現在全国的に放棄畑が増えています。
農作業が大変であることなどから若者は都市部へ流出し、畑を続けることができなくなった高齢者が畑を放棄してしまうところが増えています。
先日桑の葉のお茶をご紹介しましたが、今回も同様のお話です。
放棄果樹園の柿の木の葉を茶葉にして販売しようとする取り組みが行われているというニュースが2018年7月に出ていました。
地元の農家に草刈などの畑の管理を委託し、雇用の創出にも役立っています。
※こちらも桑の葉茶と同様カメリアシネンシスを使っていないので《茶外茶》という扱いと致します。
まず、柿葉茶とは?
カキ属かきのき科
皆様ご存知《フルーツの柿》の葉になります。
昔ながらの家庭でも作れる製法ですと、およそ以下になります。
1、2日ほど陰干しする
2、葉脈を取り除き、細かく刻む
3、1分2分ほど蒸す
4、乾燥させる
ポイントとしては、「無農薬の葉を使用すること」と「柿の実を取る前の夏の葉を使う」ことだそう。
ご紹介した記事は放棄畑の柿の葉を使用しているので理にかなっているという訳ですね。
調べてみると、昔は柿の木が家にある家庭では昔はみんなお茶を作って飲んでいたそうです。
現在もご自分で作って召し上がっている方は多いのでしょうか…。
筆者は以前に購入したものしかわかりませんが、味としてはクセがなくさっぱりとして飲みやすいです。
特に柿の味もしませんでした。当然かもしれませんが。汗
実際に自分で作ってもそのような味なのかどうかが気になります。
柿葉茶の効能は?
柿の葉には緑茶の20倍と言われるビタミンが含まれています。
しかも、ビタミンCになる前の「プロビタミンC」という状態で含まれているので、熱にも強く、熱湯で抽出してもしっかり摂取ができるというありがたい効果があります。
また、ポリフェノールの一種であるタンニンも含まれており、こちらは血流を良くしてくれるため、代謝が良くなりダイエットにも効果的。
さらに、血管を強くする成分や血圧を下げる成分も含まれているので体のためには非常に良い茶と言えます。
茶外茶のため、カフェインも含まれていません。
寝る前にも飲めますね。
ただし、大量に取り過ぎると、便秘になってしまったり貧血になってしまうというデメリットもあるようですのでご注意を。
柿葉茶を飲んでみたい!
筆者が友人に偶然もらった健康茶の中にも柿の葉が入っていました。
ハト麦など様々なものとブレンドされて販売しているものが多いように思います。
柿葉茶は以下のネットショップで購入できます。
こちらは柿の葉のみの味わいが楽しめる専門店です。
柿の葉茶専門店柿茶本舗(生化学研究所)
柿葉の粉末茶も販売しており、気になります。
抹茶のように溶かして飲むことができるとのこと。以前柿葉茶を購入して飲んだ時は、さっぱりとして飲みやすかったのでこちらの柿葉茶も試してみたいと思います。
また、機会があれば柿葉茶農家にも伺ってみたいものです。
高松空港ターミナルビル2階の「skyJロビー店」と「skyJゲート店」でも購入できるようになったそうです。高松空港HP
結び
茶畑も全国的に放棄茶園が増えていると常々話を聞くので、柿も同じなのだと他人事とは思えない気持ちになりました。
他人事と言っても自分が茶畑を管理したことがあるわけではありませんし、何の力になれるわけでもないのですが、こういう放棄畑の活用をしているところは応援したくなります。
ここ10年ほどの間に震災や大雨などが毎年のように襲ってきて、いつか食料難になるのではないかと考えてしまいます。
2018年も野菜やフルーツの価格も高騰しています。
ここ数年は本当に野菜の価格も上がったように感じています。
実は筆者、店の庭で猫の額ほどの畑を耕していた時期があり、収穫の喜びやありがたみを感じていました。
農業は本当に大変ですが、人々の命を守る大切な仕事です。
自身で自給自足を行うことは難しいですが、購入することで近くの農家を応援することはできます。
B品のものも手に入る道の駅のような場所も全国各地で人気です。
自分が応援できることはできる範囲でする。
柿葉茶に限らず、筆者ができる限りの応援を今後も細々と行っていくつもりです。
コメント