世界お茶まつり2019!<セミナー編④>「茶の品種から考える<これまでとこれからの日本茶>」

今回の世界お茶まつりで筆者が参加したセミナーはこれが最後となります。
品種茶専門店心向樹の川口さんのセミナーです。

「茶の品種から考える<これまでとこれからの日本茶>」とはなんとも心惹かれるタイトルです。

数年前から品種に興味を持ち始めたものの、あまり詳しくないため心向樹さんのセミナーを今回とても楽しみにしていました。




品種茶専門店心向樹とは?

心向樹さんはお茶好きな方ならご存知かと思いますが、茶の品種をメインに扱っています。
例えば緑茶なら「やぶきた」と「さえみどり」と「おくみどり」等を販売しており、品種による違いを楽しむことが出来ます。

ありがたいのは一煎パックでも販売しているところです。
家で飲み比べが出来ます。

今まで品種ごとの飲み比べをする際、単一品種の茶を販売しているお店で購入していましたが、どうしても店によってクオリティが異なるため、品種の違いを感じるまでには至らないことが多々ありました。
そういった意味で一煎パック、ありがたいです。

さらに、茶の苗も販売していますので、お茶好きさんにはたまらないです。
一般の方が好みの品種の苗を手に入れるのはなかなか難しいことだったのです。
筆者もこちらで苗を数品種購入しました。(写真はいずみ)

埼玉にカフェもあるので、是非ご興味ある方は行ってみてください。
お茶のイベントにもよく出店されていますよ。

今年中に心向樹さんにお会いできるイベントは以下だそうです。

国産紅茶フェスティバル@愛知県尾張旭市 11/24

地紅茶サミット@愛知県豊橋市 12/8-9

どちらも愛知県でした…。

 

品種から考える“これまで”と“これから”

この「茶ート」は以前から見たことがあり、非常に素晴らしいと思っていました。
日本茶を鑑定する際に香りや味をみますが、正直ピンとこないことが多かったのです。。
こちらを見ながら茶を飲むと「そういえばサンルージュって渋みはあるけど香りはしないなぁ」というような自分の中での指針ができます。

さらに、「茶付箋」も非常に便利。

自分が飲んだ時の印象を書き込んでチャートにします。
この作業により、品種の特徴が自分なりに整理できるというもの。

静岡でお茶のツアーを行っている「そふと研究室」で主に製造しているそうで、心向樹にて監修をしているとのこと。

話がそれますが…。
そふと研究室はお茶に興味がある方におススメのツアーを多数行っています。
筆者も数回参加させていただいていますが、なかなか車がないと行けない場所にも案内してくれて、生産者の話を聞いたり、畑を見せてもらったり、作った茶を飲ませてもらったりできます。

他にも茶市場見学だったり、茶町歩きだったり、全く茶関係でない人も気軽に静岡の茶を満喫できます。
「茶処静岡に行ってみたいけど…」とためらっている方にはかなりおススメです。
※ちなみに茶マニアの人も楽しめる工夫がされており、非常に良いです。
※さらに、茶には関係ない富士山トレッキングツアーなども行っていますので、本当に静岡全部が満喫できます。




今回のセミナーで10種類の鑑定をさせていただきました。
茶付箋に自分の印象を書き込みつつ…。

最初に座学として、今回の10種類の品種の説明がありました。
品種の勉強をする際に必須の「新版 茶の品種」を参照しながら話は進みます。
こちらの本は品種の細かい情報が入っています。親は何か、茶農林〇号、何年に登録等
※こちらは公益社団法人静岡県茶業会議所で購入が出来ます。
もちろん、心向樹さんでも購入可能です。

<やぶきた>は母親(めしべ側)が静岡県在来種。
父親(花粉側)は不明です。

<やぶきた>は杉山彦三郎氏(日本茶界では有名人)が育成した現在日本茶のおよそ8割がこの品種だと言われているスター品種です。

「静岡県在来種」にどこからか飛んできた花粉がついて、種ができ、その種を撒き、その中から優良と思われる苗を繁殖させたもの。

<あさつゆ>は母親が京都(宇治)在来種。
父親は不明です。

天然玉露と言われる旨味が強い品種です。

<やぶきた><あさつゆ>を人為的に掛け合わせたものが<さえみどり>
<やぶきた><あさつゆ>の良いところを取り、旨味が多くて美味しく作れる品種が生まれます。

この<やぶきた><あさつゆ>が茶の第一世代。
第一世代の子供<さえみどり>が第二世代。

第一世代は在来種の中から優良なものを選抜したものです。
第二世代はその第一世代よりもっと美味しいもの、収量が取れるもの、やぶきたと収穫時期が被らないもの(早生か晩生)を目指して人為的に交配して作られたものとなります。

そして今は第三世代へ。

<きらり31>は母親が<さきみどり(第二世代)>
父親は<さえみどり>

<はると34>は両親が逆で、母親が<さえみどり>で、父親が<さきみどり>となります。

また、<やぶきた>が母親で父親が不明な<さやまかおり>
そこから母親が<さやまかおり>で、父親はやぶきたの血を引く<枕崎13号>を掛け合わせて生まれた<なんめい>は、病害虫にとても強い品種です。
※枕崎○○号というような名前は品種登録される前(されていない)の系統名だそうです。

病害虫に強いということは農薬を使う必要が無くなります。
無農薬でも美味しいお茶が作れれば、増加傾向の欧米諸国への日本茶の輸出はより増えていくはずです。
なにせ、欧米諸国は農薬基準が非常に厳しい。。。

第三世代は今の時代に合った品種を作っています。
他にも耐寒性が非常に強い<おくはるか>やアントシアニンが豊富ということで機能性に優れる<サンルージュ>等が生まれています。

▼参照:茶を飲むのは体に良いから?茶=薬?

両親の特徴が分かった状態で鑑定を行うと、子供の特性がよくわかるようになるそうです。
とはいえ、10種類を鑑定すると小さな違いは分かるのですが、品種香等まではさっぱり分かりませんでした…。




日本茶のこれから?

