最近増えている野草茶について~エント茶とイタドリ茶~

エント茶とイタドリ茶 茶外茶

ご無沙汰過ぎてもはや前回の記事を覚えていないレベルです。
え、もう2023年終わりますね。。

かなり前に北海道へ行き、ウポポイ初上陸しました。
他にも色々行ったんですけど、もうすっかりどこか彼方へ…記憶が…。

野草茶、最近人気でよく耳にします。
そのあたりのことを含めて筆者の考えなどなどをまとめてみましたので気軽にご覧ください。

ウポポイとは?

ウポポイ正面
まずウポポイについて少々簡単にご紹介を。

■施設名称:ウポポイ(民族共生象徴空間)
■住所:〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
■HP:https://ainu-upopoy.jp/

筆者、学生時代の修学旅行でウポポイの前身である「白老ポロトコタン」(名前違ったらごめんなさい)に行きました。

うっかりみんなで伝統楽器ムックリを購入して、びよんびよんとバスの中で鳴らしまくってすぐに糸が切れた記憶が。←不要な情報
ムックリはこちら。

アイヌ民族については漫画でも描かれたこともあり、関心を持つ人が増えているようですね。


筆者もアニメは少しだけ見ました。←再び不要な情報

アイヌ民族は、自然と共に暮らし、自然からの恵みを慎み深く頂く生き方をしています。
彼らは自然を尊敬し、謙虚に生きることを重視しています。また、狩猟や漁業を基盤とし、捕った獲物の肉は食料に、皮は毛皮として使用したり物々交換に使用していました。自然との共生を重視し、必要以上には決して取らず、他の生き物のために残し、また来年のために置いておくという考え方を持っています。
これらの生き方は、アイヌ民族が長い歴史を通じて培ってきた智慧の表れです。
▼引用:BingAIチャット

ウポポイではアイヌ民族の舞踊や楽器の演奏、昔の住居や道具などの展示などもされており、様々な角度からアイヌ民族を知ることができます。

ウポポイで出会ったアイヌ民族の飲用茶

どこへ行っても茶への愛は止まらない筆者ですが、「アイヌの皆さんはどんなお茶を飲んでいたのだろう」というのことが気になりました。

園内の植物が多く生えていたところで相方とじっくり観察をしていたところ、アイヌの女性に声を掛けられました。
アイヌの方々が食べる植物や薬として飲む植物などを教えていただいた時、

「アイヌの皆さんはお茶は飲まないんですか?」
と尋ねると、

「私はこれを飲みます。」
と、ある植物を抜いて見せてくださいました。
ナギナタコウジュ
ナギナタコウジュというそうです。
筆者はさほど植物に詳しくないので存じ上げませんでしたが、色々な人に話を聞くとあちこちに当たり前に生えているそうです。。

シソ科の植物で昔から北海道では飲まれてきていたようです。
アイヌ語で「エント」というとか。

葉っぱをちぎると、確かにシソ系の爽やかな香りがします。

イタドリ=虎杖??

イタドリ
相方にこの辺りは虎杖浜と言うこと、タラコが有名で開拓おかきの「虎杖浜たらこ」が美味しいことなどを話していました。


☝こちらが筆者おススメの虎杖浜たらこです。

すると、
「あー、だからイタドリか!」
と一人で納得していました。

イタドリ??
虎杖浜??

聞くと、虎杖と書いてイタドリと読むとのこと。
それで真っ先に思い出したのは人気漫画の「呪術廻戦」に出てくる主人公虎杖悠仁(いたどりゆうじ)←最近意味わかんなすぎてアニメ見るのつらくなってきた人

そして、道沿いに大量に育っているイタドリ。

虎杖浜を調べてみると、

もともとアイヌ語で「クッタルシ(kuttar-us-i)」(イタドリ〔虎杖〕・群生する・ところ)、あるいは転訛して「クッタラシ」と呼ばれていたが、当地に鉄道が開通した際に、それを和訳し虎杖浜と名付けたのが始まりとされる。▼引用:Wikipedia

とのこと。

ほほう。
虎杖浜は知っていたけれど、タラコが美味しいと思っていたけれど、ここもアイヌと深い関係があったのか…と勉強になりました。
世の中知らないことばっかりですねぇ。。

ウポポイで販売していたエント茶とイタドリ茶

エントとイタドリ
ウポポイを一通り見て、一応お土産も…と思っていたらまんまとありました。

こんなの買わない訳にはいきません。
お茶好きの名が廃る。←使命感

飲み比べをしてみました。

どちらも焙煎がしっかりされているため、「野草!」という感じ(青み)は薄く飲みやすいです。

イタドリは若干えぐみのようなものを感じますが、エント茶はシソ科であるゆえかすっきりとして飲みやすいように感じます。
アイヌの女性が引っこ抜いたナギナタコウジュ(エント)ももらってきて干してあるのですが、そういえば飲んでなかった…💦

ちなみにこちらはウポポイの後に行った「ナチュの森」でも販売されていました。
ネットショップはこちら

ウポポイまでは行けないけど…という方、ご興味ある方はご利用くださいませ。

野草茶、最近よく見かけますね

奇しくも、ニセコに拠点を移したルピシアも、先ほどのナチュの森も、北海道のハーブや自然のものを使ったお茶を全面に押し出しているように見えます。

カフェインを含むチャノキを使用した「茶」ではなく、カフェインを雑草などを含めた植物の抽出した「茶」に非常に注目が集まっています。

そこに潜むものはなんでしょう。

カフェインを拒否する傾向が高まっている?
円安や世界の情勢不安によって海外の茶の輸入が難しくなりつつある?
今ある資源(野草など)を使用する方向に進んでいる?

北海道に拠点を持つのはなぜでしょう。

将来の温暖化に備えて冷涼な気候の北海道へ?
暑い地域より農薬を使わずに栽培が可能?
はたまた、土地代などが安い??

色々なことが変化していきますね。

そして、野草茶に興味があると仰る人が身近でも増加中です。
お茶講座にも来てくださる方に野草茶について聞かれることが増えました。

ネットやYouTubeなどでも野草茶の作り方がアップされていたり、効果効能なども語られています。

さて、そこにはどんな時代の変化が隠されているのでしょう。
今後、よりしっかりと時代の流れを見ていきたいと思っています。

結び

アイヌの暮らしというのは科学が行き過ぎた感のある現代へのアンチテーゼのような生き方で、非常にSDGs的だと感じます。

まさに今必要な生き方なのかも知れません。

アイヌのような生き方が見直され、自然と共存していく、という考え方から野草茶が流行っているのでしょうか。
色々と考えさせられます。

また、SDGsといえば北海道に住んでいた友人が同級生にアイヌの子がいて、いじめにあっていたことがあるというような悲しい話も聞いたことがあります。

SDGsの中には「10. 人や国の不平等をなくそう」が掲げられています。
先住民であるアイヌ民族やニュージーランドのマオリ族のような少数民族の方たちも属性で差別されることなくみんな一緒に幸せになろうという考え方。

素晴らしい考え方だと思う反面、痛ましい戦争や無意味な差別はなくなりません。

時代が色々なものを変化させていく中、茶の未来も今後どうなっていくのか。
考え続け、変化し続けなければいけないと思う日々です。

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