはそれほどまでに世界中の人々を魅了したということを意味します。

戦争中でという緊迫した状況の中でも飲みたい飲み物ということですから。

代用茶は以前の記事でもご紹介しているように、麦茶、ルイボスティ、ハーブティなどのツバキ科の常緑樹「カメリアシネンシス」以外で作られている「茶」のことを総称します。
▼参照記事:桑葉茶について
▼参照記事:麦茶について

ハーブティに関しては、茶がヨーロッパに入ってくる前から体に良いということで飲まれていたと考えられます。

さらに、水質が悪いところでは水を沸かして、ハーブを入れることにより味を誤魔化していたということもあったようです。

代用茶も代用コーヒーと同様、茶が手に入らないところで、茶の代わりとして生まれたものもあるのではないかと思われます。

代用として有名なたんぽぽコーヒー(茶)について

たんぽぽ

代用コーヒーと言えば、一番先に頭に浮かぶのがたんぽぽコーヒーかと思います。

たんぽぽコーヒーはタンポポ茶とも言われます。

たんぽぽの根を洗って干し、刻み、焙煎して抽出をします。
私も時折飲みますが、コーヒーのようなお茶のような味わいです。
たんぽぽコーヒーとたんぽぽ茶、どちらも名前があるのがよく分かります。

コーヒーを飲めない人がコーヒーを飲みたい場合は、コーヒーの雰囲気は味わえます。

コーヒーに含まれている「クロロゲン酸」というポリフェノールがたんぽぽにも含まれているため、コーヒーのような苦みとコクを感じることができるのではないかと言われています。

発祥はドイツ、ポーランド、アメリカなどと言われています。
第二次世界大戦中にコーヒー豆が手に入らないため、作られるようになったとの説が有力です。

たんぽぽの根は中国や日本では生薬として使用されていた歴史もあるので、コーヒーが生まれる前からあったかも知れませんね。

身近に手に入り、薬効もあったところから長い間世界中の人々に愛されています。

たんぽぽコーヒー(茶)の効能は?

生薬としてのたんぽぽの根は「蒲公英根(ほこうえいこん)」と言われ、以下のような効果があると言われています。

1、殺菌効果
2、利尿効果
3、解熱効果
4、健胃効果
5、乳腺炎の予防、母乳の出が良くなる

特にたんぽぽコーヒー(茶)を注目しているのが、カフェインの摂取を制限される妊婦、授乳中の女性です。

母乳の出がよくなると言われて、西洋でも母親のためのハーブと言われています。
《ダンデ(ダンディ)ライオン》という名前で販売されています。
※花が開いているところがライオンのたてがみに似ているだからとか。

無農薬、無添加のものも多いですので、妊娠中も安心して飲めるものを選ぶと良いでしょう。


筆者も妊娠した友人にはたんぽぽコーヒー(茶)をプレゼントすることにしています。

元来茶好き、コーヒー好きな方は、妊娠すると今まで飲んでいたカフェイン入り飲料を制限される(ことがある)ため、非常にストレスがたまると言います。

カフェインは産婦人科の先生によって止められることが多いようです。
逆に気にすることの方がストレスになるから、過剰でなければ良いとする先生もいらっしゃいます。

紅茶であれば、カップ三杯程度のカフェインは問題ないとも言われていますが、へその緒から赤ちゃんにダイレクトにカフェインが行ってしまうため体の形成が未熟な段階での摂取は控えた方がよいとの説もあります。

また、赤ちゃんはカフェインを分解する能力がないため、悪影響を及ぼす可能性がゼロとは言い切れません。

世界保健機関(WHO)では、カフェインの胎児への影響を確定はしていないものの、妊婦の珈琲摂取量は1日カップ3~4杯程度に留めるように案内しています。

また、妊婦のカフェイン摂取量については各国バラバラですが、おおよそ珈琲カップ3杯程度では問題ないとしているようです。

▼参照:農林水産省HP

そのため、たんぽぽコーヒー(茶)は妊婦さんや授乳中のママにとても喜ばれます。

妊娠、出産というだけでも大変なことですから、せめて代用コーヒー(茶)で妊娠中のストレスを解消できることを願います。
お茶飲み、珈琲飲みの方からは物足りないという声もよくいただきますが…。笑

結び

代用コーヒーや代用茶がどのように生まれたのだろうかとよく想像します。

時代によって、コーヒーや茶を購入できなくなり、それでも飲みたいと考えた人が試行錯誤して生み出したことを考えるとロマンを感じるのです。

それほどにコーヒーも茶も魅力的で、人々が愛してやまないものだったと思うと、ますますコーヒーや茶の嗜好飲料が好きになります。

現在はカフェインを良しとせず、出来るだけ摂取しないようにする風潮が高まっています。
他方ではカフェインを濃厚にした飲料も出ているという不思議な時代。。

カフェインレスのドリンクとして代用コーヒーや代用茶がこれからもペットボトルなどで販売されていくでしょう。

代用コーヒーのペットボトルはこのCEBADAが初めてだと思います。

こういった商品が出てくるのは面白い傾向で、今後も楽しみです。

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