第三世代の品種として、「輸出できるもの、機能性があるもの、環境に耐えうるもの、(香りの良いもの)」が様々出てきているそうです。

そして、今日本茶のおおよそは<やぶきた>で成り立っていますが、あと20年ほど経てば<やぶきた>以外の品種がコンテストの上位を占めるのではないかというお話でした。(例えばきらり31)

現在の状況を考えると第三世代というのは多様性に富んでいますが、今後第四世代になってくると果たしてどんな特徴を持つ品種が生まれるのでしょうか。

筆者が苦肉の策で考えたのは、例えば宇宙で育つ品種(空気がいらないとか)やより機能性に特化して病気を治す品種とか。

機能性表示食品のペットボトルのように、「この品種の煎茶を飲み続ければ風邪が治る」というようなもの。
今はべにふうき煎茶は「メチル化カテキンが豊富で花粉症に効く」と言われています。
こんな感じ。


そういった効能に重視したほとんど薬と同じ扱いとなる品種なんかが生まれたりしませんかね…?
素人考えすぎますので、まぁその辺りは研究者の方にお任せして…。

結び

他にも品種茶トリビアなど様々お話をいただき、非常に勉強になりました。

頭を整理させて、改めて品種茶を鑑定していきたいと思っています。
実は心向樹さんの一煎パックが家に山のようにあります。笑

改めて「新版 茶の品種」を読み返し、品種茶を飲んでみて知識を蓄えながら、頭を整理していきたいと思っています。

今回の筆者が受講した日本茶のセミナーはすべて「未来」に向けたもので、非常に良かったと思います。
過去を振り返るだけではなく、未来へ向けて今後日本茶の世界はどうなっていくのか。
自身も未来を見据えて、考えながら学びを深めていきたいと思います。

世界お茶まつり2019!<セミナー編③>「日本茶のビンテージを知る」

セミナーは出れば出るほど知識が蓄積され(ている気がす)るので、こうして思い返して資料を読み返すのはよい勉強になります。

今回、自身が好んで出席したセミナーは日本茶のものが多かったです。

<セミナー編②>での晩茶の話の中にもありましたが、いまだに5月の新茶がもてはやされる日本茶業界。
日本茶関係の仕事をされている方は「新茶でなければ売れない」とよく仰います。
5月の新茶が出た頃は非常に売れますが、夏以降は売上が落ちるそうです。

その「新茶至上主義」を打破するかもしれない、「熟成」についてのセミナーを受けてきました。



どんな内容のセミナー?

講師は「日本茶専門店 錦園石部商店」の石部健太朗さん。
日本茶通の方はご存知の方が多いかと思いますが、「茶の涙」という漫画に出ていらっしゃいます。


どこに出ているかはご自身で探してくださいませ。

ヒントはこちらの写真。(スウェーデンの有名人も一緒にいらっしゃいました)

セミナーでは、4℃で保管されたシングルオリジンの日本茶を24種類飲み比べるというものです。
古いものだと2002年からあります。

拝見茶椀は200㏄お湯が入ります。
茶葉は4gです。

お湯を入れていき、葉がゆっくり開いていく姿を見て、香りを嗅ぎます。
そのあと、網匙を入れて葉をすくい、香りや形状を見ます。
さらに、茶殻を救い上げ、茶液も飲んで味を確認します。



実際に拝見してみると?

24種類もあるので、なんとなく違いは分かりますが、正直全く何が何やらな状態になります。
こういう拝見茶椀を使って茶を観るのは、あくまでも欠点を探すものになります。

一番はっきりと分かったのが築地2004年産の5キロのバルク(大きな保存袋)で保管していたとそれを小分け(50g)にして保管したお茶の香味の差でした。

これは素人でも分かります。

バルクのお茶は、酸味のあるフルーツのような香りがし、飲むとスパイシーで海苔のような風味も感じました。
50gのお茶は何事もないかのように澄んだ綺麗なお茶。

筆者は勝手に大きな袋に入っている方が香味の変化が少ないだろうと思っていました。
問屋さんはそうやって保管しているから。

実際ヒネ臭が出ると、お茶屋さんや問屋さんは再火入れを行い、香りを飛ばすそうです。
それが悪いことというわけではなく、今までずっとそうやって販売されてきた歴史があります。

石部さん自身も保管をする中でヒネ臭が出て、どうしようと思ったことがあると仰っていました。
ですが、そのまま数年保管しているうちにヒネ臭は消え、品種特有の風味だけが残ったとのこと。

お話の中で何より頭に残ったのは、

「最近は萎凋香をつけた煎茶が人気がある。(花のような香りなど)
今、ヒネ臭を一般の方が飲んだ時に「劣化臭」とは感じない。
ヒネ臭がある煎茶を甘い良い香りがあるいう方がいる。
同じものを均一に作ろうというルールの中で従来「ヒネ臭は悪い」という品質評価をしていただけであって、ヒネ臭を良い香りだとするならば、大事なのは健康被害がなく美味しく飲めること。」

という話でした。

確かに、ここ数年、<萎凋緑茶>というようなものが多く作られるようになりました。
従来はタブーとされてきた「萎凋香」をあえて付けた煎茶も発売されるようになっています。

今回の世界お茶まつり2019でも、静岡県農林技術研究所茶業研究センターが「香り煎茶」の機械を開発して、それを試飲することもできました。(一括して萎凋を機械で行うそうです)
試飲させていただくと煎茶としての香味の他に、花のような香りがして若い方に好まれそうな味わいでした。



結び

「煎茶は仕上げの段階で水分量は5%以下。
賞味期限はあっても、腐るものではない。
きちんと作られているもので、低温(4度)で保管をすれば自宅の冷蔵庫で熟成させることが出来る。」

つまり、普洱茶やワインのように購入者自身で長期間楽しむことが出来ます。
子供が生まれた時に購入した茶を成人した日に開封して飲む、というようなこともできるようになるということです。素晴らしい!

新茶だけを良しとするのではなく、熟成させるという楽しみ方もあるというだけで飲み方の幅が広がります。

売上が伸びない、新茶しか売れない、放棄茶園が増えている等々。
悲しい話しか聞かない日本茶業界。

これからより科学的な根拠なども研究されていくのだろうと思いますが、日本茶の未来は明るいのだと感じさせていただけるセミナーでした。
他にも個人的に勉強になったことが多数ありましたが、是非多くの方に受けていただきたい内容なので胸にとどめておきます。笑

世界お茶まつり2019!<セミナー編②>「熟成を愉しむ 晩茶の未来を考える」

筆者は緑茶から紅茶、ハーブティやフレーバードティ等、すべて飲みます。
体調によっては所謂<茶外茶(ちゃがいちゃ)>と言われる桑茶、ドクダミ茶等も飲みます。
ただ、全般的にそれほど詳しくはないです。
好きなだけ。

長年お茶を飲んでいると、嗜好が変わってくることがあります。

▼緑茶を毎日飲んでいたけれど、急に胃が痛くなって飲めなくなった。
紅茶をたくさん飲んでいたけれど、トイレが近くなるため夕方から飲まなくなった。
フレッシュな香りの良い台湾茶が好きだったが、最近は焙煎強めのものを好むようになった。

などなど。

一時的な体調もあれば、年を重ねたことによる変化の場合もあります。

ある程度年齢を重ねた方が筆者の周りに多くなってきたのですが(つまりは筆者も年を取ったということ…)、最近晩茶ブームが来ているような気がしてなりません。

元々興味はありましたが、GWの旅の際、晩茶について生産者の方から話を聞き、より興味を持つようになりました。
晩茶はお茶の原点に非常に近いものだと考えられます。
※こちらはいずれ、自身で製茶体験をしてから記事にしたいと思っています。

今回は晩茶研究を長年されている、松下智先生のセミナーを受けてきました。



松下智先生とは?

