お茶を日常的に飲む人たちは皆様感じているとは思いますが、過剰に生ごみを排出しがちじゃありませんか?
■気づくと三角コーナーに茶殻しか入っていない
■可燃ごみの袋の大半は茶殻だ
そう、あなたのことです。(そして筆者のことです)
当然のことながら、お茶を飲めば茶殻が出ます。
ティーバッグも生分解性素材のものだとすれば、ティーバッグごと生ごみです。
▼参照記事:ティーバッグってどこでどうやって生まれたの?素材はどんなもの?ティーバッグについての色々
どうしても発生してしまう茶殻問題。
家庭での茶殻の活用方法や、
一般家庭どころか大企業も茶殻処理に苦労してる?
先日ニュースになっていましたが、伊藤園が茶殻を活用して、
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伊藤園は、株式会社ワンウィルとサンロック工業株式会社と共同開発した製品「茶殻配合シート」を活用した「茶殻抗菌シール」を、自動販売機での購入時に手が触れる部分に貼付した、抗菌対策自動販売機を6月より順次展開する。衛生面への配慮が求められる病院や介護施設などから先行し、全国30,000台を目標に展開する。
茶殻抗菌シールは、独自の技術「茶殻リサイクルシステム」により開発され、カテキンなど緑茶成分由来の抗菌効果がある。同社によれば、茶殻配合シートは、大腸菌、MRSA、サルモネラ菌、白癬菌を用いて抗菌力評価試験を行ったところ、抗菌効果が認められたという。
▼引用:“茶殻”を活用した抗菌対策自販機、伊藤園が3万台展開へ
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この記事を読んでいて、伊藤園で働いている知人から手紙が届いた際に、
それもかれこれ5年ほど前の話ですが、伊藤園のHPを見ると2000年から独自の「茶殻リサイクルシステム」を開発されているそうです。
そしていくつもの賞を受賞されています。
確かこの6折紙ナプキン、静岡のお茶の郷博物館(現在:ふじのくに茶の都ミュージアム)のレストランで使っていました。
現在は存じ上げませんが…
意識していなくてもお茶のイベントなどで見かけているんですよね。
伊藤園HPにある「茶殻リサイクルシステム」開発秘話などを読むと、「10トンの茶殻を燃やすのに5000リットルの灯油が必要だったため、水を含んだまま茶殻を運んだり処理したりする方法を考えた」とのこと。
ここがすごいところ!
生ごみとして捨てるだけだと、水分を含んで相当な重さになる上に燃やすのに相当なエネルギーを消費するのです。
そのため家庭でも茶殻を再利用する場合は乾燥させてから使用することが多いです。
茶殻は水を多く含みカビやすいため、筆者も余裕がある時はオーブンで乾燥させたり、日干しにしたりしてから可燃ごみとして捨てています。
それを水分を保持したまま処理できるようにしたというところに企業努力を感じます。
あれだけの大手企業ですとペットボトルの売れ数から考えれば、茶殻の量は想像できないほどの量になります。
そこから新たな商品を生み出すとは…。
びっくりしたものにはお茶殻ベンチや屋内向けのタイルまでありました。
そして、ペットボトルが今ほど普及する前からリサイクルについて考えているとはさすがです、伊藤園。
家庭での茶殻はどうしてる?
茶殻の活用方法として、筆者が頻度高く利用しているのは以下になります。
①食べる
②除湿、乾燥剤
③消臭剤
③堆肥にする
簡単にですがご紹介したいと思います。
①食べる
こちらは以前にもご紹介しました。
▼参照記事:茶葉を食べる?筆者おススメレシピもご紹介
新茶の場合、柔らかいものが多いので茶殻にそのままポン酢をつけて食べると非常に美味しいです。
水溶性の栄養分は茶を飲むことで摂取し、脂溶性の栄養分(ビタミン等)は茶殻を食べることで摂取できます。
一石二鳥!
▼参考:お茶をいれた後の緑茶葉おにぎり
あくまで好みですが、筆者は新茶の時期の煎茶の茶殻を食べるのが一番美味しいと思っています。(ちなみに乾燥状態で食べるのも好き、ポリポリ)
③消臭剤
こちらは飲んだ後の茶殻を乾燥させてから使用します。
筆者は電子レンジでカラカラに乾くまで乾燥させて、小さい布の袋などに入れて洋服ダンスに入れます。
乾燥剤兼消臭剤として使用できます。
布に入った乾燥茶殻にエッセンシャルオイルを垂らして、ポプリのようにも使用しています。
一番使うのがシューキーパー。
使い古したストッキングやシャツの腕を切って、縫い合わせてそこに乾燥茶殻を詰めるだけ詰めて、ロングブーツに入れると形を保つのにも最適。
これからの梅雨時期や冬のブーツ等を履く時期には消臭剤代わりになって便利です。
匂いが取れたらついに生ごみとしてポイ。
これだけ使えば、心おきなく捨てられるというものです。
③堆肥にする
家庭用コンポストは今かなり安く購入できますね。
ただ、筆者の現在の住まいは庭がないため、コンポストが使えません…。
室内で使えるコンポストもありますが、少々香りがね…ほら夏だし…。。
店時代はこれでかなり生ごみを処理して、ゴミの量を減らしていました。
また、庭の植物への堆肥としても使っていました。
理想的には茶殻をコンポストで堆肥にし、それを茶畑で撒きたいと思っています。
あ、でも共食い…?w
結び
茶殻リサイクルシステムが非常に気になったのは、丁度三角コーナーが茶殻で埋まっていたからでした。
特に今は水出しを毎日3ℓくらい作っているので、お湯で飲む場合よりかなりの茶殻が発生するのです。。
▼参照記事:夏必携!HARIO カークボトルはすごい!割れない、耐熱、横置きできる!
▼参照記事:緑茶の水出し?淹れ方でカフェインの量は変わる?
そしてそれを上回る店時代に茶殻の消費するため色々なことを試しました。
ネットで調べて枕も作ったことが…。
最近よく見かけるのは緑茶配合の上記のような消臭スプレーやアルコールですね。
緑茶に殺菌効果、抗ウイルス効果があることは知られています。
ただし、新型コロナウイルスに関してはまだ研究結果が出ていません。
▼参照記事:「緑茶に含まれるカテキン類が新型コロナウイルスに効果的 」という文言はアウト!消費者庁の注意喚起。
それでも、お茶好きな筆者は「なに?!緑茶成分配合?」と知っては購入してしまうのでした。(笑)
ちなみに、食器用洗剤も現在緑茶成分配合…w
実際に一般家庭でのカテキン効果がどれほどあるのかは筆者も正直よくわかっていませんが、こうして様々な企業も活用しているくらいですから間違いなくあるのでしょう。
リサイクルという意味でも、殺菌効果という意味でも茶殻を活用していきたいものです。
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