気温差が大きくなり、花が咲き始めそろそろ春の気配を感じます。
新しいことを始めたくなったり、ソワソワしだしますね。
それと同時に鼻がムズムズする方たちの季節到来です。←
筆者はこの時期の花粉症はそれほどひどくないのですが、もともとアレルギー体質で秋くらいにピークが来ます。。ツライ…。
とはいえ、春にも飛散量が多いときはアレルギーの薬を服用しています。
そんな時によく出るこの話題。
お茶は花粉症に効くか否か
ありきたりな話題ですがまとめてみたいと思います。
花粉症対策のお茶?
たまたま見たこちらの商品でそういえば花粉…となったのでした。
現在COVID-19が猛威を振るいマスク不足に陥り、
こちらの商品の原材料が気になりました。
凍頂烏龍(中国茶)、べにふうき、甜茶(中国茶)、
凍頂烏龍茶、べにふうき、甜茶と言えば、
ただ、通常はそれぞれバラバラに飲むことが多いかと思います。
例えば、凍頂烏龍茶に、鼻の通りが良くなるミントを配合、
それがまさかの全部ブレンド…!
そこで驚きが隠せなかった筆者です。
べにふうきは恐らく緑茶だと思われますし、そこに烏龍茶、
ある意味衝撃です。飲んでみたい…
でも調べていたら他にも全部ブレンドって結構あるんですよね。
味のバランスが難しそうだなぁと思いますが、味より効能なのでしょうか…
■べにふうきについて
お茶界隈にはお馴染みの「べにふうき」ですが、
べにふうきは「べにほまれ」という品種と「枕cd86」を掛け合わせて作られた紅茶向きの品種です。
べにふうきに含まれる「メチル化カテキン」が抗アレルギー効果があるという研究結果が1999年に発表されました。
しかし、紅茶向けの品種であるにも関わらず、そのメチル化カテキンの抗アレルギー効果を引き出すには紅茶ではなく、緑茶や包種茶(烏龍茶の一種)として製造する必要があります。
そのため、抗アレルギー効果を求めて「べにふうき」を購入するとしたら、日本で一番手に入りやすいものは「べにふうき緑茶」となります。
煎茶でももちろん良いのですが、粉末のものですと水に溶けない茶のすべての成分を摂取することが出来ます。(食物繊維も摂れます)
以前「茶葉を食べる?筆者おススメレシピもご紹介」という記事を書いたのですが、粉末茶は手軽に効率的に茶葉を摂取することが出来ます。
メチル化カテキンが水にどれほど溶けて、茶殻にどれほど残留するのかが分かりませんが、折角ならビタミン類などもすべて飲んでしまいましょう。
べにふうき緑茶の研究を行っている野菜茶業研究所に詳細が載っていますのでご興味ある方は是非ご覧ください。⇒こちら
■凍頂烏龍茶について
台湾の凍頂山周辺で作られているお茶のことを指します。
(実際は凍頂山周辺で作られていないお茶も凍頂烏龍茶と名乗っているようですが…)
華やかでまろやかな味わいの烏龍茶です。
日本人のお土産にも大変人気です。
凍頂烏龍茶を実はネットで購入したことがないため、ここがお勧め!というのがありません。ゴメンナサイ…。
台湾茶っぽいパッケージだったので、こちらの商品をセレクトさせていただきました。
筆者は台湾茶を信頼できる販売者の方から購入していますが、あいにく凍頂烏龍茶の扱いはないため、飲むのは台湾のお茶屋や知人からもらった時くらいです。
凍頂烏龍茶を台湾で飲んでからはまった、という方が周りにとても多いので、偉大なお茶だと思っています。
女性が好む烏龍茶であるように感じます。
はまったという人たちは全員女性です。思い返せば。
べにふうきの研究の際に出てきた「緑茶や包種茶の方がメチル化カテキンが豊富」であるとすれば、発酵や焙煎が軽い凍頂烏龍茶の方が良いのかも知れません。詳しくは分かりませんが・・
■甜茶について
甜茶は10年以上前にかなりヘビーに飲んでいた時期があります。
というのも、これだけで甘味があって空腹を誤魔化せたからなのです。
恐らくダイエットをしていた時期かと思われます。
あと、ステビアもヘビー飲用。(甘いから)
確かこちらのパッケージだったような気が…。
ティーバッグ状になっていて、ヤカンで煮出してから冷やして冷蔵庫に入れていたり、職場に持って行ったりしていました。
花粉症予防も兼ねて飲んでいましたが当時の記憶が曖昧で効果があったのかなかったのか…。
しばらく飲んでいなかったため、ふと懐かしくなって筆者も購入しました。
10年以上経つと、このようなのど飴も出ているし、薬のようなソフトカプセルになっているものもあったりで驚きました。
花粉症がどれほど国民病になっているのか…。オソロシイ…。
甜茶がべにふうきや凍頂烏龍茶と違うのは「茶外茶(ちゃがいちゃ)」であるというところです。
学名カメリア・シネンシスというツバキ科の常緑樹を使用して作っているのが「茶」ですが、それ以外は「茶外茶(ちゃがいちゃ)」のように呼ばれることがあります。
例えば、ハーブティ、麦茶、タンポポ茶、桑茶などなど。
「茶」と「茶外茶」の見分け方として簡単な方法としては、<カフェインが含まれない>ということでしょうか。
※マテ茶は例外でカフェインが少量含まれています。
▼参照記事:ハニーブッシュティとは?ノンカフェイン?ルイボスティより飲みやすい?