1930年  長野県生まれ
1970年  茶の文化振興のために社団法人 [豊茗会]を設立
1998年  愛知大学国際コミュニケーション学部教授 (後に定年退職)
2003年  O-CHAパイオニア賞 受賞  学術研究大賞 受賞
2016年 茶道具類・研究資料を静岡県袋井市に寄贈
2019年 ふじのくに茶の都ミュージアム客員研究員

現在 ~ 松下コレクションを活かす会 名誉会長 / 袋井茶文化促進会 顧問
※出典:袋井・茶文化資料館

筆者も松下先生の著書をいくつか持っています。


茶の原産地を探る旅を長らく続けられた50年の歴史が詰まった著書です。
お茶を食べる文化についてもたくさん語られています。
ずいぶん前に読んだきりなので、改めて読みなおしたいと思います。

他にも…(多分まだ出てくるはずですが…ちょっと奥底にありました)

こちらもずいぶん前に読んだきりでした。。
茶の歴史は日々動いていて、今を追うことだけで手いっぱいになってしまいますが、時には過去を振り返り、歴史を学ぶことも大切ですね。
勉強せねば。(;^_^A

御年89歳の茶研究の第一人者である松下先生の話は大変貴重です。
今回、実は初めて松下先生のお話を伺う機会に恵まれました。

晩茶の未来を考える

以下、先生のお話の概要です。

1、日本茶業の現況

①消費の低下
②放棄茶園の増加
③茶価の低下

2、日本茶の長所・短所

①テアニン
⇒過剰摂取により、茶が肥満児になっているのではないか。
②茶の歴史を反省すること
谷啓が昔アミノ酸飲料のCMで「アミノ酸が足りないよ♪」と歌っていた。
  茶でもアミノ酸を摂取できるようにと窒素肥料の過剰投与が行われた。
③茶 タンニンを考える

3、茶タンニンの効果

①茶の歴史はタンニンにある
②茶以外のタンニン食品の有無
③タンニンの人体への効用
茶の健康効果は10種類程度あるが、その中で「カフェイン」「カテキン」の効果
  は大きいものの、「テアニン」は“脳の興奮を抑えてリラックスさせる”という
     効果しか明らかになっていない。

4、茶の多様性
①晩茶の再生
②晩茶、烏龍茶、紅茶、黒茶他
③晩茶研究会の発足
茶葉を煮るか茹でるかして始まる製茶の元祖が晩茶である。
  古きに立ち戻り、晩茶のことを学びなおすべき時期なのではないか。

———————————————————————–
中でも個人的に面白かった内容が以下二点でした。

①宇治市内は元はほとんど茶畑だったそうですが肥料のやり過ぎて地下に茶が吸いきれないほどの窒素以外の養分(?)が含まれた場所(盤?)が出来てしまったそうです。
そこに行くとそれ以上根が伸びることが出来ず枯れてしまい、宇治市の茶畑の荒廃が起こりました。
時同じくして田中角栄の改造計画によって茶畑がほとんど住宅になってしまったとのこと。⇒宇治市内の茶畑が壊滅

②肥溜めの下肥を秋頃大量に畑にまき、春の摘み取り前になると下肥と一緒にまかれたティッシュを取る作業があったとか。(先生も実際には見たことがないそうですが)
———————————————————————–

科学が発達し機能性のある茶なども出てくる現代において、テアニン過剰の茶から人は離れて行ってしまった。

本当に多量のテアニンは必要か?
山で無施肥で育っている茶にもカテキンやカフェインは入っていて、古くから茶は作られてきた。

5月の新茶ばかりをもてはやす傾向から離れ、年中茶の芽があれば作れる晩茶を作り、今こそ茶製造の原点に近い晩茶について学びなおすべきではないか。

ざっとまとめると上記のような内容であったかと思います。
ご興味ある方は是非、松下先生の「晩茶研究会」へ!

▼FBページ:晩茶研究会

▼HP:晩茶研究会

結び

晩茶は茶が育つ場所で古くから作られていたものです。
阿波晩茶、美作番茶、石鎚黒茶、碁石茶などなど。

先生が仰っていた通り、今の煎茶のように美しい形状ではありませんが、優しいほっとする味わいです。
筆者も最近やかんで煮だして、よく飲んでいます。
ほうじ茶と並ぶ癒し効果。

世界お茶まつり2019でも「Kamikatsu-TeaMate」が出店されていました。
上勝阿波晩茶を生産者別に扱っていたりして、非常に面白いです。
飲み比べると味が違うのです。
(作り手によって味がかなり変わるとか、性格が出ているとか面白い話も聞けました)

阿波晩茶はネットで購入もできます。
一時期乳酸菌発酵茶ということで、テレビで紹介されたようで今人気ですね。


少し酸味があるので、苦手という方もいらっしゃいますが、一度試してみる価値はあると思いますよ。
なにせ、茶の原点ですから!

世界お茶まつり2019!<セミナー編①>「幻の極上セイロンティ~ゴールデンティップス&シルバーティップス~」

前回参加した時は仕事で行っていたため、ブースをちらっと見るだけで終わってしまいました。

今回はセミナーも予約して、参加することができたので、セミナーの内容も少し書いていきたいと思います。



「幻の極上セイロンティ~ゴールデンティップス&シルバーティップス~」でシルバーティップスとゴールデンティップスを堪能する

三階の大ホール北ホワイエ・ロビーで、「スリランカ日本親善クラブ」の方がセミナーを行っていました。



こちらのブースは予約をしていたわけではないのですが、丁度空きがあったためセミナーを受けさせていただきました。

紅茶好きな方は必ず聞いたことがあるはずの「シルバーティップス」と「ゴールデンティップス」。

産毛たっぷりの新芽が入っている紅茶に魅了される方は少なくありません。
新芽たっぷりの画像はこちらに出ていますので参照ください。

紅茶は一芯二葉という、ひとつの新芽に対して二つの葉がついている状態で摘むのが良いとされています。

日本の茶産地でよく見る機械摘みですとどうしても一芯二葉だけではなく、その下の三葉が入ったり、茎等も混入してしまうため、現在でもスリランカやインドは手摘みで摘んでいるところが多いです。
※今は機械摘みのところもかなり増えているようです。
また、大きなハサミのようなものを使用して刈り取っているところもあります。

その中でもさらに、芯芽だけを集めて作っているのが「シルバーティップス」と「ゴールデンティップス」なのです。

一芯二葉を手で摘むだけでもかなりの重労働。
それがあの小さな芽だけとなると、もうそれだけで頭が下がります。

筆者も何度か茶摘みを体験しておりますが、油断するとクモの巣に引っ掛かったり、動物が空けた穴に足をとられたりします。
茶畑って実は結構危険がいっぱいなのです。

遥か昔、スリランカの茶畑を訪れた際に、お茶摘みをされる女性たちの中の数名は裸足だったことを思い出しました。
蛇がいたり、ヒルがいる畑もあると聞きます。
大丈夫だったのでしょうか…今になって非常に気になります。。

