【実験】自家製包種茶を着香してみるーネロリ編ー

ネロリ着香 実験

無事に新茶期を終えることが出来ました。

昨年書いた記事と合わせて、今年も少しまとめをしたいと思っています。(思っているだけで未定)

今回は個人的に前から非常にやってみたかったことをド繁忙期にやっていたよ(アホ)、という遊び報告です。

ネロリとの出会い

筆者は香りフェチなので、着香茶も当然興味があります。

アールグレイ等も当然好きですが、何より自然の香料成分で茶に香りを付けるということに興味津々です。

筆者が今言っているのは、例えばジャスミンティ。

ジャスミンの花が咲く直前に摘んできて、茶に混ぜ、しばらく置いてから花だけを取り除き、また新しい花が咲く直前に摘んで、混ぜ…ということを最大で7,8回行うという本場の高級ジャスミンティ。

香料とは違う、自然から分けてもらった優しく柔らかい香り。

そういう花(他のものでも)で香りづけしてみたいとずっと思っていたのです。

ですが、身近に香りづけできるような花がなく、どこかに無いものか(手に入れられないものか)と探していました。

ついにそれに出会ったのです!!!

茶畑にいる時、甘くてどこかフルーティな香りがずっと漂っていました。
新芽が出す香りとは明らかに違う香り。

相方が「みかんの花があそこにあるよ」と教えてくれた先には橙の花、ネロリが一部満開に。
ネロリ花
柑橘や花の香りは様々な精油がありますが、ネロリとビターオレンジは非常に好きでして大興奮。

なぜ今まで気づかなかったのか…!!!

という訳で少々拝借。
ネロリ持ち帰り
帰りの車内がたまらなくいい香りで、ずっとうっとりしていましたよ。

ネロリで自家製茶に香りを付けてみる

あまりしっかり調べずに行ったので、あまり参考にはならないかも知れませんが今回行ったやり方を記しておきます。

1,密封容器を用意する
2,茶葉を用意する
3,花と茶葉を重ねて密封容器に入れる
4,数日後、花だけ取り出し、茶葉を乾燥
5,熱を取って保存

以上です。

ネロリ着香
このようにして瓶に詰め、丸2日ほど置きました。

茶葉は4月の末に作ったものの、あまり香りもなく少々残念な出来の自家製包種茶。

2日後には花の水分を吸って、茶葉はしっとりと若干開いていました。

そのため、再度乾燥。

ネロリ乾燥
ネロリも思えばオレンジフラワーティなどに使用するな、と思い一緒に乾燥してみました。


筆者は一応ハーブの資格も持っているのですが、最近ブレンドなどしていなくて忘れていました。。
そういえば、ありましたね。。

低温で少し長めに乾燥をさせてみました。

何度も言いますが、正解は分かりません。

テイスティングしてみよう

ネロリ試飲
本当は乾燥の熱が取れて少し置いてからの方が良いのですが、勇んでテイスティングしてしまいました。

きちんと茶の方にネロリの香りが付いているのかが心配でした。
もしかしたら揮発してしまって無くなっているかも知れない…。

というのは杞憂でした。

お湯を注いで、茶液を出しているところから甘い香りが漂います。

テイスティングしてみると、確かに!間違いなく!ネロリの香り!!!

どことなくビターオレンジのほろ苦さも感じつつ、甘いネロリの香りが口いっぱいに広がります。

茶液を飲み込んでも、食道から鼻に香りが戻ってきます。

そして気づいたのでした。

ちょっとネロリ、五月蠅くない??

花の量が茶の量に比べて多かったのか、混ぜておいた時間が長すぎたのか、ひとまずネロリが五月蠅すぎました。。

こちらはまだいっぱいある(残念な出来の)自家製包種茶を混ぜて、少しトーンを落としたいと思います。

結び

茶のブレンド、ハーブのブレンドも店時代にやっていました。

その分野でプロとは言えませんが、茶×茶でぶつかり合ってしまうもの、融和するものがあり、0.01g単位で量を調整する必要があります。

非常に難しいです。
▼参照記事:紅茶の選び方②~シングルオリジン?orブレンド?~

が、こうして自分で作ったものたちをそれぞれ使用して合わせて、調整して、というのはとても楽しいことです。

功を奏したのは、自家製包種茶が微妙だったところですね。(;^_^A
香りもなく、可も不可もない茶だったからこそ、ネロリの味香が引き立ちました。

次に茶畑に行く時にまだネロリが咲いていたら、また少しだけ頂戴して、再度やってみたいと思っています。

他にも茶畑(茶畑周辺)で遊べることも色々模索中ですので、他にも良いアイデアあれば教えてください!そしてよろしければシェアなどお願いします!
▼参照記事:茶畑の二次活用を考える‐茶杓(もどき)を作ってみる‐
▼参照記事:茶畑の二次活用を考える②‐0円でリースを作ってみた‐
▼参照記事:茶畑の二次活用を考える③ー茶の花で遊ぶー
▼参照記事:茶畑の二次活用を考える④ーヤブニッケイを使ってシナモンティを作ってみるー

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