「第8回 伊藤園 ウェルネスフォーラム~夏の緑茶摂取の有効性~」を拝聴して

冷茶 レビュー

大分遅いレビューになるのですが、ようやくYouTubeでアーカイブを拝聴しました。
「第8回 伊藤園 ウェルネスフォーラム~夏の緑茶摂取の有効性~」

下の方にYouTubeを貼っておきますので、是非ご覧ください。

伊藤園は色々なイベントを開催したり、こういった研究を定期的にフォーラムなどで発表(しかも無料!)してくださるのでありがたいです。
▼参照:2021/4/15「緑茶と健康シンポジウム」に参加して(1)ー緑茶と新型コロナウイルス研究最前線ー
▼参照:2021/4/15「緑茶と健康シンポジウム」に参加して(2)ー緑茶と新型コロナウイルス研究最前線ー
▼参照:伊藤園のキャンペーンがすごい!「真夏の火入れ大作戦」に参加してお茶を満喫!【前編】
▼参照:伊藤園のキャンペーンがすごい!「真夏の火入れ大作戦」に参加してお茶を満喫!【後編】

紫外線についての講演

5月はUVA,UVBは紫外線が一年で一番多い
※とはいえ、12月も三分の一くらいは紫外線が降り注いでいるので注意

紫外線に一番効果があるのは「黒の日傘」
紫外線1
UVBは表皮に影響を与える
UVAは真皮まで影響を与える

SPFはUVBをブロックする強さ
PAはUVAをブロックする強さ

晴れた日の買い物にはSPF5(PA+)程度の数値が低いものを使う

日常の買い物、散歩程度の光老化を避ける目的であればSPFは低いもので良い。
(ちなみに茶畑仕事の場合は恐らくSPF40以上、PA+++のようなものを使用するべきのようです。)

たっぷり塗って均一に塗り、3時間程度で塗り直す

日焼け止めは紫外線吸収剤や散乱剤が入っており、肌に負担をかけるので塗り過ぎないことも必要

緑茶のカテキンが紫外線からの肌ダメージを軽減させる
紫外線2

マウスに紫外線照射直後に緑茶カテキンを塗布したところコラーゲンの破壊が防げることが判明

塗布のみではなく、飲むことでも効果があることが分かった
1ℓの緑茶を12週間摂取すると、しない場合よりも紫外線に対する感受性が低くなる

それはなぜか?
→血清中のエピカテキンが増加し、皮膚血流量が増加
→血中に栄養が行き渡り、ダメージに対する抵抗力も上がる

【結論】緑茶を肌に塗り、飲むことで紫外線対策ができる

熱中症に対する水分補給についての講演

なぜ熱中症が起こるのか?

熱中症1

新生児は8割水でできている
細胞外液、内液は高齢者になると減っていく

毎日どれくらい摂取したらよいのか
摂取量と排泄量が同じになるように体液調整が行われている
例えば脱水しているときは尿量が減って、体液を調整してくれている

最低限飲まなければいけない水量がある
尿量600ml程度は水分が不足していても体の老廃物を排泄するために必要

暑くなると当然汗をかくため水分を摂取しなければいけない
熱中症2

体液量が減っているから喉が渇くのではなく、浸透圧が上がることが原因
例)塩辛いものを食べた時は浸透圧を一定に保つために喉が渇く

脱水と熱中症?

「脱水になると、熱中症になりやすい」が正しい
水を飲まないで暑いところで運動をすると体温や心拍数が上昇
水を飲むと体温や心拍数の上昇を抑えられる

脱水になると過度の体温上昇が起こる→さらに進むと熱中症
脱水を防げば熱中症予防になる

血液の浸透圧が上がった状態だと過度の体温上昇が起こり、汗をかきにくいためやはり熱中症になりやすい
熱中症3

何をどのように飲めばよい?

温熱脱水後、水を飲んでも元の体液までは回復しない
脱水前に戻すためにはナトリウムの摂取が不可欠

そのためスポーツドリンクを飲むことが勧められている

ある研究では、スポーツドリンクを飲まずに、水+食事の場合を調べたところ体液量は回復したというデータがある。

「お茶はカフェインがあり、利尿作用で脱水が進行してしまうため脱水後の水分補給としてお茶は不適切」
とよく言われている
熱中症4
熱中症5
お茶を飲んで体液の回復が行われなかったということは言えない

上記研究より、

・お茶の利尿作用は水と同程度
・お茶には様々な健康効果がある
・お茶は水に比べて飲みやすい
・特に高齢者は、お茶を飲む習慣があれば積極的にお茶を飲む方が良い

という結論が出た

しかし、効果は水と同程度
一緒にお菓子や食事を摂取すると効果的になると考えられている

日常生活での水分摂取について

1,脱水していない時でもこまめに水分摂取
2,無理に飲み過ぎない

※低ナトリウム血症を招く恐れがある
3,緑茶摂取により脱水の進行はないので積極的に摂取して構わない
4,食事の時には水分摂取

※食欲がない時、脱水後すぐに運動や作業を続ける場合はスポーツドリンク

水分補給だけでは熱中症は予防できないため、エアコンをつけるなどの適切な環境作りに気を配る

結び

この後シンポジウムが行われています。

筆者は昔から常にお茶を口にしています。
ちびちび飲み、含み飲みですね。
今パソコンに向かっている時も横で湯を沸かしつつ、お茶を飲んでいます。

夜も枕元にボトルを置いていますし、出掛ける時はいつでもどこでも何かしらのお茶を持っています。(ボトルが多いですが、ない時はペットボトルも積極的に利用しています)

もちろん畑仕事の時もこまめにお茶を摂取します。

実は「お茶はカフェインがあり、利尿作用で脱水が進行してしまうため脱水後の水分補給としてお茶は不適切」ということを信じていた一人でして、暑い中畑仕事する場合は麦茶とスポーツドリンクを主にしていました。(もしくは水出し茶)
▼参照:熱中症?と思ったらまず何をする?熱中症予防の水分補給にオススメのお茶は?
※過去記事ですのであえて修正しません!

しかし麦茶ですと、日常的にお茶を摂取しているため物足りなさを感じていました。

そして実は、急冷の緑茶を持って行った時に体中が潤ったと感じたことが何度かありました。
今回このフォーラムを聞いてその言葉にできない現象を理解できたように思います。

また、シンポジウムの中で、

カフェイン飲料の利尿作用についての論文はかなり古いものしかなく、緑茶程度のカフェイン濃度の場合は現在水と同じ程度の脱水予防になるとされている。(スポーツドリンクほどではないにせよ)

経口補水液は20世紀の十大発明のひとつだと言われるほどで、スポーツドリンクだと糖分が多いとか体に合わない人は経口補水液を飲むと良い。
(スポーツドリンクは果糖を使っているため、果糖不耐症の方は下痢をするとのこと)

ということが言われており、学びになりました。

ちびちび飲み、含み飲み、は以前から言われていましたが、改めて大事だと感じます。

今後自身の講座や人にお伝えする場合はこれらを参考にしていきたいと思います。

伊藤園さん、本当にいつもありがとうございます。<(_ _)><(_ _)>

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