その貴重な紅茶をいただく





シルバーティップスから淹れてくださいました。

産毛がキラキラと輝いています…!
見慣れている日本の品種より明らかに芽が大きいです。
<Watawara Tea Ceylon>とパッケージには記載されています。

見てください。
このジュンサイ感!笑

所謂、中国茶の白茶とほぼ同じものでして、芯芽のうまみがしっかりたっぷりです。

こちらと同じものではありませんが、出展者の方が知り合いの農家で作り方を見せてもらった時は、摘採して5日間、ただ室内に置いておくだけだったとのこと。(その後に乾燥機にかけたのか等は不明)

製法は基本的に教えてもらえないので詳細は不明ですが、おおよそ中国茶で言うところの白茶に近いものと考えてよいのではないかと思います。

こちらはゴールデンチップス。
綺麗ですねー。
本当に美しい…。

やっぱりジュンサイ。笑

スリランカの様々なお話を伺いながら、スリランカ産椰子菓子<タラグリ>をいただきティータイム。

目にも心にも麗しい時間でした。

シルバーティップス、ゴールデンティップスを飲んでみたい!

出展者の方のお話によると、ティップス(芽だけ)を摘むスペシャリストがいて、
通常の方が一芯二葉を摘むと18キロで900ルピーだそうですが、スペシャリストがティップスだけを摘むと750gで900ルピーを得ることが出来るそうです。
※茶園によって異なると思われます

ゴールデンティップスはシルバーティップスにさらに工夫を加えて作られているそうで、出展者の方も製法は全く分からないと仰っていました。

他の方にお話を伺ったところ、シルバーティップスに茶汁をかけて着色(着味)をしているのがゴールデンティップスだとか。 
製法は門外不出。
詳しく知りたいものです。

そんなシルバーティップスですが、ネットでも購入できます。
味や香りにはランクもあり、好みもあると思いますので何とも言えませんが試しに飲んでみる価値はありますよね。

気持ちは完全にスリランカへ。
幸せで楽しい時間でした。

また3年後に飲ませていただきたいと思っています!
いえ、スリランカに行って飲みたいです!!!←ただの願望

【注】シルバーティップス、ゴールデンティップスと記載しておりますが、シルバーチップ、シルバーティップ等で記載されていることの方が多いように思います。すべて同じ意味ですが、今回は世界お茶まつりのパンフレットに記載されていた通りの記述とさせていただきました。

3年に一度の茶の祭典!「世界お茶まつり2019」に行ってきました。<概要編>

3年ごとに行われている「世界お茶まつり」。
筆者は前回初めて行きましたが、今年は時間をとってじっくりと行ってきました。

どんなイベントなのか筆者が体験したものを中心に簡単にご紹介します。




【世界お茶まつり2019】
▼期間:2019/11/7(木)-11/10(日)
▼時間:10:00~16:00(7日は11:00から)
▼会場:静岡県コンベンションセンター グランシップ

 

JR東静岡駅南口に向かうとグランシップの看板が見えます。

階段を下りて、数分でトップ画像のグランシップが見えます。

写真の通り、毎回世界お茶まつりの際はグランシップ前の芝生のところで近隣の手作り作家等が出店をしています。
雑貨や布製品、お菓子や陶芸品、また、芝生に布をひいてその上でマッサージを行ってくれる店もあり楽しめます。

グランシップ前の広場では静岡おでんや茶そば、タピオカミルクティなどが購入できるスペースもあります。
外ステージもあり、飲食をしながらアーティストの歌を聴いたりもできたようです。(あまりそこにはいなかったので詳細不明)

ちなみに静岡おでんはこんな感じ。


黒はんぺんと牛すじが入っているのが鉄板なのでしょうか?
どこで食べても一本ずつ串に刺さっており、色が黒めの割りに味はあっさりのおでんです。
削りぶし粉をかけて、からし(味噌)をつけて食べる感じです。
今回は四回食べました。美味しいです。

グランシップに入る前から楽しめるポイント

【ポイント①】グランシップの茶の木

グランシップ向かって右側に入り口があるのですが、先ほどのトップ画像のもっと駅寄りの場所に茶の品種が数種類植えられています。
※垣根も茶の木なのでお見逃しなく!


こんな珍しい品種まで!
ここからすでにお茶好きの血が騒ぎますよね。

【ポイント②】外の展示販売

「日本紙通商」では茶の苗を500円でポットに植えて持って帰ることができます。
筆者が聞いたときは<べにふうき>でしたが、<きらり31>も出ていたとか。
結構多くの方が苗を持って歩いています。
お子様が楽しそうに植え替えをしていたのを何度か見ました。記念になるからいい!

そこを通り過ぎると、グランシップ入り口までテントが並んでいます。

世界農業遺産系の茶草場農法、わさびの伝統栽培、岐阜県長良川の鮎などの展示販売等。

手揉み茶も実演が!
手揉み茶についてはこちらの記事をどうぞ。

中でも常に人が絶えなかったのは「世界農業遺産高千穂郷・椎葉地域」で、試飲もたくさんいただきました。

釜炒り茶の実演も行われていたようです。
こちらは見逃したため、3年前の写真を⇊
(わかる人にはわかる、超有名人)

こちらのブースでスタート早々散財したのは内緒。←多分多くの方がやらかしてる

【ポイント③】世界のお茶を飲める「世界の路上茶屋体験」

様々な世界のお茶を飲めるコーナーが!

時間がなかったので、悩みに悩んでミャンマーへ。

こちらは糯米茶。
オーム、という植物と茶が一緒に入っていて、煮て飲むそうです。
時間が経っていたようで、かなり苦渋かったです。。

揚げパンをつけて飲むのがミャンマーのミルクティ(朝食、イチャクエというそうです)だそうです。
アルミの容器にミルクティが入っていてかわいいです。(注ぐ時に絶対にこぼすけど)

他のコーナーも非常に面白そうでした。
行けなくて無念…。

もうこの段階でかなり財布の体力を消耗。笑

グランシップ内はどんな感じ?

入り口入ってすぐ正面に上下エスカレーター。
左側に総合案内所。
右側にステージ。

そのさらに右奥には中ホールエントランスで、「世界緑茶コンテスト2019入賞茶」が並んでおり、さらに奥から二階では「ティスティング・フェスティバル」が土日に行われていました。

メインとも言えるのが、入り口入って左にある<大ホール:海>の「ワールドO-CHAメッセ

ホールに入ってすぐ、「静岡県農林技術研究所茶業研究センター」が研究結果の展示や品種登録する前のお茶や開発した商品の試飲、アンケートを行っていました。

病害虫の展示なども非常に興味深かったです。(実は今回筆者が一番テンションが上がったところ)

👆こういうやつ。

あとはもう天国です。

お茶の試飲購入もできるし、生産者の話も聞けるし、製茶機械も見ることが出来ます。
日本茶インストラクター協会のブースでは日本茶アワードのお茶を飲むこともできますし、小さい茶席も設けられているところがあります。

もう一回言いますが、天国です。



ゆっくりお茶を飲みたい!

