今までおススメのお茶の本についてはいくつか書いてきました。
これからも出会う本や、まだまだご紹介し切れていない本がたくさんあるので、ぼちぼち書いていきたいと思っています。
また、茶にまつわる映画、ドラマ、動画等は余裕があればチェックしていますので新旧問わずご紹介しようかと思います。
今回は今丁度見ている過去のドラマ(埼玉県狭山茶が舞台)についてご紹介したいと思います。
▼参照記事:筆者お勧めの本①‐「人とミルクの1万年」‐
▼参照記事:筆者お勧めの本②ー茶柱倶楽部ー
▼参照記事:筆者お勧めの本③ー茶の涙ー
▼参照記事:筆者おススメの本④ー茶道教養講座4 日本茶の歴史ー
▼参照記事:筆者おススメの本⑤ーグッドバイー
▼参照記事:筆者おススメの本⑥ー日日是好日 お茶が教えてくれた15のしあわせー
「夫婦道」というテレビドラマについて
2007年4月から6月までに放映されたTBS系列のドラマ。(第1シリーズ)
第2シリーズは2009年4月から6月まで放映。
主人公の高鍋康介(武田鉄矢)と妻聡子(高畑淳子)は狭山で茶園、販売業を営んでいる。
康介は毎年製茶コンクールの手揉み茶部門で数年連続銀賞のため、いつか金賞になることを願っている。
長女夏萌(山崎静代)次女八夜子(たくませいこ)、三女若葉(本仮屋ユイカ)、長男の茂(鈴木悠人)、愛犬のチャツミらを中心に家族の絆や結婚や離婚等人間同士の繋がりをテーマとした涙あり、笑いありのホームドラマ。
毎回最後には夫婦とは、という垂れ幕が下がり、長男茂のナレーションで終わる。
お茶好き萌えポイント
①康介の手揉み茶
②家族で飲む茶のシーン
③高鍋園の茶畑
④時折出てくるお茶を知っている人しかわからない例え
筆者は茶畑が舞台となっているという時点で楽しみな訳でして、主に見るのは茶畑の様子や農機具類です。
「落合の茶刈機だ」とか「これって一番茶より少し遅くない?」と相方とあれやこれや話をしながら見ています。
①康介の手揉み茶
康介の手揉み茶シーンはよく出てきます。
ただ、ほとんどは葉ぶるいのシーンです。笑
葉ぶるい(葉振い)とは、摘んで蒸した茶の葉には水分が多く含まれているので、焙炉(ほいろ)の上で両手で振るいながら乾かしていく工程のことです。
こちらの動画は筆者自身もよく振り返りなどで見ています。
分かりやすく説明されているので非常にありがたいです。
康介は手揉み茶の製茶コンクールで常に銀賞を取っているので(それはかなり素晴らしいことなのですが!)、いつか金賞を取るといつも言っています。
長女の夏萌が家業を継ぐために手揉み茶を習いたいと言って康介が指導するシーンもあり「しとり」というような言葉も出てきて見入ってしまいました。
また、家族がだれもいない時に店(販売店)の裏で手揉み茶をはじめ、案の定お客様が来てほいろの上に茶葉を置きっぱなしというシーンがあり、ハラハラしました。
お茶ばかり見ているとどうしても気になります。笑
②家族で飲むお茶のシーン
高鍋家では毎朝必ず家族で集まって康介が淹れたお茶を飲むシーンがあります。
康介が使っている急須も素敵なのですが(万古焼かなぁ…)、毎日の風景が締まるというか、毎朝こうして家族で飲むお茶の時間って素敵だと単純に思います。
当然のごとく毎朝事件が起こるわけですが。。(ホームドラマならではw)
また、康介夫婦が二人だけで飲む「平和」という茶(康介の作った手揉み茶)があり、喧嘩をした後などに飲みます。
その茶は娘たちが巣立つ時にも康介から渡されるシーンが何度かあります。
③高鍋園の茶畑
オープニングで茶刈のシーンが流れます。
また、丁度放送が4月から6月ということもあり、新茶シーズンの話があるのです。
遅霜が心配な時期に防霜ファンが故障してしまったり。
手摘みをする茶摘みさんが集まってきたり。
実際に手摘みする風景が映ったり。
康介が茶畑に出ているシーンも多く、茶葉の状態も楽しめます。
ただ、シーンと茶畑の季節がきちんと合致しているかと言えば…というところもありますが。笑
④時折出てくるお茶を知っている人しかわからない例え
康介が隣に住む昔ながらの友人の中森修造(橋爪功)とよく口喧嘩をするシーンがあります。
修造の一人息子と康介の三女若葉が付き合っていることを知り、いつものごとく口論になるのですが、康介は修造の息子のことを「大事に育てた新芽につくチャハマキ」だと表現します。
また、手揉み茶保存会から度々電話がかかってくるのですが、大概「比留間さんが…」という話になります。
比留間さんと言えば、狭山の手揉み茶と言えば…という方です。
紫外線を使用して萎凋をする製法を編み出したり、紅茶や烏龍茶も多種多様に作られています。
▼比留間園
ちなみに手揉み茶も購入できますよ…!!!
この比留間さんネタは筆者と相方の中でとても面白かったです。
結び
お茶を扱うドラマや映画というのはそれほど数多くないと思います。
時折風景に茶畑が出てきたりすることはありますが、「茶」が大きく扱われることはほとんどないように思います。
こちらの夫婦道は康介の仕事が茶農家ということですので、しっかり茶関係者の指導が入って撮影が行われていることが分かって見ごたえがあります。
ちなみに比留間さんのブログを拝見すると、昨年の4月にBSでこちらの夫婦道の再放送が行われていたようです。
今のテレビでは怒られてしまいそうなところもちょこちょこ出ていましたが、また多くの方が見られると良いのですが…。
今はParaviで見ることができます。
是非狭山茶だけでなく、日本の茶産地に興味ある方に見ていただきたいと思います。
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