茶を育てるー種から育てる編③ー

芽芽芽 茶を育てる

気づけば夏は終わり、ようやく草むしりも終わりが見えてきました。

とはいえ、まだまだ畑にはたくさんの草が…。
農薬をまかず、肥料もほとんどあげない状態ですでに5年以上の畑。(相方談)

無農薬は本当に大変なのですが、なんとか継続していきたいところです。

そして少しずつ無農薬なりの管理もしていきたいところではあります。

さて、しばらくぶりに生育報告です。

6月に芽が出てから種はどうなった?

前回までの内容はこちら。
▼参照記事:茶を育てる‐種から育てる編-
▼参照記事:茶を育てるー種から育てる編②ー

実生苗たちはどうなっているのか…。
夏も実生園の草むしりはやっていましたが、暑すぎてそれほど成長は見られなかったように思います。

種芽出てる2
種新芽出てる

気づいたらこんなに大きくなっていました。

お母さん(?!)、嬉しい…!!!

いっちょ前に新芽を出して、しっかりと生きていってくれています。
なんだか色々気持ちが滅入っていたのですが、パワーをもらいました。

あれ?ちょっと変な子がいる

茶を育てる‐種から育てる編-で書いていますが、実生はそれぞれの個体差が結構大きいです。

種赤芽

今回、新芽が紫色(黒っぽく)になっている子も発見しました。

よく耳にするのは中国やケニアですが、日本でも紫の茶を育てています。

日本の茶品種はサンルージュと言い、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが新芽中に多いということで注目されています。

機能性が注目されている品種です。

実際に筆者もサンルージュを何度か飲んだことがありますが、普通に淹れると緑色の煎茶なのですが、そこにレモンなどの酸を足すと綺麗なピンク色に変化します。

そのため、茶席やイベントの際に使用されることも多いです。


昔は「幻の!」とか「不思議な!」とか枕言葉が付いていましたが、最近は普通にネットショップで売っているんですね。(;^_^A

筆者がまだ幻の、と言われていた頃に飲んだ感想としては、少々苦渋い印象がありました。

ですが、日本茶や日本品種に興味のある方は是非一度は飲んでみる価値ありです。

最近はサンルージュの釜炒り茶や紅茶なども作られるようになっているようで、これからの成長にも期待です。

少し前の記事ですが、ケニアの紫茶が日本で初登場、という内容です。
▼参考記事:日本初。新品種のお茶「紫茶」を商品化

ということで、うちの子もサンルージュのようになればいいなぁと密かに願っております。
一本だけですので、大きくなったら挿し木を…。

結び

涼しくなると蚊も異常発生しているのですが、ウンカと呼ばれるチャノミヒメヨコバイという小さな蝉のような虫がいっぱい発生してしまい、新芽を加害してしまいます。

そのため、涼しくなった途端に新芽がおおよそ加害されてしまい、「お茶を作るには時すでに遅し」というような状態に見舞われてしまいました。

加害されると、芽が成長できなくなって縮こまるのですがそれを使って使用するのがかの有名な台湾の東方美人です。

蜜のような香りがするというのですが、筆者が見よう見真似で作った限りでは美味しいものは出来ませんでした。ソリャソウダ…

加害された後に摘むタイミングが大きく影響するのだろうと思っています。

毎日畑に行けないことが今は少し切ないのでした…。

さて、もう少ししたら秋整枝を行い、冬への準備をしますよ!

気づけばコロナで始まってコロナで終わりそうな2020。
茶畑は変わらない一年です。

自然に癒され続けている一年でもあります。

まだ終わらないけど…笑

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