3階に上がると、様々なお茶席を楽しめるコーナーが。
陶器のショップも数件出ていて、涎が出そうでした。(むしろすでに涎が出ていたと思われます)

「体験、工夫茶席」「イギリスの紅茶 最新事情とティスティング」「日本で一番高価な茶を愉しむー八重奏は極上手もみ茶のための究極の淹茶法ー」などなど、数百円から数千円くらいでミニセミナーが受けられます。
もちろん、お話を聞きながらお茶もいただけます。
※無料のコーナーもあります

3階南ホワイエでは、「まるのみしずおか」。
こちらは静岡の生産者が自らの茶の説明をしながら、茶を淹れてくださるというなんとも贅沢なコーナー。(しかも湯呑付きで500円!!!)


筆者は入り口でイベント限定の湯呑を購入して、こちらを使用したため別途茶葉をいただきました。ありがたい!

お久しぶりの生産者、初めましての生産者、数日で多くの方にお会いできてとても楽しむことができました。
購入して飲んだことはあるけれど、生産者の制作秘話や意図などを聞くと余計に興味や愛情がわいてくるから不思議です。

今回筆者はセミナー目当てだったので、それほどフロアは回っていませんが他にも面白そうなブースやコーナーがありました。

4日間まるまる居るというマニアなお茶好きから色々な話を聞いていると、「まだまだ修行が足りぬ」と思いました。←
11月はイベントが多くて、結構お茶好きさん同士会う機会が多いですね。笑

結び





セミナーなどについてはまた別の記事にまとめていきたいと思います。

3年前に比べるとブースが少し減ったような気がしなくもないですね。。
あとは、会場の静岡がやはり多いので、「世界」というからにはもう少し様々な茶葉の購入もできたら嬉しいと個人的に思いました。

台湾茶が多かったような…?

思えばブースの写真は少し撮ったりしていましたが、フロアの写真がないことに後から気づきました。。
これでは伝わりませんね、雰囲気。(;^_^A
Twitterでは「#世界お茶まつり」で検索すると写真や情報がたくさん出てきますので、そちらにお任せします。←

また、今後もイベント続きですので、よろしければこちらの記事も参考にどうぞ。

クロテッドクリームを作ってみた!クリームティセットに欠かせないクロテッドクリームって?

クロテッドクリームというクリームをご存知でしょうか。

紅茶好きな方なら知らない人はいないのではないかというほど有名なものですが、あまりメジャーではないのが悲しいところ。
日本では気軽に手には入らないものかと思います。(販売しているところもごく一部)

最近は英国展があちこちで催されているため、イギリス製のクロテッドクリームを手に入れられる機会が増えていますが、それでもまだ「近所のスーパーに買いに行こう」という感じのものではないです。。

今回数年前から念願だった、クロテッドクリーム作りにチャレンジしてみます。
(紅茶の日が目前だからね!⇒こちらの記事をどうぞ)



クロテッドクリームって何?

まず、クロテッドクリームをご存知ない方に説明を。

Clotted cream (Cornish: dehen molys, sometimes called scalded, clouted, Devonshire or Cornish cream) is a thick cream made by indirectly heating full-cream cow’s milk using steam or a water bath and then leaving it in shallow pans to cool slowly. During this time, the cream content rises to the surface and forms “clots” or “clouts”.[1] It forms an essential part of a cream tea.

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Clotted_cream

簡単に言うと、しぼりたての牛乳を蒸気や湯煎でゆっくりと加熱し、その後冷却して上部に固まったクリームを集めたものです。


出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Clotted_cream

上記写真はクロテッドクリームの完成品ですが、上の方に≪クラスト≫という黄色の層が出来ています。
これが伝統的製法のクロテッドクリームの証拠であると言われています。
この画像を見るだけで涎が出ています、筆者

乳脂肪分ですので、バター等に似た成分構成となっています。
クロテッドクリームは乳脂肪分が60%以上含まれているものです。
バターは乳脂肪分が80%以上。
生クリームは18%から50%くらいまでの幅があります。(あくまでも動物性)

クロテッドクリームは「バターと生クリームの中間」くらいの乳脂肪分を持ったクリームということになります。

ちなみに、クリームティセットというのは、「スコーン+クロテッドクリーム+ジャム+ミルクティ」です。

クロテッドクリームの作り方は?

家庭で作る場合はオーブンを使って作るのが一番簡単なようです。

こちらの動画をどうぞ。

【材料】
・生クリーム4カップ
・20㎝×20㎝くらいのガラス、またはセラミックのグラタン皿

175-180 F(約80℃~95℃)で12時間焼きます。
「塊」を分離する前に一晩冷やします。
ビスケットを焼くために保存液を使用します。
参照:https://foodwishes.blogspot.com/2017/04/the-names-cream-clotted-cream.html

ですが、うちのオーブンが80℃設定ができず、あきらめました。
湯煎で挑戦します。

クロテッドクリームを作ってみよう!

以前、低温殺菌牛乳でクロテッドクリームを作ってみたことがありますが、今回実はしぼりたての牛乳をとあるルート(闇ルートw)で手に入れることが出来たので、本場に出来るだけ近い状態で作ってみたいと思いました。

ちなみに、しぼりたて牛乳は殺菌をしていないため流通させられません。
日本で唯一無殺菌牛乳として販売されているのは、北海道中札内の「想いやり牛乳」のみです。(想いやりファーム
非常に厳しい衛星管理を行って、国が定める菌の量をクリアしています。
そのため価格は高いですが、生乳と同じ感覚でさらり飲めます。

ちなみに、生乳はさらっとしていて、少し甘く、水のように飲めます。




フライパンに水を入れ、生乳の温度が80℃~95℃内でキープ。

一時間経過。

4時間ほど温度調整しながら、温めたものを冷やし、冷蔵庫へ。
12時間ほど冷蔵したものです。

煮沸した瓶に上部のクリームと液体部分を分けます。
ちなみに、下の液体部分は低脂肪牛乳となります。

低脂肪牛乳。
こちらはスープに使ったり、ミルクティに入れても美味しいはず!

