ベトナムのお茶って?ベトナムの茶産業は?

茶のいろいろ

ベトナムには長いフランス統治時代があります。

現在もフランスの建築物などが多く残り、東南アジアの中ではフランス料理がおいしいことで定評があります。

そして、珈琲もフランスの影響により、たっぷりのコンデンスミルクに濃いコーヒーを淹れて飲むスタイルとなっています。

また、ベトナム語は元来漢字表記でしたが、フランス統治時代に《現代ベトナム語(クオックグー)》と呼ばれるローマ字表記が主となっています。

イギリス=紅茶。
ですが、フランスは茶のイメージのない方が多いのではないでしょうか。

ベトナムの茶、茶業についてまとめてみたいと思います。

ベトナムのお茶といえば?

ベトナムの茶と言って一番最初に思いつくのが「蓮茶」ではないでしょうか。


筆者もこの商品は何度かいただいています。

日本で蓮茶を購入しようとすると昔からこのメーカーだったように思います。

緑茶に蓮の花が入っているお茶です。

原材料名には「緑茶」「蓮の花・花弁」とあります。

確かに花びら等が少し入っていました。

開封すると甘い蓮の香りがふわりと立ち上ります。
少々着香のようにも感じますが…

茶葉の印象は、日本茶で言うところの番茶のようです。
かなり大きめの葉がバサバサっと入っています。

ベトナムの8割ほどが仏教徒で、実は蓮と仏教の間には深い関係があります。

思い出してください。
お釈迦様が座っている台座にも蓮の花が描かれていますよね。

蓮の花は汚い泥水の中から大輪の花を咲かせます。

そのため、泥水(汚れた現世、辛いこと、悲しいこと等)から出て(悟りを開き)、美しい花を咲かせるということで仏教では大切な花とされています。

ちなみに、綺麗な水だと小さな花しか咲かないそうです。

ベトナムの茶業について

先日ベトナムの茶産業についてのニュースを見つけました。
国際連合の記事です。

茶産地のみならず、珈琲やバナナ、サトウキビ産地等でも問題になっている環境問題とその後について書かれています。

ちなみに、ベトナムはブラジルに次いで、世界第二位の珈琲の生産国でもあります。

十数年前からベトナムでは収量を増やすための過剰な化学物質を土地に与え、農薬を大量に散布することで土地が劣化し、大雨による土砂災害や水質汚染などが問題になっていたとのこと。

そういった環境問題を国際連合と「ザ・レインフォレスト・アライアンス」が協力することにより、ベトナムを含め、インド、中国、低地スリランカなどで改善を行ってきたそうです。

環境改善に伴い、生産者たちの生計も確保していくという活動。

ザ・レインフォレスト・アライアンスはカエルのマークでおなじみです。
レインフォレスト・アライアンス認証を取った紅茶園も増えており、そこで作られた紅茶を販売しているところも見かけます。


有名なところだと、こちらの紅茶でしょうか。

スーパーでもおなじみです。

よく見るとパッケージにレインフォレスト認証のカエルが描かれています。

見たことがない方は是非一度じっくりパッケージを眺めてくださいね。

環境問題は…。

環境問題について、筆者本人は簡単に口にできないと感じています。

無農薬、無化学肥料が土や水などの環境にとっては良いものであるのだとはわかります。

大切な地球を守るために、筆者本人もできる限りのエコロジーを心がけてはいます。

しかし、人が生きている限り、人が利益を得ようとする限り、難しい問題だと思わずにはいられません。

特に日本のように茶価が低い割に人件費がかかり、茶の産業を担っているのが高齢者ばかりだと、茶畑の管理も難しく、生きていくために農薬を散布せざるを得ないこともあると聞きます。

そして、海外では有機栽培を偽装して富を得る人がいることも時折問題となります。

茶を愛する者としては、手間をかけて大切に美味しく作られた茶の見返りにはきちんとした利益がもたらされること茶産地が環境汚染が原因の災害にあわないことを願うばかりです。

せめて、今自分にできることを真剣に考え、行動につなげていきたいと思います。

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