▼参照記事:柿葉茶ってどんなもの?味はどんな感じ?カフェインは入っているの?
▼参照記事:桑葉茶ってなに?どんな効果があるの?どうやって作られているの?
▼参照記事:麦茶の時期!麦茶の効能やカフェインの有無は?
▼参照記事: マテ茶って飲んだことある?どんな味?体に良いって本当?
結局、花粉症に効くの?
そう、そこですよね。
皆さんが知りたいのはそこのはずです。
再度戻りますが、野菜茶業研究所での「べにふうき緑茶の研究情報」を見ると、こうあります。
花粉症に効くというメチル化カテキンは、茶葉中に含まれるポリフェノールの一種で、エピガロカテキンガレートの一部がメチル化したもの。
・「べにふうき」「べにふじ」「べにほまれ」という品種にメチル化カテキンが多く含まれている。
・酸化発酵(紅茶製造)させるとメチル化カテキンは消失するため、緑茶や包種茶などの酸化発酵しない(ほとんどしない)ものが良い
・茎にはメチル化カテキンが含まれず、成熟した葉に多く含まれる
⇒夏や秋などの葉を使用した方が含有量が多い?
⇒一番茶の新芽には(ほとんど)含まれない?
・強い火入れや焙じによってメチル化カテキンが消えるため、強い焙煎のもの(ほうじ茶)も効果減。
・1日34㎎のメチル化カテキンを摂取する場合に花粉症への効果がある
⇒メチル化カテキン含有量1.5%の茶葉なら、3.8gの茶葉を「煮沸しながら5分以上」煎じる必要がある
べにふうき緑茶に関して言えば、美味しく飲める茶ではなく、薬として煎じて飲むようなものだと考えた方が効果があるようです。
そう考えると、最初にご紹介した粉末茶は苦いでしょうけれど、メチル化カテキンの摂取量も多く、薬として考えれば飲みやすいのではないでしょうか。
筆者もずいぶん前に飲んだべにふうき緑茶渋くて苦くて、飲みきれませんでした…。
結び
正直自分自身で実感をしていないので効くのかどうかということをはっきりと断言しかねますが、研究結果により確かに「べにふうき緑茶」は花粉症対策に効果ありとなっています。
凍頂烏龍茶や甜茶の論文も見つけましたら貼っておきたいと思います。
鮮明に覚えているのは「凍頂烏龍茶が花粉症に効く」ということをテレビ番組で特集をしており、その後台湾茶を扱っている茶屋がパニックになったという話。
中国茶を飲み始めたくらいの頃だったため、「へー、そうなんだー」くらいでその様子を眺めていた記憶があります。
丁度そのテレビ番組が放映された時期と同じくしてメチル化カテキンの論文が出ていますので、何か強い力をかんじ…(以下略)
お茶は薬ではありません、ということをこのブログではよく書いていますが、一部薬にも含まれる成分が入っているということは確かです。
ただ、薬としての効果を狙って飲むお茶はあまり美味しくないという現状…。
良薬は口に苦し。
まさにこの言葉に尽きます。
これから花粉症対策でべにふうき緑茶を召し上がるのでしたら、1日34㎎、きっちり飲んでください。
そして是非結果を教えてください。←
▼参照記事:茶を飲むのは体に良いから?茶=薬?特定保健用食品?機能性表示食品?(追記あり)
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