【感想】
やはり、4時間ではダメなのでしょうか…。
クラスト部分が少ないです…。
生乳の脂肪分は多いはずですが…。

今度は脂肪分多めの生クリームでオーブンでやってみたいです。

結び

スコーンとクロテッドクリームとミルクティの素晴らしさについて、昔から熱く(暑苦しいほどに)語っておりました。
お客様に。笑

ミルクティの教室を行わせていただく際も名前くらいは必ず登場します。
出来れば、食べてもらいます。

お世話になっている乳業会社の方に「クロテッドクリームは作りませんか?」と何度もお願いしてみましたが、製造工程においても特別な機械が必要になりますし、時間がかかるため大量生産も難しく、日本で作るのはかなり厳しいというお話でした。

 

でも、最近はネットで購入できるんですよ!
良い世の中になりました!!!
おススメはこちら!

ロダスのクロテッドクリームは売っていると絶対に購入してしまいます。
クラストたっぷりの濃厚な味わい。
スコーンでもパンでもとにかく美味しい…!

今回の内容は紅茶に使うミルクとの関係も色々あるため、その辺りもまとめてきちんと記事にしたいところです。
筆者、乳製品大好きなため、ミルクにはかなりうるさいです。愛が止まりません…!

【参考】
紅茶のミルク後入れ派が8割?2003年王立科学協会の発表から15年

新しい紅茶のど飴が発売予定!「日東紅茶 紅茶ポリフェノールのど飴」(2019/10/18現在)

昨日(2019/10/17)の記事に引き続き、紅茶のど飴です。
日東紅茶から新しく紅茶ポリフェノールのど飴が発売されるというニュースリリースがありました。(2019/10/16)

三井農林株式会社とアポプラスヘルスケア株式会社による共同開発の「日東紅茶 紅茶ポリフェノールのど飴」が10/21(月)より保険薬局で販売されるとのこと。

紅茶の日に合わせて販売開始でしょうか…?
※参照:【○○茶の日】ってたくさんありませんか?10/1は日本茶の日!

どんな紅茶のど飴?

出典:https://www.apoplushc.co.jp/

【商品概要】
■商品名:日東紅茶 紅茶ポリフェノールのど飴
■内容量:56g(個包装込み)
■希望小売価格:500円(税抜)
■商品特徴:「紅茶ポリフェノール」と紅茶由来の「フッ素」のダブル効果で口内環境をサポートする
・レモンティー味(無果汁)
・カフェインレス
・シュガーレス
・紅茶ポリフェノール10㎎配合※
・紅茶由来フッ素0.007㎎配合※
※1粒(3.8g)当たり

「紅茶ポリフェノール」については先日の記事でも記載しましたのでよろしければご覧ください。

今回注目なのは、ここです。

榮太樓總本鋪「紅茶博士のテアフラビンのど飴」
【1袋(80g)あたり 10.32㎎】の「テアフラビン(紅茶ポリフェノール)」配合

▼三井農林×アポプラスヘルスケア「日東紅茶 紅茶ポリフェノールのど飴
【1粒(3.8g)あたり 10㎎】の「紅茶ポリフェノール」配合

▼参照
テアフラビンたっぷりの「紅茶博士のテアフラビンのど飴」。テアフラビンの力で風邪を防ごう。



紅茶ポリフェノールの含有量が多くない?

榮太樓總本鋪「紅茶博士のテアフラビンのど飴」に比べるとかなり紅茶ポリフェノールが多いです。

紅茶ポリフェノールと書かれているので、テアフラビン(4種類)以外のポリフェノールが含まれている可能性はありますが、それでも【1粒】と【1袋】の差はかなり大きいです。

というのも今更ですが、アポプラスヘルスケアのニュースリリースには「「日東紅茶 紅茶ポリフェノールのど飴」を共同開発し、10月21日(月)より医療機関取り扱いとして保険薬局にて発売いたします。」と書かれています。

ニュースリリースに正式な記載はありませんが、医療機関取り扱いとして保険薬局のみで販売されるなら「医薬品」「医薬部外品」であると想像できます。

榮太樓總本鋪「紅茶博士のテアフラビンのど飴」は≪スーパー(の菓子棚)で購入≫しているため「食品」扱いとなりますので、「医薬品」か「医薬部外品」であるとすれば、謳っている効果が高い紅茶のど飴となるでしょう。



のど飴って種類あったの?


出典:https://pengin-do.com/blog/医薬品と健康食品などとの違い%ef%bc%88分類表%ef%bc%89%e3%80%80漢方/

多くの方はのど飴を購入する時にあまり考えて購入しないと思います。
パッケージを見て読んでみることはあっても「のど飴」と書いてあればのどに良さそうだと思いますよね。
筆者は少なくともそうです。
つい最近、医療費控除を調べている時にのど飴に種類があることを知ったくらいですから。。
いつものど飴舐めているのに!

【医薬品】


トローチは病院で処方されて舐めたことがある方が多いのではないでしょうか。
子供の頃、すぐに噛んでしまって母親に怒られたのを思い出します。(どうでもいい思い出)

医薬品の場合は、国が有効成分が含まれていることを認めて薬として販売されているものになります。
※なお、トローチにも第2類と第3類があります。(入っている成分によるそうです)

厚生労働大臣によって認可されています。
薬局や登録販売者がいるドラッグストア等でしか販売出来ません。

——————————————————-

ちなみに、「第2類医薬品」と「指定第2類医薬品」は以下の違いがあるそうです。

【第2類医薬品】
その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生じるおそれがある医薬品

【指定第2類医薬品】
第2類医薬品のうち、特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの(薬事法施行規則第 210条第5号)

参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002w4wd-att/2r9852000002w511_1.pdf


【医薬部外品】



大辞林によれば医薬部外品とは

医薬品に準ずるもの。人体に対する作用が緩やかで、口臭・体臭・あせも・脱毛の防止、育毛または除毛、ハエなどの駆除を目的とするもの。または厚生労働大臣が指定するこれらに準ずるもの。染毛剤・生理用ナプキン・浴用剤なども含まれる。

とのこと。

鎮痛作用などの有効効果のある成分は含まれているものの、医薬品に比べると効果はそれほどないため予防や軽い症状の緩和に使用されます。

製造には国の許可が必要ですが、販売については制限がないことからコンビニ等でも手に入れやすいということがメリットと言えます。

【食品】

食品ののど飴の場合は医療効果はないものになります。

製造や販売にも制限はありませんので、スーパーの菓子棚にもたくさんの種類が並んでいます。
様々な味や香りのものがあるので、喉を潤わすために利用するのは良いでしょう。

結び

のど飴についてざっくりと知ってはいましたが、調べてみると色々複雑なのだと感じました。

医療費控除も「病気やケガの治療にともなうもの」が対象です。
医薬部外品は対象外ですし、食品も当然そうです。
のど飴は非常にその辺りが難しいものですね…。

お茶とほぼ関係ないことになってしまいましたが、以前から茶の成分であるカテキン、紅茶ポリフェノール等は医療にも使えるということで研究がされてきており、現在進行形です。

特定保健用食品の茶も増えているのをご存知かと思います。
今後ますます【薬】としての≪茶≫も増えていくことと思います。

とにかく「日東紅茶 紅茶ポリフェノールのど飴」については販売されたら購入してみたいと思います。
今回フッ素とかカフェインレスとか触れてないから…(;’∀’)

【参考】
烏龍茶が乳がんの予防に効果があるという研究結果について-薬事法とかいろいろと-
茶を飲むのは体に良いから?茶=薬?




