ティーバッグってどこでどうやって生まれたの?素材はどんなもの?ティーバッグについての色々

ティーバッグおしゃれ 茶にまつわるもの


<ティーバッグ>を一度も使ったことがない、という方はいないかと思います。

紅茶をはじめとして、緑茶、烏龍茶などもティーバッグで販売されています。

スーパーやドラックストアだけではなく、お茶屋さんや紅茶専門店等でも需要は増えており、置いているところは増えているのではないでしょうか。

ティーバッグの歴史や素材について等、案外知らないことをまとめてみました。

ティーバッグ?ティーパック?

そもそもティーバッグなの?ティーパックなの?
という話。

英語で書くと、Tea bag(ティーバッグ)が正解。

英英辞典によれば、
⇒a small paper bag with tea leaves inside, used for making tea
⇒a small amount of tea leaves in a thin paper bag
のように表記されています。

<茶葉が入った小さな紙の袋>
という意味ですね。
・・・今は紙だけではありませんが…。(^^;

そして、Tea packですと英英辞典には出ていません。

ただ、tea packで検索をかけると海外のお茶の店で<tea gift pack>と書かれているところはありました。

こちらの場合は、<プレゼント用の茶のパッケージ>のような意味でしょうか。
また、tea package(茶を入れている缶や箱など)の画像などは出てきます。

ティーバッグはどうやって生まれたの?

1904年(1908年とも)にアメリカの茶商であるトーマス・サリバンが茶葉を小さな袋に入れて小売業者にサンプルとして配ったところ、小売業者がそのような商品だと勘違いし<そのままお湯につけたり>、<煮だしたり>してしまった、というのが始まりだと言われています。
※諸説あります。

その時に茶葉を入れた袋は絹のガーゼだったとか。
ガーゼがどのくらいのサイズだったのかはわかりませんが、抽出もしやすいように思います。

そして、それが効率的だということで大ヒット。

万事効率重視のアメリカで生まれたという話に納得してしまいます。

アメリカで大ヒットし、イギリスでも販売されるようになりますが、紅茶の伝統を守り続けてきたイギリスには最初は受け入れられず…。

ですが、皆さまご存じの通り現在イギリスの多くの方がティーバッグで紅茶を飲んでいます。

現在流通している茶の多くがティーバッグを使用しており、淹れることの簡便さを謳っています。

ティーバッグの普及により、ルースティ(葉のまま販売している茶)を細かくする製法が生まれたり、最初から抽出が早いCTC製法が盛んになったりして茶の生産から流通まで変化をもたらしたのは言うまでもありません。

現在のティーバッグの素材は?

アメリカで発祥した時のティーバッグは絹か木綿かのガーゼだったとのこと。

現在ではほとんど半透明のピラミッド型のティーバッグが多いのではないでしょうか。

ティーバッグがティーカップに

上の写真が現在スタンダードなピラミッド型のティーバッグ

筆者が子供の時は、紙のような素材を折りたたんで上部をホチキス止めされたものだったかと思います。

今でもその形のものは見かけますが、ホチキスを使用せずに糸で止められているものが多いです。

上の写真のような感じです。
先日ご紹介したTWININGの地域限定紅茶-Australian Afternoon-は糸で紐がつけられていました。

ティーバッグの作り方は以下YouTubeを参照ください。

ピラミッド型のティーバッグについて

ピラミッド型が主流になっているのにはきちんとした理由があります。

写真を見ていただくとわかるのですが、元々封筒型のティーバッグは空間が狭く、茶葉の成分抽出を妨げます。

ピラミッド型にすることにより茶がティーバッグ内で泳ぎ、ルースティと同じくらいに茶の味や香りが抽出できるようになりました。

ピラミッド型のティーバッグは紙や布のものと違い、不織布を使用しているものが多いです。

特にティーバッグ用の不織布は熱湯をかけても体に害がなく、生ごみとしてそのまま捨てられる天然繊維(コットンやパルプ等)、トウモロコシ由来の素材等が主流ではないかと思います。

日本のティーバッグ製造会社のHPを見るとほとんどがそのような素材であることを記載していますし、販売業者でもティーバッグの素材について明記しているところもあります。
▼参考:静パック

ただ、海外のティーバッグに関しては正直わかりません。

海外旅行で紅茶を飲んだ友人の写真には前述したホチキス止めのティーバッグが写っていました。

不織布ではなく、パルプ素材のティーバッグはやはり紙の味がしますしね…。
筆者が子供の頃飲んだ紅茶は紙の味でした…。

下記商品にはティーバッグの素材についても記載がありました。

ティーバッグの素材について気になる方は販売元のHP等で確認すると良いでしょう。

KUSMI TEAのこちらの商品には、生ゴミとして捨てられる生分解性素材(とうもろこし由来)を使用していると記載があります。

フレーバードティなのでより香りが立ちやすい素材を使用しているようです。

同じメーカーでも他の商品には記載がないものもあります。


麦茶は昔から座布団型のティーバッグになっていますね。

あれはパック…と呼ぶ方が正しいのかも知れません。
出汁パック、と言いますし。

ティーバッグ一つでも調べると奥が深く面白いものです。

今は環境汚染の関係でプラスチック製品が世界的に制限される傾向にあります。

ティーバッグは元々食品用なので体に害のある素材を使用しているところはないかと思いますが、主流になりつつある生分解性の素材のものが増えると良いと思います。

ティーバッグを必ず飲み終わった後に開いて、中の茶葉を確認してしまうのはお茶好きあるある。笑

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