もう8月となってしまいましたが、5月の旅を振り返りたいと思います。(いまさら感が酷い…)
先日ご紹介した<旅の思い出2019年5月‐京都府茶業研究所①(玉露の本ず栽培)‐>の続きとなります。
さらに昨日アップしたインド紅茶局の方が作った小さい製茶機械の記事も合わせてご覧いただけると幸いです。
▼参照記事:小ロットで製茶ができる機械セット~インド紅茶局スタッフが作った小さな製茶機械セット~
▼参照記事:狭山茶と製茶機械発明家 高林謙三展(令和元年7/27~8/4)
蒸し製煎茶の作り方
宇治新茶 八十八夜茶摘みの集いに伴う京都府茶業研究所の見学には、蒸し製緑茶の製茶機械の説明がありました。
写真多め、説明少な目(?!)で製茶機械のご紹介をしていきたいと思います。
日本で主流の<蒸し製緑茶>は生葉を収穫して、すぐに酸化酵素を熱で壊し、そこから揉んで、形を整えて作られます。
工程としてはざっくり以下となります。
<摘採(茶葉を摘む)>
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<蒸熱(茶葉を蒸して急冷)>
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<葉打ち、粗揉(水分を切りながら、軽く揉む)>
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<揉捻(水分を均一にするため揉む)>
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<中揉(ほぐしたり、軽く揉んだり整えたり)>
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<精揉(形を整えながら、乾燥を進める)>
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<乾燥(茶葉の水分含有量を5%くらいまで乾かす)>
ざっくりが過ぎますが、このような流れです。
製茶工場見学(京都府茶業研究所)
では、製茶の機械を見ていきましょう。
こちらが蒸し機です。
<蒸熱(じょうねつ)>の工程に当たります。
生葉を入れ、高温の蒸気に当てて葉の中の酸化酵素を一網打尽にします。
その後蒸れないようにすぐに冷却して次の行程へ。
なぜかどうしても縦になってくれません…。
<粗揉機>は(大人の事情で)飛ばして、<揉捻機>です。
こちらでは茶葉に圧は加えますが、熱は加えません。
茶葉全体の水分を均一にする目的があります。
35Kですので、かなり小さいです。
メーカーによっても違うのかも知れませんが、寺田製作所では、35K、60K、90K、120K、200K、250Kとあるようです。
そして、<中揉機>。
<揉捻機>から出た茶葉は丸まっていたりするので、ここでほぐしたり、さらに軽く揉んだりします。
手揉み茶を体験すると、非常にこの流れがよくわかるようになります。
手揉み茶の記事はこちら。
こちらは<精揉機>。
茶葉を細く撚る工程となります。
合わせて、乾燥も進めていきます。
<乾燥機>です。
棚型の乾燥機でした。
この工程で13%ほど残っている水分を5%まで下げます。
で。
ざっくり写真を入れて説明をしてみたのですが、ところどころ無い(粗揉機とか)機械もありますし、わかりやすいように動画を探してきました。
ちなみに、筆者は製茶工程がなかなか覚えられず、某インストラクター試験の前はYouTubuで動画を見まくりました。
下の動画に出てくる工場は3年前ほどに伺いましたが、製茶機械もそれほど大きいものではなく逆に工程が分かりやすいかと思いますので、参考にどうぞ。
マニア涎垂の…
ここまではどこの茶工場でも大きさは異なりますが使われているものです。
筆者がテンション上がりまくったのは上記機械のミニチュアです。
2Kって!!!
先ほど寺田製作所の最小が35Kな訳ですよ。
それが2K!!!
欲しい。←漏れ出る本音
ちょっとした実験用に使用したりするそうです。
以前静岡の金谷に行ったときも同様の機械があり、欲しい欲しい欲しい…とずっと言っていたのを記憶しています。
昨日インド紅茶局の方がお作りになった製茶機械の話もそうですが、ミニチュアが昔から好きな筆者は小さい、というだけで胸がときめきます。←???
手摘みの場合は量が採れないので、筆者のようにマクロ製茶をしたいという時にこのサイズは非常に良いなぁと思います。(小ロットで様々な種類のお茶が作れるから)
欲しい。
ただ、欲しい…。
結び
製茶機械は個人の方が所有している小さな機械も見たことがあります。
とはいえ、茶工場では1日に処理する生葉の量が多いので、大きい機械がメインかと思います。
5月の旅はすべて書ききれる自信がすでにありません。。
書きたいことは山のようにあるので、少しずつ更新をしていきたいと思います。
そして気づくとどんどん本性が出てきた文章になっているな、と実感中。
最初は固い感じで書き始めたんですけどね。
最近の軽いこと軽いこと。
まぁ、いいでしょう。
全然関係ない結びでした。←
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