テアフラビンたっぷりの「紅茶博士のテアフラビンのど飴」。テアフラビンの力で風邪を防ごう。

この時期になると紅茶関係のお菓子等がたくさん出てきます。
というのも、11/1は日本紅茶協会が定めた「紅茶の日」。

スーパーでテアフラビンが豊富だという紅茶飴を購入してみました。
こちらの商品、昨年から販売されており興味があったのですがようやく買うことが出来ました。



テアフラビンとは?


参考:https://www.yskf.jp/research/theaflavin01.html

 

「テアフラビンのど飴」、という名前だけで何かに効きそうですよね。

テアフラビンというのは紅茶の水色(オレンジや赤)を構成しているポリフェノールの一種です。
緑茶にはカテキンが含まれていますが、カテキンが葉の中にあるポリフェノールオキシダーゼと酸素と結合し、酸化反応してテアフラビンが出来ます。
他にも有名なものですと<テアルビジン>があります。

半発酵と言われる烏龍茶や全発酵と言われる紅茶は酸化酵素の力を利用して作られますので、テアフラビンが多かれ少なかれ含まれています。(製法等によって多い少ないがあります。)

テアフラビンには4種類あり、カテキンと機能性は似ていますが、緑茶のカテキンより15倍~20倍ほどの抗インフルエンザウィルス効果もあると言われています。

抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗メタボリックシンドロームなどなど。
まだまだ判明していない機能性部分も多く、今も研究が進められています。
※<テアルビジン>はテアフラビン以上に正体不明のようです。

テアフラビンのど飴にテアフラビンはどれくらい含まれているの?

こちらの飴はテアフラビンが1袋80gあたり、10.32㎎入っているそうです。
1粒(3.3g)当たりは0.4㎎…

この量が多いのか少ないのかが分かりません…。
調べていたら、2012年に「鳥取県産業技術センター研究報告」の≪高機能紅茶飲料の開発≫という論文にぶつかりました。

こちらの研究を見ると、「紅茶1gを熱湯で5分間抽出し、最終液量を100㎖として高速液体クロマトグラフィーで分析」とのこと。

7種類の紅茶がある中で、この抽出液中のテアフラビン4種の含有量は(ノンカフェインを除くと)7.5㎎~20㎎。

非常にざっくりですが、一袋で紅茶100㎖飲む程度のテアフラビンが摂取できると考えられます。
これなら、大量に紅茶が飲めない方でも飴を舐めることで代用になるということでしょうか。
ちなみに、ティーカップ一杯の量はおよそ140㎖~150㎖です。
※1粒当たり2.3㎎のカフェインと13kcalの熱量も摂取されます
※間違えていたらご指摘ください




舐めてみた

原材料:水飴、グラニュー糖、紅茶/l-メントール

メントールはおなじみのすっとする味(香り?)です。
湿布薬の軽いバージョン。
ちょっとだけスースーします。

榮太樓總本鋪の飴ってどれも好きです。

筆者はこちらの飴、非常に愛用しております。
ちゃんと不自然じゃないお茶の味がするんだよねー。

一時期喉を使う仕事をしていた時、常に≪日本の茶飴≫を持ち歩いていてから癖になり。
乾燥しだすこれからの時期は必須です。

≪紅茶博士のテアフラビンのど飴≫も、きちんと紅茶の味がするのですよ。
紅茶はスリランカのディンブラを使用しているとのこと。

紅茶の飴、というと大体がアールグレイの香料のイメージなのですがきちんと≪紅茶≫の味がします。
※ちなみに筆者はアールグレイも大好きです。

そして、少しだけすっとしたのど飴の感じが加わって、テアフラビンがどうこうより、ただ単純に美味しい…。

こういった機能性表示系のものって、味があまり…(略)ですが、美味しいです。
飴としてもらったら、嬉しいレベルです。

さすが、榮太樓總本鋪!
裏切らないですね。
※回し者ではありません

結び

紅茶味、というとあれこれ食べてみたり飲んでみたりするのですが、それで満足してしまうことが多いです。

ですので、こういうところでレビューを書くのは、かなり気に入ったものだけです。
恐らく、本気の紅茶好きな方にも気に入っていただけるのではないかと思います。
いえ、あくまでも筆者の好みですので、お口に合わなくても文句は受け付けかねます…。(弱気)

紅茶を30分に一回など、一口でも口に含んで飲み込むだけで、喉が潤い、殺菌効果があると言われています。
喉から入りやすい風邪の菌やインフルエンザウィルスの侵入をを予防できる可能性があります。

【関連記事】
今話題の紅茶がインフルエンザに効くという話について

茶うがいは効果ある?効果的なうがい方法は?

喉が弱い筆者は、必ずマイボトルにお茶を淹れ、飴を持ち歩くようにしています。
圧倒的に風邪をひくことが減りました。
(ちなみにインフルエンザは未だにかかったことがありません)

これからの時期のお出かけのおともに是非!

農林水産省 平成31年度戦略的プロジェクト「⾼品質茶⽣産拡⼤のための適期被覆技術体系の確立」について。

先日ニュースを見ていたところ、タイトルのコンソーシアムに参加したという企業のニュースが目に入りました。

農業に関するいくつかのプロジェクトの中に茶の被覆についての内容もあったため、少し調べてみました。

農林水産省 戦略的プロジェクトとは?

戦略的プロジェクト推進事業の対策のポイントとしては、

「農林⽔産業の競争⼒強化に向けて、農林漁業者等のニーズを踏まえ⽬標を明確にしたスマート農業技術等の技術開発を推進する。」

ということだそうです。
詳細はこちらのPDFを。

その中で、「高品質茶生産拡大のための適期被覆技術体系の確立」という茶のプロジェクトがあります。

ざっくりと言うと「熟練者しか被覆のタイミングが分からない状態から、多くのてん茶生産者にも分かるように適期の指標などを各地で作ろう(栽培技術(被覆技術)の底上げをしよう)」という内容のようです。

先日、昔ながらの被覆の方法について少し書きましたので、合わせて参照ください。
旅の思い出2019年5月-京都府茶業研究所①(玉露の本ず栽培)-

国内外で抹茶の使用量が増え、抹茶の原料であるてん茶を作りたい人は増えているものの、被覆の適期を見つけるのが難しい等でなかなか手を出せない農家が多いそうです。

その情報をシステム化し、マニュアル化することによりより多くの農家がてん茶作りが出来るようにする、ということを目標に令和5年までのプロジェクトとなります。

そのコンソーシアム(共同事業体)に参加しました、というプレスリリースを株式会社システムフォレストという会社が出しており、この内容を知りました。

抹茶の原料であるてん茶とは?



