「世界!ニッポン行きたい人応援団」で常滑焼急須が!日本の急須は素晴らしい!

昨日(12/9)にテレビ東京で「世界!ニッポン行きたい人応援団」を放映していました。
筆者はあまりテレビを観ませんが、今回の内容が常滑急須だったため、楽しみに見ることに。

今回(2019/12/9)は常滑急須作家の「村越風月」氏のところに急須好きなアメリカ人のアルトゥーロさんが訪問します。

彼はアメリカでろくろや電気釜を購入し、独自に急須を作っていますが、片手で持てないほど重いとか。。
日本の急須の薄くて軽いところや、茶漉し部分の作り方を学びたいと常滑にやってきます。

でも、お茶を淹れる時はわざわざ井戸水を汲みに行き、自製の急須でお茶を飲むとはなんとも素敵。
彼の急須に対する熱い想いが伝わってきて、じんわりとしました。(年、取ったなぁ…)

今回の番組にまつわるあれこれをまとめてみたいと思います。



村越風月氏とは?



こういった急須を作っている方です。
筆者は持っていないのですが、友人宅で使ったことがあります。
非常に軽く、すっと手に馴染み、水切れも良かったことを思い出します。

【村越風月氏 経歴】
1950年 常滑の窯元に生まれる
1965年 陶芸家・三代山田常山氏に師事日本伝統工芸展 入選6回
日本陶芸展 入選
日本煎芸工芸展 第一席文部大臣奨励賞受賞 全日本煎茶道連盟賞 受賞 煎茶工芸協会奨励賞受賞3回
長三賞陶芸展・陶業展 奨励賞 各受賞日本工芸会正会員 常滑「手造り急須」の会会員
▼引用:https://gotskasandon.com/sakka-5.html

 

ちなみに、師匠である三代 山田常山氏は古典なものからモダンなものまで100種類以上の形の急須を作っていたそうです。(2005年永眠)

平成6年、朱泥急須で「愛知県指定無形文化財保持者」に、平成10年には常滑焼(急須)で愛知県初の「国指定・重要無形文化財保持者(人間国宝)」に認定されているというまさに国の宝。
▼参照:http://www.wings-jp.com/profile/y_jyozan.html

山田常山氏の作品はオークションサイトなどで販売されているので、ご興味があれば見てみると良いかもしれません。(あとは骨董屋さんとか?)

また、番組内で村越風月氏の奥様は煎茶道の師範ということでご紹介されていました。

ご主人が理想の急須を作り、奥様がそれを使って最高の煎茶を淹れる、なんて素敵な夫婦でしょうか!

急須の作り方?

村越風月氏がアルトゥーロさんに薄い急須の作り方、急須の茶漉し部分の作り方を教えていきます。

村越風月氏ではありませんが、全体の急須の作り方はこちらをどうぞ。

筆者が急須作りで一番好きな工程。

作家の方一人一人作り方は違いますが、おおよその工程は上記を見ると分かるといます。
筆者は全く陶芸をやったことがありませんが、この動画はまじまじと見てしまいます。

また、番組の中で村越風月氏の土作りについても少し紹介されていました。

植物のようなものが混ざった、「田土(たつち)」という田んぼの下にあるような土を原料にするそうです。
水を張った甕で攪拌し、不純物を取り除き、濾します。
この工程を1日2回、1か月繰り返し、軽くてきめが細かい土を作り上げていきます。

そしてそれを焼き上げると、含まれている鉄が酸化して赤い色になるのだそうです。


常滑焼、と言えばこの色ですよね。

また、村越風月氏は
①急須の持ち手と注ぎ口を直角ではなく、87度から90度。
※持ち手が若干注ぎ口に寄っている
②注ぎ口は持ち手側に少し傾斜させる
※注ぎやすく水切れが良くなる
というコツを教えてくださっていました。

【ポンス】という茶漉しの穴をあける道具があることを初めて知りました。
そしてネットでも売ってました…。
村越風月氏使用のものは現在売っていないとのことでしたが。

常滑焼急須は渋みを取る効果がある?


harunoumeさんによる写真ACからの写真

様々な急須で飲み比べを行ったところ、常滑焼急須には茶の渋みをとる効果があるという実験結果を番組内で紹介していました。

色々と資料を探してみると、こちらに当たりました。
少々古い資料で、写真と見合わせてみても若干分かりづらいのですがおそらくこちらの資料を基に渋みが軽くなるとお話されているものと思われます。

少し凝ってお茶を召し上がる方は「淹れるもの」である急須や湯呑(ティーポット等)にこだわります。
そして、このお茶ならこの急須などと飲み分ける方もいらっしゃいます。

その傾向は特に中国茶で多いように思います。
鳳凰単欉ならこの茶壺、緑茶ならグラスで、とたくさんの種類の茶器をそろえている方がいらっしゃいます。

毎回お茶を飲む度にカテキン量やカフェイン量を計ることはありませんが(できませんが)、茶器を変えて飲んだ時の感じで渋みが弱くなったように感じられたり、まろやかな味わいになったりを感じるのでしょう。

これだけ科学が進歩した現代でも、お茶の香りや香味の検査は人間が行っていますから(官能審査)、人間の味覚や嗅覚はとても優れているのです。
※故に曖昧なことが多く、「嗜好品だから」で片づけなければいけない場合も多々発生しますが…

結び





筆者もお茶を飲むようになってから、急須について興味を抱くようになり、そして使えば使うほど有名な陶工の急須は使いやすいのだと感じます。

2万円や3万円が決して惜しくないと思えるのです。

何十年も修行をし、手で美しい急須を作り出す陶工たちに尊敬と感謝の気持ちを込めて、急須を大切に使っています。
割れてしまった時は一晩泣きますが…。

ただ、まだお茶をそれほど飲まない(急須やポットで飲んだことがない)という方には「まずは100円ショップでいいのでポット買ってみて」とお伝えしています。

「淹れる」という行為が難しくないと思うことがまず第一。
茶を淹れることを重ねていけば、自然と急須の良し悪しも見えてきます。
そして沼にはまっていくのですよ。(* ̄▽ ̄)フフフッ

まずはお茶を飲んでみること。
飲んでみて、より美味しくするにはどうするのかを考えてみること。

いつも先人に言われる言葉です。
筆者もまだまだ勉強中。
一緒に茶を楽しんでいきましょう。

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