抹茶は皆様ご存知、お茶をたてるときの緑の粉ですね。
こちらも以前の記事に抹茶のことを書いていますのでよろしければどうぞ⇒こちら

「てん茶」はその抹茶の原料となります。
少し長いですが、以下に動画を貼っておきます。
てん茶から抹茶への製造工程が細かく見ることができますのでよろしければご覧ください。

映像の最初に寒冷紗を取っていましたが(直掛けの場合)、寒冷紗を掛けるタイミングや取るタイミングが非常に難しいものと思われます。

摘採の20日以上前から掛ける、等言われていますが、その年の気候により掛けるタイミングは全く異なるでしょうし、摘採に入るタイミングも違うはずです。

その辺りをどのように体系化、マニュアル化していくのかが楽しみなところです。

前回の抹茶の記事で書いたのですが、日本で抹茶の定義については未だしっかりと確立されていない状況です。
このシステム化、マニュアル化とともに抹茶の定義もはっきりとして、生産も増え、日本の大切な茶の文化を他国の方に愛してもらえることを願います。



結び

最近、少しだけ農業に関わるようになったため、農林水産省のHPをよく見るようになったのですが、こうして色々なプロジェクトを外部に委託したりしているのですね。
全然知らなかったです。すみません、勉強不足で…

確かにお役所仕事で頭を突き合わせているよりは、専門家の方たちの意見をどんどん取り込んで、体系化して、それをシステムに強い企業に任せていく、という方が効率良い気もします。

令和5年までにまとまるのでしょうか。
今後に期待です。

個人的にこの戦略的プロジェクトの中にある「作物育種プロジェクトのうち 海外植物遺伝資源の⺠間等への提供促進【継続】」についても気になっています。

紅茶の産地の遺伝資源や烏龍茶栽培地の遺伝資源等を拝借できるなら、もっと紅茶や烏龍茶に適した品種が日本で生まれるのではないかと考えたり。

遺伝資源系の話は少しだけこちらに行ったときに拝見したのですが…。(そういえば書いてない…)
また改めて勉強してまとめてみたいと思っています。

茶を育てるー挿し穂から挿し木編①ー

一応匿名でこのブログを書いているので詳細はお伝えしておりませんが、今まで茶の木がない場所に住んでいまして、現在は茶畑のある暮らしをしています。
※匿名のため、プライベートな部分に関しては若干事実と異なっていることがございます。筆者を知っている人にはごめんなさい。

小さな茶畑を借りて、趣味程度にお茶作りを楽しめるようになりました。
これは長年の筆者の憧れでして、それを叶えてくれた相方に感謝ばかりです。

茶畑は耕作放棄地だったところですので、荒れ放題。
借りてから数年経っているところではありますが、今も雑草や病害虫のオンパレードです。

静岡や鹿児島の畝になった美しい茶畑ばかり見ている方からすると、あまり美しくないためがっかりする方もいるかも知れません。
※正直筆者もいまだに驚くことがあります。笑

そして、借りている畑の茶の木はすべて≪やぶきた≫という緑茶用の品種です。
≪やぶきた≫は緑茶を作ると非常に美味しいのですが、紅茶や烏龍茶を作るには若干不向き。

相方と「新しい品種を植えよう!」とただいま盛り上がっているところです。
その道中をちょっとずつお見せしようかと思います。



どうやって違う品種を育てる…?

相方と以前から「紅茶や烏龍茶向きの品種を育てたい」となんとなく話していました。
とはいえ、茶の栽培については全く素人の筆者。

お茶カフェをやっていた頃、茶の種や苗をいただいたり、購入したりして何度か挑戦していましたが、寒い土地柄であったため(か、筆者の育て方が劇的にセンスなかったか)ほとんど数年のうちに枯れてしまいました。

さて、じゃあどうする?

ということを、大大大…先輩の茶農家の方に相談したところ、「挿し木すれば?すぐ増えるよー」とのこと。

そして、厚かましくも「じゃあ、挿し穂を下さい!!!」と言って、押しかけたのでした。笑

恐らく素人には、2年生くらいの苗を購入して植えるのが正解のはず。
あえて、難しい道を行くのが筆者の信念←

この心優しき大大大先輩は山のような挿し穂を用意してくださり、美味しい食事とスイーツまでご馳走になり、感謝の言葉が見つからないほどです。
※この素晴らしい大先輩のことはまた改めて記事にしたいと思います。

三品種の挿し穂を大量に切ってくださいました。
うう、本当にありがたい!!!

いざ、挿し木!!!





さて、この大量の挿し穂を挿しやすい大きさにカットします。

これはちょっと失敗かもしれません…。
下の葉から茎の終わりまでが3-4㎝あるのが良いそうなので、ちょっと短い。
上の葉から先端までは5㎜-1㎝程度。(こちらもちょっと足りないような…)

ただ、一本一本の茎間がそれぞれ違うため、うーんうーんと唸りながらカットしていました…。

カットが全部終わったら(ここまでですでに数時間…)、土に挿していきます。

こちらブログを読んでくださっている方は気づいたかも知れません。
ペーパーポット、≪【大人の社会科見学】ビート資料館―白砂糖は悪?≫で一度登場しております!!
なんと、実際に使う日が来るとは…!!!
運命!!!!←大げさ

たっぷりと土に水を含ませて、いよいよ挿していきます。

この挿す作業がなかなか腰に負担ががが…。
真夏にやっていましたので、体力の消耗が激しく、悲鳴を上げてました。笑

発根剤をつけてから土に挿すと良いそうです。


うちではこういう粉状の発根剤を使用しました。
ホームセンターなどでもあるようですよ。

大先輩によれば、土は畑の土を使えばよいとのことでしたが、菌がいるからという相方の意向で赤玉土を大量に購入し、みっちり詰めました。

茶は酸性土壌が適しています。
pH4.0-5.0が最適だそうです。
赤玉土は火山噴出物に伴う酸性の土で、粒状で保水性、通気性が良いため適しているとのこと。(相方談)
鹿沼土も良いかも?

そして、寒冷紗をかけて、直射日光を避けます。

あとは土が乾いてきたら、水をあげて20日~30日程度根が出るのをじっと待ちます。

結び

さて、どうなっていくのか…。
この子たちが成長して、土に植えて、ある程度茶を摘めるようになるまでは5年ほどかかります。

まず、この挿し穂がきちんと根を出してくれるのか…。
土に植えた際に活着してくれるのか…。

まず、冬を越えられるのか…?!

続く…。
乞うご期待!!!

ちなみに、挿し木のやり方等については「図解 茶生産の最新技術-栽培編-」に載っております。
是非ご参照くださいませ。